彼は いつから私の彼氏? 好きと感じた時から・・・でも、別の道を進むねん

すんのはじめ

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第1章

1-6

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 8月に入って、登校日の日。私と翔琉君はもう宿題ドリルは全て終えていた。残されたのは、自由研究だけになってた。

 皆が教室に集まった時、なんと 白浜美蕾ちゃんはノースリーブで肩の所がヒラヒラになった梨の絵柄のサマーワンピースだった。華やかで一部の女の子にもてはやされていた。

「翔琉君 おはよう 元気だったぁー 会えなくて 寂しかったわー」と、甘ったるい声を私は、隣で聞いていて、朝からイラッとしていたのだ。

 それから ネチネチと自分が遊びに行った話を翔琉君に話していて、「翔琉君も一緒だったら もっと 楽しかったのにー」とか・・・。私は、相槌を打ちながら聞いている翔琉君に耐えられなくて、トイレに立って居たのだ。すると、うしろから智子ちゃんが付いてきていて

「あのさー 昨日 おとんが551の豚まん 買ってきてくれてよー 旨いなぁー ヤッパー」

「あのさー ・・・ うん 食べたいなぁー そうだ 今度 翔琉君と買いに行くね」

「そーだよ それが良いよー」

「ありがとう 智子 私 あんなことで 動じないよ!」

「ふふっ 本丸の姫は辛いのぉー」

「なんやー その 言い方ぁーぁ」と、智子の頭を抱えてふざけ合っていた。

 だけど、帰る時、翔琉君に呼び止められて

「あのなー 違うんやでー 水澄が機嫌悪いのもわかるでー でも、無視するのも あんまりやろー だからぁー」

「なんやのー 言い訳かぁー」と、私が泣きそうになっていると

「ごめん 泣くなよー」

「ちゃうわー 勘違いせんとってー チマチマと言い訳するよーな奴を好きになったんかと 自分が情けないんやー 私は! 翔琉が美蕾ちゃんと仲よーやってるぐらいで動じへんわー! 翔琉もそのつもりで居てやー」 

「あっ すまん あのな お盆にな おっかぁの実家に行くんだけど、一緒に行かないか おっかぁも 誘えばーって 福井の三国ってとこ 海水浴も出来るよ 2泊するんだ」

「えっ ぇー 翔琉君とことおぉー」 

「そーだよ! 海が近いから 魚も新鮮でうまいぞー」

「・・・そんなこと いきなり 言われてもなぁー お母さんがなんて言うかー・・・ 私は 行きたいよ!」

「まぁ 相談してみろよ」

 その日、晩ご飯の後、私はウジウジしながら お母さんに

「あのね お泊りの旅行行ってもいいかなぁー」

「えっ どこにー 誰と?」

「うん 翔琉君んチのお母さんの実家 お盆に・・・福井だって」

「はぁー 誘われたのぉー?」

「うん・・・ 今日 学校の帰りに・・・2泊」

「あのさー 翔琉君とこって 男の子兄弟でしょ そん中に水澄が入ってどうすんのよー 向こうだって 困るでしょ!」

「あー でも 翔琉君のお母さんが誘いなさいって・・・」

「そんなねー 他人ンチの娘をなんだって思っているのかしら 猫の子じゃぁあるまいしー そりゃー 夏休みの間はお世話になっているわよー でも それとは 別よー お泊りなんてー 女の子なのよ」

「・・・でも 嬉しかったの・・・誘ってもらった時 私 行きたいモン・・・」

「水澄・・・ でもね・・・」お母さんも どう 言って良いのか考えていたのだろう。こういう時、無理やりなことは言わないお母さんなのだ。

 私が、やっぱりダメかぁー と 下を向いて溢れてくる涙をこらえている時

「あっ 俺も硝磨しょうまに誘われてるんだよ 俺も一緒だから良いんじゃぁない?」と、お兄ちゃんが 突然 言い出した。

「えっ 達樹も・・・」

「そうだよー 兄妹 揃ってなぁー まぁ 良いんじゃないのー 魚が新鮮だっていうしー うまそー 海水浴もすぐそこで出来るんらしいよ! ウチは夏休みの旅行の計画もないんだろう?」

「・・・ じゃぁ 達樹 ちゃんと水澄の面倒 責任持って見てよ!」

「はい! 兄の努め ちゃんと果たします!」

 その夜、お風呂上りにお兄ちゃんの部屋に

「お風呂 出たよ!」って部屋のドァを開けると

「あわっ お前なぁー いきなり 入ってくんなよー」と、お兄ちゃんは その時 自分の股間を眺めていた。

「なに してるん?」

「あっ そのー ・・・毛がなー」

「ふ~ん 毛が?」

「まぁ そろそろ 男のな 水澄はまだか?」

「私は まだ 生理もこんのやー 遅いんかなー」

「まぁ 身体も小さいほうやからなー」

「なぁ 〇〇〇〇 見せてーなー 最近 一緒にお風呂にも入ってへんからー」

「あほかぁー お前 変態か?」

「そんなん ちゃうけど 興味あるやん 兄妹やし ええヤン」

「やめてくれ! 兄妹やから 余計 恥ずかしい」

「なんや 根性無し! 私は お兄ちゃんやったら 裸 見られても平気やでー」

「それって 根性の問題か?」

「ふふっ どうやろねー あのね さっき 口添えしてくれて ありがとうね ほんまに 誘われてたん?」

「いいやー 水澄が行きたそうやったから・・・ 明日 硝磨に言うよ」

「・・・そーやったん お兄ちゃん ありがとう・・・いつも 見守ってくれて」

「まぁ 不細工な妹でも翔琉が好きって言ってくれてるんやろー あいつに感謝せなー それに 水澄の初恋やから・・・」

「・・・こんな可愛い妹に対して そんな言い方無いんちゃう? お兄ちゃん 私って ブス? なん?」

「うー でもないけどー まぁ 美人ではないなー でも 成長するにつれて段々と可愛くなってきたよ ほらっ 美人って 小さい頃は可愛くないって言うヤン  まぁ 水澄はまだ原石ってとこかなー」

「あんなー さっき ありがとうってゆうたん とりあえず 取り消すわー」

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