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第7章
7-1 中学生になったみゅうみゅんの野望
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中学の入学式を迎えて、襟元にえんじ色のリボンと濃紺のブレザー、スカートはグレーのチェックで新しい制服だ。私には、スカート丈が邪魔なぐらい長すぎる。うっとおしいと思いながらも・・・
ばっちやんとじっちゃんには、来なくていいよと言っていたので、中庭で揃って写真だけ撮ってもらったのだ。駅前の桜は少し散り始めていて、もう、ここに来て1年経つんだと思って眺めていた。自分でも、頑張ってきたつもりだよと、桜さんに感謝していた。(君に一度 登ってみたいと思っていたんだけど 中学生にもなると駄目かなぁー・・・注意だけじゃぁすまないよね)と、呑気なことを考えていた。
泉希ちゃんとは、通学 どうしょうかと話したんだけど、慣れるまではバスで通おうよとなっていた。みんなが揃った時、道弘とか利勝なんかも大きめの制服で、いかにも新入生って感じ。でも、彼等は自転車通学なのだ。
終わった後、クラス分けが張り出されていて、泉希とすみれちゃんは2組、道弘と励は4組、そして、私は1組だった。なんで、私だけぇー。それに、あの上原璃々と一緒なのだった。すごく、憂鬱だったのだ。なんでーぇ!
「なぁ なんで みゅうみゅんは独りだけなのー」
「しかたないじゃぁない でも、利勝とかユミちゃんが一緒やんかー それに、みゅんの好きな上原璃々もいるしー」と、泉希ちゃんが慰めていてくれた。だけど、二人とはあんまり話したことが無いのだ。それに、憂鬱な上原璃々も・・・
わりと、しょげて家に帰ると、ヨッさんが配達に出掛けるとこみたいで
「おっ みゅうみゅん おかえり 中学生でんなー なんか イメージちゃうなぁー 制服が歩いてきたみたい」
「・・・うぅー うっさいわー みゅうみゅんも 気にしてるの!」
「はっ はぁー でも良く見ると 可愛いでっせー まぁ 世間もミニスカートから長いのになった時は そんなもんでしたからー」
「なんやネン それっ!」
そして、じっちゃんが初めてスマホを持たせてくれて、絢に写真を送ってみな と言われて・・・電話すると
「可愛いじゃん やっと中学生だねー お友達 増えた?」
「まだだよー 明日から クラスで集まるの なぁ 写真 スマホからやでー じっちゃんが持たせてくれた」
「あっそうかぁー 変だなって思ったの 知らない番号で・・・ それで、小学校の時のお友達は? 一緒?」
「う~ん クラス離れ離れ」
「そう でも 実海なら 新しい子も・・」
「うん 頑張るワ ・・・まわぁまんまー・・・」
「なぁにー」
「みゅうみゅんを みんなと一緒の学校に入れてくれて ありがとう」
「ふぅ~ん みゅんでも そんなしおらしいこと言うんだー」
「もぉーぅ それが 自分の娘に向かって言う言葉?」
「そうよ あなたの母親よっ でも 実海が選んだ道だってこと忘れちゃーだめよ! ぁー 今日ね 民宿のお客さんに きれいですね 歳はいくつですか 20代ですかって聞かれちゃったー ねえー」
「ねぇーって 知らないわよ そんなことー おとんは居るの?」
「あぁ 寄合いで出掛けているワ」
「じゃぁね よろしく ウチは頑張るって伝えておいて!」と、プンプンと電話を切った。なによー お母さんはきれいなのはわかるけど、娘にそんなこと自慢げに話すことぉー とっ まぁ きれいに越したことはないけれど・・・。どっちかというと、もう40に近いじゃん。だのに、浮かれちゃってー 厚かましくない? あんなに、聡明で控え目だったお母さんが・・・女の人って、子供を育てているうちに、図々しくなってくるんだろうかと思っているうちに、私には、あの時の般若のようなお母さんの顔が蘇ってきて、ぶるっ と していた。
その夜は、私のお祝いで、食卓には、お刺身とかあのお店のちらし寿司が並んでいた。紳おじちゃんも早く帰ってきていたのだ。お祝いの乾杯をした後、じっちゃんが
「実海はなんかクラブやるんか? スポーツのほうだろう?」
「うん みゅうみゅんはラグビーやりたいんだぁー」
みんなが、一瞬 私のほうを見ていた。じっちゃんは手元の盃が止まっていた。
「中学 入ったらやりたいと思ってたんだぁー 恰好良いんだものー 姫野 みゅうみゅんのあこがれ」
「紳 ラグビーって あの ボール持って走ってったら、クシャクシャにされるやつだろう?」
「うん そーだね みゅうみゅん そんなこと言ったって 中学にクラブ無いだろう?」
「無いよ! でも、声掛けて 集めるの」
「なぁ 実海 サッカーじゃぁないのか? ラグビーって 女の子のやるスポーツじゃぁないだろう?」
「そーでもないよ メジャーじゃあないけど 日本でも やり始めてるよ ワールド大会もあるんだよ」
「それは どっちみちレスリングとか柔道みたいに ごっつい奴だろう?」
「でも みゅうみゅんも大きいぃーなるよ 6年生で5cm伸びたんだよ」
じっちゃんは、その後、何か考え込んでいるみたいだった。どっちかと言うと声がでなかったんじゃぁないかなー。
「ねぇ じっちゃん お願いあるの ボール欲しいんだぁー」
「えっ ボールなぁー」
「うん そしたら みゅうみゅんは独りでも ボール追っかけて練習する そのうち、それ見て、仲間が増えるよ!」
「アッハハー やっぱり みゅうみゅんは痛快だなぁー いいじゃぁないか やってみろよ 僕が買ってきてやるよ やってみろ! 将来のワンチームだ」
「おいおい 紳 絢には なんて言うんだ そんな危険なことして 顔がクシャクシャになったら どう 言い訳するんだ」
「じっちゃん 平気 平気 みゅうみゅんは 顔が歪んでいても、好きだよって言ってくる人と結婚するからー」
「おい また 心配になるようなことを言ってくる ワシャ 知らんからな お転婆もそこまでくると極みだなぁー だから 聖女学院の方が・・・ 紳 絢のほうは任せたぞ」
そう言っていたけど、みゅうみゅんは突き進むことしか知らないんだ。目標は姫野様なんだ!
ばっちやんとじっちゃんには、来なくていいよと言っていたので、中庭で揃って写真だけ撮ってもらったのだ。駅前の桜は少し散り始めていて、もう、ここに来て1年経つんだと思って眺めていた。自分でも、頑張ってきたつもりだよと、桜さんに感謝していた。(君に一度 登ってみたいと思っていたんだけど 中学生にもなると駄目かなぁー・・・注意だけじゃぁすまないよね)と、呑気なことを考えていた。
泉希ちゃんとは、通学 どうしょうかと話したんだけど、慣れるまではバスで通おうよとなっていた。みんなが揃った時、道弘とか利勝なんかも大きめの制服で、いかにも新入生って感じ。でも、彼等は自転車通学なのだ。
終わった後、クラス分けが張り出されていて、泉希とすみれちゃんは2組、道弘と励は4組、そして、私は1組だった。なんで、私だけぇー。それに、あの上原璃々と一緒なのだった。すごく、憂鬱だったのだ。なんでーぇ!
「なぁ なんで みゅうみゅんは独りだけなのー」
「しかたないじゃぁない でも、利勝とかユミちゃんが一緒やんかー それに、みゅんの好きな上原璃々もいるしー」と、泉希ちゃんが慰めていてくれた。だけど、二人とはあんまり話したことが無いのだ。それに、憂鬱な上原璃々も・・・
わりと、しょげて家に帰ると、ヨッさんが配達に出掛けるとこみたいで
「おっ みゅうみゅん おかえり 中学生でんなー なんか イメージちゃうなぁー 制服が歩いてきたみたい」
「・・・うぅー うっさいわー みゅうみゅんも 気にしてるの!」
「はっ はぁー でも良く見ると 可愛いでっせー まぁ 世間もミニスカートから長いのになった時は そんなもんでしたからー」
「なんやネン それっ!」
そして、じっちゃんが初めてスマホを持たせてくれて、絢に写真を送ってみな と言われて・・・電話すると
「可愛いじゃん やっと中学生だねー お友達 増えた?」
「まだだよー 明日から クラスで集まるの なぁ 写真 スマホからやでー じっちゃんが持たせてくれた」
「あっそうかぁー 変だなって思ったの 知らない番号で・・・ それで、小学校の時のお友達は? 一緒?」
「う~ん クラス離れ離れ」
「そう でも 実海なら 新しい子も・・」
「うん 頑張るワ ・・・まわぁまんまー・・・」
「なぁにー」
「みゅうみゅんを みんなと一緒の学校に入れてくれて ありがとう」
「ふぅ~ん みゅんでも そんなしおらしいこと言うんだー」
「もぉーぅ それが 自分の娘に向かって言う言葉?」
「そうよ あなたの母親よっ でも 実海が選んだ道だってこと忘れちゃーだめよ! ぁー 今日ね 民宿のお客さんに きれいですね 歳はいくつですか 20代ですかって聞かれちゃったー ねえー」
「ねぇーって 知らないわよ そんなことー おとんは居るの?」
「あぁ 寄合いで出掛けているワ」
「じゃぁね よろしく ウチは頑張るって伝えておいて!」と、プンプンと電話を切った。なによー お母さんはきれいなのはわかるけど、娘にそんなこと自慢げに話すことぉー とっ まぁ きれいに越したことはないけれど・・・。どっちかというと、もう40に近いじゃん。だのに、浮かれちゃってー 厚かましくない? あんなに、聡明で控え目だったお母さんが・・・女の人って、子供を育てているうちに、図々しくなってくるんだろうかと思っているうちに、私には、あの時の般若のようなお母さんの顔が蘇ってきて、ぶるっ と していた。
その夜は、私のお祝いで、食卓には、お刺身とかあのお店のちらし寿司が並んでいた。紳おじちゃんも早く帰ってきていたのだ。お祝いの乾杯をした後、じっちゃんが
「実海はなんかクラブやるんか? スポーツのほうだろう?」
「うん みゅうみゅんはラグビーやりたいんだぁー」
みんなが、一瞬 私のほうを見ていた。じっちゃんは手元の盃が止まっていた。
「中学 入ったらやりたいと思ってたんだぁー 恰好良いんだものー 姫野 みゅうみゅんのあこがれ」
「紳 ラグビーって あの ボール持って走ってったら、クシャクシャにされるやつだろう?」
「うん そーだね みゅうみゅん そんなこと言ったって 中学にクラブ無いだろう?」
「無いよ! でも、声掛けて 集めるの」
「なぁ 実海 サッカーじゃぁないのか? ラグビーって 女の子のやるスポーツじゃぁないだろう?」
「そーでもないよ メジャーじゃあないけど 日本でも やり始めてるよ ワールド大会もあるんだよ」
「それは どっちみちレスリングとか柔道みたいに ごっつい奴だろう?」
「でも みゅうみゅんも大きいぃーなるよ 6年生で5cm伸びたんだよ」
じっちゃんは、その後、何か考え込んでいるみたいだった。どっちかと言うと声がでなかったんじゃぁないかなー。
「ねぇ じっちゃん お願いあるの ボール欲しいんだぁー」
「えっ ボールなぁー」
「うん そしたら みゅうみゅんは独りでも ボール追っかけて練習する そのうち、それ見て、仲間が増えるよ!」
「アッハハー やっぱり みゅうみゅんは痛快だなぁー いいじゃぁないか やってみろよ 僕が買ってきてやるよ やってみろ! 将来のワンチームだ」
「おいおい 紳 絢には なんて言うんだ そんな危険なことして 顔がクシャクシャになったら どう 言い訳するんだ」
「じっちゃん 平気 平気 みゅうみゅんは 顔が歪んでいても、好きだよって言ってくる人と結婚するからー」
「おい また 心配になるようなことを言ってくる ワシャ 知らんからな お転婆もそこまでくると極みだなぁー だから 聖女学院の方が・・・ 紳 絢のほうは任せたぞ」
そう言っていたけど、みゅうみゅんは突き進むことしか知らないんだ。目標は姫野様なんだ!
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