親に捨てられた高校生の真澄

引っ越し当日

朝、いつも通り起きて　組員に買ってこさせた朝ごはんを食べていた。


そして颯樹と霞が来たのを見て　夏樹は話した


颯樹、霞は息子達と真澄と一緒に一足先に　新しいマンションに行ってくれ。あ、真澄　新しいマンションのカード。


あ、うん。


真澄　あっちに着いたら授乳を済ませといてくれ。


わかった。


颯樹と霞と真澄は息子達を連れて　エレベーターに乗り込み降りていった。


暫くして　引っ越しセンターの人がバタバタ入ってきたのを見て話した


段ボールに纏めてあるから、頼む。後、あちこちにベッド、冷蔵庫とかあるからそれも頼む。


わかりました！直ちにかかりますね。


引っ越しセンターの人は段ボールを手際良く運び始め、冷蔵庫とかを梱包し始めていた。


幸牙　組員達は？


ああ、引っ越しセンターと入れ替りで来ます。あと、引き払う時に管理人来ます。


わかった。


夏樹はタバコを吸いながら見ていた


・・・俺が若頭襲名してから幸牙と共に住んでから何年経ったかな・・・真澄を妻にすると決めてから裏社会メンバーにも認められた・・・


そう思い出しながらベランダに出て　タバコを指に挟んで口から離してふぅーっと吐いていた


すると　幸牙が話した


夏樹　ほぼ終わりそうです。俺は忘れ物無いか、確認してきます。


ああ。頼む。


引っ越しセンターの中に紛れ込んでいた１人がポケットからナイフを握っていた。


それに気がついた夏樹は銃を持ち振り向いた


お前が首謀者か。上手いことに引っ越しセンターの人に紛れ込むとはな？


ッ！糞が！


その首謀者はナイフを両手に握りしめ突進して向かってきたのを　見逃す筈が無く、夏樹は首謀者の足を銃で撃った。


パンパンッ！


うぎゃあああー！


夏樹は首謀者の手を足で踏みながらナイフを足で遠くに飛ばした


幸牙が電話で話しながら降りてきた。


夏樹　あちらは無事です。今、陸良さん達が来ます。


ああ。そいつ縛っとけ。


夏樹はそう言いながら銃をしまい　携帯電話を取り出した


幸牙が首謀者を縛り上げ、放置した。


夏樹は携帯電話をかけた。


・・・あ、虎龍さん　報告します。


ああ。


今、引っ越しの真っ最中ですが、引っ越しセンターの人に紛れ込み　ナイフで俺を刺そうとしていた人を確保しました。


わかった。後はこちらで引き受ける。


幸牙が陸良さんに連絡しましたので、引き渡しをしておきます。


ああ。報告御苦労　後で連絡する。


はい。失礼いたします。


夏樹は携帯電話を閉じ　ポケットに入れた。


すると　陸良とスタッフが現れた。


おー　コイツか。


はい。よろしくお願いいたします


ん。あ、消毒しとくね。


はい。


すると陸良の携帯電話が鳴った。


・・・馨か。


陸良は携帯電話を耳に宛ながら話した


どうした？


あのね？そこに夏樹が撃ったやつ居るでしょ？


ああ。


あと３人隠れてるみたいだね。


どれかわかる？


その首謀者の口を割らせればわかるよ。


ちょっと待てるか？


ん。


陸良は　首謀者の前にしゃがみ話した


お前、後三人居るだろ？自白してくれたらレベルを下げるがどうする？


首謀者は冷や汗を流しながら指を指した


夏樹は銃を持ち撃った。


パンパンパンッ


ぎゃーっ！


お。ナイス　夏樹さん


馨　三匹見つけたけど後は？


大丈夫だと思う。念の為　いさりとかがりに連絡して新しいマンションの方に向かわせたから。


わかった。


陸良は携帯電話を閉じ、話した


こいつら、連れていくね。


はい。


あ、引っ越しセンターの皆さん、お騒がせしました。


陸良はぺこりと頭をさげてスタッフと共に出ていった。