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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-
-第三章八十二節 フィロネウスの帰還と怨霊の塊と拗れる説明-
しおりを挟む次の日…シロをジーナに預けマサツグはアヤと共に今日も警備、シロの事を
心配しなくても…いや、やはり心配は有るもののそれでも身軽になった分
マサツグは羽を伸ばす様に仕事に就くと、辺りを警戒していた…そして今日も
今日とて開拓地には小気味よい伐採の音が響き!…徐々にそのギルドが建て
られるだけのスペースが出来て来ると、ロディも満足気に頷き監督をしていた。
しかしそれとは裏腹にマサツグはとある心配に駆られていた…そしてその疑問と
言うのはフィロネウスの事であり、昨日結局帰って来なかった事に若干の
心配を覚えて居ると、アヤはマサツグの様子に気が付いては声を掛ける。
「……ッ!…マサツグ如何したの?…そんな浮かない顔をして?…
シロちゃんの心配?」
「ッ!……まぁそれもあるんだが…フィロネウスの方もな?…
ほら、昨日どっか行ったっきりで帰って来てねぇんだよ…
…まぁ魔王だからそんな簡単にやられるような魂じゃ無いと思うんだが…」
「ふぅ~ん……ま、あの子狐様だったら大丈夫だと思うけどね?
なんせ周りに居たモンスターに威圧を掛けて遊ぶ位に性悪だし!…
ここ等辺のモンスターに対しても雑魚って言って見下してたし!…
見下せるって事はやっぱり実力が有るって事!…それにあの様子だと多分…
殺しても死なないと思うわよ?…」
「ッ!…豪ぇ言われようだな…」
若干浮かない表情を見せるマサツグに対してアヤは心配した様子で声を掛け、
マサツグは声を掛けられた事で返事をすると、素直にフィロネウスが気に
なると口にする…その際昨日の事を振り返る様に話し続けると、やはり心配
して居る様子で語り…アヤもその話を聞いてマサツグに理解を示し!…あの
フィロネウスが早々簡単にくたばる訳が無い!と言った様子で話すと、
マサツグに大丈夫と言って楽観的になる。その理由にここに来るまでの道中を
思い出させるよう話し出すと、威圧を掛けていた事や見下していた事等!…
実力がある分増長していた等を話し、更にはアレは殺せないと!…アヤ自身も
思わず認めてしまう程に図太いと言った具合に話すと、マサツグもその散々な
言われ様に戸惑いを見せる!…それこそこの話を本人に聞かれて居たらと
思うと、まず文句の嵐なのだろうが…
__ガサガサガサガサッ!!…ッ!?…ババッ!!…ガサァ!!…
「…おい、小娘!…聞こえて居ったぞ?…
誰が殺しても死なないじゃと!?…それに性悪じゃと!?」
「ッ!…何よ…フィロネウスじゃない!…ハアァ~…警戒して損した…」
フィロネウスの事で盛り上がっている?…とマサツグ達の背後より物音が!…
まるで草木を掻き分ける様な物音にマサツグ達も途端に警戒!…武器を瞬時に
握り身構えるのだが、次にその藪の中から顔を出して来たのはフィロネウス
ご本人様で!…先程の話を聞いて居た様子でムスッとすると、当然の様に
アヤへ文句を言い出す!…しかしアヤはそれよりもその物音の正体がフィロ
ネウスだと言う事にガッカリ?…した様で、安堵した表情を見せては途端に
弓をスッと降ろし…次には警戒した事に対して後悔したようと漏らし、その
アヤの言葉にフィロネウスも更にカチンと来ると、怒りを燃やして見せる!…
「ッ!?…ほほう?…言う様になってでは無いか!…
ならばいっそここで本当に恐ろしい目に遭わせてやろうかえ!?…」
__……スウゥ…キンッ!…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
「ヴヴゥ~~!!……ッ!……何じゃマサツグ?…
たった一日会えんかっただけでそんなに…」
__ズボォ!!…ガサァ!!…ッ!?…
その際トラウマを植え付けてやろうか!?等と言い出すのだが、その前に
マサツグが刀を納刀すると顔だけ覗かせるフィロネウスに近付いて行き!…
フィロネウスも近付いて来るマサツグに気が付き、マサツグに対して
いつもの様に小生意気な口を利こうとすると、マサツグは何も言わずに
腕を藪の中に突っ込み始める!…そして次の瞬間にはフィロネウスを回収!…
フィロネウスも突如持ち上げられた事で驚いた反応を見せると、ワタワタと
した様子でマサツグの文句を言い出す!…
「こ、こりゃマサツグ!!…あまりむやみに[れでぃ]を持ち上げる等!…」
「この馬鹿!!…ちゃんと帰って来なくて如何する!!…
これでも心配したんだぞ!?…」
「ッ!!…ふぇ?…」
「お前が如何思って居ようと俺はもうお前の事を仲間だと思ってる!!…
もしもの事が有ったら心配するに決まってんだろ!!…
…例え魔王だとしてもだ!!……余計な心配を掛けんじゃねぇ!!!…」
「ッ!………」
フィロネウスは慌てた様子で暴れて見せるがマサツグは降ろさず!…逆にフィロ
ネウスの文句に対して文句を重ねるよう説教をし始めると、そのマサツグの
反応にフィロネウスが固まる!…まるでこんな風に怒られるのは初めて!…と
言った様子で硬直!…戸惑いの言葉を漏らし!…だがマサツグは構わず説教を
続け!…まるでフィロネウスの事を仲間と!…いや、我が子の様に思い説教を
すると、フィロネウスに対して真剣に怒って見せる!…するとこれにはフィロ
ネウスも完全に面食らった様子でキョトンとすると、返事も出来なくなり!…
そんなフィロネウスの様子にマサツグも更に怒り!…返事をするよう声を
荒げると、フィロネウスはハッとした様子で慌てて返事をする!…
「ッ~~~!!!…返事は!!!」
「ッ!?…は、はいなのじゃ!!…」
「……ふぅ~…ったく!…心配させやがって!…」
「……わ、わっち!…こんな風に真剣に怒られたの初めてやもしれぬ!…
そ、それにマサツグがわっちの事を真剣に心配!!…あぁ♥…
やっぱりマサツグの事が好きなのじゃあ♥…」
怒りの形相を見せるマサツグに対して敬礼をするようフィロネウスは謝罪!…
マサツグも漸くフィロネウスから返事を聞けた事で徐々に怒りを落ち着けて
行くと、フィロネウスに最後文句を漏らす!…そしてフィロネウスも改めて
振り返るよう怒られた事に対して驚きを見せると、マサツグが自分の心配を
してくれて居た事に感激し!…改めてマサツグに対して惚れ直し!…怒られて
怖かったのか、心配をされて嬉しかったのか!…とにかく自分の中でも混乱の
色を見せて両頬に手を当て顔を赤くすると、マサツグに抱えられたまま
モジモジとしていた!…そしてその様子を傍から見ていたアヤはと言うと…
「……いやまず…何で怒られているのにモジモジ出来るの?…
それにその状態…見た所全然ムードとか無いのに…」
「ッ!…ふん!…乙女心の分からぬ小娘め!…
お主には幾星霜の時が過ぎようとも理解は出来んじゃろうな!…
愛しい男から心配をされる!…そんな女の喜びが!!…」
「いや心配されるにしてもその状態が無いのよ!…だってまるで…
…まるで捨てられ居たペットを持ち上げる様に抱えられて居るんだもの…」
「ッ!?…誰が河川敷の子犬じゃ!!!…わっちは狐ぞ!!!」
「ペットである事は認めているのか…」
アヤはフィロネウスの感性に付いて行けない様子で言葉を漏らし、腕を組み
その光景を見て無いわ~…と言った表情を浮かべると、首を傾げていた…
するとそんなアヤの様子に気が付いてかフィロネウスは途端に文句を言い
出し!…まだアヤが自分からすればお子様である事を上げると、アヤは
女としてレベルが低いと小馬鹿にする!…しかしアヤはそうじゃない!…
と言った様子で言葉を口にすると、そのシチュエーションで照れるのが
可笑しいと!…今のフィロネウスをまるで捨て犬の様に例え出し、マサツグが
腕を伸ばしてフィロネウスを抱えて居る事を改めて突き付けると、フィロ
ネウスもショックを受けた様子でツッコミを入れる!…その際マサツグも
フィロネウスに対してツッコミを入れると、先程の怒りも忘れた様子で呆れ…
とにかくマサツグ達の周りは賑やかに!…フィロネウスが帰って来た事で
警備も楽になると踏んで居ると、フィロネウスは途端に思い出したよう
ある話をする!…
「……ッ!…そう言えば思い出した!…マサツグ!…
馬車の中での話を覚えて居るか?…」
「ッ!…え?…どの話?…」
「ほれ!…妙な気を感じると言った!…気にするなと流した話よ!」
「ッ!…あぁ~!!…アレね?……っで、それが如何したんだ?…」
徐にマサツグへ声を掛け出すと馬車の中の話をし始め…マサツグもその話に
どの話?…と言って尋ねると、フィロネウスは続けて妙な気と思い出させる
よう話を振る!…その際最初は気にしないよう声を掛けた事についても話すと、
マサツグも思い出した様子で手を叩き!…そして改めてその内容について
尋ね出し…尋ねられた事でフィロネウスも真剣な表情を見せると、マサツグに
ある忠告をし始める!…
「……如何やら少々厄介なモノがこの地に住んで居るようじゃ!…
それこそ怨念の塊!…遭わん事に越した事は無いのじゃが…
もしもの時の為に言っておく!…逃げるのじゃ!!」
「ッ!?…ちょ、ちょっと待て!!…急にそんな話をするか!?…
それに逃げるって!?…」
フィロネウスが話し出したのはその馬車の中から感じていたあるモノらしく、
それは生きて居るのか死んで居るのか!…まるで何か化け物が居るみたいに
マサツグへ話すと、鉢合わせた時の事について逃げる様に言う!…如何やら
冗談抜きで面倒なのか、この時だけはフィロネウスも茶化さずに真剣で!…
そんなフィロネウスの様子にマサツグも思わず戸惑った反応を見せ!…一体
如何言う事なのか?と詳しく説明を求めると、フィロネウスは再度マサツグに
逃げるよう言い聞かせる!…
「それ位にヤバいと言う事じゃ!!…
まず会敵したら勝てる見込みはほぼほぼ無い!!…
何を置いても逃げるのじゃ!!…今はそれしか方法はない!!…
……例えここを犠牲にしたとしてもな!!…」
「ッ!?…おいおい!………ッ!…
…因みにこの情報は何処で手に入れて来たんだ?…」
その際もし出会ったとして戦いにでも発展すれば勝ち目は無いと、若干焦った様に
説明し!…更にはそれ以外に生き残る方法は無いと!…それこそ残酷な事を口に
してマサツグに理解させるよう説明を続けると、マサツグも信じたのか焦りを
見せる!…そうして一通り話を聞いた所でその怪物がどんなのモノなのか?が
気になる所では有るのだが、その前に疑問が一つ!…フィロネウスは如何やって
この情報を手に入れたのか?が気になり始め!…マサツグが戸惑った様子で
フィロネウスに声を掛けると、フィロネウスはこう答える!…
「ん?…そんな事決まって居るではないか!…
実際にその気を追って正体を確認したのじゃ!…」
__ッ!?…バッ!!…バッ!!…
「……勿論見つからんようにな?…
…そして奴の体を見た時さすがのわっちもブルッと来た!…
アレだけの怨念を身に纏わせる化け物!!…
ミチザネ…あ、いや…マサカド、でも無い…とにかく久々の感覚じゃった!…」
マサツグの質問に対してシロみたく耳をピクっと反応させると、さも当然の様に
見て来たと言い!…それを聞いてマサツグは当然戸惑い!…思わず辺りを見回し
その件の化け物が居ないかを確認すると、フィロネウスは見つからない様にと
後から言葉を付け足す!…そして次にその容姿についても話そうとするのだが、
フィロネウスもビビってしまう程に悍ましい様で!…その怨念の纏い具合をまるで
某・日本三大怨霊の様に例え出し…マサツグも何処かで聞き覚えが有ると言った
様子で反応すると、一旦流しては別の質問をし始める!…
「……何かチラホラ聞き覚えの有る名前が出て来た様な気がするが?…
まぁいい!…とにかくこっちに向かってくる可能性とかは如何なんだ?…」
「……うぅ~ん…無いとは言い切れんな?…
ただ余程の事が無い限りはこっちに寄って来る事も無い!…
…それこそ誰かがそ奴をこっちに引っ張って来ると言った事をせん限りはな?…」
「……ギルドが開設されたら多分…
ここを重点的に探索される展開になるだろうから…
少なからずトレインマン…被害が出そうな気がするなぁ…」
「……ギルドが如何なろうと知った事ではないが…
とにかくここには長居せん方が良い!!…早めにここを出た方が!…
ッ!…あぁ、こりゃマサツグ!…何処へ行くのかえ!!」
マサツグが質問したのはその化け物がこちらに向かって来る可能性!…直に
見て来たフィロネウスにその判断を委ねると、フィロネウスは難しい顔を
浮かべては「無い」とは言い切らない!…ただ逆に寄って来る可能性も無いと
マサツグに説明をすると、具体的に何をやったらかを説明し!…マサツグも
マサツグでその話を聞いて理解を示し!…ギルドが出来てからの事を考えると、
更にその危険性について考えを深める!…そうしてフィロネウスもマサツグが
話を聞いてくれた事で安堵すると、長居をしないで逃げようと提案をする
のだが!…マサツグは少し考えた後、ロディの元へ!…その様子にフィロ
ネウスも待つよう声を掛けるのだが、マサツグは言う事を聞かずにロディの
元へと歩いて行く!…そして!…
「あやつなら放っておいても大丈夫じゃ!…あの化け物はそうそう死なん!…」
「それには同意するがそう言う訳には…」
「何に同意するって?…」
「ッ!?…うきゃあぁ!?…」
ロディの元へ行こうとする度にフィロネウスに手を引っ張られ!…何が何でも
止めようとするのだがマサツグは構わず引き摺って行く!…この時フィロネウスは
相当ロディの事を嫌って居る様に見られ、過去に一体何が有ったのかと思いつつ
引き摺って居ると、ロディが何処からともなく声を掛けて来る。その際若干話を
聞いて居た様子で会話に参加をすると、フィロネウスは驚いた様子で反応し!…
そんなお化けを見たかの様な反応をするフィロネウスにロディはムッと!…
マサツグ達の前に姿を現し腕を組むと、その驚くフィロネウスに対して文句を
言う!…
「ッ!!…何よ!!…人の事をお化けでも見たかの様に!!…
失礼しちゃうわね!!…」
「ッ~~~!!!…お主は実質化け物じゃろうが!!!
わっちのサテライト・天照大神を真正面から受けてもピンピンしとった癖に!!」
フィロネウスにお化け扱いされた事で文句を言い!…その文句を聞いてフィロ
ネウスは更に続けて文句を言うと、その理由を語る様にある事を話す!…
そのある事と言うのはフィロネウスの最終技で、ロディは過去にそれを真面に
受けた事が有るらしく!…だがロディはフィロネウスの前に立ち続けたと!…
フィロネウスとしても自慢の技を耐えられた事で有り得ないと言い!…結果
化け物扱いにまで至って居ると言った風に説明をすると、ロディもその時の事を
語る様に理由を話す!…
「あれは貴方用にちゃんと対策をしてたから出来た事なのよ!!…
それに対策してても結構痛かったし!!…」
「でも生きて居るではないか!!!」
「ストップストップスト~~~ップ!!…
…言い争いをしに来た訳じゃないだろ!?…話は別にある!…
ロディも一旦は落ち着いて!!…」
何でもロディの言い分だとフィロネウス用に対策して出来た事で、普通なら
出来ないと!…それでも結構なダメージを貰ったらしく…痛かった事には
変わりないと話すのだが、それでもフィロネウスは有り得ない!と語る!…
さてこうしてフィロネウスとロディとの間で口論が始まる訳なのだが、勿論
口論をしに来た訳では無く!…マサツグが二人の間に割って入るよう止めに
入り!…本題の方に話を戻すと、ロディとフィロネウスも一度は聞き入れる!…
「……ッ?…話?…話って?…」
「……フン!…」
「……はあぁ~…遊撃に出て居たフィロネウスからの話だと!…
この森には相当ヤバい奴が居るらしい!!…クラス的には大怨霊とかで…
一応こっちに向かって来る事とかは無いけど!…それでも誘導をすれば
簡単に寄って来るらしい!!……もしこのままギルドを建てたとして!…
何も知らない冒険者達が連れて来たら!…」
「ッ!!……なるほど?…確かにそれは厄介ね!……
…その話が本当なら!…」
「ッ!?…わっちが嘘を吐いて居るとでも言いたいのかえ!?…
上等じゃあ!!…ついでにあの時の因縁も晴らしてくれるぅ!!!」
「ッ!?…ちょ!!…違!?…」
マサツグが話を振るとロディもえ?…っと言った様子で話しを聞き入れ、フィロ
ネウスも話を切られた事で一旦落ち着くと、ロディに対してそっぽを向く!…
その際不服そうにして見せると腕を組んでは上から目線で、そんなフィロネウスの
様子にマサツグも溜息を吐きつつ…とにかくフィロネウスから聞いた話をロディ
にも説明し始め、ロディも初めて聞いたと言った様子で反応すると、次にはフィロ
ネウスに対して流し目に視線を向ける!…この時まるでフィロネウスの話を信じて
いないかのよう同時に言葉を呟くと、当然フィロネウスも反応し!…またロディと
ぶつかる様に口論を始め!…マサツグもその様子にまた始まった…とばかりに天を
仰ぐと、アヤもその口論の様子に気が付いては寄って来る!…
「ッ!?…ちょ、ちょっと何の騒ぎ!?…
って、フィロネウスとギルドマスタァー!?…」
「ッ!…あぁ、アヤ…何とかしてくれないか?…」
「ッ!?…な、何とかって!?…出来る訳ないでしょ!?……
って、言うか原因は何!?…」
騒ぎを聞き付けてアヤが寄って来るとその光景に驚き!…フィロネウスと
ロディが一戦交えそうな雰囲気を醸し出すと、更にアヤは慌て出す!…
そしてマサツグもアヤが寄って来た事に気が付くと、呆れた様子でアヤに
全てを丸投げしようとするのだが…当然アヤは止めれる訳が無い!と言った
様子で反論をし!…とにかくこうなった原因についてマサツグに尋ね出すと、
マサツグは再度フィロネウスから聞いた話をアヤにもする!…
「いや実は…この森には相当ヤバい奴が居るらしい!…
クラス的には大怨霊とかで…一応こっちに向かって来る事とかは無いけど!…
それでも誘導をすれば簡単に寄って来るらしい!!…
…っで、もしこのままギルドを建てたとして!…
何も知らない冒険者達が連れて来たら!…って…」
「ッ!!…じゃ、じゃあそれで何でこんな状態に!?…」
「ギルマスがフィロネウスの話を信じて居ない感じで返事をしたから…
…ハアァ~…本当に疲れる…」
ロディにも話した説明をアヤにも話し…すると当然アヤもその話を聞いて
驚いた風に反応を示し、改めてその話を聞いた上で何故こうなったのか?
について質問をすると、マサツグは簡単に説明をする。その際一番の原因は
ロディに有ると言った具合に、マサツグも疲労困憊の様子で溜息を吐き…
堪らず本音を漏らすようアヤに疲れたと呟いて見せ、アヤもそんなマサツグの
様子に同情するよう苦笑いをすると、次には二人に質問をし始める!…
「あはははは……
で、ギルドマスターはなんでそんな受け答えをしたのですか?」
「え!?…ベ、別に疑った訳じゃないのよ!?…
たださっきから妙な視線を感じて?…そしたら丁度そこにフィロネウスが!…」
「ッ!…妙な視線?…」
「フン!!…それも言い訳じゃろうて!!…
確かにわっちの後ろから奇妙な気は感じるが!!…
それとこれとは別じゃ!!…
…さぁ、如何料理してくれようか!?…」
アヤの質問はこうである…何故そんな意地悪みたいな受け答えをしたのか?…
その問い掛けに対してロディは慌てて誤解と言い!…フィロネウスにも言い訳を
するよう奇妙な気を感じたと言うと、必死に弁明をする!…この時アヤ達や
フィロネウスに対して両手を突き出し手を振って見せるのだが、やはりフィロ
ネウスは聞き入れず!…キッチリ言い訳として聞いた様子で!…しかしフィロ
ネウスも背後から嫌な気を感じると言った様子で言葉を零すと、次の瞬間には
その背後からモンスターがスポーンする!…
__ガサガサッ!!…ヴァアアァァ!……
「ッ!?…ほら、私の言った通り!!…嫌な気はこいつ等からだったのね!?…
…マサツグちゃん、アヤちゃん!!…やぁっておしまぁい!!」
「ッ!?…俺達はド○ンジョ一味かっての!!…
…あらほらさっさぁ!!…」
丁度フィロネウスの背後にある藪から物音が!…そしてその藪を掻き分ける様に
アンデッド達が湧いて出て来て!…ロディはそれを見るなり自身の言い分を
必死に肯定するよう指を差し言葉を並べると、マサツグやアヤに退治するよう
指示を出す!…その際そのロディの指示の出し方に引っ掛かりを覚えると、
マサツグは呆れた様子でツッコミを入れ!…それでも乗っかるよう返事をして
見せ!…徐に刀へ手を掛け戦闘に入ろうとすると、興奮気味のフィロネウスが
そのアンデッド達を一掃する!…
「ッ!?…えぇ~い、邪魔をするでないわ!!
まとめて火葬してくれる!!!」
__シュボッ!!…スゥ…バサァ!!…ゴアアアァァァ!!!…
「焔薙ぎぃ!!!」
「ッ!?…うわぁ!?…えげつな!?…
って、火!!…フィロちゃん火ぃ!!」
出て来たアンデッド達に文句を言いつつ!…そのアンデッド達に対して炎を
手に宿しつつ腕を横一閃払って見せると、次にはそのアンデッド達を巻き込む
様に炎の壁を作って見せる!…それはもはや火柱となっては轟々と辺りを
燃やしており!…フィロネウスも興奮気味に技名を口にすると、その燃え盛る
炎にマサツグ達も戸惑う!…何の遠慮も無いまま豪炎で燃やす!…まさに苛烈!…
しかし次にはハッと気が付いた様子でマサツグが慌てて止めに入り!…フィロ
ネウスもマサツグが止めに入った事で首を傾げると、不思議そうに声を掛ける…
「…ッ!…何じゃ?…
ただ動き回る死骸を燃やして居るだけではないか?…イカンのかえ?」
「いや、燃やす分には十分構わないが引火するから!…
燃やさなくて良いモノまで燃えちまうから!!」
「ッ!…あぁ、何じゃそう言う事か!…なら安心せい!…ほれ?…」
__パチンッ!…バシュンッ!!……ッ!?…
アンデッド達を脅威として見ていない様子で…ただゴミを燃やして居ると
ばかりにマサツグへ問い掛け、マサツグもその問い掛けに対してアンデッドを
燃やす事自体は問題無いと言うと、改めて止めている理由について説明を
する!…その際夏海刀を手に持つと慌てて抜刀しようとするのだが、フィロ
ネウスはマサツグが慌てて居る理由を理解すると、笑顔で大丈夫と言い!…
次にはそれを証明するよう徐にパチンッ!と指を鳴らして見せ!…瞬く間に
あの轟々と燃えていた炎を一瞬で鎮火して見せると、マサツグ達を戸惑わせる!…
この時その炎自体が幻影だったのではないか?と考えてしまうのだが、現実だと
言わんばかりにその辺り一帯は黒く焦げ!…当然アンデッド達も焼失!…
ただ焦げ跡だけが残った状態でまだ燻ぶって居る様子が伺えた…
__プスプス…プスプス…
「わっちに掛かればあの程度…幾ら数で攻めて来ようがこの通りじゃ!…
戦いにおいて真に怖いはその質!…質と言うのは数にも勝る位に凶悪!…
質が悪ければ直ぐに壊れ!…途端に使えなくてはゴミと化す!…
故に英雄と呼ばれる者達は強い!…当然じゃな?…質が良いのじゃから!…
その質が純で在れば在る程より輝くと言う事じゃ!…
…まぁ磨かねばならんがの?……っで、いつまで呆けて居るつもりじゃ?」
フィロネウスからすれば準備運動にもなって居ないだろう…現にフィロ
ネウスは余裕と言うと、突如戦いにおいての質と言うモノを口にし!…
それらをマサツグ達に言い聞かせ始めると、人差し指を立ててはクルクルと
宙を回す。その際機嫌が戻ったのか英雄と呼ばれる者とそうでない者の
違いについてもその質が絡んで居ると話すと、もはや説教の様にも聞こえ…
とにかくこの状態は何と言った様子でマサツグ達は戸惑い!…一歩も
動けないまま固まって居ると、遂にはフィロネウスからツッコミを受ける!…
そしてそのツッコミに対してマサツグは…
「ッ!?…え!?…あぁいや……改めてすげぇなって思って…」
「ッ!…くふふふ♪…
もっと褒めても良いのじゃぞ?…何なら一つ技でも!…」
「…普段抜けてるのに…」
「ッ!?…ちょ!?…ッ~~~!!!
マサツグは意地悪なのじゃあ~!!…」
説教に対して感想を言うのではなく単純にその実力が凄い!と、フィロネウスの
力に関心を示し!…この時マサツグはフィロネウスを褒めるとマジマジ見詰め!…
フィロネウスもマサツグに褒められた事で天狗になる様もっと賛辞を求めると、
何か芸の一つでも見せようとし始める!…しかしマサツグは直ぐに上げて落とす
よう言葉を口にすると、フィロネウスもショックを受け!…マサツグに対しては
怒るに怒れず!…両手をブンブン振ってヤキモキして見せると、そんな二人の
様子にロディ達も戸惑いを見せる!…
「……やっぱトンデモナイわね!!…
あのフィロネウスにあんな事を言えるなんて!…
それにあの飼い慣らし様!…ちゃんとご主人様してる!…」
「……本当にマサツグって何者なんだろうって悩む事が多々あるけど…
それと同時にこう思う事もあるんですよね?…
…マサツグが味方で良かったって!…」
「ッ!…あぁ~……そうね?」
改めて思うマサツグのペットのヤバさ!…片や完全に幼女だがその皮を
剥けば最強の狼フェンリル!…そしてもう片やは魔王!…確かに力も
落ちて全盛期の様にとは行かないでも強力無比!…そんな二人を素直に
従わせている事に戸惑いを覚えると、再度マサツグの事を疑問に思う!…
一体何をやったらあんな事が出来るのか?…運営の関係者である
ロディまでもが驚き戸惑い!…アヤはアヤでマサツグの事を何者?と
思い!…その度に仲間である事に安堵すると、それを聞かされたロディも
思わず納得してしまう!…宛らマサツグは魔王以上の化け物!…
そんな風に見られてしまうのだが!…肝心のマサツグはと言うと何も
気にして居らず!…ただ目の前で両手を振り悔しがるフィロネウスを
見ては、一人癒されて居るのであった!…
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彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
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社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
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食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
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HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
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元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
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【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
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【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
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神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
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45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
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2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
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【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
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欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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