どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第一章-スプリングフィールド王国編-

-第一章六十九節 直談判と伝承と秘密?-

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「我が精鋭なる兵士所君!!…

我らの守るべきものを守る為!!…今ここに奮起せよ!!!

何人たりとも絶対に通すな!!!これは!!!…

我ら兵士達の聖戦でもある!!!!」


__オオオオオォォォォォォォォォォ!!!!…


ゲート付近に防衛ラインが設けられては半円形上に三重の陣が敷かれている!…

最も攻撃を受けている第一防衛ラインは棘付きの柵を前に大盾を持って槍を

構えた兵士達が守備を固めており、その防衛を超えて冒険者達が人キメラの

波に向かって行くと交戦をしていた。一進一退の攻防を繰り広げる前線を

第二防衛ラインの兵士達が主に弓矢を構えては援護射撃…その弓も腕が良いのか

前線で戦う冒険者達に被弾している様子は無く、周りには矢の刺さった

人キメラだけが転がって居た。そして今マサツグ達の居る第三防衛ラインでは、

将軍が兵士達の鼓舞をしては前線を押し広げようと今まさに出撃の準備を

している最中で、将軍の鼓舞の言葉に対し兵士達が自分の武器を手に掲げて

見せては吠える様に答えていた。その兵士一人一人がやる気に満ち溢れた表情を

浮かべている!…それはまるで何処かの征服王の勇者達の様に見えると思わず

マサツグとモツはその身に鳥肌が立ち興奮を覚えた。

将軍が片手剣を抜いて見せ、人キメラ達の方に突き付ると更に吠える!


__スラァ…フォン!!!…


「ッ!!!…行けえぇぇぇぇぇぇ!!!!

我らの底力を!!!…歴戦の勇の実力を!!!…

今こそ見せる時ぃぃぃぃぃ!!!!」


__オオオオオオォォォォォォォォ!!!!…ダダダダダダダ!!!!…


「……よし!…日ごろの訓練の成果が出ておるな!!…

では…そろそろ!…」


将軍が言葉を溜めて進撃するよう兵士達に吠えて指示を出し、その指示を受けた

兵士達が走り出すと防衛線を乗り越え進撃を開始する!…冒険者達が予め余裕を

作ったお陰か兵士達はまるで波の様に人キメラの群れに襲い掛かってはみるみる

前線を広げて見せ、その様子に将軍も納得が行ったのかウンウンと満足げに

頷いては自身の馬に乗り始める。まるで自分も前線に出て戦うと言った様子で

剣を抜き、今にも駆け出そうとする将軍の姿にモツが後方で指示なんじゃ!?…と

戸惑った表情を見せるのだが、後方より馬が駆けて来る足音が聞こえると

その馬から恐らくは将軍を呼ぶ声が聞こえて来る。


「師匠~~~!!!」


「ッ!……如何した!リーナ!!」


「……リーナ?…はて、偉く女の子らしい……ッ!?…」


後方からやって来た馬が将軍の隣に止まるとその背には女性が一人…

将軍も自身が呼ばれたと感じてかその後方から走って来た女性の方を

振り向くと、その女性の名前か…リーナと呼んでは戸惑った表情を見せ、

そのリーナと呼ばれる女性が馬から降りると将軍に話し掛けるようと

見上げて何かを訴える様な視線で見詰める。その際…疑問を持った

様子でマサツグが将軍の口から出た名前に興味を持ち、その女性の方に

視線を向けるとそこに居たのは何とも可憐な姿をした姫騎士様なのだが、

その姫騎士様の素顔はと言うと何故かハイドリヒ!…いつものガチガチの

鎧甲冑は何処へやら…思わずセイバー!!と呼びたくなる様な格好に

マサツグは開いた口が塞がらないと言った様子で驚き立ち尽くして居ると、

モツがその表情に気付きマサツグの心配をする。


「……ッ!?…え?…何その表情!?…一体如何した!?…」


「え?…だってあれ!?…」


「え?………?…何か変か?…」


「え!?…」


モツがマサツグの様子に戸惑いながらも質問をすると、マサツグは戸惑った

表情でそのリーナと呼ばれる女性を震えた手で指差し、モツにハイドリヒが

ドレスを着ている!…と困惑している様相を見せる。そのマサツグの表情と

指差す方にモツが困惑するもとにかく確認しようとその指差す方を見ると、

確かにハイドリヒがドレスアーマーを身に着けそこに立っているのだが

別に可笑しい所は無いと判断したのか、マサツグに不思議そうな表情を

浮かべては逆に可笑しい所を尋ねる。そしてそんな答えが返って来るとは

思っていなかったであろうマサツグはその問い掛けに対し、更に困惑の表情を

見せるとモツに説明を始めるのだが、その一方で姫騎士ハイドリヒはと言うと

何か気に入らない命令でも有ったのか将軍に直談判をしていた。


「…師匠!!…やはり私も出ます!!!…

このままここで待って居る等出来ません!!!…この戦いはもっと!!…

何か特別な事が起きそうで!!…」


「ならん!!!…それは出来ないと予め説明したであろうが!!…

…確かに現状こちらの方が優勢ではあるが…いつ何時引っ繰り返るか

分かったもんじゃない!!…今だ敵の数は未知数!…それに先程から

見る限りあの旧大聖堂で見た蜘蛛の化け物の他に狼!…牛!…

はたまた人なのか何なのか分からん異形の者まで現れる始末だ!!…

そんな不安定な状態でお前を!…

ましてや一国の姫を戦場に出せると思っているのか!?…

残念だが今回は…」


ハイドリヒは如何やら今回の戦いにおいてお留守番と言われて不服なのか、

将軍に自ら打って出る!と自身の胸に手をやり訴えるのだが、将軍はハイドリヒを

見下ろして若干怒った表情で直談判を棄却する!…予め決まっていた事なのか

説明したと話しては現段階での戦況をチラッと確認し、未だどっちつかずの戦場を

見ては不安定と真剣な表情で語る!更にギルドで聞いた説明と同じ様に敵の数と

勢力の両方が不明である事を挙げては戦場に出る事を念を押す様に強く反対し、

その際マサツグ達が知っている狼型・アラクネ型・自爆牛型の他に新しい型の

人キメラが出て来たと話しては未知数と言うのだが、ハイドリヒはそれでも納得が

行かないのか将軍の言葉に不服そうな表情を見せる。


…で、話はまたマサツグ達の方に戻るのだが…マサツグはと言うと今だ理解出来て

いないモツの様子に戸惑っては必死にハイドリヒの変わりようを訴えていた。


「だ~か~ら!!!…

あのガチガチの鎧甲冑を着ていたハイドリヒだぞ!?…

なのに何であんなファンタジー成分多めのドレスアーマーを着てるのか!?…

其処が可笑しいって言ってるんだよ!?…モツは気にならないのか!?…」


「うぅ~ん…まぁ…マサツグの言い分は分からなくも無いけど…別に?…

これがユメカワだったら面食らうけど…」


「いやそれは俺も喰らうけど……じゃなくて!!…

何で今更あの格好になったのかが気にならないのかって聞いてんの!!!…

Did you understand!?…」


「…いや…うん…まぁ…今はヤブのその必死具合の方が気になる…」


「だあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」


マサツグが必死にハイドリヒの心の辺境具合について語るも、モツは逆に

マサツグの慌てる様子に対して困惑して首を傾げる。モツが自分の

思っている事を口にしてはマサツグが思わず乗ってしまうが…そうではない!!

と言い出してはモツに根気よく説明するが、どうにも理解して貰えず…

ついには吠え出してしまう!…そうしてハイドリヒの変わりようにただ

マサツグが困惑して、モツがその様子に困惑し、互いに違う事で困惑し

続けて居るとリーナハイドリヒが突如キョロキョロと辺りを見渡しては何かを探し始める。

まるで将軍の反対を押し切る!…納得させる判断材料を探す様に…


__…キョロッ!……キョロッ!………ッ!!…


「マサツグに…モツ……ッ!!…」


__ニンマリ!!……ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「だぁ~かぁ~らぁ~!!!…ハイドリヒ…

…って?…何か嫌な予感!……ッ!?…」


リーナハイドリヒが辺りを見渡してマサツグとモツを見つける際二人はまだ口論を

している様子で、その様子にリーナが困惑を覚えるのだが直ぐにある事を

思い付く。そしてその考えを思い付いた事にニンマリと笑ってはリーナが

二人の元へと歩き出すのだが、その事に気付いていない二人は何故か背筋に

冷たいモノを感じるよう嫌な気配を感じ取る!…そしてその嫌な予感に

誘られるよう…気配を感じる方へ振り向くとそこには奇妙な笑みを浮かべて

こちらへ向かって来るリーナの姿が有り、そんなリーナの姿を見た二人が

まるで蛇に睨まれた様に固まり数秒間動けずに居ると、同じ様な事を

考えてしまう。


{……あっ…これ…アカンやつや……
                   ×2
これ確実に面倒事に巻き込まれる奴や…}


「マサツグ…モツ…少し頼みたい事が…」


「ッ!?…あ、どうも!…
                   ×2
それでは私達はこれで………散開!!…」


__ッ!?…バッ!!…


奇妙な笑みから妙にしおらしい態度に切り替えるとリーナが二人に声を掛け始め、

数秒間謎の硬直に襲われるも直ぐに動ける様になった二人がその様子に異変を

感じると、気さくに挨拶をしては二人揃ってその場から逃げようとする!…

しかしハイドリヒはいつもの鎧とは違うから早く動けるとばかりに反応すると、

素早く剣を抜き構えて見せてはマサツグとモツの背後に向けて斬撃を放つ!


「ハアアアァァ!!!」


__バシュンッ!!!…ッ!?…ビタァ!!!………


「……ふぅ…

待てと言っているだろう?…何故逃げる?…」


「そりゃ背後から斬撃放って来る様な奴が来たら逃げたくもなるわ!!!」


「あっぶねぇな!!…

後1・2歩ズレてたら間違い無く死んでたぞ!!」


掛け声と共に大きく剣を振り被ってはマサツグとモツの間を縫う様に剣戟を放ち、

そのショックでマサツグとモツが驚いた態勢のまま固まり自身達の間を縫ったで

あろう剣戟後を見ると、綺麗に割れている地面が目に入る。そしてその飛んで

来たであろう斬撃はと言うと城壁に当たって消滅したのか、深い傷跡を

残しては奇妙な砂埃を立てており、その様子にマサツグとモツが戸惑って居ると

後ろからリーナが声を掛けて来る。その際不思議そうに逃げる理由について

尋ねて来ると、マサツグがすかさず振り返って文句を言う様にツッコミを

入れ、モツはモツで当たった時の事を考えては青褪めていた。

そうして捕まったに等しい状態のマサツグ達に対しリーナが剣を鞘に仕舞うと、

ある話を話し出すのだがその内容は二人の予想した通り面倒臭い内容であった。


__スゥ…チャキン!…


「お前達が逃げようとするからだろう?…

それに母上からの報告だと…

を護衛に雇ったからその人達と森に居る

首謀者クソ野郎を叩きのめして来なさい♪}…っと言われているが、

それは多分マサツグ達の事だろ?

そのお前達が依頼主から逃げて如何する!?…」


「だからってお前がそんな護衛される様な柔な奴に見えるかよ!?

大抵の奴だったら今のでお陀仏だっての!?

更に言うとお前が素直に俺達の言う事聞くのかよ!?」


「ッ!?……むぅ!…それは確かに…」


リーナが言うには護衛を頼んだのはアムネスらしく、依頼した冒険者達と

一緒にカルト教団の教祖を倒して来い!と言うのが本当の依頼らしい…

その際マサツグとモツはアムネスが笑顔で親指を下にしブーイングサインを

している姿が目に浮かんでいるとその冒険者達の事もリーナ自身二人だと

確信していたのか、その事を尋ねる様に二人へ質問をすると依頼主から

逃げるな!と文句を言い出し、その文句に対してマサツグが更にツッコむよう

文句を言い返すとリーナは否定出来ないと膨れた顔を見せる。そうして結局

リーナの護衛する事になるのかとマサツグがガックリと肩を落とす一方で、

モツがふとある疑問を覚えると悩んだ表情を見せる。


{……あれ?…じゃあ何で将軍はあんな否定的だったんだ?…

俺とヤブがいたらOKって王様と王妃様も言っている様子だし…

確かにさっきは俺とヤブは居なかったけど……

それにしたって何か最初から連れて行きたくないって感じの否定だった…

…おまけに予めって…何の予めなんだ?…

作戦会議だったら王様も王妃様もこの依頼の事を話す筈だし…

何より名指しで指定した事も話す筈!……何だこの違和感?…}


モツが感じた疑問と言うのは将軍と王様サイドでの依頼の食い違いに

ついてであった。食い違いと言っても依頼の内容を誤解している

とかではなく、将軍がまるで依頼の事を知らない様に話していた事が

モツの疑問になっていた。今までの話しぶりを思い出す限り…

まるで将軍がその作戦会議の場に居なかった様な口ぶりをしていた事に

疑問を感じては妙に違和感を覚える。そうしてモツが一人悩んで居ると

リーナはマサツグの腕を掴み、将軍の元へと連れて行こうとするのだが

その際気になる一言を口にする。


「…とにかく!…一緒に来て貰うぞ?…

何故か師匠が私の出陣を許可してくれないからな?…

緊急の作戦会議の時に言った筈なのに!……」


「ッ!?…」


「まぁ、良いからちょっと来い!…丁度人手が欲しかったのだ!!

お前からも説得してくれ!!」


「あ!?…ちょっ!?…あああぁぁぁぁぁぁ~~!!!…」


リーナがマサツグを連れて行く際、その最後に将軍が緊急の会議に

出席していた事を話すとモツが困惑する。王様の決定は絶対の筈!…

なのに将軍は聞いていない!…モツの中である一つの思惑が

出て来るのだが、それを気にしていない様子でリーナがマサツグを

連れて行こうとすると、マサツグはそのまま引きずられてドナドナされる。

マサツグが助けを呼ぶと一応ながらにモツはハッ!と呼ばれた事に

気が付くのだが、自分が難を逃れた事にヤッタゼ!と言わんばかりの

悪い表情を見せてはそのままマサツグを見送り、手を振って見せる。


「オタッシャデー…」


「ッ!?…あの野郎!!…

覚えてろよぉ~!!!……」


__ズルズルズルズル…


「…師匠~~~!!!」


全く持って助ける気など無いモツに見送られてはその様子にマサツグが

ショックを受け、モツに対して吠えるがそれでもリーナにドナドナされる…

そうして将軍の元まで引き摺られてはマサツグはリーナの隣に立たされ、

再度リーナが将軍に直談判をし始めるのだが、その際将軍が戦場に出ようと

していた矢先…またもや出鼻を挫かれた事に怒りを覚えた様子を見せては

リーナの事を睨むのだが…マサツグが連れて来られた事に気が付くと、

戸惑い呆れた表情を見せる。


「ッ!!…またお前か!!…幾ら言っても無駄だと!!…ッ!?…

ぼ!…冒険者殿!?…」


「…いや…まぁ…何と言うか…すんません…」


「……はあぁ~…

一応は王から護衛を雇ったとは聞いてはおったが…

これでは護衛どころか返り討ちに遭った者の様に見えますぞ?…」


「ははは…面目次第もございません…」


リーナに呼ばれて振り向くとそこには今まさに引き摺られてきましたと

言わんばかりにドロドロのマサツグが立っており、将軍から呆れられた声を

掛けられマサツグが申し訳なさそうな表情を見せると、怒るに怒れないと

言った微妙な雰囲気になる。そして将軍が溜息を吐いてはマサツグに苦言を

口にし、その苦言を聞いてマサツグが情けない表情で謝り始めると、二人の

事等如何でも良いとばかりにリーナが説得を開始する。


「師匠!!…これなら如何ですか!?…

今回の護衛の件は聞いて居る筈です!!…マサツグなら腕が立ちますし

状況判断に敵との戦い方!…まさに打って付けの人材です!!!…

仮とは言え私を倒す程の度胸も有りますし、マサツグだけではなく

モツも後ろで控えて居ます!!…」


__バッ!!…ッ!?…


「モツの事も聞いているでしょう!!…彼はカルト教団を相手にする際、

修羅と呼ばれる程の腕を持っていて!!…」


「ッ~~~~!!!!…いい加減にしろおおぉぉぉぉ!!!!…」


リーナが必死に将軍から戦場に出る許可を貰おうと訴え出すと、マサツグを

手で刺しては護衛は準備出来て居ると話す。今回の戦場において最も適した

人材とマサツグの事を話しては防衛面は大丈夫とアピールして見せ、更に

後方で様子を見ているモツの事を手で指して紹介を始めると、後方では

突如自分が紹介されている事に気が付いたであろうモツがビクッと反応する。

あの時ドナドナはされなくともやはり戦力として見られているのか、リーナに

紹介されている事に気が付くとモツはがっくり肩を落とした様子を見せては

逃げれなかったか…とその場で落胆し。その様子を見た将軍が思わず苦笑いを

して居ると、リーナは必死にモツの紹介を続ける。そうして護衛が二人も

居る事から戦場に出ても大丈夫!と将軍を無理やり納得させようと訴え続ける

のだが、その様子にさすがの将軍ももう一度怒りを覚えた様子で体を震わせ

声を荒げると、リーナに説教をし始める!


「貴様は自分の立場を分かっているのか!!!!

確かに今までは鎧を纏えば騎士団長ハイドリヒとして扱って来た!!…

だがそれはお前が剣を学びたいと言う事から始まった言わば型から入ると

言う物であり!!!…結局の処!!…お前はこの国の王女である事!!…

「リーナ・ハイデルグ・スプリングフィールド」と言う事に変わりは

無いのだ!!!…お前はこの国の王!!…

「スティング・ハイデルグ・スプリングフィールド」の一人娘と言う事に

他ならぬ!!!…この国の只一人の王女なのだぞ!?…

それを理解して言っているのか!?」


「ッ!?…」


「ワシにとって王とは敬愛すべき君主で有り我が親友!!…

その親友の!…ましてや君主の一人娘を預かると言う事は!!…

何を置いても守るべき者であり我が使命でもある!!!…

…弟子として見て来たが確かにお前は強い!!…

だがまだお前は本当の命のやり取りを知らない無垢な子供でしかない!!!…

今から相手するのは今までの様なモンスター等では無い!!…化け物だ!!!…

ワシからすれば娘の様に思えるお前を!!…

この様な戦場に出す気はサラサラ無い!!!…

この戦いで騎士として武勲を上げようとしているのなら我慢しろ!!!…

この戦いは普通では!!…」


将軍が怒気を挙げてリーナに説教し始めると、改めて自分が如何言う立場の

人間か?…どれ程重要な人間かと言う自身の感情が混じった様子の説教で

リーナを叱りつける!…その将軍の怒り様にリーナはビクッと反応しては

初めて見たと言わんばかりの戸惑いの表情を見せ、将軍の事を見詰めて居ると

まだまだ将軍の説教は続く!…将軍にとって王様は君主で有り親友!…まるで

過去に何か有った事を思い出すよう将軍が話してはリーナを託された時の

覚悟を口にし始め、一応ながらにリーナの実力を見詰める様な事も口にする。

だが!…それを差し置いてもリーナを戦場に出す訳には行かないと現状の異様さ、

まだ未熟!…使命を守る事と自身の感情に動かされている事を挙げてはリーナに

反対し、リーナが戦場に出ようとしている理由を武勲を上げる為だと一方的に

決めつけて大人しく待つ様にリーナに言い聞かせようとするのだが、リーナは

その説教を聞いても尚まだ将軍に反抗するか、俯いたまま呟き出しては徐々に

声を荒げ始める!…


「……それでは駄目なのです!…」


「……何だと?…」


「それでは駄目だと言ったのです!!!…」


「ッ!……何?…何が駄目だと言うのだ!?…」


リーナの一言が将軍の耳に入るとその言葉の意味を尋ねるよう若干怒気の

混じった様子で尋ね返し、その尋ね返しに反応するようリーナが俯いた

状態から顔を上げると、そこには将軍にも負けない位に真剣な表情を見せる

リーナの姿が有った。その表情に思わず将軍が驚くも直ぐに態勢を立て直しては

リーナと向き合い、リーナが駄目だという言葉に何が駄目なのか!と

再度説明するようリーナに求めると、リーナは若干の戸惑いを見せつつも

その理由を話し始める。


「……ッ…今起きているこの戦いは!…伝承の様に進んでいるからです!!…」


「ッ!…何ィ!?…それは一体…如何言う事だ?…」


「……この伝承の最初にはこう書かれています!…

{大森林のその奥深く魔王が蘇りし時…巨大な瘴気の渦は天を飲み込み…

大地にはこの世ならざる怪物が溢れる…}」


「ッ!…」


リーナは戸惑いながらも将軍の問い掛けに答えるよう今の状況を伝承に

聞いた話の通りと説明すると、スゥ…と息を吸う。まるでその伝承な内容を

口にしようとしているタイミングで将軍が困惑した様子で如何言う事かと

尋ねて来るのだが、直ぐにリーナが伝承のさわり部分を話し始めると

その伝承は今の状況を指している様にピッタリ当て嵌まる内容であった。

その際周りの兵士達から注目を浴びて居る事に気付いているのだろうか…

兵士達が自分の後ろで突如始まった伝承朗読会に戸惑っては困惑の目を

向けているのだが、リーナの朗読会は続く。


「{そして世界は闇に飲まれ、この世は地獄と変わるだろう…}」


「………。」


「……この伝承を思い出したのは王城の会議室…

バルコニーからあの黒い竜巻を見つけた時!…

この話を知ったのは私がまだ小さかった時に書斎で見つけて

よく読んでいた勇者の絵本に書かれていた物です!…

その内容は絵本にしては良く出来ているなと思う位に詳しく書かれていて…

その時の勇者や王子をまるで見て来たかの様な物語でした…

…そして私が騎士になろうと思い立ったのは!…その本を読んだから!…

読んだからこそ!!…私はその絵本に出て来る様な皆を護れる騎士に

なろうと思ったから!!…ここにこうしているのです!!…

武勲なんて如何でも良い!!…ただ皆を守る為に戦いたいのです!!!」


「………ふぅ~…」


伝承を話すリーナを何か見定める様な視線でジッと見ては将軍が沈黙し、

リーナがこの伝承を思い出した…知った理由を話し出しては今こうして騎士に…

剣を覚えた理由を話しては今現在の本当に戦おう!と思った理由を口にする!…

リーナの表情からは真剣そのものの様子が見て取れ、一切の油断は無いと言った

感情も伺えるのだが、将軍はその話を一通り聞き終えては徐に息を吐き出し、

空を見上げる様に頭を上げると何やら考え事をし始める。恐らくは先程の話を

聞いてリーナを戦場に出すか出さないかで悩んで居るのかと、周りに居る者達が

その様子固唾を飲んで見守っているのだが、暫くして将軍が頭を降ろすと

リーナの方を振り向いては話し掛ける。


「……リーナよ!…」


「ッ!…は、はい!!…」


「貴様の覚悟は確かに受け取った!!……その心意気は良し!…」


「え?……ッ!!……」


将軍の中で決断が下ったのかリーナの事を呼んでは若干笑みを感じる

真剣な表情を見せ、その呼ばれた事にリーナが戸惑った様子で返事を

しては将軍の目に視線を向ける。まるで師弟関係による卒業試験の様な

独特の雰囲気が感じられる中、思わず関係の無いマサツグが何故か緊張を

覚え始めるのだが、将軍がリーナに対し騎士としての覚悟を認めた事を

言い出してはリーナに優しく笑って見せる。その表情にリーナはキョトンした

表情を見せては一時戸惑うも、直ぐに自分が認められた事を理解して

徐々に明るい笑みを浮かべ始め、これで戦場に出れると喜ぼうとする

のだが将軍が更に言葉を口にする!…


「だがしかし!!!…」


「ッ!?…」


「それとこれとは別物だ!!!…志だけで敵を倒す事は出来まい!!!…

…先程も言った通り!!…今回の戦いは普通では無い!!!…

確かにお前は腕は立つ!…そして冒険者殿達も一緒に居る!!!…

しかしだ!…相手は人では無く化け物なのだ!!!…

お前は不意を突かれると一瞬で非力な小娘になり!…

人では無い者達ゆえ何の躊躇いも無く殺しに掛かるであろう!!…

精神面・人員・相手の戦力!…全てにおいて不安要素が大き過ぎる!!…

故に!!何度言い掛かって来ようが答えは同じ!!!…

お前はまだ…未熟!!!…」


「ッ!?…クッ!!!…」


認めて貰えたかと思った矢先…将軍が認めたのは騎士としての心構えで有り、

戦場に出る事は許して居ないと話してその言葉にリーナが一気に落胆する!…

そんなリーナを馬に跨ったまま将軍が見下ろして今までの話を復習させるよう

話し出しては不安が有ると話し、最後にリーナの事を未熟と言って絶対に

認めないと念を押す!確かにマサツグとモツがリーナの護衛に着いたとしても

たかが三人!…数で囲まれれば圧倒的にジリ貧に追い込まれて窮地に

立たされる!…例えそれを乗り切ったとしても相手の数は今だに未知数…

乗り切った物がほんの一部だと言う場合…それ以上の数で来られればそれこそ

窮地に立たされ最悪死亡…何よりその術者が居るであろう森までの距離をいかに

襲われず進むかを悩んで居ると言うのに、今現在まで今だ森まで辿り着いた者は

居らず、戦場は均衡している状態!…そこまで行こうとしたNPCや冒険者プレイヤー達の影は

多けれど…道半ばに倒れるのが見える中、問題は更にその先!…森の中は完全に

マサツグとモツにとっては初見で道の把握等は一切出来ていない!…ただでさえ

方向音痴が一人いると言うのに無謀だ!とそれらの事を将軍から釘を刺されて

改めて自覚させられると、リーナは子供の様に将軍を睨み付けるのだが、

その話の一部始終を聞いていたとばかりに後ろから聞き覚えの有る声が聞こえて

来ると、その声の主は将軍に口添えし始める。


「リーナ!……行って来なさい!…」


「ッ!…え?……ッ!?…」


「将軍!…リーナ達は大丈夫だ!…行かせてあげなさい!」


「ち、父上!?…母上!?…」


突如後ろから現れたのは完全武装した王様…スティングと元冒険者で王妃様の

アムネス、二人共剣を手に笑みを浮かべて将軍の元まで歩いて来ると、

マサツグ達共々リーナを行かせる様に指示を出す!当然その指示を聞いて

将軍は驚き戸惑った表情を見せては一旦馬から降りるとそのまま二人の元へと

歩き出し、その理由を尋ね始めるのだがその時の将軍は何処か様子がおかしい…


「ス!…スティング!?…!?…

な!…何を言っているのか分かって居るのか!?…」


「え?…あれ?…リイシアって…誰?…」


「ッ!?…グッ!!…しまった!?…」


将軍が酷く慌てた様子で王様と王妃様に振り向くと二人の名前を長年の友と

接するよう口にするのだが、王妃様の事をリイシアと何故か聞き覚えの無い

名前で呼ぶと、マサツグがその名前に疑問を持った様子で将軍に尋ねる。

すると将軍はその名前は秘密だったと言わんばかりに言葉を口にしては

更に慌てて見せ、その将軍の見た事無い慌て様にマサツグとリーナが戸惑いを

覚えて居ると、アムネスが将軍に呆れた表情を見せては話し掛ける。


「……はあぁ~…その名前は捨てたって言ったでしょ?…

何でまだその名前で呼ぶの?…」


「す…スマン!…つい癖で…」


「癖にしたってもう数十年前の事でしょ?…

いい加減覚えて頂戴!!…」


「え?…え??…」


アムネスが名前を捨てたとまるで訳アリの人の様な事を言っては将軍が謝り、

その言い訳で「癖」と口にすると、アムネスはもはや隠す気が無いのか

将軍に軽い説教をする。その様子を隣で見ているスティングは懐かしいと

言った様子で苦笑いしては黙ってその様子を見詰めており、完全に置いてけ

ぼりのマサツグが戸惑った様子で立ち尽くして居ると、アムネスが改まった

様子で自己紹介をし始める。


「……はあぁ~…

じゃあ…での自己紹介は初めてよね?…

…初めまして…私の名は「リイシア・ブリュンヒルデ」…

これは冒険者として活動していた時の名前で…

今はアムネス・ハイデルグ・スプリングフィールドと名乗っているわ♪

言っておきますけどこの名前が今の私の名前だから間違えないでよね♪?」


「え?…は、はぁ…」


「全く!…ラインは気が抜けてたり戸惑ってたりすると直ぐこれだから困るわ!…

あの時だってそう!…あの火竜に襲われた時!!…」


「ッ!?…ちょっと待て!!…あれはお前が勝手に突っ込んで行ったから!!…」


別に隠す程の物じゃない自己紹介にマサツグが戸惑いを覚えて居ると、

モツが気になった様子で合流をして来る。その際将軍の頑なな理由も

親心に似た愛情だと言う事が分かり、将軍に対して疑問を持っていた事に

モツが罪悪感を覚えて居ると、突如アムネスと将軍が痴話喧嘩を始める!…

世にも珍しき王妃と将軍の喧嘩に周りは更に困惑を様相を見せる中、

王様のスティングだけは本当に懐かしいと言った表情を見せて喧嘩を

止める事無くずっと見ているだけなのであった。

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異世界転移した花田梅。 スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。 何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。

「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸
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異世界「エデンズガーデン」。 広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。 ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。 彼の名はレッド=カーマイン。 最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。 ※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

異世界帰りのハーレム王

ぬんまる兄貴
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俺、飯田雷丸。どこにでもいる普通の高校生……だったはずが、気づいたら異世界に召喚されて魔王を倒してた。すごいだろ?いや、自分でもびっくりしてる。異世界で魔王討伐なんて人生のピークじゃねぇか?でも、そのピークのまま現実世界に帰ってきたわけだ。 で、戻ってきたら、日常生活が平和に戻ると思うだろ?甘かったねぇ。何か知らんけど、妖怪とか悪魔とか幽霊とか、そんなのが普通に見えるようになっちまったんだよ!なんだこれ、チート能力の延長線上か?それとも人生ハードモードのお知らせか? 異世界で魔王を倒した俺が、今度は地球で恋と戦いとボールを転がす!最高にアツいハーレムバトル、開幕! 異世界帰りのハーレム王 朝7:00/夜21:00に各サイトで毎日更新中!

実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~

仮実谷 望
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とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。

ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった

海道一人
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二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。 ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。 そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。 主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。 ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。 それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。 ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。

私のスキルが、クエストってどういうこと?

地蔵
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スキルが全ての世界。 十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。 スキルによって、今後の人生が決まる。 当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。 聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。 少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。 一話辺りは約三千文字前後にしております。 更新は、毎週日曜日の十六時予定です。 『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

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