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第7章
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開店前から、今日は店長が来ていて、採用面接に二人来るからと言って居た。10時少し前に、一人やってきて
「電話でも 話した通り この前、来た子が居るので そっちを優先するかもしれないの それでも いいかしら」と、言ってから、簡単に、勤務時間とか給料の話をしていたけど、あっさりと「数日後に連絡するわ 期待に応えられなかったら、ごめんなさいね」と、終わっていたのだ。
そして、しばらくして二人目も来たけれど、やっぱり、そんな調子で・・帰って行った。
「あのー 店長 前に面接した人って居るんですか?」と、暁美さんが聞いていたけど
「ううん 居ないわよ このお店は、私なりに可愛らしい女の子しか働いてもらってないの だから わかる?」
「えぇー じゃぁ あの人達はダメなんだ・・・ウチなんかは 可愛いのかしら」
「暁美ちゃんの場合は 急いでからね 我慢した・・・うそよ 可愛かったわよ 気もきくみたいだったし、旦那 あっ 旦那さんじゃあないかー でも、今の人をすごーく愛しているみたいだし 温かみを感じたからね」
「もうー 店長 いじわる」
「うふっ すねているより、笑っているほうが可愛いわよ 香波ちゃんだって 純真さを感じたから、この子、素直だから、何にも知らないんだけど、教えれば伸びるって思ったし くるみちゃんだって あの子 バカみたいに明るいし、愛嬌あるからね」
「店長 誰か、雇うんですか?」と、私も聞いてみた。
「ええ もう、一人ね ちょっと 暁美ちゃんとか香波ちゃんに 最近 負担かけること多くなってるからね タウン誌に求人出したの あなた達も、もし、聞かれたら、もう決まっているかもしれないって答えてね そういうのって 違反かもしれないけど、責任は私にあるんだから」
そして、最初のお客様の後、しばらく間が空いた時、店長が
「あのね この前 雑誌の取材の申し込みがあったんだけど、お断りしたの どうも、うちの可愛いらしい女の子を話題にしたかったみたいだったから だからね うちのお店はキャパクラじゃぁありませんってね 世間の実情って そんなもんなのよ だから、私の中でも少し矛盾してるんだけど・・ 私の中ではね うちのお店のものは美味しいだけじゃぁ無くって、天使の笑顔も提供して、夢も売るようにしているのよ ハニーエンジェル だからね」
と、店長は自分にも言い聞かせるように言って居た。そして「帯屋」に向かって出て行った。
― ― ― * * * ― ― ―
しばらくして、お姉ちゃんと一緒にお店に行って、新しい人が来ると言っていた。10時前になると、その人が来て
「おはようございます 今日から、よろしくお願いします」と、店に入ってきた。古い薬屋さんに貼ってあるポスターの人に似ていて、綺麗で健康そうな顔。お化粧もしてなくて、髪の毛が長く、まとめて背中に垂らしているんだけど、腰の辺りまで。
「二人共 この人ね 堤すみれさん 暁美ちゃんと同い年じゃぁないかな しばらく、試用期間ね 朝、早くね ご主人とパンを作っているんだって ご主人は焼きあがったものを軽バンに乗せて、売り歩いているそうよ だから、その後は、時間的に自由が利くそうだから、でも、1週間は10時から4時までね 暁美ちゃん 付いて、教えてあげてね」
「わかりました 私は、新宅暁美でーす よろしくね」
「藤原香波です よろしくお願いいたします」
「はい お願いします ダメだったら、叱ってください いつも、主人に叱られてるんで、慣れてますから」
「そうなのー ウチなんか口喧嘩ばっかーよ」と、暁美さんは、直ぐに打ち解けて行ったみたいだった。そして、店長は直ぐに「じゃぁ お願いね」と、出て行ってしまった。
その日は、時々笑いながら暁美さんは、いろいろと教えていた。その度にすみれさんはメモをして、真面目そうな人。
4時前になって、くるみちゃんが来て、自己紹介を終えて、暁美さんとすみれさんは帰って行った。
「ねえ 香波 なんか 店長って お店に 可愛い子ばっかり採用してるね ウチ等だって それなりだしね」
「うふっ ですねー 店長の趣味ですかねー でも 言ってましたよ エンジェルにふさわしくだって」
「そう みんな エンジェルなんだー ねえ 香波 気づいてたー 暁美 香波 くるみ って、みんな 最後が み なんだよー くずれたね すみれ って でも なぁ いいっかー 真ん中が み だからー」
「うーん つまんないのー みるく チャン」
「・・・なによー その言い方!」と、私達 初めて ふざけて叩き合っていたのだ。
「電話でも 話した通り この前、来た子が居るので そっちを優先するかもしれないの それでも いいかしら」と、言ってから、簡単に、勤務時間とか給料の話をしていたけど、あっさりと「数日後に連絡するわ 期待に応えられなかったら、ごめんなさいね」と、終わっていたのだ。
そして、しばらくして二人目も来たけれど、やっぱり、そんな調子で・・帰って行った。
「あのー 店長 前に面接した人って居るんですか?」と、暁美さんが聞いていたけど
「ううん 居ないわよ このお店は、私なりに可愛らしい女の子しか働いてもらってないの だから わかる?」
「えぇー じゃぁ あの人達はダメなんだ・・・ウチなんかは 可愛いのかしら」
「暁美ちゃんの場合は 急いでからね 我慢した・・・うそよ 可愛かったわよ 気もきくみたいだったし、旦那 あっ 旦那さんじゃあないかー でも、今の人をすごーく愛しているみたいだし 温かみを感じたからね」
「もうー 店長 いじわる」
「うふっ すねているより、笑っているほうが可愛いわよ 香波ちゃんだって 純真さを感じたから、この子、素直だから、何にも知らないんだけど、教えれば伸びるって思ったし くるみちゃんだって あの子 バカみたいに明るいし、愛嬌あるからね」
「店長 誰か、雇うんですか?」と、私も聞いてみた。
「ええ もう、一人ね ちょっと 暁美ちゃんとか香波ちゃんに 最近 負担かけること多くなってるからね タウン誌に求人出したの あなた達も、もし、聞かれたら、もう決まっているかもしれないって答えてね そういうのって 違反かもしれないけど、責任は私にあるんだから」
そして、最初のお客様の後、しばらく間が空いた時、店長が
「あのね この前 雑誌の取材の申し込みがあったんだけど、お断りしたの どうも、うちの可愛いらしい女の子を話題にしたかったみたいだったから だからね うちのお店はキャパクラじゃぁありませんってね 世間の実情って そんなもんなのよ だから、私の中でも少し矛盾してるんだけど・・ 私の中ではね うちのお店のものは美味しいだけじゃぁ無くって、天使の笑顔も提供して、夢も売るようにしているのよ ハニーエンジェル だからね」
と、店長は自分にも言い聞かせるように言って居た。そして「帯屋」に向かって出て行った。
― ― ― * * * ― ― ―
しばらくして、お姉ちゃんと一緒にお店に行って、新しい人が来ると言っていた。10時前になると、その人が来て
「おはようございます 今日から、よろしくお願いします」と、店に入ってきた。古い薬屋さんに貼ってあるポスターの人に似ていて、綺麗で健康そうな顔。お化粧もしてなくて、髪の毛が長く、まとめて背中に垂らしているんだけど、腰の辺りまで。
「二人共 この人ね 堤すみれさん 暁美ちゃんと同い年じゃぁないかな しばらく、試用期間ね 朝、早くね ご主人とパンを作っているんだって ご主人は焼きあがったものを軽バンに乗せて、売り歩いているそうよ だから、その後は、時間的に自由が利くそうだから、でも、1週間は10時から4時までね 暁美ちゃん 付いて、教えてあげてね」
「わかりました 私は、新宅暁美でーす よろしくね」
「藤原香波です よろしくお願いいたします」
「はい お願いします ダメだったら、叱ってください いつも、主人に叱られてるんで、慣れてますから」
「そうなのー ウチなんか口喧嘩ばっかーよ」と、暁美さんは、直ぐに打ち解けて行ったみたいだった。そして、店長は直ぐに「じゃぁ お願いね」と、出て行ってしまった。
その日は、時々笑いながら暁美さんは、いろいろと教えていた。その度にすみれさんはメモをして、真面目そうな人。
4時前になって、くるみちゃんが来て、自己紹介を終えて、暁美さんとすみれさんは帰って行った。
「ねえ 香波 なんか 店長って お店に 可愛い子ばっかり採用してるね ウチ等だって それなりだしね」
「うふっ ですねー 店長の趣味ですかねー でも 言ってましたよ エンジェルにふさわしくだって」
「そう みんな エンジェルなんだー ねえ 香波 気づいてたー 暁美 香波 くるみ って、みんな 最後が み なんだよー くずれたね すみれ って でも なぁ いいっかー 真ん中が み だからー」
「うーん つまんないのー みるく チャン」
「・・・なによー その言い方!」と、私達 初めて ふざけて叩き合っていたのだ。
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