私の辛かった思い あんたにぶつかっていくわ!

すんのはじめ

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第8章

8-3

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 高校総体予選が迫ってきた時、コーチに麗香と私、そして織部先輩、璃々香先輩が集められていた。

「西田が、団体戦は辞退すると言ってきた。膝の具合が本調子では無いので、みんなに迷惑を掛けられないからと。だけどダブルスは最後なので、頑張りたいとな。璃々香もそれは納得してるな?」

「ええ 私も 西田と精一杯やって 後悔はしません」と、璃々香先輩はあらかじめ西田先輩と話合っていたのだろう。

「それでだ 団体戦のメンバー みんなの意見を聞きたいと思ってな、集まってもらった。遠慮なしで意見を言ってくれ 僕の中では一応、案を持っているんだが・・ 麗香は?  どう思う?」

「私・・ 私は、去年と同じメンバーでと思ってましたからー でも、4月になっても、西田先輩の状態はあんまり良くないのかなーって思ってました。その時は、織部先輩、多田先輩でとー」

「そうか 操は?」

「・・・私 ダブルスは山葵とみく美のペァで シングルスは璃々香と私でー あの二人は、今、乗っています 充分 学館に対抗できると思います」

「うん 璃々香はどう思う?」

「私も 同感 操と一緒の考えです それに、衣笠響はシングルで出て来るような気がします 私と最終決着をつけるため そうすると、ダブルスは第2ペァ 山葵達は充分勝てるチャンスあるわ」

「ふむー 山葵はどう思う?」最後、私にも聞いてきた。

「私 ・・・私 もう一度・・・璃々香先輩と組みたい! 絶対に最強になる自信あります」

「山葵 団体戦は2勝しなければなんないのよ ダブルスだけ勝って、あと1勝は誰? 自分達だけ勝てればいいの?」と、璃々香先輩は私を追い詰めるように聞いてきた。

「・・・それはー 織部先輩が・・」

「ふーん あの衣笠響と戦っても、操は勝てると思ってるんだー って 操 勝てる?」

「まぁ 私から言うのも 何だけど・・ 勝てる気が全然しないわ」

「わかった 僕も 操と璃々香と同じ考え方だ 山葵とみく美で、先に、1勝すれば有利に進める。璃々香が衣笠響に勝てる。最悪でも、操が最後 取り返してくれると思う その方が、麗香の案より確実だろうな それと、はこれからの音女の顔なんだからな 決まりで良いな みんな」

 私達は、コーチも言うんだからと、その案で納得していた。

「そして、その次は、秋からは山葵とみく美の2枚看板でいく ダブルスには麗香と美湖のペァだからな! これも、強いと思うよ 楽しみだ」

 皆が解散した後、私は麗香に

「うちって 子供なんやなー あんまり、考えんとー 又 璃々香先輩に叱られちゃった」

「そんなことないよ 先輩達とは 経験の差があるしー それと 山葵が 璃々香先輩と又 組みたいって言った時 璃々香先輩 うれしそうな顔してたよー 山葵のことが 可愛いんだよー」

「ほんまぁー そうなのかなー」

 その次の日から、私とみく美は特別に許してもらって、時々、大学生のほうに出向いて、練習に加えてもらっていたのだ。
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