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第11章
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電車でひとつ隣の駅で降りて、歩いて10分ほど海沿いに建つ建物。少し離れて、海水浴場があって、もう、夕日に照らされているんだけど、何組かの家族連れが遊んでいた。
「おぉ 巧 久しぶりだなー 高校卒業以来だぞー」と、陽に焼けた坊主頭の人。
「遼 真っ黒だなー 久しぶり」
「こっちが彼女かー なんと なんと すごーいお嬢さんだなー えー 若いなー まだ高校生かー?」
「いや 年が明けると二十歳になるよ」
「そんでも 二十歳かぁー? 若いのおー 可愛いしー 巧もうまいことやったのぉー」
「帯屋香波です よろしく お世話になります」
「あっ 白木遼です 黒いけどね アハーッ 巧とは小学校からの悪友です 何人かとヤンチャしてた仲間」
「オイ 仲間に入れるな 僕は 中でも一番真面目だったんだからー」
「あぁー そーだな 知らんまに成績良かった 抜け駆けしやがってー ハッハッハー それに、又、こんな若い可愛い子ちゃんを連れてきやがってー」
「まぁな 遼 電話でも言ったんだけど 泊るってこと内緒な 来春 結婚するんだけど、まだ、結婚前だし いろいろ言われるのも嫌だからー でも、遼には会わせておこうと思ってな それに、僕も会いたかったよ」
「わかってるって それで、もう、結婚しちゃうのー この娘とー だって まだー」
「あのさー 言っておくけど 香波は19だよ 結婚する時には20だ めちゃめちゃ早くないだろー」
「えぇー 本当に 19なのー 冗談かと思ってたけどー でも、幼くみえるしなー 清楚な感じだし いいなぁー 真面目な割には、うまいことものにしたなぁー」
「言い方 悪くないかー 純粋な恋愛だょ 僕は真面目だからな ハッハー」
2階に和洋室が8室あって、トイレ付なんだけど部屋にお風呂は無い。1階が常時食堂をやっているみたいで、つづきに大浴場?がある。今日は私達を含めて5組らしい。
夕食まで、少し時間があるので、混むから先に風呂に入れと言われたので、私達はふたりで向かった。女子の方は海の向かって大きなガラス窓になっていて、首の辺りまで摺りガラスになって、向こうからも見えないようになっていた。だけど、立つと海が開けていて、まだ、夕陽に照らされて茜色の雲がきれいに広がっていた。
夕食は当然、海のものが並べられて、各食卓には船盛のお刺身があった。それと、サザエを各自で焼くようにと用意されていた。
「巧 ゆっくり 飲みたいけどなー まだ いろいろと厨房のことがあってな まぁ 彼女と楽しめやー」
「あぁ 何時頃なら 手が空く?」
「そーだな 9時頃ならなんとか」
「わかった その頃 降りてくるよ 飲もう 悪友よ」
「うふっ わかった でも いいのか? せっかく 彼女と・・」
「バカ 何考えてるんだよー」
夕食の後、私達は海岸べりを散歩に出かけようとしていたら、玄関で
「おい 巧 少女誘拐で補導されるなよー」と、遼さんが声をかけてきた。私は、お風呂から出た後、サロペットのキュロットに着替えていたんだけど、余計に幼く見えたんだろう。
「なぁ 巧 私って そんなに子供に見えるんかなー」
「まぁな 僕は見慣れているけど、そうなんじゃぁないかー 髪の毛も短いやろー それに、どっちかというと、陽焼けで黒い 化粧もしてないし」
「そっかー 巧はどっちがいい? 今日はね お姉ちゃんが、お化粧は薄く 清楚な感じでねって言ってたから」
「うーん そりゃー 正直言って あんなに若い娘を って、言われるの 悪い気はしない」
「男って そーいうとこあるよね じゃー このまんまでいいんだね」
「いいよ 無理に変えなくて それに 香波はあんまり化粧するの 興味無いんだろー」
「そう どっちかというとね でも、お化粧してもらったら、自分でもびっくりしちゃうのー 別人みたいな自分になってるから」
「どっちでも 可愛いよ 香波は」
私は、腕を強く組みなおしていた。宿に帰ったのは、まだ、8時前だったので、私は
「遼さんとこれから飲むんでしょ ねぇ だったら 飲む前に・・して」と、巧に抱き着いていった。私は、出来るだけ声を押し殺していたんだけど・・・。あの瞬間は、我慢できなかったかも知れない。
下に降りて行く時、私は飲めないし、もう一度お風呂に入るからと浴衣を抱えて、とりあえず別れた。出てくると、案の定、食堂で大声で笑いながら飲んでいる二人が居た。
「おぉー 香波ちゃん 一緒に飲もうよー」と、遼さんが声を掛けてきたけど、私は断って、お水をもらって、とりあえず巧の隣に座ったのだ。
「ここの海って 夜になると真っ暗なんですね 船も通らないんですね」
「そりゃー そーだよ 明け方近くにならないと、漁にも出ないからね 巧から聞いたよー 香波ちゃんは、瀬戸内の島育ちなんだってー じゃー 海は恋しいだろー」
「えぇ でも、今の方が幸せです」
「おーおー 聞かせるねー 巧にべたぼれなんだー」
「えぇ 絶対に離れたくない」
「本当に 巧・・ お前のどこに、そんな魅力があるんかねー」
私は、しばらく、一緒していたけど終わりそうにもないので、先に寝るねと言って部屋に戻ってきた。いいなぁー巧って、あんな幼馴染がいて・・だけど、今夜はもうダメだねっと、私は、用意してきた新しい下着をつけて、まぁ 明日の朝 してもらおうって、寝てしまった。巧が帰ってきたのはわかったけど、かなり飲んでいた。着ているものを脱がせて、私は、一緒のベッドで寝たのだ。
朝、早く、目が覚めると、巧も一緒に・・私は、パンツだけにしておいた巧に抱き着いて、唇をあわせていって、私も浴衣も脱ぎ捨てるようにしていって、愛してもらったのだ。
そして、朝食を済ませた後、海水浴に行って、帰ってきた時、遼さんがアジのフライを用意してくれたので、昼食を済ませて、宿を後にした。
「巧 式には呼べよ ひやかしに行くよ 香波ちゃん 覚悟してきなよ」
「わかった でも あんまり 騒ぐなよ」と、巧は私の手を取ってきてくれた。
「おぉ 巧 久しぶりだなー 高校卒業以来だぞー」と、陽に焼けた坊主頭の人。
「遼 真っ黒だなー 久しぶり」
「こっちが彼女かー なんと なんと すごーいお嬢さんだなー えー 若いなー まだ高校生かー?」
「いや 年が明けると二十歳になるよ」
「そんでも 二十歳かぁー? 若いのおー 可愛いしー 巧もうまいことやったのぉー」
「帯屋香波です よろしく お世話になります」
「あっ 白木遼です 黒いけどね アハーッ 巧とは小学校からの悪友です 何人かとヤンチャしてた仲間」
「オイ 仲間に入れるな 僕は 中でも一番真面目だったんだからー」
「あぁー そーだな 知らんまに成績良かった 抜け駆けしやがってー ハッハッハー それに、又、こんな若い可愛い子ちゃんを連れてきやがってー」
「まぁな 遼 電話でも言ったんだけど 泊るってこと内緒な 来春 結婚するんだけど、まだ、結婚前だし いろいろ言われるのも嫌だからー でも、遼には会わせておこうと思ってな それに、僕も会いたかったよ」
「わかってるって それで、もう、結婚しちゃうのー この娘とー だって まだー」
「あのさー 言っておくけど 香波は19だよ 結婚する時には20だ めちゃめちゃ早くないだろー」
「えぇー 本当に 19なのー 冗談かと思ってたけどー でも、幼くみえるしなー 清楚な感じだし いいなぁー 真面目な割には、うまいことものにしたなぁー」
「言い方 悪くないかー 純粋な恋愛だょ 僕は真面目だからな ハッハー」
2階に和洋室が8室あって、トイレ付なんだけど部屋にお風呂は無い。1階が常時食堂をやっているみたいで、つづきに大浴場?がある。今日は私達を含めて5組らしい。
夕食まで、少し時間があるので、混むから先に風呂に入れと言われたので、私達はふたりで向かった。女子の方は海の向かって大きなガラス窓になっていて、首の辺りまで摺りガラスになって、向こうからも見えないようになっていた。だけど、立つと海が開けていて、まだ、夕陽に照らされて茜色の雲がきれいに広がっていた。
夕食は当然、海のものが並べられて、各食卓には船盛のお刺身があった。それと、サザエを各自で焼くようにと用意されていた。
「巧 ゆっくり 飲みたいけどなー まだ いろいろと厨房のことがあってな まぁ 彼女と楽しめやー」
「あぁ 何時頃なら 手が空く?」
「そーだな 9時頃ならなんとか」
「わかった その頃 降りてくるよ 飲もう 悪友よ」
「うふっ わかった でも いいのか? せっかく 彼女と・・」
「バカ 何考えてるんだよー」
夕食の後、私達は海岸べりを散歩に出かけようとしていたら、玄関で
「おい 巧 少女誘拐で補導されるなよー」と、遼さんが声をかけてきた。私は、お風呂から出た後、サロペットのキュロットに着替えていたんだけど、余計に幼く見えたんだろう。
「なぁ 巧 私って そんなに子供に見えるんかなー」
「まぁな 僕は見慣れているけど、そうなんじゃぁないかー 髪の毛も短いやろー それに、どっちかというと、陽焼けで黒い 化粧もしてないし」
「そっかー 巧はどっちがいい? 今日はね お姉ちゃんが、お化粧は薄く 清楚な感じでねって言ってたから」
「うーん そりゃー 正直言って あんなに若い娘を って、言われるの 悪い気はしない」
「男って そーいうとこあるよね じゃー このまんまでいいんだね」
「いいよ 無理に変えなくて それに 香波はあんまり化粧するの 興味無いんだろー」
「そう どっちかというとね でも、お化粧してもらったら、自分でもびっくりしちゃうのー 別人みたいな自分になってるから」
「どっちでも 可愛いよ 香波は」
私は、腕を強く組みなおしていた。宿に帰ったのは、まだ、8時前だったので、私は
「遼さんとこれから飲むんでしょ ねぇ だったら 飲む前に・・して」と、巧に抱き着いていった。私は、出来るだけ声を押し殺していたんだけど・・・。あの瞬間は、我慢できなかったかも知れない。
下に降りて行く時、私は飲めないし、もう一度お風呂に入るからと浴衣を抱えて、とりあえず別れた。出てくると、案の定、食堂で大声で笑いながら飲んでいる二人が居た。
「おぉー 香波ちゃん 一緒に飲もうよー」と、遼さんが声を掛けてきたけど、私は断って、お水をもらって、とりあえず巧の隣に座ったのだ。
「ここの海って 夜になると真っ暗なんですね 船も通らないんですね」
「そりゃー そーだよ 明け方近くにならないと、漁にも出ないからね 巧から聞いたよー 香波ちゃんは、瀬戸内の島育ちなんだってー じゃー 海は恋しいだろー」
「えぇ でも、今の方が幸せです」
「おーおー 聞かせるねー 巧にべたぼれなんだー」
「えぇ 絶対に離れたくない」
「本当に 巧・・ お前のどこに、そんな魅力があるんかねー」
私は、しばらく、一緒していたけど終わりそうにもないので、先に寝るねと言って部屋に戻ってきた。いいなぁー巧って、あんな幼馴染がいて・・だけど、今夜はもうダメだねっと、私は、用意してきた新しい下着をつけて、まぁ 明日の朝 してもらおうって、寝てしまった。巧が帰ってきたのはわかったけど、かなり飲んでいた。着ているものを脱がせて、私は、一緒のベッドで寝たのだ。
朝、早く、目が覚めると、巧も一緒に・・私は、パンツだけにしておいた巧に抱き着いて、唇をあわせていって、私も浴衣も脱ぎ捨てるようにしていって、愛してもらったのだ。
そして、朝食を済ませた後、海水浴に行って、帰ってきた時、遼さんがアジのフライを用意してくれたので、昼食を済ませて、宿を後にした。
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「わかった でも あんまり 騒ぐなよ」と、巧は私の手を取ってきてくれた。
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