誰より重くて愛がないと言われる僕の後ろには、いつも監禁趣味のあいつがいる

迷路を跳ぶ狐

文字の大きさ
94 / 106

94.全部あなたのもの


「んっ……! ぁっ…………や、やだっ……待ってっ…………!」

 何度も強く肌を吸われて、ズキズキする。いくつも赤い跡をつけられるたび、暴れるたびに、体が熱くなる。媚薬の魔法を押し付けられているんだ。痛いはずなのに、気持ちよくてたまらない。

 城に来るまでにも、もうこれ以上されたら壊れちゃいそうなくらい、嬲られている。それなのに、僕の身体はすでにフュイアルさんを求めて、物欲しげに蜜を溢れさせ、ますます昂っていく。

 こんなの、おかしい。すでに身体は限界のはずなのに。

 トロトロと溢れていく先走りは止まらないのに、フュイアルさんは、その手でさらに、僕の自身を扱いてきた。

「あっ……あぁぁっ…………!」

 ぎゅうっと強く握られて、痛いはずなのに、そこから感じるのは快楽ばかり。だって、次々に媚薬の魔法を押し付けられている。

 扱かれるそこから、グヂュグヂュ音がする。もう我慢なんてできなくて、自分から差し出しそうになる。それでも耐えて、僕は待ってと繰り返した。

「ま、待って…………フューアぁぁ……ぁぅっ…………」

 もう、溜まったものが溢れそう。それなのに、僕の先から欲が解放されることはなくて、それどころか、蜜口から熱いものが入り込んできた。媚薬の魔法だ。

「あっ……あああああっ!! いやあっ……!」

 いつもは媚薬は僕の中に入り込んだらすぐに消えてくれるのに、今はそれは、僕の先を塞ぐようにそこから動かない。それどころか、耐えず鈴口をぐりぐり刺激してくる。たまらず僕は泣き叫んで嬌声を上げた。

 だけど、そんなもので僕を解放してくれるような人じゃない。

 泣いている僕の、すでに限界を迎えようとしている屹立の中に、媚薬が入り込んできた。それは、僕自身の中まで抉り始める。中から容赦なく刺激され、もう屹立ごと蕩けてしまいそう。欲の出口すら塞がれ、イクことすら禁じられたはずなのに、全身を恐ろしいほどの快楽が溢れて、僕は絶頂に達した。

 声もなく喘いでイく僕を、フュイアルさんは見下ろしている。

「出さずにイッた?」
「うっ…………ぅっ……」
「答えないと、痛い目に遭うぞ」
「あ……あぁぁあっっ!!!!」

 快楽ばかりだった股間が、急に激しく痛む。フュイアルさんが、媚薬の魔法を解いて、僕の膨らんだ屹立を握ってきたんだ。さっきまであんなに気持ちよかったのに、今は激しい痛みで、僕は必死に暴れながら泣き喚いていた。

「いやっ……嫌あぁっっ……! いたっ……痛いっっ!!」

 どれだけ暴れたって、僕を縛り付けるフュイアルさんの鎖が千切れるはずがない。一番敏感なものをぎゅうぎゅう握られて、僕は頭を振って泣きながら、許してって叫んだ。

「やだぁっ……ごめんなさいっ!! 出さずにイきましたっ……! フューアに気持ちよくされて……出さずにイきました!!」

 何度も自分の痴態を喚くと、フュイアルさんは、僕から手を離してくれる。やっと解放されたと思ったのに、今度は、まだズキズキしている自身の先に、媚薬の魔法を押し付けられた。

 途端にそこが熱くなって、ゾッとするような快楽に襲われる。さっきまで、激しい痛みに泣いていたのに、今度は、意識まで消えてしまいそうな快感に涙していた。

「ぁっ……あぁぁっ…………許してっ……! もうっ…………! 体がっ……おかしくなるっ……! ひぁっ!!」

 もう、体なんて壊れちゃいそう。昂りすぎた身体は熱くて、フュイアルさんに少し触れられただけでも、僕は涎を垂らして泣いてしまう。
 少し触れられたくらいで、恐ろしいほどの快楽に襲われるのに、フュイアルさんは媚薬の魔法をたっぷり纏わせた指で、僕の後孔を弄りだした。

「あっ……!」

 入り口のあたりに強く指が押し当てられるのに、中には入ってこない。ずっと焦らすように周りを撫でている。すでにそこは期待しすぎて、フュイアルさんの指がほしくてヒクヒクしているのに。

「ふ、フューーぁ……」
「……大丈夫。絶対に痛くしないよ…………だって……トラシュの苦痛も快楽も、もう……俺のものだから……」

 そう言って、フュイアルさんが満足げに笑う。震えるくらい怖いのに、ゾクゾクする。早く、僕の全部、この人のものにしてほしい。

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って? いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます

クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。 『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。 何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。 BLでヤンデレものです。 第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします! 週一 更新予定  ときどきプラスで更新します!

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL要素までとても遠いです。前半日常会多め。

被虐趣味のオメガはドSなアルファ様にいじめられたい。

かとらり。
BL
 セシリオ・ド・ジューンはこの国で一番尊いとされる公爵家の末っ子だ。  オメガなのもあり、蝶よ花よと育てられ、何不自由なく育ったセシリオには悩みがあった。  それは……重度の被虐趣味だ。  虐げられたい、手ひどく抱かれたい…そう思うのに、自分の身分が高いのといつのまにかついてしまった高潔なイメージのせいで、被虐心を満たすことができない。  だれか、だれか僕を虐げてくれるドSはいないの…?  そう悩んでいたある日、セシリオは学舎の隅で見つけてしまった。  ご主人様と呼ぶべき、最高のドSを…

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。