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-第十章-
-第十章八節 泥の正体とヴェルの教え・その弐と教えの効果!-
しおりを挟む救助するに当たってノーヒント、故に如何したら良いのか?が分からず仕舞い!…
そして一方で自身を殺せ!と…
水鏡様と思わしき者がマサツグ達に言うのだが、マサツグ達はそれを拒否!…
手に掛けなくて済むならその方法を!と思考を巡らす!…
そして結局何も思い付かない事からマサツグが[鑑定]を発動すると、
その結果トンデモナイ事が分かり!…と、言った所で話はここから!…
マサツグが[鑑定]を発動した直後で、
マサツグの目の前にはトンデモナイ事が表記され!…
__ピピピ!…ヴウン!…
-----------------------------------------------------------------------
「マヨヒガの主・水鏡」
マヨヒガと言う屋敷にある鏡に宿る土地神の様な存在。
しかし神と言ってもその力は決して強大なモノではなく、
土地と屋敷を守る程度で精一杯。
故に予期せぬ外敵に対して脆弱で有り、誰かこの屋敷に住む事を…
自身が認める主が来る事を静かに願う者と言われている。
非戦闘NPC
状態:憑依(怨念)
-----------------------------------------------------------------------
「ッ!?…お、怨念!?…怨念って何でって言うか!…
アンタ一体何に恨まれて!?…」
と言うのも相手はモンスター等では無い為NPCとして表記される!…のだが!…
その最後の所にはそのNPCの状態であろうか!…
何かに憑かれている事が伺えると、マサツグもそれを見て疑問を!…
と言うか何に憑かれているのか?に戸惑って見せる!…
何故なら今までと言うかこのマヨヒガの中を歩いてきた限り、
そう言った何か呪い?めいたモノは見て来なかったからで有り!…
と、そんな疑問と戸惑いの言葉を一人漏らし!…するとそれに返事をするよう!…
水鏡らしき人影がまたその理由を口にし!…
「…おお、よそ…判…断、は…付く!…」
「ッ!…え!?…」
「…今、まで…我…が…敷…地に、乗……んで、来た…
の、望まぬ!…封じ、始末!…して……
故に!…この…敷に、その、魂!……ッ…ッ!…こう、して…我、を…苦…しッ……ッ!…」
それは喋る事すらやっとの様子で苦しそうに!…
何か心当たりがある様子で言葉を漏らし!…
マサツグもそんな水鏡様の言葉を聞いて途端にピクッと反応をすると、
その視線を水鏡様!に…一方で水鏡差は話しを続ける!…
しかしその話と言うのは聞き取り辛く、
マサツグも理解出来ない様子で戸惑い仕舞には首を傾げ!…
が、それでも何と無く原因は分かった事で!…これで一つ進展!…
と、行きたい所であるのだが!…
実際にはまた難題にぶち当たり、頭を抱える事態となり!…
「…な、何を言ってるのか正直分からねぇが!…
とにかく何かに憑かれてるって事だけは分かった!!…
…となると面倒だぞぉ?…んな祓い屋紛いな事今までに一回として!!…
…あぁ~!!…こんな事なら豪〇時一族でもやっときゃ良かったかぁ!?…
…いやアレただの格ゲーだしぃ!?…」
__うねうねくねくね!!…ッ!?……ッ!…
何故ならそんな怨念と言った状態異常など聞いた事がなく、
別ゲーからの知識なども皆無で有り!…
故に余計どうしたら良いのか?が全く分からず!…
仕舞にはそんな陰陽師?めいたゲームでもすれば良かったのか?と…
改めてこの問題に戸惑い悩むそんな様子を見せていると、
一方でそんな悶える?マサツグの様子にシロとハクもギョッ!と…
更にはふとある事にも気が付いた様子でバッと背後を振り返る!…
するとそこには更にマサツグ達のピンチを示唆する光景が、
となると慌ててマサツグを呼び!…
「…ッ!!…ご主人様ぁ!!」
「ゾンビ達が!!…」
「ッ!…え?…ッ!?…」
因みにシロとハクはこの時祭壇の方へ移動をしており!…
当然ピンチとばかりに判断を求める声を掛け出し、シロがマサツグを呼んで行き!…
続けてハクが簡潔に何が起きているのか?を話す様に言葉を掛けると、
マサツグも二人に呼ばれた事でハッ!と我に返り…
そして二人の様子を確かめて行く!…するとそこにはジッと後ろを振り向いたまま、
固まって居るシロとハクの姿が左右に有り!…
となるとマサツグもそんな二人に様子を追ってこれまた背後を確認して行き!…
と、ここで確認するは勿論シロとハクと同じ光景!…
そこには祭壇と言うかマサツグ達を追って、
あの泥ゾンビ達が変わらず追って来る様子で有り!…
__オオオオオオオオオォォォォォ!!!……ズシャッ!!…ズシャッ!!…
「…まぁそらそうだわな!!…
敵が移動したなら勿論追い駆けてんだから移動するわな!?…
…さぁて如何する!?…
こりゃウダウダやってる時間なんか全然!!……ッ!…」
と、マサツグもそれを見て更に納得!…
何なら最初から自分達を狙っていたのだから、
こうして方向転換をして襲って来るのも当然!と…
となると時間が無い事もゆうに物語っている様に感じられ!…
余計に慌てる始末となり!…如何にして水鏡様を救うか?…
しかし相手は怨念である事も再度認識して行くと、
ここでふと何故か急に過去の事を振り返る!…そして一人ぼぉ~っとし出す!…
一方でマサツグからの指示が無い事で更に慌てて見せると、
再度ハクがマサツグに判断を求めるよう言葉を!…
「…ッ!!…せ、先生!!…如何しますか!?…
…ッ?…先、生?…」
「…ッ!…ご主人様?…」
「………。」
それはもう不味い!と言った様子でゾンビ達を睨みつつ、
慌てた具合にマサツグを呼ぶが!…しかし呼んだ所でマサツグからの返事はなく!…
と、そんなマサツグからの返事が無い事で!…
ハクもえっ?と戸惑いながら再度マサツグを呼ぶ事に!…
更にはチラッと視線も向けて行くと、
そこには何故かぼぉっとするマサツグの姿があるだけ!…
となるとハクもそんなマサツグにこれまた戸惑う!…
一方でシロもそんな様子に気が付いたと言うか!…
疑問を持った様子でマサツグを呼ぶと、同じくチラッとその様子を確認!…
が、声を掛けた所でやはり返事が返って来る事はそのまま無く!…
依然としてマサツグはぼぉっとし続け!…その頭の中では走馬灯!…
ならぬとある記憶がフラッシュバックしており!…
__回想・マサツグの記憶 秋羊雲にて…
「…良いかマサツグ?…剣と言うのは…まぁ簡単に言えば斬る道具じゃ!…」
「ッ!…何を藪から棒にジッチャン?…」
その記憶と言うのはまだマサツグが秋羊雲にて、
自身の剣の師匠であるヴェルに修行を付けて貰っていた時の記憶であり!…
尚その記憶も奇妙な話から始まるモノで!…ヴェルは自身の持つ剣を手に言葉を!…
改めて剣は何かを斬る為の道具である事をマサツグに話すと、
マサツグもそんな話をされた事で戸惑って見せ!…
それこそ急に如何した?とばかりに質問をする位で!…
が、そんなマサツグの問い掛けに対してヴェルは笑い!…
更にその話の続きを口にし!…
「まぁ聞かぬか!…ッ…これはお主にとっても…とても有意義な話なのじゃぞ?…」
「ッ!…え?…」
まだ話しは終わっていない!…
いや茶化すな!とツッコミを入れるよう笑いながら話しをすると、
この話はマサツグの為にもなる!と…
と、言われた本人は余計に戸惑うそんな反応!…
いや当たり前の事を言われた所で!とばかりに…
疑問と言うか困惑と言うか…反応に困ると言ったそんな表情を露わにすると、
ジッとヴェルを見詰め!…そして戸惑いの言葉を漏らす!…
しかしそんなマサツグの様子など御構い無しに!…更に話しを続けて行き!…
「…お主は今までどんなものを斬って来た?…木か、岩か?…或いは人か!…」
「ッ!……ッ…」
と言うのも急に話は重い方向へ向かったと言うか!…
ヴェルは今まで斬って来たモノをマサツグに尋ね!…
その例えに木や岩などを挙げて行くが、
同時に人を斬った事が有るかについても確認をし!…
と、そんな事を問われた事でマサツグもピクッと反応をして見せ!…
一応相手にして来た事はある!とばかりに…
だが斬ったかどうかについては覚えて居ない様な!…
その感覚についても何かふと狂気の様なモノを感じてしまうと、
徐に自身の手に視線を!…そしてそのまま黙ってしまう!…
するとそんなマサツグの様子にこの時一緒に居たグレイが!…
ジッとマサツグを見詰めるのだが、
かと言って何か言葉を掛けると言った事をせず!…
一方でそんなマサツグの様子にヴェルは訂正をしながら話しを続け!…
「…まぁ責める訳では無い!…致し方なく斬った!…
その様な事はこの御時世五万と有る!……じゃが…
お主はその他!…目に見えぬモノを斬った事が有るか?…」
「ッ!…え?…」
ヴェルとしては別に責める!と言った事をしたいのではなく、
あくまでもそう言った経験があるかどうかを確認したかった様子で!…
そしてマサツグの考えを読んでか此の世は世知辛い!と…
故に自分も未だ事が有る様子で話をする一方!…
話しを切り替えて本題であるその他諸々!…
目に見えないモノについて触れて行くと、
そんなヴェルの話し方に戸惑いを感じる一方!…
マサツグはその質問の意味に困惑し出す!…
何故なら今までそんな事を気にした事が無いからで、
また急に何を?と言った様子で顔を挙げてヴェルを見詰め!…
だがヴェルはまだまだ話がある様子でこれまた続け!…
「…それは空気、或いは風!…はたまたこの世のモノではない何か?…
或いはそれを…心霊の類とも言うんじゃが?…」
そこで話し出したのはその見えないモノの具体的な例!…
それは風であったりと話す一方、
更には何か意味深に心霊の類!とも言って話を進め…
と、そんな話を続けるモノだからマサツグも呆気に取られた様に!…
何故そんな話を続けるのか?と…
唐突な話にジッとヴェルへ困惑の眼差しを向けて行くと、
次にはまんまその疑問を口に!…
何ならマサツグもマサツグで律義にそのヴェルの話しに返事をし出す!…
「ッ!?…な、何でまた!?……ッ…ま、まぁ確かに…
暴力的な風なら一回だけ!…
でもあれは斬ったって言うより何て言うか…」
「ッ!…ほう!…斬った事が有るか!…なら話が早い!…」
その際マサツグは風を切った事が有る事を口にすると、その時の事を思い浮かべ!…
と、この時その思い浮かべた事と言うのはバルデウスと戦った時の事であり!…
中でも一番思い出に有るのはやはりあの風の圧縮弾を斬った事で!…
が、それは斬ったと言うにはマサツグ的には微妙な所!…
何故なら斬ったと同時にマサツグは気絶、
故にその感覚もあやふやで分からないのが正直な所!…
しかしそれでも凌いだと言う記憶だけは残っており!…
マサツグ自身混乱と言うか?…ただ漠然と斬った?と言う記憶だけが残っていると、
一方でそれでも構わない!と言った具合にヴェルが反応!…
止まる事無く話を進める!…
__ッ?……クルッ…
「…ではお主に!…その…目に見えぬモノの斬り方を教えてやろう!…」
「ッ!?…し、師匠!!…それは!!…」
この時背を向けていた様子からクルッと振り向き!…
やる気に満ちた表情を露わにすると、
もっと明確に斬った!と自信を持てるよう!…
いや今後必要になるであろう事を見越した具合にその技術を教える!と…
となるとそんな事をヴェルが言い出した事でマサツグも驚き!…
何ならその技術を知っているのか?…
グレイがハッとした様子でさもそれは不味い!と…
ヴェルの考えに慌てて反対をするそんな様子を見せるのだが、
ヴェルは当然話を聞かない!…寧ろマサツグを信頼している様子で話を進める!…
「…安心せい!…こやつであればこの技を!…正しい事に使える筈じゃ!!…
…と言うより!…元からこの技を悪事に活用する事が出来る筈が無かろうて!…」
それはマサツグを認めている様子で道を誤りはしない!と…
いやそもそもこの技自体そう使い道は無いらしく、
悪用しようにも出来ない!と話し…
と、その話を聞いてマサツグは余計にえっ?と戸惑い!…
一方でグレイはそのヴェルの言葉を聞いて!…
確かにと納得する様子を見せるが、
それでも何か不服そう?でもある感じをその表情に滲ませ!…
と、そんなグレイの様子を見てマサツグも更に首を傾げ!…
次には話しについて行けない様子で言葉を、率直に質問をし始め!…
「…さっきから一体何の話を?…」
「…良いかマサツグ!…いずれこの道を歩んで行けば!…
何故か自ずとその目に見えぬモノと対峙する時が来るじゃろう!!…
…今から教えるその技は!…その見えぬモノを斬る為の技である!!…」
「…え?…え??…」
一体何の話をしているのか?と…
この話の張本人であるヴェルにそう問い掛けるのだが、
ヴェルはマサツグの戸惑う様子ですらまるで見えていない様子で話を進め!…
その際改めてこの技がヒト用となる日が来る事を示唆して行き!…
今から教える技もまんま!…見えないモノを見ようとするのではなく!…
見えないモノを斬る為の技である事を更に続けて口にすると、
マサツグは思った答えが返って来なかった事でもはや何が何だか!…
ただ戸惑いの言葉を漏らし続ける!…だがやはりそんなマサツグなど御構い無し!…
早速始める!とばかりにその手にスッと木刀を持ち!…
「…心して掛れ?…剣の道と言うのは不思議なモノで…
歩むだけで色々な試練を、課して来るモノであるからなぁ?…」
「……は、はぁ…」
と、まるでマサツグに構えよ!とばかりに言葉を口に…
その際この技を習得するに当たっても!…
まるでこれが必然であるかの様に言って見せると、その必然を試練!と…
故に改めてこれが必要な事である事をもう一度話す!…
となるとマサツグもまるで諭された?様に納得すると、
言われるがままに木刀を手に!…ヴェルに返事をしつつ構え始め!…
そこから更にヴェルの言う通りに見えないモノを斬る訓練を始めるのだが、
マサツグの記憶はここで終わり!…
__今現在・マヨヒガ 武家屋敷・祭壇の間?にて…
「…あの時言ってた事ってこれの事なのか?……いや何方にしてもだ…」
__チャキッ!!…スラアァ!!…ッ!!…
「何が因果か分からねぇけど!…まさかこんな形で役に立つ日が来ようとは!!…
…改めて感謝するぜ!!…ジッチャン!!…」
何故ならここで現実に戻って来たらしく!…
その際今になってヴェルの言っていた意味が分かった!とばかりに、
だが同時にこれを見越していたのか?と…
それこそヴェルの千里眼が凄過ぎる!とばかりに戸惑いを感じ…
が、戸惑いもそこそこに!…その時の特訓を思い出すよう!…
スッと自身の刀に手を伸ばして柄を掴むと、ゆっくり抜刀!…
水鏡様に対して刀を静かに構え始める!…
そして改めて驚きの言葉を口にすると、ヴェルにも感謝の言葉を漏らし!…
一方で突如マサツグが刀を構え始めた事で、
シロとハクもハッとした様子で戸惑い!…
「ご、ご主人様何を?…」
「せ、先生!!…泥の塊が!!…」
それこそその様子は水鏡様を斬ろうとしている様に見えるモノで、
最初に言っていた事と違う!とばかりに…
となるとシロも思わず戸惑い様を露わにするが、
マサツグはそれでも刀を構える事を一切止めず!…
一方でハクももう一度!と言った具合に判断を仰ぎ!…
未だ現在進行形で泥のゾンビ達が!…
マサツグ達へ向かって来ている事を簡潔に言葉にして行くと、
今度はしっかりとマサツグが返事!…刀を構えながら指示を出す!…
「…シロとハクはその泥のゾンビ達の対処に当たってくれるか?…
ただ近付けない程度で良い!…ちょっと集中する時間をくれ!!…」
「ッ!?…しゅ、集中?…ッ…一体何を?…」
と言うのも全て迎撃するよう泥のゾンビ達の対処を一任すると、
マサツグは未だジッと刀を構えたままで!…
それこそ一度として背後の様子を確かめようとは一切せず!…
ただ簡潔に深追いしなくて良い事!…自分に時間が欲しい事だけを口にすると、
その言葉にシロとハクは更に戸惑う事に!…
詳しい説明を求める素振りを露わにする!…
しかしこの時そのマサツグの横顔をチラッと見たシロはと言うと、
そのマサツグの様子から何かを察した様子でハッとして見せ!…
感覚的にはまるで長い間連れ添った夫婦の様で!…ハクは困惑したままで言葉を!…
せめてマサツグが何をしようとしているのか?…
それだけでも聞きたい!と言った言葉を漏らすのだが…
「ハクちゃんやるです!!」
「ッ!…え?…」
シロがそれを良しとしないと言うかただマサツグを信じた様子で!…
さも心配は要らない!とばかりに…
さも代わり返事をするようハクに敵の対処を促す言葉を掛けて行くと、
そのシロの言葉にハクもピクッと反応をするなり!…戸惑いの色を露わにする!…
そして視線もシロの居る方に向けて行くと、
そこにはマサツグに言われた通りに向かって来る泥のゾンビ達を睨むシロの姿が!…
と、そんなハクの視線を感じてか更にシロも言葉を続け!…
「あの鏡さんの事はご主人様に任せれば大丈夫なのです!!…
…今シロ達がやる事は!!…ご主人様の邪魔をさせない事なのです!!」
「ッ!…お、お姉様!…ッ!!…」
それは完全に信頼している様子で迷いもなく、
水鏡様はマサツグに任せる!と言葉を口に…
そして自分達が今出来る事についても話し始め!…
それは向かって来る敵に対して、自身の主人を守る事!とシロは話し!…
と、その言葉を聞いてハクもハッと目が覚めた様子を露わにして見せ!…
次には戸惑った様子でシロを呼び!…何度もパチパチと瞬きをして見せると、
次には理解出来た様子でキッ!と…
シロと同じくその向かって来る泥のゾンビ達を睨んで行く!…
するとまたそんなハクの様子に気が付いてか、さも奮い立つよう言葉を続け!…
「…さぁ!!…始めるです!!…ご主人様はシロと!!…」
「ハクで!!…」
「「守るのです!!!」」
__…ザッ!!…バシュン!!!…ゴオオオオオオォォォォォォォォォ!!!!…
やる気満々腕もグルグル!…そしてさも本腰を入れる様に!…
その身にフェンリルらしく青白く美しい!…
だが猛吹雪の様な激しい闘気をその身に纏い出すと、
改めてマサツグを守る事を口に!…
するとそれに呼応するようハクも言葉を続けて行き!…
そして二人揃って護る!と堂々宣言をすると、その容姿はまるで覚醒したよう!…
何ならその闘気だけで泥のゾンビ達の進行度合いを遅らせ始める!…
因みにこの時のシロとハクの様子はと言うと、宛ら超野菜人の様であり!…
一方でマサツグはそんな双子の事は置いといて!…
また自身の世界にトリップするよう!…その時の修業内容を思い出し!…
《…何難しい事ではない!…
お主は岩を斬れるからな?…そう時間も掛からんじゃろうて!…
…まずは深呼吸じゃ!…その目の前にあるモノに対して正眼に構え!…》
{…まずは深呼吸……正眼に構えて…対象となるモノをよく見る!!…}
__…すぅ~…はぁ~…すぅ~…はぁ~……ッ…
それは頭の中でヴェルの声が再生され!…
さも振り返る様に一つ一つの動きを丁寧に!…
刀を正眼に構えてスッと目を閉じ深呼吸をし始めると、
マサツグの中で何かがスッと研ぎ澄まされ!…
その時の感覚と言うのはまるで覚醒スキルに似た何かを感じるモノで!…
或いは明鏡止水と言った所か!…
とにかく自身を中心にふと肌に触れるよう何かがある様に感じられると、
更に頭の中ではヴェルが指示を出すよう!…
如何するか?の言葉を続けて話す!…
《さすればお主の様な才覚ある者であれば!…岩を斬る時と同様!…
その斬るべき線が自ずと自身の目に映る筈じゃ!…
それは目に見えるモノだけではない!…目で捉えられない何か!…
言わば風や心霊と言った類!…或いは気の流れと言うモノも両断出来る!!…
…さぁ!…ここまでくれば後はもう少し!…ではその目に見える線を如何切るか?…
それはお主が感じたままに刃を振るえば良いだけ!…妙な事は考えるな!…
ただ目の前の者を両断したい!…それ一点のみに集中するのじゃ!!…》
その際今度はヴェルの姿もまるで目の前に居るよう感じ出すと、
そのヴェルの幻影はマサツグに手本を見せるが如く動きを露わに!…
それはまさにあの時の修業を振り返る様で!…
マサツグもそれに従うよう動き!を…ヴェルの言葉を一言一句!…
聞き逃さない様に全集中と言ったゾーンへ自ら入って行くと、
そのマサツグの雰囲気はいつものお道化たモノとは全く違い!…
まるで別人の様に感じられる!…
そしてマサツグも頭の中でヴェルの言葉を復唱するよう改め出すと、
徐々に動きを露わにして行き!…
{…斬りたいモノに線が現れ!…それに対して刃を振るう!…
余計な事は一切考えない!…ただ一点にこの線に沿って!!…
真っすぐ刃を落とし込む!!!}
__ブワアアアァァァ!!!…ッ!?…
この時まずはゆっくりと閉じた目を開き始め、その目の前の光景を確認し!…
するとそこにはヴェルの言う通りにさもキリトリ線が如く白い線が何本も見られ!…
これが切るべき線とマサツグも認識して行き!…
その線に対して真っすぐ刀の刃を落とし入れるよう腕を振るうと、
刀はさも吸い込まれて行く様に!…寸分の狂いなく線を斬る!…
その際その初撃から感じた事の無い衝撃?が生まれて行くと、
シロとハクもその衝撃に思わず驚き!…
「「ッ!?…ご、ご主人様!?…」」
__スパアアアァァァァァァ!!!……ッ!?…
別に吹き飛ばされると言った衝撃では無いのだが、
しかし何か内に響く様な衝撃の様に感じ!…
と、ビックリしてシロとハクが振り返ると、
そこには刀を振り下ろしたマサツグの姿が!…
何なら更に驚くべき光景も目にして行き!…
と言うのも水鏡様に纏わり付いていた泥が!…
本体を傷付ける事無く斬られた様に削がれているのが見られると、
シロとハクもそれを見て更に驚き!…各々戸惑いの言葉を漏らす!…
「ど、泥が!?…」
「無くなって!!…」
__ッ~~~!!!…ギャアアアアアアァァァァァァァ!!!!…ッ!?…
そしてそんな光景を見て思わず固まる様にして戸惑い続けていると、
次にはその水鏡様の方から悲鳴が聞こえ!…
と言っても水鏡様が悲鳴を上げて居る様には全く見えず!…
今も泥に拘束された様子でダラン!と…
力無く磔にされているかの様に見えると、
シロとハクもこれまたその悲鳴を聞いて驚き戸惑い!…
思わず辺りを見回し始める!…
それこそ今の現状それっぽい声を挙げそうなモノは沢山在り、
一体どれが声を挙げたのか!?と…
「え!?…え!?…」
「こ、この声は!?…」
〔オ、オノレエェ~~~!!!…我ラヲ斬ルトハ何奴ウウゥゥゥゥ!!!〕
と、その一方でマサツグに対しての恨み言か!…
苦しそうな感じで地を這う様な声を響かせ!…
しかも複数いる様子で斬られた事に対して驚き!…
怒りを滲ませるそんな反応?を露わにするが、
当のやった本人は全くの無関心!…ただスッと体勢を元に戻す!…
そして再度正眼に刀を構えて見せると、
その斬った正体についても何か分かったのか!…
ただ呆れると言うか馬鹿にすると言うか!…
その話し掛けて来る怨念?に対して!…
「…なるほど?…これが怨念の正体ってか?…」
〔…我ラハタダ富ヲ求メタダケ!!…ナノニコノ様ナ仕打チイィィィ!!!〕
〔我ラハ悪クナイ!!!…悪イノハ全部コノ屋敷!!!…〕
一切の情を向けない様子で言葉を口に、
そしてそれはもう蔑む様にして視線を向け!…
一方でその怨念らしき声はまるで自分達が被害者である!と…
ここに恨みを持っている理由に対しても聞いて居ないのに話すが如く!…
やはり複数の怨念が集まって今この状況を作り出している様な事を仄めかすと、
自分達の事を棚に上げる!…何もかもこのマヨヒガが悪い様に言葉を続ける!…
するとそれに呼応するよう!…
泥のゾンビ達も更に呻き声を挙げてマサツグ達の方へと向かって来るが、
マサツグは全く慌てる事無く続けて馬鹿にするよう言葉を漏らし!…
「…とにかく如何しようも無いクズの怨念が寄せ集まった結果がこれって事か…
…はあぁ~!……ったく!…こりゃあ…面倒な除霊作業になりそうだなぁ?…」
〔我ラハ悪クナイ!!!…我ラハ被害者!!!…
生キル為ニ富ヲ求メテ!!!…一体何ガ悪イト言ウノカ!?…
…我ラハ滅ビヌ!!!…コノ地ガソレ相応ノ報イヲ!!!…
我ラノ恨ミヲ!!!…未来永劫…!!!〕
そのマヨヒガの被害者?らしき者達の事をクズ!と言い…
しかも質が悪い事に怨霊となって一塊に!…
まるで何かカビの塊と言うべきか掃除をするのが大変である事を口にすると、
真っ向から敵対!…やはり同情の余地を一切見せない!…
そして刀を構えるマサツグに対して!…
怨霊達は依然として自分達が被害者である事を続けて行くと、
もはや責任転嫁をし始め!…
それこそ未来永劫このマヨヒガを呪い続けると!と…
と、それを聞いてマサツグも更に怒りと言うか!…
もう話を聞く気もない様子でギュッと刀を握り直すと、
五月蠅いとばかりに一喝!…
「テメェらのしょうもねぇ言い訳を聞く気はない!!…
後は地獄の閻魔様にでもその言い訳をウダウダとくっちゃべってろ!!…
…まぁもっとも食っちゃべった所で?…
テメェらに待っているのは地獄行きって言う判決だけだろうがなぁ!!…
不法侵入に不法占拠!…オマケに窃盗に迷惑行為の数々!!…
更には反省の色も無し!!…情状酌量の余地もなし!!…
…覚悟は…出来てるだろうなぁ?…」
ただ問答無用で斬る!とばかりに言葉を口に…
その際相手に通じるかどうかは不明なのだが!…
自身の知っている所でその怨霊の罪状を口にすると、
その言葉や様子からは反省の色が無い!と…
何なら今ここで自分が判決を下す!とばかりに怒気を強める!…
そしてスッとまた体に力を入れると、
今見えている無数の線にジッと視線を向け!…
と、その間にも怨霊達も黙ってはいない様子で!…
マサツグ達を排除しよう!と泥のゾンビ達を!…
呻き声を挙げさせながら前進をさせると、
シロとハクもそれを見てまた警戒を強める!…
事態は漸く最終局面を迎えようとするのであった!…
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剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。
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神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として
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『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
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【完結】パーティに捨てられた泣き虫魔法使いは、ダンジョンの階層主に溺愛される
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狐の面の人物は何者なのか、闇魔法使いの狙いは何なのか、そしてエレインとホムラの関係はどうなるのか、是非お楽しみください!
【第一部あらすじ】
人気の新人パーティ『彗星の新人』の一員であったエレインは、ある日突然、仲間達によってダンジョンに捨てられた。
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※【第一部タイトル】ダンジョンの階層主は、パーティに捨てられた泣き虫魔法使いに翻弄される
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