少女は 見えない糸だけをたよりに・・

すんのはじめ

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第9章

9-3

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 すみれさんと打ち合わせすると、朝10時にはうちの商品を積み込みたいと言っていたので、9時から作ることに決めた。そして、お店の改装を3月の中頃を予定して、3月20日の再オープンを目指すことにした。お店の中もショーケースを長くして、テーブルを撤去して、一面に海の絵を描いた壁に向かってのカウンター形式にして6人ほどが簡単な飲食をできる形に、サンドの種類も増やして、バナナとレモンのジュースも用意する計画だ。営業時間も10時から6時までに変更した。

 ある日、背が高くて頑丈そうな女の子が顔を出して

「お姉 明るくていいお店やん」と、すみれさんに声をかけてきた。

「うん 清潔そうなお店でしょ」と、すみれさんはすぐに応対していて、私と奈々ちゃんに向かって

「私の妹 今年、短大卒業するから、うちのパンを売るんだって 今、軽トラを注文しているとこ ここのワッフルサンドも取り扱わせてもらうんだよ 高校の時、バスケットやってたから、丈夫そうでしょ」

 確かに、すみれさんよりも大きくて丈夫そう。だけど、顔だちはすみれさんに似ていて、やっぱり美人なんだ。

「吉沢かんなです よろしく、お願いしますね ここのワッフルサンド おいしくてね 私 大好きなんです 頑張って売りますね」と、丁寧に挨拶をしてきた。

「この子ね 他人から指図されるのって嫌だからって 自分で稼いでみたいんだって だからね 今も、朝早いのにうちのパンを焼くの手伝ってくれているのよ」

「うわー そうなんですかー じゃー 張り切って作らなきゃーね でも、やっぱりすみれさんに似て綺麗な人なんですねー」と、奈々ちゃんも

「そんな風に言ってもらえるとうれしいー でも、私、お姉みたいに上品じゃぁないですよー 運動部で言葉も悪かったから・・えへー」

 なんかきさくな人なので、私は、すごく好感が持てた。

 ― ― ― * * * ― ― ―
  
 3月に入って、有沢一さんの送別会をやろうと、私とくるみちゃんが言い出していたんだ。もちろん、巧も誘っていた。

 夜は巧がバイトあるので、日曜日の昼間。鴨川が見えるイタリアンのレストランで集まった。

「有沢さん いい時に就職できたわね ウチなんかな どうもCORONAで雲域あやしいんや 人の集まりが制限されつつあるやろー 移動なんかもね そしたら、ホテル業界なんか不景気になるしなー」と、くるみちゃんが自分の就職のこと案じている風だつた。

「そーだよな ウチの会社はスーパー相手が主力なるし、逆に売り上げが伸びるとみてるらしい でも、卒業式なんかも例年通りにいかないみたいだな 巧は就活大丈夫なのか?」

「うーん 詳しくはわからんけど 官庁関係は大丈夫だと思う」

「早く 香波ちゃんを安心させてやれよな」と、有沢さんは私のほうを見ながら

「いいのよ 私 巧の負担になりたくないから 気にされる方が嫌だー」

「香波は 涙が出るほど健気なのよ 巧さん 大切にしてあげてよー」

「わかってるよ 大切に思っているって なぁ 香波」

「うん 幸せだよ」と、大皿のお料理を分けて、巧に取ってあげていた。

 終わって、巧が送ってくれるって言っていたけど、あの人はこの後バイトだし、まだ、明るいので私は一人で帰れるからと、ぶらぶらと歩いて帰った。

 その夜は、珍しくお姉ちゃんは友達と飲みに行くと言っていたので、居なくて、私一人でお風呂にも入って、部屋で新しいメニューを考えていた。しばらくして、お姉ちゃんが帰ってきて、普段と違って酔っているみたいだった。洋服を脱ぐときも、ドタンとベッドに座り込んだりする音が聞こえてきて

「お姉ちゃん 大丈夫 だいぶ飲んでいるの?」と、様子を見に行ったら

「あぁ 香波 すぐに、お風呂 入るからね 行くよ」と、私、しかたないから、もう一度、一緒に入ることになってしまった。

 入っているときも、湯船には入らないでシャワーだけ頭からかぶっていて、だけど、なんだかふらついているので、私、支えていたんだけど

「香波 まだ、小さいけど、おっぱいの形いいねぇ お椀みたいにプリンとして 可愛い」と、私に抱き着いてきていた。

 なんとか、歯みがきをさせて、2階の部屋に連れて行って、髪の毛を乾かしたりしていたら

「もう いいよ 寝る 香波もここで寝なさいよ」と、ルームウェアの上着を脱いで上半身裸のまま寝転んでしまった。私も、その横にねそべってんだけど、お姉ちゃんは私の上着を脱がしてきて

「香波は可愛すぎる」と、私の胸を触ってきて、唇をつけてきたのだ。

「お姉ちゃん どうしたのー 嫌だ そんなの なんか変な気持」

「うふっ 食べたくなっちゃった」と、今度は、私の頭を自分の胸に押し付けてきた。

「お姉ちゃんの ふっくらで柔らかい」

「そう このまま寝ましょうね」と、お姉ちゃんは眠りついたみたいだった。私は、お姉ちゃんの乳首にそっと吸い付いてみたのだった。そして、しっかり抱き着いていった。 
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