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94.全部あなたのもの
「んっ……! ぁっ…………や、やだっ……待ってっ…………!」
何度も強く肌を吸われて、ズキズキする。いくつも赤い跡をつけられるたび、暴れるたびに、体が熱くなる。媚薬の魔法を押し付けられているんだ。痛いはずなのに、気持ちよくてたまらない。
城に来るまでにも、もうこれ以上されたら壊れちゃいそうなくらい、嬲られている。それなのに、僕の身体はすでにフュイアルさんを求めて、物欲しげに蜜を溢れさせ、ますます昂っていく。
こんなの、おかしい。すでに身体は限界のはずなのに。
トロトロと溢れていく先走りは止まらないのに、フュイアルさんは、その手でさらに、僕の自身を扱いてきた。
「あっ……あぁぁっ…………!」
ぎゅうっと強く握られて、痛いはずなのに、そこから感じるのは快楽ばかり。だって、次々に媚薬の魔法を押し付けられている。
扱かれるそこから、グヂュグヂュ音がする。もう我慢なんてできなくて、自分から差し出しそうになる。それでも耐えて、僕は待ってと繰り返した。
「ま、待って…………フューアぁぁ……ぁぅっ…………」
もう、溜まったものが溢れそう。それなのに、僕の先から欲が解放されることはなくて、それどころか、蜜口から熱いものが入り込んできた。媚薬の魔法だ。
「あっ……あああああっ!! いやあっ……!」
いつもは媚薬は僕の中に入り込んだらすぐに消えてくれるのに、今はそれは、僕の先を塞ぐようにそこから動かない。それどころか、耐えず鈴口をぐりぐり刺激してくる。たまらず僕は泣き叫んで嬌声を上げた。
だけど、そんなもので僕を解放してくれるような人じゃない。
泣いている僕の、すでに限界を迎えようとしている屹立の中に、媚薬が入り込んできた。それは、僕自身の中まで抉り始める。中から容赦なく刺激され、もう屹立ごと蕩けてしまいそう。欲の出口すら塞がれ、イクことすら禁じられたはずなのに、全身を恐ろしいほどの快楽が溢れて、僕は絶頂に達した。
声もなく喘いでイく僕を、フュイアルさんは見下ろしている。
「出さずにイッた?」
「うっ…………ぅっ……」
「答えないと、痛い目に遭うぞ」
「あ……あぁぁあっっ!!!!」
快楽ばかりだった股間が、急に激しく痛む。フュイアルさんが、媚薬の魔法を解いて、僕の膨らんだ屹立を握ってきたんだ。さっきまであんなに気持ちよかったのに、今は激しい痛みで、僕は必死に暴れながら泣き喚いていた。
「いやっ……嫌あぁっっ……! いたっ……痛いっっ!!」
どれだけ暴れたって、僕を縛り付けるフュイアルさんの鎖が千切れるはずがない。一番敏感なものをぎゅうぎゅう握られて、僕は頭を振って泣きながら、許してって叫んだ。
「やだぁっ……ごめんなさいっ!! 出さずにイきましたっ……! フューアに気持ちよくされて……出さずにイきました!!」
何度も自分の痴態を喚くと、フュイアルさんは、僕から手を離してくれる。やっと解放されたと思ったのに、今度は、まだズキズキしている自身の先に、媚薬の魔法を押し付けられた。
途端にそこが熱くなって、ゾッとするような快楽に襲われる。さっきまで、激しい痛みに泣いていたのに、今度は、意識まで消えてしまいそうな快感に涙していた。
「ぁっ……あぁぁっ…………許してっ……! もうっ…………! 体がっ……おかしくなるっ……! ひぁっ!!」
もう、体なんて壊れちゃいそう。昂りすぎた身体は熱くて、フュイアルさんに少し触れられただけでも、僕は涎を垂らして泣いてしまう。
少し触れられたくらいで、恐ろしいほどの快楽に襲われるのに、フュイアルさんは媚薬の魔法をたっぷり纏わせた指で、僕の後孔を弄りだした。
「あっ……!」
入り口のあたりに強く指が押し当てられるのに、中には入ってこない。ずっと焦らすように周りを撫でている。すでにそこは期待しすぎて、フュイアルさんの指がほしくてヒクヒクしているのに。
「ふ、フューーぁ……」
「……大丈夫。絶対に痛くしないよ…………だって……トラシュの苦痛も快楽も、もう……俺のものだから……」
そう言って、フュイアルさんが満足げに笑う。震えるくらい怖いのに、ゾクゾクする。早く、僕の全部、この人のものにしてほしい。
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