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28.頼みたいことがある
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朝になって、目が覚めたけど、なんだかまだまだ眠い。
結局昨日、みんなでたくさんご飯食べて、お腹いっぱいになって、みんなよりひと足先に部屋に帰って寝ちゃったんだ。
「ふあ…………あ……」
あくびをしながら起き上がる。ベッドのそばにはクッションがたくさんあって、そこで小さな竜が丸くなって寝ていた。竜もここで寝てたのか……
テーブルの上には、空っぽだけど、なんとか修復できたカゴ。カゴは、ご飯食べながら直していたような気がする……だけど、キノコは全部食べちゃったし、また採りに行きたいなあ。
昨日は、騒がしい夜だったけど……
楽しかったな……
レオトウェルラレット様たちにお礼を言わなきゃ。
まだ、眠いけど……そろそろ起きよう。
目を擦りながら起き上がる。
すると、こんこんとドアをノックする音がして、レオトウェルラレット様が入って来た。
「フィルロファルー……起きてるかー?」
「……は、はい……おはようございます……」
ベッドから離れながら挨拶をする。レオトウェルラレット様だって僕とお酒を飲んでいたのに、今は、いつもと変わらない様子。朝食にみんなでパンを焼くんだって言ってくれた。
「たくさんパンがあったから、今日はサンドイッチだ!」
「サンドイッチ……ぼ、僕も一緒に作ります!! すぐ準備します!」
ベッドから飛び起きると、床にクッションをたくさん置いて寝ていた竜が起き上がる。
「うーん……もう朝ー?? 僕もご飯食べるー」
「お前……まだいたのか……」
レオトウェルラレット様に言われて、竜は彼に飛び掛かる。
「僕がここにいちゃダメなの!? 僕、ずっといるから!」
「そんなこと言って、フィルロファルにまで飛びかかろうとしてたんじゃないだろうな!」
また喧嘩になりそうな雰囲気の中、今度は、オフィセイール様が部屋に入って来た。
「フィルロファル……」
「オフィセイール様! おはようございます!!」
「…………」
オフィセイール様は、やけに難しい顔をしている。
レオトウェルラレット様が「どうしたんだ? お前」と話しかけても、返事をしない。
どうしたんだろう……何かあったのかな?
「……あ、あの……オフィセイール様?」
「……フィルロファル………………」
「は、はいっっ!!」
「頼みがある」
「た、頼み? 僕にですか?」
「……ああ。街の警備隊から、援軍要請が来ている。それを引き受けてほしい」
「え…………援軍要請? この砦にですか?」
そんなこと、今までなかった。
この砦はもともと、山で魔物が増えないように監視しながら、警備隊が抱えきれない仕事をちょっと助けるくらいで、普段から、あまり重要視されていない。僕が来るまでは、完全に放置されていたようだし。誰からも無視された砦って感じだったんだ。
僕にはそれが結構居心地が良かったからいいんだけど……
「警備隊がここに援軍を頼むなんて、何があったんですか? ……もしかして、魔物の討伐ですか?」
「いや、警備隊の仕事を手伝ってほしい。以前ここにいた奴らが、魔法の道具の横領をしていた時に、街の方にいた奴らがいただろう? そいつらの捕縛だ」
「それって……」
オフィセイール様がこの砦に来て、ここにいた奴らを拘束してくれた時、街の方にも奴らの仲間がいたはず。そいつらも、捕縛されることになっていたんだ。
だけどオフィセイール様は、険しい顔をして言った。
「この砦にいた連中は全て拘束し、街に拠点を置いていた連中も、ほぼ拘束できた。だが、まだ捕縛できていない奴らがいる。街には、警備隊とともに今回の横領の件を調査するため王都から派遣された部隊がいるが、それでも、奴らを見つけることができなかったんだ。だが先日、王都の方で、デペンフィトたちの仲間の拠点を、ロステウィス様が潰している」
「宰相様が……?」
「ああ……そこで働かされていた者たちを保護した際に、潜伏先の情報を得ることができたらしい。その情報を元に、街から脱出しようとしていた奴らを警備隊が捕縛して、仲間の居場所を聞き出した。すぐに賊の捕縛は行われたが、数人は、手駒として使っていた連中を連れて、この山の方に逃げ込んだらしい」
「そんな……」
「今回頼まれたのは、その逃げた奴らの捕縛と、連れて行かれた者たちの保護だ。奴らに連れて行かれた連中は、金や脅迫で無理やり連れてこられた平民や、貴族ではあるが一族から捨てられた者たちだ。彼らは、街にいた奴らのもとで、魔法の道具の管理をさせられていたらしい。奴らが逃げ込んだ先は、普段からこの砦が見回っている場所だ。慣れない警備隊が土地勘のなさを多くの人数でカバーして敵を追うより、ここに頼む方がいいだろうと、警備隊が判断したらしい」
結局昨日、みんなでたくさんご飯食べて、お腹いっぱいになって、みんなよりひと足先に部屋に帰って寝ちゃったんだ。
「ふあ…………あ……」
あくびをしながら起き上がる。ベッドのそばにはクッションがたくさんあって、そこで小さな竜が丸くなって寝ていた。竜もここで寝てたのか……
テーブルの上には、空っぽだけど、なんとか修復できたカゴ。カゴは、ご飯食べながら直していたような気がする……だけど、キノコは全部食べちゃったし、また採りに行きたいなあ。
昨日は、騒がしい夜だったけど……
楽しかったな……
レオトウェルラレット様たちにお礼を言わなきゃ。
まだ、眠いけど……そろそろ起きよう。
目を擦りながら起き上がる。
すると、こんこんとドアをノックする音がして、レオトウェルラレット様が入って来た。
「フィルロファルー……起きてるかー?」
「……は、はい……おはようございます……」
ベッドから離れながら挨拶をする。レオトウェルラレット様だって僕とお酒を飲んでいたのに、今は、いつもと変わらない様子。朝食にみんなでパンを焼くんだって言ってくれた。
「たくさんパンがあったから、今日はサンドイッチだ!」
「サンドイッチ……ぼ、僕も一緒に作ります!! すぐ準備します!」
ベッドから飛び起きると、床にクッションをたくさん置いて寝ていた竜が起き上がる。
「うーん……もう朝ー?? 僕もご飯食べるー」
「お前……まだいたのか……」
レオトウェルラレット様に言われて、竜は彼に飛び掛かる。
「僕がここにいちゃダメなの!? 僕、ずっといるから!」
「そんなこと言って、フィルロファルにまで飛びかかろうとしてたんじゃないだろうな!」
また喧嘩になりそうな雰囲気の中、今度は、オフィセイール様が部屋に入って来た。
「フィルロファル……」
「オフィセイール様! おはようございます!!」
「…………」
オフィセイール様は、やけに難しい顔をしている。
レオトウェルラレット様が「どうしたんだ? お前」と話しかけても、返事をしない。
どうしたんだろう……何かあったのかな?
「……あ、あの……オフィセイール様?」
「……フィルロファル………………」
「は、はいっっ!!」
「頼みがある」
「た、頼み? 僕にですか?」
「……ああ。街の警備隊から、援軍要請が来ている。それを引き受けてほしい」
「え…………援軍要請? この砦にですか?」
そんなこと、今までなかった。
この砦はもともと、山で魔物が増えないように監視しながら、警備隊が抱えきれない仕事をちょっと助けるくらいで、普段から、あまり重要視されていない。僕が来るまでは、完全に放置されていたようだし。誰からも無視された砦って感じだったんだ。
僕にはそれが結構居心地が良かったからいいんだけど……
「警備隊がここに援軍を頼むなんて、何があったんですか? ……もしかして、魔物の討伐ですか?」
「いや、警備隊の仕事を手伝ってほしい。以前ここにいた奴らが、魔法の道具の横領をしていた時に、街の方にいた奴らがいただろう? そいつらの捕縛だ」
「それって……」
オフィセイール様がこの砦に来て、ここにいた奴らを拘束してくれた時、街の方にも奴らの仲間がいたはず。そいつらも、捕縛されることになっていたんだ。
だけどオフィセイール様は、険しい顔をして言った。
「この砦にいた連中は全て拘束し、街に拠点を置いていた連中も、ほぼ拘束できた。だが、まだ捕縛できていない奴らがいる。街には、警備隊とともに今回の横領の件を調査するため王都から派遣された部隊がいるが、それでも、奴らを見つけることができなかったんだ。だが先日、王都の方で、デペンフィトたちの仲間の拠点を、ロステウィス様が潰している」
「宰相様が……?」
「ああ……そこで働かされていた者たちを保護した際に、潜伏先の情報を得ることができたらしい。その情報を元に、街から脱出しようとしていた奴らを警備隊が捕縛して、仲間の居場所を聞き出した。すぐに賊の捕縛は行われたが、数人は、手駒として使っていた連中を連れて、この山の方に逃げ込んだらしい」
「そんな……」
「今回頼まれたのは、その逃げた奴らの捕縛と、連れて行かれた者たちの保護だ。奴らに連れて行かれた連中は、金や脅迫で無理やり連れてこられた平民や、貴族ではあるが一族から捨てられた者たちだ。彼らは、街にいた奴らのもとで、魔法の道具の管理をさせられていたらしい。奴らが逃げ込んだ先は、普段からこの砦が見回っている場所だ。慣れない警備隊が土地勘のなさを多くの人数でカバーして敵を追うより、ここに頼む方がいいだろうと、警備隊が判断したらしい」
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