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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章四十九節 避けられぬ戦闘と風の魔術師団長と外道との戦い・前編!-
しおりを挟むマサツグが孔明モドキに奇妙な挑発をする一方でモツ達も立ち上がって態勢を
整え!…その様子に他のデグレアント兵達も警戒をすると、直ぐに動ける様に
身構えて見せる!…それこそ包囲する様な動きを見せると兵士達の動きに孔明
モドキは踏ん反り返り!…まるで自分は動かなくても良い!とばかりな態度を
見せると、更にマサツグもマサツグでそんな孔明モドキに対して文句の言葉を
続けて行く!…
「…それよりもテメェは俺達に攻撃をして来たんだ!…
おおよその見当は付いてるって事だよな?…」
「…ふむ……まぁ大体の察しは付いて居るが?…
…一応用件を聞いておいてやろう…」
「…即時アダマンタイマイからの撤収とドワーフ達の解放!!…
…それが俺達の用件だ!…」
「ッ!…ふふ!…やはりな?…
だがその用件を二つとも聞く訳には行かんなぁ!…
まだこの巨大亀には我々!…
デグレアントの栄光の為に糧となって貰わねばならんからなぁ?…」
先に攻撃を仕掛けて来た事に文句を!…そして自分達がここに居る理由について
質問をすると、孔明モドキも何と無くとばかりの態度を…と言うのも真面に
話しをし合う気等サラサラ無く!…一向に態度を改める事無くいい加減な返事を
口にすると、モツが横から参戦をする!…その際条件と言うのはここからの
撤退と人質の解放が条件であり、孔明モドキに向かって圧を掛ける様に睨む
のだが!…孔明モドキはその用件を聞くなり不敵に笑い!…やはり馬鹿共が
来た!とばかりに条件の拒否を口にすると、次にはデグレアントの為!と続けて
行く!…となるとその返事を聞いてモツもピクッと反応すると、次には溜息を
吐いて言葉を!…
「…はあぁ~…交渉決裂……って事だな?…」
__ッ!!…チャキキッ!!…ジリ!…ジリ!…
「ッ!…おぉ~おぉ~…血気盛んなこって?……
こりゃトンデモネェ事になりそうだなぁ?…」
交渉決裂したと言葉を口にするとモツは剣の柄に手を!…すると他の兵士達も
その様子に当然反応をして見せ!…途端にバババッ!と剣を抜いて身構える
素振りを更に強めて迫って見せると、その様子にマサツグも軽口を漏らす!…
この時先に仕掛けようとしたのは明らかにこちら側ではあるのだが、
その兵士達の放つ殺気に若干ながらも戸惑ってしまい!…その一方で孔明モドキは
まるで今から劇が始まる!とばかりに目を輝かせ!…次には突如ふわっと浮遊!…
自身の周りに結界を張り!…自分はさも高みの見物と言った様子をマサツグ達に
見せて行くと、更には嬉々とした具合に言葉を零す!…
__……スン…ふわぁ~……ヴゥゥンン!!…
「ふふふ!!…今日は退屈をせんで済みそうだ!…皆良く聞け!!…
この者達の首を撥ねた者には褒美を取らす!!!…奮起せよ!!!」
__ッ!!…ウオオオオオォォォォォォォ!!!……
「ふふふ!!…さぁて、冒険者達よ?……
私を十分に楽しませておくれ?……」
余程の自信が有る様子で退屈しのぎ!と…そして兵士達にやる気を出させる様に
激励の言葉を口にすると、更に兵士達は活気づく!…各々武器を掲げては孔明
モドキに声を張り上げ!…そしてマサツグ達を獲物と認識した様子で!…すると
そんなそんな兵士達の様子に孔明モドキも歓喜!…早く始まってくれ!とばかりに
ワクワクとした表情を浮かべて見せると、マサツグ達も戦闘態勢に入って行く!…
「……悪者お得意の高みの見物が入ったところで戦闘開始?…」
「……だな?…そしてあの調子の乗り様!…
…アレは本気で一回痛い目を見ないと分からないタイプなんだろうな?…
…お望み通り痛い目を見せてやるつもりで居るが!…」
「さぁ!……この無謀にして愚かな冒険者共を打ち倒して見せよ!!!…
我が栄光あるデグレアント兵達よ!!!…その勇敢さを私に見せなさい!!!」
__ウオオオオオォォォォォォォ!!!……
周りで意気込む兵士達を余所に…マサツグがその孔明モドキの様子について言葉を
口にして行くと、さすがのモツもカチンと来ている様子で返事をする!…如何やら
完全に舐められて居る事と上から見下ろされて居る事に苛立ちを隠せない様子で、
孔明モドキに痛い目を見せてやる!と…となるといつになくやる気のモツに対して
マサツグは戸惑った様子で視線を向け!…その一方で更に孔明モドキは兵士達に
向けて激励の言葉を掛けて行き!…手に持っている羽扇でマサツグ達の事を指し
示して見せると、更に兵士達を活気付かせる!…因みにこの時塞がった入り口を
背にマサツグ達は五人で相手!…相手は一個中隊!…その孔明モドキも合わせて
数は200と言った所か!…とにかくそんな様子を目にすると、マサツグもそんな
光景に思わず本音を漏らし!…
「……はあぁ~…
…本当ならアダマンタイトを掘って終わりだった筈のに…
見事に面倒事に!…今更ながら本当に俺って幸運なのかな?…」
本来何事も無ければただ掘って帰るだけだった筈なのに!と…
思いっきり面倒臭い!と言った様子でマサツグはガックリと肩を落とし!…
しかしなってしまったモノは仕方が無い!と…何なら向こうはマサツグ達以上に
異様なまでのやる気の見せ様を出して行くと、次には武器を手に突貫をする!…
それこそ威勢よく吠えながら血走った眼でマサツグ達の事を睨み付けると、
勢い良くその手に持つ武器を掲げて見せ!…
「一番槍は貰ったぁぁぁぁ!!!」
「ッ!…おっと!…」
__ブン!!…
「ッ!?…何ぃ!!!」
「初っ端大振りすぎんだろ!!…」
__ぱっかぁぁんん!!……
「ぐはあぁ!!!」
最初から二の太刀要らずで縦に大振り!…だがマサツグからすれば当然簡単に
避けれるモノであって、半歩横にズレては空振りに終わり!…だが迫真なのか
その兵士は意外と言った様子で!…避けられた事に何かショックを受けた様な
反応を見せて居ると、次にはマサツグがツッコミを入れる!…その際斬るまでも
無い様子で鞘ごと刀を抜いて見せると、抜刀の型でその兵士の顔面を強打し!…
鼻っ柱から入るとピッチャー返し!…別に投げた者は居ないのだが、そんな
感じで見事にその兵士一人を打ち飛ばして見せると、デグレアント兵達から
どよめきが上がる!…
__ッ!?…どよぉ!?…
「ッ!…ほう?…」
「………ッ!!…ひ、怯むなぁ!!!…数は我々の方が上!!!…
臆す事無く数で飲み込めばあぁ!!!…」
確かに兵士一人が突っ込んで行っただけ!…そして返り討ちに有っただけ
なのだが!…ただその仲間がやられた光景と言うのはやはり何かあるモノで!…
思わず時が止まったかの様に兵士達が硬直する反応を見せると、その一連の
様子に孔明モドキも興味を持つ!…それはさもただの雑魚を相手にして居る
のでは無い事を認識すると、確かな腕を持っている者達を相手にして居る!と…
その一方で固まっていた兵士達も次にはハッと我に返りながらも内心ビビり!…
先程までの威勢も何処へやら?…とにかく数で掛かれば問題無い事を口にすると、
マサツグも呆れた様子で言葉を零す!…
「…正直、雑魚が束になって掛かって来てもウザいだけなんだよな?…
…ってか?…」
__ドガァァァァァンンン!!!!…ぎゃああぁぁぁぁぁぁ!!!!……
正直言って時間の無駄だと…そう言った様子で頭を抱えて言葉を零している
一方!…直ぐ隣では兵士達が宙を舞い!…それと同時に何か聞き慣れない
ドッカン!と言う音が聞こえて来ると、マサツグは更に疑問を持ち出す!…
と言うのもその聞き慣れない音の元凶と言うのはオリハとリーナから発せられ、
原因としてはその向かって来る兵士達を薙ぎ倒す際の音で!…ついでに補足を
するとこの岩山に来てから今まで倒してきた敵の数は二人で200オーバー!…
二人だけ別ゲーをして居ると、その宙に舞う兵士達から断末魔を聞いて
ナニコレ?とばかりに見て居ると、更に二人は調子に乗る!…
「……やっぱりこの程度ですか…」
「この程度ならオリハと私だけで制圧出来るな!!」
「…あの二人だけなぁんかやってるゲームが違うんだよなぁ?…
…いつからこれは無双になったんだ?…」
二人揃って大した事無い!と言ってはバッサバッサ兵士を倒し!…その様子に
マサツグも隠す事無く言葉をポロリ…もはや三国志か戦国の方か?と…とにかく
いつからこのゲームは無双モノになったのか?とただただその光景を見て言葉を
呟いて見せると、更のその二人の動きは加速する!…この時リーナは大技を
バンバン使って見せ!…オリハは何かに目覚めたよう辻斬り紛いな事を!…
「……さぁ!!…次はどいつだ!!!
私が相手になろう!!!」
「はぁぁぁぁ…もっと速く!…コンパクトに!…」
「……あの二人は一体何処を目指しているんだ?…
あの二人の異様なまでの好戦的な様子には相変わらず驚かされるが…
…それよりもこの敵兵の多さには?…
ここに来るまでに結構倒したと思ったのに…まだこれだけの兵士が居るもんな?…
ここに居る分だけじゃなくてまだ何処かに隠れてするんじゃ?…」
もはやリーナは戦国武将!…さしずめオリハは忍びと言った所か?…とにかく
そんな好戦的な様子を露わにしては無双し続け!…マサツグもその様子に
もはや着地点が分からない!と言った言葉を口にすると、適当に敵兵達を
あしらって行く!…何故なら放って置いても二人が倒してしまうからであって、
別に気負う必要が無く!…だがその敵兵の多さには少なからず疑問を感じ!…
何故これだけの兵士が居るのか?…他にも隠れているのでは?と疑い出すと、
その一方では頭上でニヤニヤ!と…
__ニヤニヤ!…ニヤニヤ!…ドガアァァァァァンンン!!!…
「次ぃ!!!…私はここに居るぞぉぉぉぉ!!!」
「無駄無駄無駄無駄ああぁ!!!!」
__ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!…ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!…
孔明モドキはやられる兵士達の様を見て手を貸すと言った事は決してせず!…
そして徐々に減って行く兵士達の様子を見ても危機感を覚えると言った様を
見せる事はなく!…ただ宙に舞う兵士達を見詰めては怪しい笑みを浮かべ
続け!…まるで別に狙いがある様子で何もしないままに傍観を決め込んで
見せて居ると、更にオリハとリーナは加速をする!…その際リーナは大戦艦!…
オリハに至っては人間を止めた様な台詞を口にし!…とにかくそんな台詞を
口にしながら敵を薙ぎ!…デグレアント兵達もこれには堪らん!と言った
様子で躊躇いと言うモノを覚え出すと、マサツグがモツに質問をする!…
「……なぁモツさん?…
相変わらずアイツ等だけ何か違うゲームをやっていないか?…
さっきからあいつ等が倒して居る敵が宙を舞っているんだが?…」
__カァァァン!!…コオォォォン!!…ギイィィィン!!…
「ッ!…ははは!!…まぁリーナは言わずもがな!…
あのスプリングフィールドの騎士団長様!…
そんでもってあそこの狼娘は間違いなく!…
ヤブの実弟にして恐らく俺達の中で一番基礎攻撃力と機動力が高い戦闘狂!!…
…並みの敵じゃあまず刃が立たないだろう…な!!…」
__バシュッ!!…バシュッ!!…
その二人の暴れっぷりに思わずやって居るゲームを間違えて居ないか?と…
敵兵達をあしらいながら質問を口に!…するとモツもその問い掛けに対して
マサツグに返事…あの二人なら仕方が無い!と言った様子で改めて二人の事に
ついて話しをして行くと、談笑しながら敵を倒す!…もはやメインアタッカー
が二人いる事でマサツグとモツも遊撃!…アヤも至ってはやる事が無い!と…
一応弓を構えては居るが撃つに撃てず!…と言うのもあの孔明モドキは結界を
展開!…何が起きるか分からずただ孔明モドキに対して牽制をする様に弓を
構え続けて居ると、そんなこと露知らずと言った具合に!…孔明モドキは
嬉々とする!…
「クックックックックッ!!…本当に面白き武芸の者達よ!…
…ほほぉ~う?…あの小娘共…私の精鋭部隊を相手にやりおるではないか!!…
どれどれ……ん?…あの顔…何処かで見た事が有る様な?…」
「ハアアアァァァァァ!!!」
__バシュッ!!……
「……ッ!…もしやあの小娘!…春野原の王女!?…
…た、確かに報告では近くに居る様な事は聞いて居ったが!…
何故この様な場所に?……ッ!…いやしかし!…これは逆に好機なのでは?…
…クックックッ!!…ますます面白くなりそうじゃな♪…」
この時の孔明モドキはまるで兵士達に期待して居ない様子で、ただただ兵士達を
浪費して遊ぶ様な!…とにかく見ているのはマサツグ達の動きに有り、まるで
観察する様に何から何までジッと見詰める様な姿勢を見せると、独り言を口に
する!…その際マサツグの注意を聞き入れたのか、誰にも聞かれない様に静かに
言葉を…が、次にはふと気が付いた様子でリーナを注視!…と言うのも何故ここに
春野原の王女様が居るのか!?と…話には聞いて居た様子で実際の人物を
目にすると、驚いた様子を露わにする!…しかし次には何か思いついた様子で
また悪い笑みを浮かべると、徐に移動を!…
__スイ~……ッ!!…
「…お前達!…その者に手を出すでない!…
その方を何方と心得て居るか!…
…お初にお目に掛かります…リーナ王女…私の名は……」
「ッ!!…新手か!!…エルレイドフルーレ!!!」
「ッ!?…うわあぁあぁ!!…な、何じゃ急に!!」
丁度苦戦?…を強いられて居る所か?…孔明モドキが戦って居るリーナの元へと
飛来すると、まずはそのリーナと戦って居る兵士達に注意をする!…その際
今までの口調も改め威厳がある様に変えると、更にはリーナに対して上品に話を
しようとするのだが!…しかしリーナは戦闘中である事もあってか敵!と認識
した様で!…何の躊躇いも無くその孔明モドキに向かってお得意の突き技を
繰り出し見せると、孔明モドキを仕留めようとする!…が、孔明モドキはそれを
ギリギリで回避!…ビックリした様子でリーナも獰猛さに驚いて見せて居ると、
その避けられた突き技はあらぬ方向に!…
__ボガアァァァァンン!!!…ガラガラガラ!!……ヒュゥ~~!……
「ッ!…ん?……ッ!?…」
__ドガドガドガドガ!!…うおぁぁぁぁぁぁ!!!………
「ッ!!…しまった!!……ッ~~~!!!…
おい、貴様!!…避けるんじゃない!!!」
「無茶苦茶な事を言う出ない!!…
…全く!…これがスプリングフィールドの王女なのか!?…
これではただの戦闘狂でしか無いではないか!?…」
リーナが放った突きは捕まっていたドワーフ達の居る方に!…と言っても正確には
ドワーフ達の居る場所の天井に着弾し!…すると勢い良く炸裂しては天井を崩し!…
二次災害として何の罪もないドワーフ達がトンデモナイ被害を受ける事になって
しまうと、それに気が付いたリーナが慌てて見せる!…そして次にはまるで某・
ガキ大将の如く指をさすと孔明モドキに対して文句を口に!…しかし当然ながら
喰らうか!と孔明モドキもツッコミを入れ!…それは激しく抗議をする様に文句を
言い!…本当にこれが一国の姫なのかどうか?と疑ってしまうのだが、次には
改まって見せるとリーナに向かって自己紹介をし始める!…
「…コホン!…ンンッ!!…
では、改めて…私はデグレアント帝国!…
四大魔術師士団・風の魔術師部隊団長…
[バルディアナ・デビリア・デグレアント]と申します…
以後お見知りおきを、我らが王妃殿…」
「ッ!!…誰が王妃だ!!!…
私は貴国の王子とは結婚する気は無い!!!
もう一度言ってみろ!!…それ以上の侮辱は許さん!!…」
__チャキッ!!…
一度一呼吸を挿む様に咳払いを一つ!…そして改まった様子で言葉を口にし出す
と、自身の事を魔術師部隊団長!と…さも重要なポストである事を明かし始め!…
自身の名前を名乗った所でリーナに対して一礼をすると、デグレアント帝国の
王子と結婚し!…もう自分達の王妃である様な口ぶりでリーナに接する!…すると
そのバルディアナの言葉にリーナは激怒!…誰が結婚等するか!と…もはや一緒に
される事自体が嫌なのか?…とにかく侮辱と受け取った様子でバルディアナに
対して剣を突き付けて見せると、バルディアナは不敵に笑って見せる!…
「ッ!…おやおや?…まだお分かりで無いのですか?…
あなた方春野原王国が…
我らデグレアント帝国に勝つ事など万が一にも無いと言う事に?…
貴方の国は他の王国に比べ少々小国…
我らがデグレアントが攻め込めば一溜まりもありません!…
更に物量に置いても我が国より少量!…戦うまでも無いでしょう!…」
「ッ!?…グッ!!…貴様ぁ!!…
人の心を踏みにじる事しか知らない外道共め!!…
貴様らに人の血は流れて居ないのか!?」
さもリーナの言葉に対して余裕と言った態度!…自分達に掛かれば春野原など
容易い!と…万が一に敗戦をする事など無いと言い!…物においても質や量も
段違いである事を馬鹿にするよう笑って見せると、当然リーナは更に怒りを
露わにする!…この時ただ馬鹿にされただけでなく誇りも踏み躙られた様に
感じて見せると、次には外道!と…もはや人ではない様な事を口にして行き!…
バルディアナもその言葉を受けて何か引っかかった様な反応を見せると、
次にはその様子に異変が!…
「ッ!!…ふ、ふふふ!……今、リーナ様は…
我らが栄光の国に帰属する事を侮辱と仰いましたね?…」
「だったら何だ!!!…
何の罪も無い者達を強制的に隷属させ!!…言う事を聞かなければ処刑する!!…
この人道にも外れた事をする国に!!…何の正義があると言うのだ!!!…
…私は絶対に屈しない!!!…たとえこの身が朽ちる事になろうとも!!!…
私は喜んでその死を受け入れ!!!…」
さも言ってはいけない事を言ったかの様にバルディアナはピクッ!と…
そしてリーナへ確認を取る様に言葉を口にし始めると、リーナは更に
言葉を続ける!…それは如何に人道的に道を外して居るか!?について
話し出すと、今まで聞いて来た噂話を叩き付ける様に!…
それこそそんな国に負ける位ならば死を選ぶ!と…
リーナがバルディアナに対して宣戦布告をする様に言葉を口にしようと
すると、次にはバルディアナが激怒する!…
「……ッ!!!…貴様に!!!…何が分かる!!!!…
フゥ!!…フゥ!!…」
「ッ!?……」
今まで人を馬鹿にしていた態度から一転!…その表情を怒りと憎悪に満ち溢れ
させると、リーナを一点に睨み!…肩で大きく息をすると興奮のあまり細かく
身を震わせ始め!…何かを思い出した様に突如として魔力を放出して見せると、
その様子にリーナも思わずたじろいで見せてしまう!…そうなるとリーナも
無意識に一歩後退りして驚き戸惑い!…そしてそのバルディアナの激昂に
オリハも異変と感じると、敵兵を薙ぎ倒しながらリーナの元に駆けつけ!…
__ッ!?…ドガアァァァァァンンン!!!……シュバッ!!…
「リーナさん!!…大丈夫ですか!?…」
「ッ!…あ…あぁ、すまない!…大丈夫だ!…
しかし気を付けろ!…あのバルディアナと名乗る魔術師!!…
先程までは私の事を馬鹿にした様な態度を取っていたと言うのに!…
国の事を言うと急に豹変した!……それだけ国を思って居ると?…
だとしたら何故!?……とにかく何をして来るか!!…」
「フゥ!!…フゥ!!………ふ…ふふふ!…いけないいけない!…
私とした事が少し熱くなり過ぎてしまいました…
ご挨拶をするだけのつもりがお見苦しいところを…
お見せしてしまい申し訳ありません……」
すかさず両刃剣を構えてリーナの前に!…リーナを心配した様子でオリハが
声を掛けて行くと、リーナもハッと我に返って返事をする!…その際今だ
異様な様子を見せるバルディアナに対して注意をするよう!…先程までの事を
軽く話し!…が、同時にバルディアナが激怒した発端について疑問を一つ!…
何か思い入れが有るのか?…とにかく何故それ程の愛国心を持って居ながら!?
と言った具合に!…この様な事になって居るのかについて考えようとする
のだが、当然それ所では無い!と悟ると身構え始める!…そしてその一方で
バルディアナも今だ興奮した様子を見せるのだが、徐々に落ち着きを取り戻す
様に自我を保ち!…次には自己反省をする様に言葉を漏らし…また改まった
様子で自身の痴態を見せた事について謝り出すと、最後にリーナへ向かって
こう話す!…
「ですが!!…我らが栄光ある帝国を侮辱した事は看過できません!!…
…ですので、少しばかり痛い目に遭って貰い反省をして頂きます!…」
「ッ!!…」
「私自らリーナ様のお相手をさせて貰いますので…
どうかお覚悟の程をお決めに!…」
「来るぞオリハ!!…構えろ!!」
落ち着きを取り戻してもやはり許せない!と…リーナに対して敵意を見せ!…
そしてまたスッと宙に浮いて行き!…杖を構えて堂々リーナに宣戦布告を
して見せると、リーナもオリハに注意を促す!…そして相手の出方を伺う様に
二人揃って腰を落として身構え出すと、バルディアナもその様子を冷静に
見つめ!…次には律義に始める!とばかりに声を掛け!…自身の張った結界の
中で一度杖をブン!と軽く振って見せると、二人の事を驚かせて行く!…
「では…参ります!!」
__フッ!…シュンッ!!……
「ッ!?…え?……」
「消えただと!?…」
__……ッ!!…ババッ!!…チラッ!…チラッ!…
戦闘を始める!と言って早々!…バルディアナがその姿を隠すと二人は驚き!…
すると当然敵が姿を消した事で更に慌て!…互いに背中を合わせてまずは背後の
安全を確保して行くと、次には消えたバルディアナの姿を探し始める!…しかし
幾ら辺りを見回した所で目に映るのは敵兵達の姿ばかりで、肝心のバルディアナの
姿は何処にもなく!…となるといつ攻撃が飛んで来るのか!と二人は戦々恐々と
し始め!…お互いに目を凝らしては必死に探し!…何とか先手は撃てないモノか!
と辺りに警戒を強めて行くと、更に文句の言葉を口にする!…
「……チッ!!…
いきなり消えられたらこっちのテンポが狂うじゃないか!!…」
「クソ、何所に消えた!!…正々堂々姿を見せて戦え!!!」
「フフフフ!!……
魔術師が騎士を相手に真正面から戦うなんて……
そんな頭の悪い事をする訳がありませんでしょう?…」
「ッ!!…チッ!!…姿が見えないと狙いの着けようが無い!!!…ッ!?」
オリハはテンポが狂う!と言うと焦りを覚え!…リーナは隠れたバルディアナに
対して文句を叫ぶ!…だが正々堂々と戦え!と叫ぶリーナに対してバルディアナ
は馬鹿!と…自身が不利になる様なそんな愚策はしない!と言葉を口にすると、
リーナに対して不敵に笑う!…それは誰から見ても貶して居るとしか感じられず!…
リーナもこれに対して怒りを覚え!…更にはこれは卑怯な戦法なのか?と…
周りの兵士達も話が終わったのを見計らって再度動きを見せ始めると、二人に
向かって襲い掛かる!…
「覚悟おぉぉぉぉぉ!!!」
「ッ!!…えぇい、邪魔だあぁぁぁ!!!」
__キンッ!!…ザシュッ!!…
「ッ!?…ぐはあぁぁ!!…」
まるでこれが戦術とばかりに一人が突貫!…リーナへ向かって武器を掲げると、
勢い良く大降りに振り下ろして見せるのだが!…リーナはそれに気が付くと
往なして弾き!…逆にノーガードになったその胴体目掛けて横一閃にレイピアを
薙いで見せると、そのまま兵士を斬り伏せる!…その際命までは奪わなくとも
行動不能にまで追い遣って見せると、その様子に周りの兵士達はどよめき!…
だがそれが狙いだ!とばかりに何処からか声が!…それはバルディアナの声で
あって!…リーナが兵士を斬り伏せて居る所を狙うと、リーナの意表を突く!…
「フフフフ!!…そうでなくては!…
《風の槍よ!!…我が目の前に具現し!!…
目の前の敵を穿て!!…エアースラスト!!!》」
__コオオオォォ!!!…バヒュン!!!…
「ッ!?…何ぃ!?…」
この時待って居た!とばかりに魔法を詠唱!…魔法で風を集めて収縮させると、
宙に槍を作って見せ!…そして拘束して居るに近い状態のリーナを狙い!…
まるで仕留めるかの様にその槍をリーナ目掛けて放って見せると、リーナも
驚いた様子で反応する!…と言うのも魔法と唱えて発射するまでの時間がとても
短く!…さすが風の魔術師部隊団長と言った所であり!…これにはリーナも
被弾を覚悟してしまい!…驚きながらも歯を食い縛り何とか致命だけでも
避けようとして見せるのだが、そこに思わぬ幸運?がやって来る!…
__ッ!…グンッ!…ガバァ!!!…
「ッ!?…な!?…」
__ドゴオォォォ!!!…ッ!?……
「ッ!?…ぐああぁぁぁ!!!」
それは何とも可笑しな事が起きていた!…先程斬り伏せた筈の兵士はリーナの
拘束が緩んだ事に気が付いたのか、突如ガバッと起き上がるとそのままリーナに
襲い掛かり!…それこそリーナ自身もそれに更に驚いた様子で戸惑い慌て!…
しかしその一方で風の槍が!…それは真っ直ぐ飛んで来るとその兵士の体を
貫き通し!…そのまま威力が減衰した様子でリーナの腹部にへと直撃すると、
リーナの体を吹き飛ばす!…それそこ再起不能にしたと思われた筈なのに!…
まさかの兵士が抵抗した事によってリーナが助かる形になってしまうと、
バルディアナも不服そうに零して見せる!…
「ッ!……チッ!!…馬鹿者が!!…
出しゃばるからそのくだらない命を散らすのだ!!…
…まぁ所詮は使い捨て…別に然程問題では…」
「リーナさん!!…大丈!!…」
「その首貰ったあああぁぁぁ!!!!」
「ッ!!…チィ!!…邪魔あぁ!!!」
自分が兵士を殺した事にも関わらず冷徹で辛辣な言葉を口に!…となると当然
周りの兵士達も戸惑った反応を見せるのだが、誰一人としてバルディアナに
反論をせず!…ただバルディアナの言う事全てが正しい!と言った無理やり
飲み込んだ様な反応を見せ!…そのまま誰一人としてその死んだ兵士に対して
気を掛けると言った反応を見せないで居ると、まだオリハ達に対して敵意を
向ける!…するとその一方でリーナが吹き飛んだ事にオリハも心配を露わに
すると、慌てて駆け寄りリーナの身を確かめようとするのだが!…当然そうは
させまい!と言った具合に空気を読まない兵士達が!…オリハの前へ後ろと
立ちはだかって行き!…オリハの進路妨害を自分達の身を挺してやって見せると、
二人を分断させる事に成功するのであった!…
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罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
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なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
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英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
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スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
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主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
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さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
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