わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

すんのはじめ

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第12章

12-8

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 連休の間、私はず~っと外にも出ずに、たっ君にも たいしたことは無いねんけど、鼻をちよっと擦りむいたんで笑われるの嫌やし会われへんと連絡していたのだ。

 そして、学校が始まった時、傷バンも取れて、昼休みに紅林先生のとこに璃々と一緒に

「先生 前 向こうの人が言ってたけど チームとして代表になられへんって ほんまやろか?」

「うーん 僕も 聞いてみたが 大阪だけでなく全国は選抜チームみたいだなー 知らなかったんだ 申し訳ない その選考も春は間に合わないみたいだ また 秋にあるが・・・」

「やっぱり そーなんかー みんなで全国ってできひんのかぁー」

 と、私はがっくりきていて、放課後に校長先生のもとに

「先生 ごめんなさい 私は 桜中が全国に出るんやってこと言ってしまって・・・ 無理やったんです」

「なんだ そのことか? 聞いたよ 紅林先生から 君が謝ることではないよ それに この前 充分に君達の頑張りも見せてもらったし 今年の1年生も6人 入ってきたそうじゃぁないか これは、君達の努力と頑張りから生まれた 大きな奇跡なんだと思う 全国なんてどうでも良いよ これが基盤となって、全国の中学で女子のラグビーが受け入れらるようになると、桜中はそのパイオニアになるじゃぁないか 素晴らしいよ ありがとう これからも元気でお願いします その鼻の傷もだいぶ良くなったみたいだしな」

「先生 ウチ等 桜中として揃って全国には行かれへんかもしれんけど・・・全国一の中学に入ったみたい 校長先生を初めとして みんな素敵な先生で・・・」

「それは、君達のメンバーが この学校を変えて行ってくれてるからなんだよー 私からもお礼を言うよ」

 
 その日の練習が終わった後、璃々が1年生にキャンキャンズのバッジを渡していた。

「これは 私達キャンキャンズの誇りなんだからネ みんな 頑張って続けてよネ!」と、言っているところに紅林先生が来て

「みんな 聞いてくれ スポーツ協会の人から 市のラグビーの集いが開催されるので そこでキャンキャンズでデモンストレーションをやってくれないかと依頼があった」

「へっ ええやん やる ヤル! デモンストレーションって 何 やるんや?」

「ふっ みゅうみゅんは相変わらずだなぁー 今 部員が15人だろう? セブンなら試合形式が組めるんじゃぁないか だから そう提案しておいた」

「あっ そうか そーなると 1年の君達も気合入れてやらんとあかんなぁー 初試合やでー これから ビシビシ鍛えていくでー」と、璃々も気合が入っていた。

 それから、数日後、また 知らせが

「大阪の連盟からや 美玖とさくらの二人 特別枠で大阪代表候補の練習に参加してくださいってよー」と、紅林先生が知らせてきた。

「ええー すごいヤン ウチ等の中からなんてー」と、璃々が言っていたが

「・・・美玖 どうする?」と、さくらは困惑した感じだった。

「うん そーやなー みんなと一緒やないとなぁー」

「そう ウチも 美玖と一緒の気持ちやー キャンキャンズとしてやないとなー 意味無い 一緒に頑張ってきたんやしー」

「なぁ なぁ 二人とも何ゆうてんのん? 全国に近づいたんやでー もう キャンキャンズ揃ってなんて無理やってわかったヤン それに・・・3年やから・・・最後かも・・」と、私は・・・参加して欲しかったのだ。おそらく、他のみんなもそうだろう。

「それでも ウチ等ふたりだけやったら、夢叶えたことにならへんヤン そんなんちゃうでー みゅんが頑張っていたから ウチ等も一緒にやろうって決めたんやーで 一緒に夢を叶えようって」

「みゅんはそんなこと身にしみてわかってるってー みゅんは一番 みんなと一緒にって思っていたんやと思う 校長先生にも宣言してたしなー 桜中の名前を全国にって・・・だから、せめて先に 先輩二人にって思ってるんちゃうやろか? ウチ等は秋には 絶対にみんなで候補メンバーに入れるように頑張るってー だから・・・この機会には、先輩には行って欲しい まずは、桜中の名前を売り込んできて!」と、泉希は付け加えてくれた。

「わかった ウチは行くわー さくら どうする?」

「ウン 美玖と一緒やー キャンキャンズの為にもなー 桜中の実力見せてきたるわー」

「わぁー」と、言いながら 私は ふたりに抱き着いていったのだ。そして、璃々がキャンキャンズのエールを 部室の外にも響くように上げていた。

 だけど、その大阪代表候補の最初の練習の日が、市のラグビーの集いの日と重なってしまっていた。ふたりが抜けると、13人になってしまうのだ。 
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