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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章四十八節 リーナ復帰と鬼の所業と子育ての洞窟-
しおりを挟むマサツグの言う信念の様な言葉が届いたのか、リーナは徐々に気力を取り戻し!…
そして次にはハッ!と…今の自身の姿を恥じる様に目を見開き首を左右に振って
見せると、自身の両頬を叩き出す!…まるで眠気を覚ます様にパンパン!と…
軽く2~3回叩き!…そして目が覚めた様に更にフッと…痛みを堪える様に息を
吐いてマサツグの方へと振り向いて見せると、その助言をくれた事にお礼を言う!…
__……スッ…パンパン!!…ッ~~~~!!!……クルッ!!…
「すまない、マサツグ!…
先程からウジウジと私らしくない所を何度も見せてしまって…
…そしてありがとう!……私を見放さないでくれて!…」
「ッ!…い、いや…別に構わねぇが…
…大丈夫か?…ほっぺ赤いが?…それに俺達は友達だろ?」
「ッ!…友達…か……わ、私としてはそれ以上に思って居たりするのだが……」
頬を赤くして苦笑い!…そんなリーナからお礼を言われた事でマサツグも戸惑った
様な反応を!…とにかくリーナのお礼に対して構わない!と…それよりもそこそこ
勢い良く叩いたのか、頬が赤い事に心配しつつ…改めて自分達との仲を友達と言って
見せると、その言葉を聞いたリーナはショボンと…さもそれだけは受け入れられない
様子で軽くショックを…すると勇気を振り絞りふとマサツグにある事を口にして
見せようとするのだが、マサツグはそれより今までの話を否定する様にある事を
言う!…
「……まぁ…それでも…」
「ッ!…それでも?…」
「…駄目な時は駄目!…上手く事は運ばないんだけどな?…へへへ!…」
「ッ!?…マ、マサツグ!!…い、今までの話を全否定するな!!…」
それこそリーナの告白?…の様な言葉をスルーして行き、何か含みの有る様な
事を口にすると、リーナもハッと気が付いた様子で反応する!…そして次には
マサツグの言葉を復唱して見せ!…一体如何した?と言った具合に声を掛けて
行くと、その問い掛けに対してマサツグも先程の話を全否定するよう
オチの言葉を口にする!…その際リーナに向かって苦笑いをすると、リーナも
戸惑った様子で反応を!…となるとその励ましの言葉も全ては無駄になった様な
気がし始め!…そんなマサツグの最後の言葉に対してリーナがツッコミの言葉を
口にすると、マサツグも茶化す様に反応する!…
「ッ!!…おぉ怖!!…リーナ王女殿下のお怒りじゃ~~~!!」
「なッ!?…こ、この!!…馬鹿者がぁ~~~!!!!」
マサツグの茶化す様な台詞にリーナもピクッ!と…するとリーナも怒りを露わに
するよう文句を口に!…次にはマサツグに向かって拳を振り上げ!…そのまま
マサツグ目掛けてお得意のストレートを繰り出して行って見せるのだが、
マサツグはそれをヒラリと交わす!…その際マサツグはまるで分かって居た!と
ばかりにフッと笑うと、リーナもそんな表情を見て更にムカッ!と…となると
そこからの展開はまるで童心に返ったよう!…マサツグがリーナから逃げ出し!…
リーナがマサツグの事を追い駆け出すと、宛らト○とジ○リーの様になる!…
__ドドドドドドドド!!!…
「……ッ!……え?…来たと思ったら何をしてるんだ?…」
「何やらリーナさんが兄さんを追い回している様にも見えますが…」
それは遠目からでも分かる感じ足音が響き!…モツがふと気が付いた様子で
視線をマサツグ達に…するとその目には勢い良く駆けて来る二人の姿が
当然映り!…と言うよりも追われて居る様な今の状況にそぐわぬ様子が見て
取れると、思わず疑問の言葉を口にする!…するとオリハも気が付いた様子で
ふとマサツグ達の方を見ると、ただ冷静に状況を分析!…マサツグが追われて
居る事を口にして行き、アヤもその話を聞いて視線をそちらへ向けて行くと、
そこで同じ様に疑問の言葉を口にする!…
「……て言うかリーナが走ってる?…って事はもうリーナは大丈夫って事?…
……確かに吹っ切れた感じの表情が見れるし…マサツグが何か話したのかも!…」
「…だとすると何を話したんだ?…さっきまで落ち込んでたのに…
てか何であんなにリーナに追い回されているんだ?…って、こっちに来た…」
疑問の言葉を口にする際アヤもリーナの事を心配して居た様子で…
走って居ると言う事は大丈夫?と…何ならそのリーナの表情にも
目を向けて行き!…何か吹っ切れた様にも感じると言葉を口にして
行くと、次にはマサツグの影響か?と…だが問題はマサツグが
追われて居ると言う事に有り!…モツはその話を聞いて何をした?と…
一体何をやったらこんな状況になるのか?と疑問を持ち!…
とにかくそんな二人の様子に目を向け続けて居ると、次には
マサツグ達がモツ達を追い越して行く!…
__タッタッタッタッタ!!…
「ぅお先!!…」
__バシュゥゥンン!!…
「……って、はぁ!?…おいふざけるな!!…
折角ここまでノンアラートで来れたのに勝手に進むな!!」
勢い良くマサツグが走って来たかと思えば次には通過!…そのまま更に下山して
行き!…その際マサツグは通り過ぎ様にモツ達にお先!と…そのまま風の様に
その場を後にしようとすると、モツ達もハッと我に返った様子で反応する!…
その際慌ててその抱えて行ったマサツグの跡を追い駆けて行くと、先程の奇襲が
無駄になる!と…とにかく慌てた様子で追い駆け出し!…アヤもそんなマサツグに
対して文句の言葉を口にすると、両手を振り上げ怒って見せる!…
「ッ!?…コラ待ちなさぁ~い!!!…
ただでさえマサツグのせいで予定が狂ってるのに!!…
これ以上乱すんじゃないわよぉ~~!!!」
「……これっていつもの突拍子の無い兄さんの自由行動?…
付き合わされる身にもなって欲しいけど…」
「コォラ~~!!…待てと言って居るだろうが~~!!…
マ~サ~ツ~グ~!!!…私の!…私の安心を返せ~~~~!!!」
アヤがマサツグのせい!と言うとオリハは呆れ!…とにかく追いかけっこを継続!…
マサツグを先頭に斜面を駆け!…各々が文句の言葉を口にしつつドンドンその道を
下って行くと、リーナはリーナで笑みを零しつつ文句を言う!…そこにはもはや
あのフィロノマールに掻き乱された様子はなく、元の様子に戻った表情がそこに
有り!…そしてマサツグ達は奇跡的に兵士に見つかる事無く岩山を下り切り!…
そのチネットやコロッグが言う洞窟らしきモノを見つけると、一旦は止まって
見せるのだが…
「オリハとリーナを説教していたマサツグが突っ走って如何するのよ!!!…
この馬鹿!!!」
「それに敵に見つからない様に穏便にって言ってたのは誰だよ!!…
敵に見つからなかったから良かったものの!!…
見つかったら如何するつもりだったんだ!!」
「はい…はい…本当に申し訳ありません……
アヤさんとモツさんの言う通りでございます…はい……」
案の定モツとアヤに捕まると大いに説教!…その場で正座をさせられると
懇々と詰められ!…それこそ数時間前は逆の立場に居たのだが!…それも
交えて二人から馬鹿!と罵られ!…マサツグも反省したよう敬語で二人に
返事をすると、その様子にオリハが呆れ…リーナも戸惑いの色を隠せずに
居た!…何ならその説教の時間もオリハとリーナの時を越え、倍の時間に
到達しようと!…
__正座をさせられてから二時間経過…
「……ッ!!!~…
…ったく!!…お前まで勢い任せで動くなよ?…
もう時間が惜しいからこれで終わるけど、
オリハやリーナの事を強く言えんからな!!」
「はい…すいませんでした……
申し訳ありませんでした…」
{はぁ~…漸く終わった…長い長い説教であった…
でもこれで漸く正座からも……}
そろそろ説教も佳境に入り!…モツが最後に言い聞かせるよう言葉を口にすると、
マサツグも素直に返事をする!…その際マサツグはもはや意気消沈と言っても
良い位にガクンと項垂れ、何度も謝罪の言葉を口にし!…そうして漸く説教から
解放を!…マサツグも終わったとばかりに心の中で安堵をしつつ!…さて立ち
上がって本題の洞窟に向かおうとして見せるのだが、ここで別の問題が発生する!…
と言うのも…
__クン…ズサァッ!!……
「…ん?」
「……あれ?」
マサツグが立ち上がろうとした瞬間…足に力が入らずバランスを崩すと両手を
前に突き出し、まるでヘッドスライディングを決めたかの様に前へと転ぶ!…
するとそのマサツグが転んだ音に先程まで説教をしていたモツとアヤも何事?と
振り返り!…そこで倒れるマサツグの姿を見下ろし…となるとマサツグも
困惑した様子で違和感を覚え!…もう一度立ち上がろうと腕を着き!…
体を起こそうと足に力を入れた瞬間!…やはり足が言う事を聞かないのか
また前のめりに倒れてしまう…
__クン…ズサァッ!!……
「………。」
「………。」
今度は直にマサツグが転けるその様子を見ていたモツとアヤは黙り込んだまま
マサツグを見詰める…その時のモツとアヤの表情は真顔で、え?…この子何
やっているの?と言いたげな表情に見え…マサツグも何が何だか分かって居ない
様子…と言うのも一瞬だけで!…直ぐにハッとした様子で何か俯く様なそんな
反応をして見せると、モツが冷静に咳払いをしてはマサツグに如何した?と
声を掛ける!…
「ん゛んッ!!…えぇ~っと…マサツグさん?…何をしておいでで?…」
__ぷるぷる!…
「脚部がぁぁ!!…脚部がぁぁぁぁ!!!……」
「お前はモビ○スーツか!!!…」
モツが不思議そうに声を掛けるとマサツグは小刻みに震えて見せ、次には
情けない声で脚が動かない!と…何なら一部にしか分からないネタを口に
しつつ…モツに助けを求めるよう腕を伸ばして行って見せると、モツは
そのネタを理解した様子でツッコミを入れる!…そしてマサツグの伸ばして
来た手を掴んで見せると、次にはマサツグに肩を貸すよう抱き抱え!…
マサツグに対して溜息一つ!…状況を理解した様子で言葉を漏らすと、
マサツグもマサツグで嘆いて見せる!…
「…どっこいしょ!!…っと、はあぁ~……
何でこれからって時に足を痺れさせてるんだよ!…」
「んな事言われたって仕方が無いだろ!?…
このゲーム妙に細かいところ拘ってんだからぁ!!…
俺だってなりたくてなった訳じゃねぇんだぜぇ?…」
「…とにかく先を急ぐぞ!……
まだ後洞窟の中を歩かないといけないんだからな!……」
脚を痺れさせている事にモツが呆れ…マサツグも痺れたくて痺れた訳では無い!と…
ここからが本番!と言うタイミングでこの始末!…なんとも締まらない!と言った
様子でマサツグもこのゲームの細かさについて文句を漏らすと、モツは時間が惜しい
と歩き出す!…それこそその見える洞窟らしき影に向かって!…ゆっくり一歩づつ
歩いて行くと…アヤもそんな様子にあれ?っと…そんなに長い時間説教をして
居たか?と疑問を持つと、リーナが苦笑いをしながら返事をする!…
「…ねぇ?…大丈夫なの?…
そんなに長かったかしら?…」
「まぁ…オリハとリーナの時より長かったかもしれないが…
これはある意味良い薬になるだろう!…」
ある種良い機会と言った様子でリーナが笑い!…アヤもそれを聞いて納得するも…
その肝心のマサツグは全然大丈夫では勿論なく!…一歩歩く毎に何か強い電流が
流れる様な痛みを感じると、進む事すらままならない状態で戸惑って居た!…
これにはモツも抱えて運ぶのに苦労して見せると、洞窟の奥へ辿り着く前にバテる!
と言った様子を戸惑って見せ!…その一方でオリハはそんな二人の様子を
ジィ~っと…何か観察する様にマサツグの脚にずっと注目を向け続けると、次には
妙な行動を!…
__………ッ!…コッコッコッコッコッコッ!!…ガシッ!!…
「ッ!?!?!?!?!?!?!?……」
オリハは何か思いついた様に突如マサツグの元へ!…そしてえっちらほっちら
歩いているマサツグの脚に向かい腕を伸ばすと、次には思いっきりグワシ!と
太腿当たりを掴んで見せる!…すると次にはマサツグの脚にトンデモナイ
激痛が走る訳で!…この時マサツグの脚にはまるで高圧電流が流された様な
鋭い痛みが襲い掛かり!…こうなるとマサツグもそれを受けて一気に表情が
冗談では済まない!と言ったモノに変わって行き!…モツもハッとその異変に
気が付いた様子で!…はたと引っ掛かりを感じた様に後ろへふと視線を向けて
行くと、そこで件のオリハの鬼の様な所業を目にする!…
「…ハァ…ッ!…え?…抵抗が?…
…ッ!?…ちょっ!?…オリハ何を!?…」
__もみもみ…もみもみ…ピシャアアアアアアアァァァァァァァンン!!!!!…
「ッ!!?!?!?…ッ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
「ッ!?…ちょちょちょ!!…ストップ、スト~~~~ップ!!!…」
__もみもみ…もみもみ…ピシャアアアアアアアァァァァァァァンン!!!!!…
当然オリハに何をして居る!と…だがオリハはマサツグの脚を揉んで見せ!…
となるとマサツグの脚には更に高圧の電流が!…勿論マサツグの顔も劇画調に!…
トンデモナイ勢いでモツに縋るよう苦痛の表情を浮かべて見せると、モツも
さすがに止めに入る!…当然慌てた様子で何をして居る!?とばかりに再び声を
掛けて行くのだが!…オリハは構わずモミモミ!…それはまるで唐揚げに下味を
付ける様!…入念に揉み込んで更にマサツグを追い込んで行くと、マサツグも
もはや限界を迎える!…
__ッ~~~~~!!!!!……クルッ!!…ゴインッ!!…
「ッ!?…ッ~~~~!!!……」
「ぜぇ…ぜぇ…な!…何しやがる!!!…
馬鹿野郎!!!…ぜぇ…ぜぇ…」
「ッ~~~!!!……い、いや…
さっさとその歩けない状況を何とかしようと思って……」
マサツグは耐えかねた様子で振り返るとオリハの頭目掛けて拳骨!…すると
オリハも怯んだ様子で頭を抱え!…その場にしゃがみ込むとそのまま沈黙!…
頭を抱えたままプルプルと小刻みに震え出すと、マサツグはマサツグで文句の
言葉を口にする!…その際息を切らしながら涙目になり、馬鹿野郎と漏らし!…
するとオリハもそんな言葉に対して言い訳を口に!…かなり良い一撃を貰った
のか!…此方も涙目になりながら何故そんな鬼の所業をめいた事をやったのかに
ついて説明をすると、マサツグは更に文句を続ける!…
「だったら何か言え!!…許可を取らんか!!!」
「いやぁ~…兄さんの反応が見たくて……」
「九割今のが本音だろこの野郎!!!…」
とにかく何て事をしてくれたのだ!とオリハに説教を口に!…するとオリハも徐々に
痛みが引いて来たのか、元の落ち着いた口調に戻って行き!…するとそこでポロッと
本音を零して見せ!…単純にマサツグの苦しむ様を見たかった事を吐露すると、その
頭に漫画の様なタンコブを作って見せる!…それは綺麗な球体を描いて赤々と張れる
と、そのままポロッと落ちそうな!…だがそんな事よりマサツグは文句を!…本音を
漏らしたオリハに対してもはや確信犯の一言!と更に文句を続けて行くと、そのまま
いつのも兄弟喧嘩へと発展するのであった!…
さてそんな時間も十分と持たず!…オリハのマッサージのお陰かマサツグも何とか
歩ける様に…一同はそのまま洞窟の中へ!…その件のデグレアントの隊長を探して
中へ中へと進んで行くと、壁に明かりが灯され!…その奥からは何かを掘り出そう
とする音を耳にする!…
__カイィ~ン!!…カイィ~ン!!…カイィ~ン!!…カイィ~ン!!…
「ッ!…奥から何か聞こえる!…」
「…まぁ、アダマンタイトを掘っている音だろうけど…
そんな簡単にアダマンタイトって掘れるモノなのか?…
オリハルコンの時ですら俺ヤバかったのに……」
「ッ!…あ、はい!…コツさえ掴めば簡単に!!…
…ですがこの辺りはそんなアダマンタイトなんて…
寧ろ在るのは然程質の良くない鉱石位ばかり!…
こんな所を掘ったって何も…」
その音は確実に何かを掘っている様な鶴嘴の音!…するとその音に反応して
アヤが声を!…となるとそれに返事をするようマサツグも言葉を口にし!…
この時自身の体験を交えて鶴嘴で掘れる物なのか?と疑問を漏らすと、次には
チネットが反応するよう返事をする!…と言うのも彼?…彼女?…曰く、
コツさえ掴めれば簡単!と…しかし問題はそこではなく、何故ここを掘って
居るのか?…その利点が分からない様子でポロポロと疑問の言葉を漏らして
行くと、ここでまた別の疑問も!…
「ッ!…じゃあ、あいつ等も簡単には…」
「ですがあの悪い人間さん達は僕達の仲間を連れて行った!…
…これはあの悪い人間さん達が少なくともアダマンタイトを
掘るのに僕達の力が必要と考えたからでして…
…考えたくも無いですが仲間の一人がその採掘方法を喋ってしまったら!!…」
「ッ!……ふぅ~ん?…」
それこそチネットの話を聞いてマサツグが安堵した様子を見せるのだが、それを
否定する様にチネットは話を!…と言うのもデグレアント達はノーム達を連れて
行った!と言葉を口に!…ただ掘るだけなら連れて行く必要が無い事を改めて
言葉にして行くと、やはりその採掘方法について何か有る様子で仄めかす!…
するとマサツグもその話を聞いてふぅ~ん…と聞き流す様にして返事をすると、
それ以上は別に深くは尋ねず!…興味が無いと言うのが正解だろうか…とにかく
一行はその一本道の洞窟を進み!…そこで徐々に開けた場所へと辿り着くと、
そこである光景を目にして行く!…
__カイィ~ン!!…カイィ~ン!!…カイィ~ン!!…カイィ~ン!!…
「…ッ!…居た!!…
行方不明のドワーフ達!!…とデグレアント兵!……」
「ここまで居ないと思っていたがこんな所に!……
…と言うか、指揮官はらしき奴は?……」
「……ッ!…アレじゃないか?…」
開けた場所に来るとそこはただ刳り貫いた様に広いだけの空洞が有り、これと
言って特に目に付く物は無く…ただ見えるのは恐らく攫われた?…と思われる
ドワーフ達の姿とデグレアント兵達の姿でだけで!…ドワーフ達は採掘!…
その様子をデグレアント兵達が監視すると言った様子だけが今のところ伺える
状態であった!…さて、そうして中の様子を近くにあった岩の影から見てると、
モツが指揮官を探し出し!…するとそんな時間も掛からなかった様子で直ぐに
ハッ!と…マサツグがそれらしき影を見つけた様に奥の方を指差すと、そこで
気だるげな様子を見せて居るある人物を目にする!…
「……ふあぁ~…ぁ…~ふぅ~…退屈だのぅ…何ぞ面白い事は無いものか…
…っと言うより!…何故この風の魔術師部隊団長たる私がこの様なジメジメと
した場所に派遣されねばならんのだ!!…
それもこれもフィロノマールの奴が余計な事を陛下に進言したからだ!!…
…クッ!!…おのれ、フィロノマール!!…」
態々そこに椅子を持って来たのか、その最奥と言っても良い位置に妙に立派な
椅子が有り!…そしてそこに三国志の諸葛亮の様な格好をした女が一人…
椅子に腰掛けては気だるげに羽扇をパタパタ…自身の事を扇いでとても暇!と
言った表情を見せると、ただただ肘掛けに肘を着きながら採掘の作業風景を
眺めていた!…そしてこの時完全にその女は気が抜けて居るのか、他の者達が
見ていると言うのに大欠伸をして見せ…更には暇だと口にすると何かないか?と
言葉を漏らし始め…余程暇を持て余した様子で何やら独り言を大きな声で口に
すると、それも次には愚痴に変わる!…如何やらここに居る理由についても
ある人物が関係ある様で!…最後にフィロノマールと口にし!…するとその一連の
話を聞いたマサツグ達も次には確信!…アイツがこの騒動の元凶である事を
認識すると、マサツグとモツがそれぞれ言葉を口にする!…
「……あの口振りだと…デグレアントも一枚岩じゃ無いって事か?…
それにあの孔明モドキ!…
フィロノマールの文句を言って居る様にも聞こえたが?…」
「…そうだな……っと言うより独り言デカイな!…
…ッ!…見て見ろよ?…周りの部下っぽい兵士と魔術師!…
一人文句を言っている孔明モドキの様子に気が気じゃない!
って感じを出しつつも…
関わらない様に聞こえないフリをするのに必死じゃねぇか!…」
「え?……ッ!…うわぁ!…本当だ!…
どの世界でも上司に恵まれないと…
あんな感じで同じ対応をして乗り切ろうとするんだなぁ…」
モツが信頼関係についての言葉を口にすると、やはり気になった様子でフィロノ
マール!と…するとマサツグもその孔明モドキの独り言にツッコミを口にし始め!…
次には周りの連中の様子にも目が行き!…それを指摘する様に指を差して他の
面々にも見せて行くと、モツがその兵士達に同情した様子で言葉を零す!…
その際現実と一緒!と…言った具合に悲観をすると、世知辛い!
と言った表情を浮かべ!…とにかくそんな状況を目にしつつ!…さて如何やって
この状況を崩すか?で頭を働かせようとして居ると、更には妙な光景を目にする!…
__……ッ!…スッ…
「……ッ!…ん?…あの孔明モドキ…何か立ち上がったけど何を?…」
__…ッ~~~……
「ッ!…ん?…呪文を唱えている?…
…何か妙に口が動いて居る様に……」
「「…ッ?…ンン?…呪文?……ッ!?」」×2
この時目にした妙な光景!…それはその孔明モドキが何を思ったのか突如席を
立った事であり!…先程までの気だるさは何処へやら?…徐に杖を構えて何か
魔法を詠唱する様な素振りを見せて行くと、当然マサツグとモツが引っ掛かりを
覚える!…その際モツが立ち上がった事に反応すると、マサツグは魔法を唱え
出した事に反応し!…しかし次にはふと二人揃って更に疑問を!…何故魔法を
唱え出したのかに付いて疑問を持ち出して行くと、次にはハッとした様子で
反応する!…
__~~ッ!!…ニヤァ!!…
「ッ!!…笑った!!…やっぱり!!…
オリハ、アヤ、リーナ!!!…行くぞ!!!」
「ッ!?…えぇ!?…きゅ、急に何!?…」
「エアースラスト!!!…」
魔法を詠唱し終えた途端!…その孔明モドキは徐に悪い笑みをニヤッと浮かべ!…
となるとその孔明モドキが笑った事でマサツグ達も反応をして見せ!…やはり嫌な
予感が的中した!とばかりに動き出すと、他に隠れている仲間達に声を掛ける!…
その際すかさず腕を掴んでそれこそ無理やりにでも引っ張り出す様にして牽引する
と、アヤやリーナは戸惑った反応を露わに!…その一方でオリハは待ってました!
とばかりに武器を手に飛び出して行き!…マサツグ達はとにかく急ぎ入り口から
離れて見せ!…孔明モドキもそんな様子を目にしつつ!…徐にその入り口付近の
天井に向かってその唱えた魔法を躊躇う事無く発射すると、次には天井を崩落
させる!…
__バシュン!!!…ゴオオォォ!!…カッ!!…ドゴオォォン!!…
「ッ!!…跳べぇぇぇ!!!」
__バッ!!……ズサァ!…ガラガラガラガラ!!!…カラカラ…
「ッ~~~~!!!…ッ?…ぶねぇ~!!!……おい、皆無事か!?」
まさにマサツグ達を生き埋めにするよう!…天井を崩落させるとその瓦礫は
マサツグ達に向けて落ちて来て!…その一方で被害を貰わない様にマサツグが
突如叫んで見せ!…全員に飛べ!と全力で回避をする様に指示をすると、
仲間達全員は洞窟の中へと飛び込んで行く!…その際皆々がそれぞれヘッド
スライディングを頭を抱えながら決めて行くと、何とか怪我を負う事無く
全員が事無きを得て!…となると何ともない事でマサツグもハッとした様子で
飛び起き出し!…入り口が完全に封鎖されてしまった事に驚きつつ!…
それよりも!と直ぐに全員に無事かどうか!?と声を掛けて行って見せると、
各々は驚いた様子で言葉を漏らす!…
「ッ~~~!!!……え、えぇ…何とか…」
「私も大丈夫だ……」
__ムクッ!……パンパン…コクリッ…
アヤは今だ戸惑った様子で倒れながらも無事である事に返事!…リーナもゆっくり
と体を起こすと無事であると…オリハに至っては飛び込む必要も無かった様で!…
ただ服に飛んで来た塵を払う様なそんな余裕の素振りを見せて行くと、マサツグ達
に頷いて見せる!…さてそうなるとマサツグ達は完全に洞窟の中に閉じ込められ!…
さて如何したものか?と…だがそんなマサツグ達の様子など御構い無し!…その
飛び込んで来る様子が可笑しかったのか!…先程の孔明モドキが大いに大笑いを
して見せると、その笑い声を反響させる!…
「…クッ!!……あっはっはっはっはっは!!…
あ~はっはっはっはっはっは!!!…」
「ッ!!…おいテメェ!!…いきなりなご挨拶じゃねぇか!!…
危うく瓦礫に潰されてしまうところだったぞ!!!」
「あっはっはっはっは!!!…そうかそうか!!…危なかったか!!…
あっはっはっはっは!!!…あぁ~いやいや、愉快愉快!!…」
さも喜劇を見たかの様に高笑い!…いや大爆笑!…まるで人の命など何とも
思って居ない様子で!…となるとそんな孔明モドキの所業にマサツグもカチン!と
来て!…すかさずその孔明モドキに対して指を差し!…今まさに思っている
不満をそのまま孔明モドキにぶつけて行くと、更に孔明モドキは笑って見せる!…
その際マサツグの文句に対して愉快愉快と羽扇を叩いて大喜びすると、当然
マサツグも更にカチ~ン!と…
「ッ!?…ッ~~~!!!…後、部下の事も考えてやれ!!!…
お前の独り言がデカくて反応に困ってるじゃねぇか!!!」
「な!…それは関係無いであろうが!!…
…はあぁ全く!…何なのだこやつ等は!?…
退路を断たれたと言うのに平然と私を挑発してきおる!…
こやつは馬鹿なのか?…さっきの衝撃で頭が飛んでしまったのか?…」
何を思ったかマサツグはその周りの部下達の事を挙げ出し、雰囲気が悪い!と…
何なら自分が害悪になって居る!とばかりに事実を突き付け!…そんな事を
言われた孔明モドキも戸惑った様子で文句を言うと、マサツグのツッコミを
正気を疑う!…まぁ当然であろう!…人の部隊の事を敵が注意をするのだから!…
しかしそのマサツグの言葉に救われたのか敵からは羨望の眼差しが!…そして
そんな事に気付かない孔明モドキもマサツグの頭の心配をし始めると、静かに
戦闘が始まろうとするのであった!…
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相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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ダンジョンが出現し20年。
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バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
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