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五十三
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「孝市郎、伏せろ!」
忠治の言葉で咄嗟に孝市郎は倒れた。
ひゅんと頭上を何かが通り過ぎる気配を感じた。
「叔父御も伏せていて下せえ。」
「軍吉の野郎に頭下げろってか?」
「こいつは戦いです。ちょいと相手の得物を躱すのはよくあるこってす。」
「わかった、弾を当たらねえようにすればいいんだな。」
栄五郎は、近くの大木に身を隠した。頭を下げるのは抵抗があるらしい。
「おい、早く次々に撃て。」
「親分、待って下せえ。弾込めなんてあんまりやらねえんですから。」
子分の一人が答えながら弾を込める。
「早くしねえと、あいつらが来る。用心棒の先生方ならともかく、てめえらじゃあいつらと斬り合ったら殺されるぞ。」
孝市郎や忠治の腕を知るだけに軍吉の声にも焦りがある。
だが、子分にも矜持がある。自分が弱いように言われていい気はしない。
それでも機械的に弾を込め、標的を探す。
さすがに木などの陰に隠れてるようだ。標的が見当たらない。
「親分、見当たりませんぜ。」
「構わねえ、そのまま構えてろ。それがあいつらへの牽制になる。」
そう言って軍吉は、声を張り上げた。
「先生方、鉄砲で支援します。物陰に隠れている奴らを仕留めて下せえ。」
このままじゃまずいよな。
地面に伏せたまま、孝市郎は手近な木の根っこに隠れている。
ゆっくりと近づく足音を聞きながら頭を回転させる。
「試してみるか。」
三度笠のひもを解く。
数丁の鉄砲が火を噴いた。
用心棒の一人の近くに三度笠が現れたのだ。それを目がけての発砲だった。
用心棒に当てぬように配慮した発砲である。明後日の方に飛んだ弾もあったが、一発は三度笠を捕らえた。
「馬鹿者!これは笠だけだ!」
用心棒が後ろを向いて怒鳴った瞬間、孝市郎は跳躍し、長脇差の峰で用心棒の後頭部を強打していた。
用心棒が倒れるのを待つことなく、再度手近な、軍吉に近い木の陰に身を隠す。
「撃つな!」
発砲の気配を見せた子分に軍吉は怒鳴る。
小僧に騙されたのは仕方ない。今は無闇に発砲せず、即座に撃てる鉄砲を確保せねばならない。
「がっ。」
そう思う軍吉の目の前で、鉄砲を持つ子分が一人倒れた。
喉に手裏剣が刺さっている。
確か三ツ木の文蔵という手裏剣の使い手がいたな。
そう軍吉が考えた瞬間、木陰から銃声が響き、もう一人の鉄砲を持つ子分が倒れる。
「やるじゃねえか、文蔵。」
「まぐれでさあ。まさか喉に刺さるとは思いませんでしたぜ。」
「後一息だな、あの悪党まで。」
「でもそいつが難しい。」
「そうだがよ、叔父御があいつをぶん殴りたがっている。どうにかしてえぜ。」
どうにかしたいのは孝市郎も同じだった。
隠れている孝市郎を引きずり出そうと用心棒や子分が接近しているのは足音でわかる。
一度は三度笠でしのいだが、投げた三度笠は回収できていない。同じ手は使えない。
木に身を隠しながら様子を伺おうとすると、槍が突き出された。
とっさに伏せてかわしたが、木の陰から身を出してしまう結果を招いた。
「この野郎っ!」
再度突き出される槍を転がりながらかわす。
体を起こしたいが、起こせば銃撃されると思うと起こせない。
木の葉に塗れながら転がり続けるしかない。
再び、木の陰に潜んだが、更に自分を取り囲んでいる者の数が増えていることを孝市郎は、足音で悟った。
「孝市郎!下がれ!」
栄五郎は、そう言うが木の陰から飛び出せば、銃撃される。
栄五郎自身も、銃撃を警戒して木の陰に潜んでいる。
そう簡単に誰も動ける状態ではない。忠治の他の子分もそれぞれ潜んでいるが同様に動けない。
左右から木の葉を踏みつける音が近づいてくる。右も左も一人でなく複数近寄ってきている。
じっとしていれば挟み撃ち。さりとて飛び出せば銃撃。
「やったこたねえが。」
孝市郎は長脇差を抜き、地面に手をついた。
下る方向になっている左側に転がりながら飛び出した。斜面を転がる勢いを加えて、長脇差の峰で一番近い子分の脛を強打する。
討たれた子分はたまらずすねを押さえる。
うまくいってくれ、そう思いながら孝市郎は転がる。石などが背中や腹に当たって痛いが、四の五の言っている場合ではない。転がる先を確認しながら斜面を転がる。
一度槍が突き出されたが、長脇差で捌き、そのまま離れた。
さらに転がる。巧みに進行方向を変え、できる限り鉄砲を構えた子分に近寄ろうと試みる。
だが、転がっていては視界が制限される。
足元の方から槍が突き出された。
とっさに右足を上げてかわしたが、左足が地面に突き刺さった槍に引っかかってしまう。
無論転がっているのも止まってしまった。
「でかした!」
それを見た軍吉が大声を上げる。
寝転がっている孝市郎を戻ってきた子分や用心棒が包囲する。
「孝市郎!しばらく粘ってろ!」
栄五郎が木の陰から飛び出すが、銃撃され牽制される。
「叔父御!逃げて下せえ!」
「馬鹿野郎!かわいい子分を助けられねえで親分を名乗れるか!」
二人の会話を絶望的な気持ちで孝市郎は耳にしていた。
「親分!忠治さん!逃げて下さい!軍吉!俺を殺していい。だが親分や忠治さんに手を出すな!」
「観念したかい。」
軍吉が鉄砲を構える子分の前に出た。
「おめえらさっさと孝市郎を殺せ。」
軍吉の指示で子分の一人が長脇差の切っ先を孝市郎に突き付けた。
喉か。
孝市郎は、自分のどこが狙われているか察し、目を閉じた。
銃声が響いた。
すぐに来ると思った痛みが来ないことをいぶかしく思い、孝市郎が目を開けると、長脇差の切っ先を突きつけていた子分はいなくなっていた。
少し頭を起こすと、その子分は足元に倒れていた。
「円蔵!来てくれたか。」
「辰の野郎に急を知らされて駆けつけましたが、遅くなりました。」
隠れ家で孝市郎に博奕を教えてくれた円蔵が、銃を構えていた。
「軍吉さんよ、よくも親分たちに危険な目に合わせてくれたな。お返しさせてもらうぜ。」
「何が、お返しだ。一丁の銃で何ができるか!お前ら撃て!」
「ふん、国定一家の軍師をなめるなよ。」
軍吉が円蔵を指さして撃つよう命じた時、後頭部に何か硬い物が当たった。石をぶつけられたのだ。
「誰でえ!」
「国定一家の浅次郎よ、短い間だろうが覚えときな。」
振り返った軍吉が目にしたのは、自分たちを包囲する者達だった。
長脇差や槍、中には短銃を構えた者もいる。
「なんだ、てめえら……。」
「へっ、この赤城のお山は国定一家の庭も同然。円蔵軍師の指示で近道走っておめえらの後ろに回り込んだのよ。」
「くっ、こいつらを先に……。」
「動くんじゃねえ!」
短銃の一丁が火を噴いた。鉄砲を構える子分が一人倒れる。
「下手な動きをしてみな。容赦しねえ。」
浅次郎の一喝に、軍吉の子分は身動き一つできない。
「銃を捨てな。」
一人、銃を捨てた。
他の子分もそれに倣う。
形勢は決した。銃が無くなれば怖いものなどない。孝市郎も立ち上がり、子分や用心棒を峰討ちする。
栄五郎や忠治も飛び出し、子分や用心棒を殴り倒す。
もはやこれまでと、逃げ出す者も出だした。
逃げる者は追わず、孝市郎達は、森を出て軍吉を取り囲んだ。
「さて、軍吉。覚悟はできてるだろうな。」
栄五郎が一歩前に出て指を鳴らす。
軍吉は後ずさるが、忠治の子分達に包囲され逃げ道などありはしない。
何か、何か、と思いながら軍吉が周囲を見回した時、救いの神を見出した。
「河野様!河野様だ!てめえら、関東取締出役の前で喧嘩をやるのかい。」
軍吉が指さす方向から籠とそれを取り囲む武士の一団がやってきている。まだ距離はあるが、向こうもこちらに気づいているだろう。
「軍吉、てめえ、公儀の威光を振りかざそうってか。」
だが、軍吉の言う通りだった。悔しいが喧嘩はできない。栄五郎は握った拳を解くしかなかった。
「すいません、叔父御、孝市郎。俺は捕縛されるわけにはいかねえ。ずらかるぞ、てめえら。」
忠治の指示一つで子分達は素早く、赤城の山に駆け出して行った。
残ったのは、栄五郎と孝市郎だけだ。
孝市郎も近寄ってくる武士の一団の方を見た。
「先頭にいるのが河野様だよな。」
「そうよ、孝市郎。観念しな。河野様の前でおめえに縄をうってやる。」
「一つ聞くがよ、八州廻りは籠に普通乗らねえか?」
孝市郎の言葉に軍吉は、武士の一団に目をやった。確かに河野は歩いている。
では籠に乗っているのは誰なのだ?
忠治の言葉で咄嗟に孝市郎は倒れた。
ひゅんと頭上を何かが通り過ぎる気配を感じた。
「叔父御も伏せていて下せえ。」
「軍吉の野郎に頭下げろってか?」
「こいつは戦いです。ちょいと相手の得物を躱すのはよくあるこってす。」
「わかった、弾を当たらねえようにすればいいんだな。」
栄五郎は、近くの大木に身を隠した。頭を下げるのは抵抗があるらしい。
「おい、早く次々に撃て。」
「親分、待って下せえ。弾込めなんてあんまりやらねえんですから。」
子分の一人が答えながら弾を込める。
「早くしねえと、あいつらが来る。用心棒の先生方ならともかく、てめえらじゃあいつらと斬り合ったら殺されるぞ。」
孝市郎や忠治の腕を知るだけに軍吉の声にも焦りがある。
だが、子分にも矜持がある。自分が弱いように言われていい気はしない。
それでも機械的に弾を込め、標的を探す。
さすがに木などの陰に隠れてるようだ。標的が見当たらない。
「親分、見当たりませんぜ。」
「構わねえ、そのまま構えてろ。それがあいつらへの牽制になる。」
そう言って軍吉は、声を張り上げた。
「先生方、鉄砲で支援します。物陰に隠れている奴らを仕留めて下せえ。」
このままじゃまずいよな。
地面に伏せたまま、孝市郎は手近な木の根っこに隠れている。
ゆっくりと近づく足音を聞きながら頭を回転させる。
「試してみるか。」
三度笠のひもを解く。
数丁の鉄砲が火を噴いた。
用心棒の一人の近くに三度笠が現れたのだ。それを目がけての発砲だった。
用心棒に当てぬように配慮した発砲である。明後日の方に飛んだ弾もあったが、一発は三度笠を捕らえた。
「馬鹿者!これは笠だけだ!」
用心棒が後ろを向いて怒鳴った瞬間、孝市郎は跳躍し、長脇差の峰で用心棒の後頭部を強打していた。
用心棒が倒れるのを待つことなく、再度手近な、軍吉に近い木の陰に身を隠す。
「撃つな!」
発砲の気配を見せた子分に軍吉は怒鳴る。
小僧に騙されたのは仕方ない。今は無闇に発砲せず、即座に撃てる鉄砲を確保せねばならない。
「がっ。」
そう思う軍吉の目の前で、鉄砲を持つ子分が一人倒れた。
喉に手裏剣が刺さっている。
確か三ツ木の文蔵という手裏剣の使い手がいたな。
そう軍吉が考えた瞬間、木陰から銃声が響き、もう一人の鉄砲を持つ子分が倒れる。
「やるじゃねえか、文蔵。」
「まぐれでさあ。まさか喉に刺さるとは思いませんでしたぜ。」
「後一息だな、あの悪党まで。」
「でもそいつが難しい。」
「そうだがよ、叔父御があいつをぶん殴りたがっている。どうにかしてえぜ。」
どうにかしたいのは孝市郎も同じだった。
隠れている孝市郎を引きずり出そうと用心棒や子分が接近しているのは足音でわかる。
一度は三度笠でしのいだが、投げた三度笠は回収できていない。同じ手は使えない。
木に身を隠しながら様子を伺おうとすると、槍が突き出された。
とっさに伏せてかわしたが、木の陰から身を出してしまう結果を招いた。
「この野郎っ!」
再度突き出される槍を転がりながらかわす。
体を起こしたいが、起こせば銃撃されると思うと起こせない。
木の葉に塗れながら転がり続けるしかない。
再び、木の陰に潜んだが、更に自分を取り囲んでいる者の数が増えていることを孝市郎は、足音で悟った。
「孝市郎!下がれ!」
栄五郎は、そう言うが木の陰から飛び出せば、銃撃される。
栄五郎自身も、銃撃を警戒して木の陰に潜んでいる。
そう簡単に誰も動ける状態ではない。忠治の他の子分もそれぞれ潜んでいるが同様に動けない。
左右から木の葉を踏みつける音が近づいてくる。右も左も一人でなく複数近寄ってきている。
じっとしていれば挟み撃ち。さりとて飛び出せば銃撃。
「やったこたねえが。」
孝市郎は長脇差を抜き、地面に手をついた。
下る方向になっている左側に転がりながら飛び出した。斜面を転がる勢いを加えて、長脇差の峰で一番近い子分の脛を強打する。
討たれた子分はたまらずすねを押さえる。
うまくいってくれ、そう思いながら孝市郎は転がる。石などが背中や腹に当たって痛いが、四の五の言っている場合ではない。転がる先を確認しながら斜面を転がる。
一度槍が突き出されたが、長脇差で捌き、そのまま離れた。
さらに転がる。巧みに進行方向を変え、できる限り鉄砲を構えた子分に近寄ろうと試みる。
だが、転がっていては視界が制限される。
足元の方から槍が突き出された。
とっさに右足を上げてかわしたが、左足が地面に突き刺さった槍に引っかかってしまう。
無論転がっているのも止まってしまった。
「でかした!」
それを見た軍吉が大声を上げる。
寝転がっている孝市郎を戻ってきた子分や用心棒が包囲する。
「孝市郎!しばらく粘ってろ!」
栄五郎が木の陰から飛び出すが、銃撃され牽制される。
「叔父御!逃げて下せえ!」
「馬鹿野郎!かわいい子分を助けられねえで親分を名乗れるか!」
二人の会話を絶望的な気持ちで孝市郎は耳にしていた。
「親分!忠治さん!逃げて下さい!軍吉!俺を殺していい。だが親分や忠治さんに手を出すな!」
「観念したかい。」
軍吉が鉄砲を構える子分の前に出た。
「おめえらさっさと孝市郎を殺せ。」
軍吉の指示で子分の一人が長脇差の切っ先を孝市郎に突き付けた。
喉か。
孝市郎は、自分のどこが狙われているか察し、目を閉じた。
銃声が響いた。
すぐに来ると思った痛みが来ないことをいぶかしく思い、孝市郎が目を開けると、長脇差の切っ先を突きつけていた子分はいなくなっていた。
少し頭を起こすと、その子分は足元に倒れていた。
「円蔵!来てくれたか。」
「辰の野郎に急を知らされて駆けつけましたが、遅くなりました。」
隠れ家で孝市郎に博奕を教えてくれた円蔵が、銃を構えていた。
「軍吉さんよ、よくも親分たちに危険な目に合わせてくれたな。お返しさせてもらうぜ。」
「何が、お返しだ。一丁の銃で何ができるか!お前ら撃て!」
「ふん、国定一家の軍師をなめるなよ。」
軍吉が円蔵を指さして撃つよう命じた時、後頭部に何か硬い物が当たった。石をぶつけられたのだ。
「誰でえ!」
「国定一家の浅次郎よ、短い間だろうが覚えときな。」
振り返った軍吉が目にしたのは、自分たちを包囲する者達だった。
長脇差や槍、中には短銃を構えた者もいる。
「なんだ、てめえら……。」
「へっ、この赤城のお山は国定一家の庭も同然。円蔵軍師の指示で近道走っておめえらの後ろに回り込んだのよ。」
「くっ、こいつらを先に……。」
「動くんじゃねえ!」
短銃の一丁が火を噴いた。鉄砲を構える子分が一人倒れる。
「下手な動きをしてみな。容赦しねえ。」
浅次郎の一喝に、軍吉の子分は身動き一つできない。
「銃を捨てな。」
一人、銃を捨てた。
他の子分もそれに倣う。
形勢は決した。銃が無くなれば怖いものなどない。孝市郎も立ち上がり、子分や用心棒を峰討ちする。
栄五郎や忠治も飛び出し、子分や用心棒を殴り倒す。
もはやこれまでと、逃げ出す者も出だした。
逃げる者は追わず、孝市郎達は、森を出て軍吉を取り囲んだ。
「さて、軍吉。覚悟はできてるだろうな。」
栄五郎が一歩前に出て指を鳴らす。
軍吉は後ずさるが、忠治の子分達に包囲され逃げ道などありはしない。
何か、何か、と思いながら軍吉が周囲を見回した時、救いの神を見出した。
「河野様!河野様だ!てめえら、関東取締出役の前で喧嘩をやるのかい。」
軍吉が指さす方向から籠とそれを取り囲む武士の一団がやってきている。まだ距離はあるが、向こうもこちらに気づいているだろう。
「軍吉、てめえ、公儀の威光を振りかざそうってか。」
だが、軍吉の言う通りだった。悔しいが喧嘩はできない。栄五郎は握った拳を解くしかなかった。
「すいません、叔父御、孝市郎。俺は捕縛されるわけにはいかねえ。ずらかるぞ、てめえら。」
忠治の指示一つで子分達は素早く、赤城の山に駆け出して行った。
残ったのは、栄五郎と孝市郎だけだ。
孝市郎も近寄ってくる武士の一団の方を見た。
「先頭にいるのが河野様だよな。」
「そうよ、孝市郎。観念しな。河野様の前でおめえに縄をうってやる。」
「一つ聞くがよ、八州廻りは籠に普通乗らねえか?」
孝市郎の言葉に軍吉は、武士の一団に目をやった。確かに河野は歩いている。
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