嫌われた王と愛された側室が逃げ出してから

迷路を跳ぶ狐

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chap11.深く暗く賑やかな森

202.待つ時間

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 今度はバルジッカが、ジョルジュにたずねた。

「なあ……ジョルジュ。あの水は一体、何だと思う?」
「使者が言ってただろ? 水にヴィザルーマ様が力を込めたって。多分、そのとおりなんじゃないのか?」
「じゃあ、何で水をかけて城の回り歩いたら水の玉が来なくなるんだ? あの時、水ぶっかけられたシグに、あの水の玉は向かってきてただろ? 俺たちが庭に出た時には、何もなかったのに」

 ジョルジュも腕を組んで答えた。

「ああ……俺もおかしいと思っていた。使者は、ああすれば水の玉に襲われないと言っていたが、むしろ、水の玉を呼び寄せているように見えたんだ。水をアズマにかけていれば、襲われたのはアズマだったかもな……」

 ジョルジュが、部屋の端でまだ目を覚さないアズマに振り向くと、タトキはビクッと震えて、ジョルジュからアズマを庇うように前に出る。タトキもまだ、怯えているらしい。フィズが近づこうとしても、寄るなと叫んでいた。

 ジョルジュは、何もしないとタトキに言ってから、バルジッカに向き直った。

「庭で襲われたのが、今回はシグだったから助かっただけで、もしもシグじゃなかったら、あの水の玉に襲われ、死んでいたかもしれない…………これまでもあんなことしてたのか? 本当にあれで、水の玉の被害が減ったのか……?」

 答えようのない質問に、バルジッカも頭をかいていた。

「……せめて村の連中とまともに話ができたらいいんだけどな……とりあえず、今は、あのキャラバン隊の男が帰るのを待つか。あいつに聞けば、何かわかるかもしれない……なあ、シグ」

 バルジッカは、シグダードに振り向いて言った。

「ここにいても、何も分からない。少し外に出てみないか?」

 けれど、シグダードは、首を横に振った。

「ダメだ。フィズやリューヌはどうなる? 二人を残していくことはできない。危険すぎる。二人を連れていくわけにもいかないだろう」
「そうか……そうだな……」
「それに、私たちがいない間に、あの使者が、そこで怯えている狼どもに何かするかもしれないしな……」

 シグダードがそう言ったところで、部屋の外からドアをノックする音がした。

 誰かと思い、シグダードが警戒しながらドアを開けると、ドアの向こうに立っていたのは、シグダードたちをあの檻の前に連れていった男だ。先ほどの騒ぎのせいだろうか。肩まである茶色い髪は土で汚れ、彼自身、かなり疲れているのか、肩を落としていて顔色も悪い。怯えたような雰囲気の男だった。

 男は、食事を乗せた盆を持っている。

「し、食事をお持ちしました……」

 男は、相変わらずビクビクしていたが、前にきた時より幾分丁寧になっている。怯えた目のまま、シグダードを見上げて言った。

「お、お前……あ、あなたたち、本当に……ヴィザルーマ様の使者……だったんですね」
「あ? ああ、まあな。そうだ」

 シグダードが適当に答えると、男はあたりをキョロキョロしてから、シグダードたちに向き直る。

「お、俺は、村の一人で……ヴィラジェって言います。あ、あなたたちは、ヴィザルーマ様の使いなんですよね? あ、あの水にやられて怪我をした奴がいるんです。な、なんとかなりませんか?」
「怪我だと? ここに医術士はいないのか?」

 シグダードがたずねると、ヴィラジェは首を横に振る。

「いるにはいます……だけど、み、みんな、領主様の看病にかかりきりなんです。領主様は重い病気なんだから、仕方ないんですが……そ、それでも、このままじゃ、弱っていくばかりです! な、なんとかなりませんか? 使者様っ!」
「……使者様はやめろ……気味が悪い。あの使者は何をしているんだ?」
「アギジイタトル様は、回復のためと言って、薬を飲ませてくださったんです……だけど、そしたらあいつは苦しみだし……い、いやっ……! その、す、少し……胸の辺りをかいて、そ、それから、目を覚さないんです……いずれヴィザルーマ様が助けてくれると言われているんですが…………も、もちろんそれを疑ったりなどしていません! 待つ気でいます……だけど……」
「ヴィザルーマが助けるだと? あいつはここにいもしないのにか?」
「い、いなくても、ヴィザルーマ様は俺たちのことを案じてくださっているんです!」
「だからなんだと言うんだ。案じるだけでここの状況は何も変わっていないではないか」
「だ、だったら、あなたがなんとかしてください!! お願いします……お、俺の親友なんです! あいつは、ヴィザルーマ様がいつかあの化け物を退治してくれるのを、ずっと待っていたんです! あ、あいつが目を覚まさないなんて、おかしいんです!!」
「私に言うな」
「は!? あ、あなただって使者なんですよね!?」
「使者と呼ぶな。私はシグだ。そして、私は医術士ではないし、目を覚まさない者の治療の仕方など知らない」
「そ、そんな……」
「この村に、他に医術士はいないのか?」
「……もういません」
「もう? 昔はいたのか?」
「あいつは俺たちを裏切ってキャラバン隊と逃げたんだ! あんな奴、もう村の仲間じゃない!」
「キャラバン隊だと? 森の……」

 シグダードは、ヘッジェフーグに聞いた話をしようとしたが、すぐに口をつぐんだ。

 見たところ、目の前の男は、キャラバン隊に敵意を持っているようだ。村とキャラバン隊の関係もはっきりしない。今、この男の前でキャラバン隊の話をするのは得策ではないだろう。

「……お前の話は分かった。親友が倒れて動かないが、逃げた医術士には頼れないということだな?」
「…………あいつらに頼れば反逆を疑われる…………あんな奴ら、仲間じゃない……いつかヴィザルーマ様が俺たちを助けてくださるんだっっ!!」

 そう叫んで、男は部屋を飛び出していった。怯えたその様子が気になったが、呼び止める隙もなかった。

 シグダードは、バルジッカと顔を見合わせ、ため息をついた。

「……あのキャラバン隊のことは禁句のようだな」
「おそらくは、逃亡を防止するためだろう。あの使者も、かなりやり方が汚いな……あいつ、何が目的なんだ?」

 首を傾げるバルジッカに、シグダードは、怒りを押し潰して言った。

「あの連中をここに閉じ込めて、好き放題することじゃないのか?」
「あの使者は、ヴィザルーマが差し向けたんだろ? 使者に好き放題させるためだけに、自分の魔法を託すような真似をするか?」
「そうか……それもそうだな……」

 シグダードは、腕を組んだ。しかし、考えてみても、使者が何をしたいのかは分からない。

 シグダードたちは、とりあえず夜まで、ヘッジェフーグを待つことにした。







 夜になり、日が落ちてだいぶ経つ頃、シグダードたちのところに、ヘッジェフーグがやってきた。

「遅いぞ……眠ってしまうところだった」

 あくびをしながら言うシグダードに、ヘッジェフーグは不機嫌そうに言った。

「遅い? 無茶を言うな。これでも急いだんだ。洞窟のみんなのことは、ここでは反逆者って言われてる。通じたことがバレれば、アギジイタトルに、裏切り者として粛清される。使者に従順なふりをしながら向こうに話を付けるのも、命懸けなんだぞ!」
「……喚くな。夜だぞ」
「……お前……」
「まあいい。許してやる。こっちも、やっと話ができるやつが来て、安心したところだ」
「……そーかよ。俺も、お前があの裏庭で死ななくてホッとしたよ」
「……見ていたのか?」
「ああ。恨むなよ? 助けに入るなんて、俺にはできなかったんだ……」
「恨みはしない。あの状況で、お前がやめろと声を上げて助けに入れば、お前は殺され、洞窟に逃げた連中のことも、ここの村のことも、分からないままだった」
「そうか…………だが、俺も何もしなかったわけじゃない。洞窟の仲間の方には連絡した。あの時、短剣を投げたのは、俺の仲間だ」
「なんだと?」

 シグダードは、あの時投げられた短剣を取り出した。それを見て、ヘッジェフーグはそれだと声を上げる。

「キャラバンの連中が持ってた、特別品なんだ。お前たちが持っていてくれ」
「いいのか?」
「ああ。俺は剣で戦うなんてできない。よくあの水の玉に勝てたな……びっくりしたぞ。お前が雷の魔法を使えるなんて! あれはどうやったんだ?」
「そ、それについては、広間でバルが話しただろう……わ、私はその……そのだな……」
「いいんだ。キャラバン隊の奴から聞いた。城下町で手に入れた道具を使ってるんだろ?」
「は!? あ、ああ……そ、そうだな……」

 シグダードは、キャラバン隊がなぜそんなことを言うのか不思議だったが、今はその助けをありがたく受け取っておくことにして続けた。

「私のことより、あの裏庭での騒ぎはなんだ? お前たち、あんなことを普段からしているのか?」
「俺たちじゃない。あの使者がだ。あの使者に逆らえば、反逆を疑われてああやって水をかけられて、あの柵の中に放り込まれる。そうやって、ヴィザルーマ様の魔力を授けたから、水の玉が出て来たところを倒せって言われるんだ。できたやつは一人もいない。みんな死んだ……反逆者があの水の玉に押しつぶされている間に、あの使者が雷で狙い撃ちにするんだ。使者は、反逆者は改心してみんなを守ったなんて言うが、そんな風に見えねえよ」
「そうか……では、それから逃げた連中が、今、森の洞窟でキャラバン隊といる奴らか?」
「そういう奴もいるし、あの使者のやり方が許せなくなった奴もいる。おかげで、逃げ出した裏切り者なんて言われている。使者も、洞窟の奴らを処刑したいようだが、森に潜む水の玉が怖くて、向こうまで行けないんだ」
「……そこに、医術士はいるか?」
「いるぞ。すごく頼りにされている、腕のいいやつだ!! あんなすげえやつ、俺も見たことねえ!! 城下町にいたらしいが、あの腕なら、どこの貴族でも召し抱えてくれるんじゃないか?」
「……そんな奴が、なぜそんな奴らに同行しているんだ?」
「俺も事情はよく知らないが……借金取りから逃げているらしいぞ。医術士がどうかしたのか?」
「……この城に、目を覚さない怪我人がいるらしい。その医術士にみてもらえないのか?」
「……みてもらえるだろうが、それには、向こうの洞窟まで連れて行く必要がある。だが……そこまで行けば、もう帰っては来れない。帰れば、使者に裏切りだと謗られて処刑される」
「そうか……」
「……ヴィラジェって奴の友人のことだろ?」
「知っているのか?」
「その友人のことはよく知らないが、ヴィラジェのことは知ってる。あいつも、悩んでいるんだろ……俺だって、助けてやりてえが…………あの使者がいたんじゃ……とにかく、あの使者をなんとかしねえ限り、俺たちは自由になれないんだ。お前たちに、頼みがある!」
「なんだ……?」
「……領主様を救い出すんだ」
「それなら、さっきあの使者に断られた。面会謝絶らしい」
「そんなはずないっ……!」
「分かっている。あの使者、何かといえばヴィザルーマの名前を出す。何か隠しているのだろう。化けの皮を剥いでやる。だが、助け出してくれというからには、何か策の一つもあるんだろうな?」
「もちろんだ……」

 ヘッジェフーグは、小さな鍵を取り出した。

「これは、領主様の部屋の下にある会議室の鍵だ。それは、広間の奥にあって、そこから、領主様の部屋に向かうための通路があるんだ。それは、領主様が秘密裏に会議を開く時に使っていた部屋で、あの使者も知らないはずだ」
「そんなものがよく手に入ったな……」
「向こうには、城から逃げた奴もいるんだ。みんな、領主様の無事を願っている。使者に、領主様は殺させないっ……!!」
「……分かった。それで、どうやってその部屋まで行く? 城の中では、あの使者が目を光らせているんだぞ」
「最初は、外でキャラバン隊が騒ぎを起こしてその隙にって考えていたんだが……」
「やめておけ。腹を立てたあの使者が何をするかわからない。それに、そんなことをすれば、領主を人質に取られるかもしれない。なにしろ、村人に罪を着せて水の玉の餌にするような男だからな」
「……ああ。お前のいうとおりだ。だが、そんな危険を冒してでも、俺たちは領主様を救い出したかったんだ。だが……お前たちがいれば、別の策も取れそうだ」
「なるほど…………そう言うことか」
「……お前は本当に、物分かりがいい」

 ヘッジェフーグはニヤリと笑い、シグダードも、彼と顔を見合わせ、頷いた。

「つまり、こういうことだろう? 私があの使者に、ふざけた真似の礼をしている間に、お前たちが領主を連れ出す」
「……おおむねそうだが……ふざけた真似の礼って何する気なんだ? お前を見てると不安になるんだが……」
「あの男と話をつけるだけだ」
「……使者に手を上げるなよ」
「なぜだ!!?? やっとあいつと話をつけられると思ったのに!!」
「……やっぱりそういう気だったのか……いいか。ここにいるほとんどの奴は、あの使者がヴィザルーマ様に遣わされた勇者だと思っているんだ。それなのに、下手に手を上げてみろ。リンチにあっても知らないぞ」
「ちっ……」
「……ったく……乱暴な奴だ。だが、殴るのは困るが、お前たちに使者の注意を引いて欲しいのは本当だ。さっきの雷で、城にいる奴らは、お前のことを第二の使者様だと呼び始めている。お前たちが使者の相手をしている間に、俺たちが領主様を助け出す」
「……分かった」

 シグダードは、ニヤリと笑って頷いた。やっとあの使者と、思う存分話ができそうだ。だが、そばにいるバルジッカとフィズは不安そうにしている。

 バルジッカは、腕を組んで忠告してくる。

「……おい、シグ。殴るんじゃないぞ。話をするんだ」
「分かっている……好き放題やってくれた礼をするぞ」
「……ろくなことにならねえ気がしてきたぞ」
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