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第7章
7-4 仲間が増えた
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次の日、私が空地で草むしりをしていると、知らない間に紅林先生が横に立って居た。
「なるほどなぁー ここじゃあー 下はボコボコ 雑草だらけだなぁー」
「先生 しょうがないよ ここしか空いてないんだからー グラウンド使わせてもらえないし ウチはこうやって 少しずつでも慣らして行けばなんとか使えると思ってる だけど、30m 60mかなぁー ちょっと狭いけどね でも、練習には充分 そのうち強くなって花園だって使えるようになるからー」
「お前っ 逞しいのー わかった 僕も 協力できるとこは 協力するよ だけど、条件がひとつ 授業以外に絵を描いてくれないか 水彩でも 鉛筆でも 良いからー 見てみたい」
「えぇー 絵なん? そんな時間あるかなー」
「まぁ 無理しないで 空いた時間に書いてくれれば良いよ」
「うん わかったー 先生は、みゅうみゅんの強力な協力者だものねー」
その後、先生も草むしりを手伝ってくれて、ボール投げを一緒にやってくれていたのだ。
私が、手足を洗っていると、たっ君、重光、颯の3人組が来た。
「みゅうみゅん 本気なんか?」
「当り前やんか ウチが うそん気なんてことないよっ」
「美術の紅林先生だろう? 巻き込んで・・」
「巻き込んだって言い方??・・・ 協力者やー」
「なぁ せめて サッカーにせーへんか? そしたら、グラウンドで一緒に‥」
「あかん ウチは ラグビーやー」
「まぁまぁ ええがな 帯士 みゅうみゅんがボール持って走ってるのも可愛いがなー 黒いうさぎみたいでー」
「重光 気楽なこと言うなよー そのうち、走ってるだけじゃぁ 済まないんだよ」
「なんだよー 僕の可愛い彼女が くしゃくしゃにされるってかー? そんなの まだまだ 先の話だよ」たっ君は むっとしていたみたいで
「先と ちゃうわー もう直ぐやー ウチは突き進むんやー」と、私が先に怒っていた。
「帯士 お前の彼女は 何もんじゃー」 たっ君は私が言い出したら、他人の言うことを聞かないのを知っているから、黙って見ているだけだった。
帰るバス停には、私 ひとりだった。あれから、帰る時には、泉希は居ない。朝、来る時にも、何となくふたりの間には距離が出来てしまったみたいに感じていて、すごく、寂しかったのだ。泉希・・・
そんな風で1週間が過ぎて、紅林先生も時たま来て、草むしりを手伝ったり、私のボール投げの相手をしてくれていた。
そんな中、上原璃々と、お昼休みにどうしてか眼が合ってしまった時、私は思い切って、寄って行って話し掛けた。
「上原さん どっか クラブ決めたの?」
「まだやけど なんで あんたにそんなこと言わなあかんのぉー」
「そんなんちゃうけどなぁー あのなー ウチと一緒に やってくれへんかなぁーって」
「・・・ あんた 誰にゆうてるのか わかってんの! なんで あんたなんかとー」
「わかってるでー 上原璃々に やー 運動抜群で 勉強も出来てー そんな人やからー」
「・・・ あほ ちゃう? それに 一緒に たってー 草っぱらでボール追っかけてるだけやんかー」
「今はなー でも そのうち ちゃんとしたグラウンドでー なぁ ウチがやってるとこ見てたん?」
「・・・ そらー あんな変なこと ひとりでやってるんやものー 気になるヤン」
「なぁ ちょっとだけでも ええねん 一緒にやってぇーなぁー 一緒にやりたいねん」
「みゅうみゅんって ぐいぐい 来るなぁー なんでうちなんか 誘うネン まぁ 気が向いたらな」
ふふっ、きっと来てくれると私は信じていた。だって、みゅうみゅんと呼んでくれたんだものー
その日の放課後、私はいつものように・・・だけど、蹴ったボールを拾い上げてくれたのは、上原璃々だった。
「なんやー これっ 真直ぐ転がってきーひんやんかー」
「上原さん・・・ 来てくれたんやー ラグビーボールはな どっちに弾むかわかれへんねー それに向かっていくんがおもろいネン それにな、自分の力で思う様に走れるんやー それでも止められたら、パスして仲間に繋いでいくんやー それも前に投げたらあかんネン それが繋ぐということやー 後ろの人にな! すごいやろー? こんなスポーツ 他にあるかぁー」
「まぁ ちょとだけ やってみよかなって みゅうみゅんが一生懸命やからー でも、今日だけやでー」
「うん うん じゃぁ お互い パスからやってみよーかー」
私は、先生に教わったように、手の指で押し出すようなものとか、片手で投げるようなパスを見せて、そのうち、ゆっくりと走りながらのパスを・・地面がガタガタで思い切って走れないのだ。
「どうしようもないね この地面じゃぁー みゅうみゅん その靴だと ちょっとは まし?」
「うん スパイクだからね 喰い込むんかなー」
「それっ どこに売ってるんやろー」
「えぇー 上原さん やってくれるのー?」
「うん 楽しいみたい しばらく やってみる それに みゅうみゅんが熱いみたいやしー あんた根性あるしな 張り合うのも ええんちゃう? ウチ 本当は バスケット部 断ってきたんよ」
「ありがとう やろうよっ うれしいなぁー そーやなー スパイクはウチも こぉーてきてもろたんやー そうだ サッカーの門田先生に聞いたら、知ってるかも 同じスパイクやもんなー」
そして、ふたり 揃って聞きにいくと
「えー 君もやるのかあー? まぁ ちょっと大きい運動具店なら置いてあるけど・・ 少し、金額 上乗せするんだったら ちゃんと足の採寸をしてくれるオーダーメイドの店もあるけど・・ 最初はそこまでせんでもー しばらく、運動靴で‥ 本当にやるのー? ラグビーを・・ まぁ この地域は盛んなんだけど 女の子はなぁー」
「そんなことゆうても 他の中学でも 女子がやってるとこもあるやんかー」
「そこはー ちゃんとした指導者も居るし 学校も その方針やろからー」
「ウチ等もおるよー 紅林先生」
「彼は 生徒が興味持ってくれたらと 成り行きだったと言っていたぞー」
「・・・そーなん? でも、ウチは信じているでー 彼の熱い思いを・・・」
「わかった 君の・・・ まぁ 出来るとこまでやってみー しかし、もったいないなぁー ふたりとも サッカーやったらええのにー 脚が速いそうだからー 陸上だって欲しがっているのにー」
「なるほどなぁー ここじゃあー 下はボコボコ 雑草だらけだなぁー」
「先生 しょうがないよ ここしか空いてないんだからー グラウンド使わせてもらえないし ウチはこうやって 少しずつでも慣らして行けばなんとか使えると思ってる だけど、30m 60mかなぁー ちょっと狭いけどね でも、練習には充分 そのうち強くなって花園だって使えるようになるからー」
「お前っ 逞しいのー わかった 僕も 協力できるとこは 協力するよ だけど、条件がひとつ 授業以外に絵を描いてくれないか 水彩でも 鉛筆でも 良いからー 見てみたい」
「えぇー 絵なん? そんな時間あるかなー」
「まぁ 無理しないで 空いた時間に書いてくれれば良いよ」
「うん わかったー 先生は、みゅうみゅんの強力な協力者だものねー」
その後、先生も草むしりを手伝ってくれて、ボール投げを一緒にやってくれていたのだ。
私が、手足を洗っていると、たっ君、重光、颯の3人組が来た。
「みゅうみゅん 本気なんか?」
「当り前やんか ウチが うそん気なんてことないよっ」
「美術の紅林先生だろう? 巻き込んで・・」
「巻き込んだって言い方??・・・ 協力者やー」
「なぁ せめて サッカーにせーへんか? そしたら、グラウンドで一緒に‥」
「あかん ウチは ラグビーやー」
「まぁまぁ ええがな 帯士 みゅうみゅんがボール持って走ってるのも可愛いがなー 黒いうさぎみたいでー」
「重光 気楽なこと言うなよー そのうち、走ってるだけじゃぁ 済まないんだよ」
「なんだよー 僕の可愛い彼女が くしゃくしゃにされるってかー? そんなの まだまだ 先の話だよ」たっ君は むっとしていたみたいで
「先と ちゃうわー もう直ぐやー ウチは突き進むんやー」と、私が先に怒っていた。
「帯士 お前の彼女は 何もんじゃー」 たっ君は私が言い出したら、他人の言うことを聞かないのを知っているから、黙って見ているだけだった。
帰るバス停には、私 ひとりだった。あれから、帰る時には、泉希は居ない。朝、来る時にも、何となくふたりの間には距離が出来てしまったみたいに感じていて、すごく、寂しかったのだ。泉希・・・
そんな風で1週間が過ぎて、紅林先生も時たま来て、草むしりを手伝ったり、私のボール投げの相手をしてくれていた。
そんな中、上原璃々と、お昼休みにどうしてか眼が合ってしまった時、私は思い切って、寄って行って話し掛けた。
「上原さん どっか クラブ決めたの?」
「まだやけど なんで あんたにそんなこと言わなあかんのぉー」
「そんなんちゃうけどなぁー あのなー ウチと一緒に やってくれへんかなぁーって」
「・・・ あんた 誰にゆうてるのか わかってんの! なんで あんたなんかとー」
「わかってるでー 上原璃々に やー 運動抜群で 勉強も出来てー そんな人やからー」
「・・・ あほ ちゃう? それに 一緒に たってー 草っぱらでボール追っかけてるだけやんかー」
「今はなー でも そのうち ちゃんとしたグラウンドでー なぁ ウチがやってるとこ見てたん?」
「・・・ そらー あんな変なこと ひとりでやってるんやものー 気になるヤン」
「なぁ ちょっとだけでも ええねん 一緒にやってぇーなぁー 一緒にやりたいねん」
「みゅうみゅんって ぐいぐい 来るなぁー なんでうちなんか 誘うネン まぁ 気が向いたらな」
ふふっ、きっと来てくれると私は信じていた。だって、みゅうみゅんと呼んでくれたんだものー
その日の放課後、私はいつものように・・・だけど、蹴ったボールを拾い上げてくれたのは、上原璃々だった。
「なんやー これっ 真直ぐ転がってきーひんやんかー」
「上原さん・・・ 来てくれたんやー ラグビーボールはな どっちに弾むかわかれへんねー それに向かっていくんがおもろいネン それにな、自分の力で思う様に走れるんやー それでも止められたら、パスして仲間に繋いでいくんやー それも前に投げたらあかんネン それが繋ぐということやー 後ろの人にな! すごいやろー? こんなスポーツ 他にあるかぁー」
「まぁ ちょとだけ やってみよかなって みゅうみゅんが一生懸命やからー でも、今日だけやでー」
「うん うん じゃぁ お互い パスからやってみよーかー」
私は、先生に教わったように、手の指で押し出すようなものとか、片手で投げるようなパスを見せて、そのうち、ゆっくりと走りながらのパスを・・地面がガタガタで思い切って走れないのだ。
「どうしようもないね この地面じゃぁー みゅうみゅん その靴だと ちょっとは まし?」
「うん スパイクだからね 喰い込むんかなー」
「それっ どこに売ってるんやろー」
「えぇー 上原さん やってくれるのー?」
「うん 楽しいみたい しばらく やってみる それに みゅうみゅんが熱いみたいやしー あんた根性あるしな 張り合うのも ええんちゃう? ウチ 本当は バスケット部 断ってきたんよ」
「ありがとう やろうよっ うれしいなぁー そーやなー スパイクはウチも こぉーてきてもろたんやー そうだ サッカーの門田先生に聞いたら、知ってるかも 同じスパイクやもんなー」
そして、ふたり 揃って聞きにいくと
「えー 君もやるのかあー? まぁ ちょっと大きい運動具店なら置いてあるけど・・ 少し、金額 上乗せするんだったら ちゃんと足の採寸をしてくれるオーダーメイドの店もあるけど・・ 最初はそこまでせんでもー しばらく、運動靴で‥ 本当にやるのー? ラグビーを・・ まぁ この地域は盛んなんだけど 女の子はなぁー」
「そんなことゆうても 他の中学でも 女子がやってるとこもあるやんかー」
「そこはー ちゃんとした指導者も居るし 学校も その方針やろからー」
「ウチ等もおるよー 紅林先生」
「彼は 生徒が興味持ってくれたらと 成り行きだったと言っていたぞー」
「・・・そーなん? でも、ウチは信じているでー 彼の熱い思いを・・・」
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