わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

すんのはじめ

文字の大きさ
46 / 129
第7章

7-3

しおりを挟む
 私は、放課後、体操着にラグビーボールを持って、紳おじちゃんはスパイクも買ってきてくれたのだ。最初、どうしょうかと思ったけど、サッカーをやっているグラウンドの端っこで、とりあえず、ボールを蹴ってみた。うまく足に当たらないけど、だんだんと・・。そして、それを追っかけたりしていると

「お前 そこで 何やってんねん」

 あっ 前に見たことある 確か 重光 とか

「何ってー ボール 蹴ってるんや!」

「ボールって それ ラグビーのボールやろ?」

「そうやー それがぁー?」

「うん 端っこで 変なことやってる女の子が居るってー みゅうみゅんだったのか 帯士もあそこに居るぞー」

「そう まぁ サッカーやってるんやからなー あんたも はよー 練習しといでぇーな」

「ふぅ~ん 変な奴やなー」

 何だか、ひとりでも汗をかいて、手洗い場で足とか拭いていたら

「みゅうみゅん 何 やってんだよー」 たっ君だ。

「たっ君 みゅうみゅんは 練習してたの」

「練習って ひとりでか? それもラグビーのボール?」

「そーだよ みゅうみゅんはラグビー始めます」

「ラグビーって そんなこと 一言も言ってなかったヤン」

「この前 ゆうたヤン 聞き流してたんやろー」

「みゅうみゅんなぁー そんなこと・・・ それに、ラグビーって なんやねん」

「うん かっこう ええからやってみたいんやー」

「それにしても 一人でかぁー」

「そのうち 増えるってー まぁまぁ 見とってー」

「そんなん むちゃやー せめて サッカーぐらいにしとけよー」 

 だけど、次の日も私ひとりで・・・出来るだけサッカーには邪魔にならないようにしていたつもりだったんだけど、サッカーの顧問をしてるらしい先生が、寄って来て

「そこの君! あのなー 危ないんだよー」

「はぁー 気を付けてますから 大丈夫 平気」

「平気じゃあない! だいたいやなー クラブ活動以外に 生徒がグラウンドをこうやって使うのは許可が要るんだよ 許可取ってるの?」

「へっ そんなの要るの? 知らんかった ごめんなさい 許可って 誰にもらうん?」

「まぁ 担任を通して 事務室とか校長とか・・」

「へぇー はっきり 決まって無いんやー そしたら、先生じゃぁ あかんの?」

「えっ なんでーゃ そもそも どうして そんなことやってるんや?」

「うん みゅうみゅんは ラグビーやりたいの! だけど、今は ひとりなんやー 誰かに教えて欲しいんやけどなー 先生はぁー?」 

「いや 僕は・・出来ない サッカーしか ・・・ でも、美術の紅林くればやし先生は 確か 大学の時も・・ いや 知らん 知らん それよりもー こんなとこでは 危ないんだヨ 部員達も気が散るしー  怪我でもさせたら大変なんだよー」

「わかったぁー 紅林先生ねっ! その許可っていうやつも ラグビーも教えてもらうね 先生 ありがとうございます さっすがぁー」と、私は、頭を下げて丁寧にお礼を言っていた。それも、出来るだけ可愛く言ったつもりだつた。

「うっ いや まぁー」と、戸惑っていたみたい。

 私は、その後、グラウンドのはずれにある雑草が所々に生い茂って、土もボコボコしたとこの空地で、自分の蹴ったボールを追いかけていたのだ。

 そして、帰る前に美術室を覗いてみると 居た! 紅林先生。

「失礼します 先生」

「あぁー どうした? 君は 確か 1年生の水島さん」

「ピンポン 水島実海です お話 あるんですけど」

「うん 何だい?」

「あのぅー 先生って 大学までラグビーやってたって聞いて・・・」

「あぁ 強く無かったけどなー 好きで」

「お願いがあるんです ウチにラグビーってものを教えてください」と、又、頭を下げていた。

「君なぁー いきなり、なんだと・・ 女の子に・・ 無理だろう」

「みゅうみゅんは 真剣です 憧れてるんです ラグビーボールを持って走り回るの! かっこええヤン お願い! 教えてぇー」

「かと言ってもなぁー 無茶苦茶ちゃうんかぁー?」

「お願いします さっき グラウンドでボール蹴って追いかけてたら、サッカーの顧問の先生に危ないからからとか、放課後にクラブ活動以外の生徒が使うのは許可がいるんだとか言われて・・・グラウンドのはずれにある 空地 見つけたの あそこなら良いんじゃあないかと 先生! ウチ 真面目にラグビーが好き どうぞ 助けてください 日本のラクビーを救うと思って」

「あはっはー 君はおもろいな! まぁ 考えとくよ 僕も いきなりと言ってもな! ところで 水島さん 君のデッサン なかなか いいなぁー しっかりと書けている 絵はやっていたのか?」

「うん 小さい頃から お母さんと 一緒に書いていたから・・」

「そうか お母さんは 美術関係なのか?」

「うー よー 知らんけど 大学もそっちのほうを卒業してて 今は、島の子供達に絵とか勉強教えているよ 教員免許もあるんだけど、今は 学校の先生じゃぁないの まぁ 塾みたいなもの」

「そうなのかー 島なぁー そーいえば、君は6年生の時に転校してきたとか 良いお母さんだね」

「うん 世界一の まわぁまんまー なんだー」

 その日は、早い目に帰って、水島の家に行くようにしていた。入学祝いももらっていたし、中学の制服姿を見せてらっしゃいとばっちゃんに言われていたから。違う方向のバスに乗って、向こうのお家に。

「いらっしゃい 実海ちゃん まぁ すっかり 中学生ネ」

「こんにちは ばっちやん」

 ジュースとケーキでもてなしてくれて

「絢ちゃんが こぼしていたのよ 実海は聖女学院に進んでくれなかったって でも、そんなの 実海ちゃんが行きたいとこ行けば、良いのよねぇー どう? 中学 楽しい?」

「うん 良かったぁーって思ってる 友達も一緒だし あのね ばっちゃん みゅうみゅんは中学でラグビー始めようと思ってるんだぁー 始めた!」

「・・・ラグビー? ぁー・・・」

「うん カッコ良いし 楽しいよ」

「そう・・・ 元気だからネ ・・・ おうちでは 知ってるの?」

「うん でも まわぁまんまーには話して無い 内緒にしてるわけちゃうねんけど・・」

「そうなの まぁ びっくりするでしょうネ」

「どうだろう まぁ 好きにしなさいって 言ってくれる と、思ってるんだぁー」

「そうねぇー 実海ちゃんは小さい頃から 男の子と同じようだって言っていたからね だけど、学校にはそのクラブって無いんでしょ?」

「うん だから これから 仲間集める 今は 独りっきり」

「へぇー 独りからねー」と、ばっちゃんも言葉が続かなかったみたい。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

ガチャから始まる錬金ライフ

あに
ファンタジー
河地夜人は日雇い労働者だったが、スキルボールを手に入れた翌日にクビになってしまう。 手に入れたスキルボールは『ガチャ』そこから『鑑定』『錬金術』と手に入れて、今までダンジョンの宝箱しか出なかったポーションなどを冒険者御用達の『プライド』に売り、億万長者になっていく。 他にもS級冒険者と出会い、自らもS級に上り詰める。 どんどん仲間も増え、自らはダンジョンには行かず錬金術で飯を食う。 自身の本当のジョブが召喚士だったので、召喚した相棒のテンとまったり、時には冒険し成長していく。

処理中です...