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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章五十節 卑怯者!と精神攻撃と名演技!…-
しおりを挟む「退け畜生共が!!!…ぶっ飛ばされてぇのか!!!」
__グオオオオォォォ!!!…ドガアアアァァァァン!!!…
バルディアナの策略?…によって分断されたリーナとオリハ!…勿論吹き飛ばされた
リーナを心配して駆け寄ろうとするのだが、兵士達に邪魔をされる!…となると
オリハとしても焦りを覚えるモノであって!…急ぎ敵兵達に邪魔だ!と言って大きく
両刃剣を振り被って行くと、また一掃をして見せる!…が、しかし!…何度薙ぎ
倒しても敵の勢いは弱まらず、むしろ増すばかりで!…とにかく合流するのに時間が
掛かり!…オリハもバルディアナから思わず目を離して居ると、オリハの方に
魔の手が!…
__ウオオオオオオォォォォォォ!!!…
「ッ!?…チィッ!!…
普通これだけ一気にぶっ飛ばされたら躊躇いの一つ位覚えるだろう!?…
こいつ等の頭の中如何なってるんだ!?…」
「……フフフフ!!…そのまま!…そのまま!…
《猛き風よ!!…全てを斬り裂く爆弾となりて!!…
あるがままに猛威を振るえ!!…エアーエッジ!!!」》
__シュンシュンシュンシュン!!!…ピクッ!!…ッ!?…
まるで自ら目くらましになるよう兵士達がオリハを襲い!…その一方で
バルディアナがほくそ笑んで見せると、オリハに向かい魔法を唱える!…
それこそ先程のリーナ同様!…高速で詠唱をし終えて見せると、オリハの
頭上に何やら風の塊を!…それは不気味な程に急を描くと風を逆巻き!…
いつ爆発しても可笑しくない様子を見せて居ると、次には破裂!…
が、オリハはそれを野性的な勘でハッと気付くと頭上を見上げ!…何か
ヤバい物がある!…何なら破裂しているのを目撃すると、咄嗟にバック
ステップで回避をする!…
__カッ!!…バババッ!!!…ヒュンヒュンヒュンヒュン!!…
「ッ!?…うわっぶな!!!…ってかまた!!…」
__ザザザザザザザザ!!!…ギャアアアアアアアァァァァァ!!!!…
「ッ!?…コイツ!!…本当に血も涙もねぇ畜生以下だな!?………ッ!?…」
オリハがバックステップをするとその風の塊からは無数の風の刃が飛び出し!…
辺り一帯に降り注ぎその目くらましを担っていた兵士達諸共を斬り刻んで行くと、
地獄を作る!…当然その風の刃で斬られた兵士達からは地獄の叫びが!…オリハも
その光景を見て当然の様に引いてしまい!…幾ら規制フィルターが掛かって居ても
隠し切れていない!…とにかく見るに堪えない様子を目の前に!…本当に人の所業
とは思えない光景に酷い!としか言えない状態になって居ると、最後には無数に
傷跡が!…それは地面にも被害が及び!…オリハがそれを見て更に驚いた反応を
見せて居ると、リーナも何とか自力で立つ!…
__……ピクッ!…ズルゥリ……ガッ!…ガッ!…
「……ッ!!…グッ!!…ガッハ!!…はぁ!…はぁ!…」
「ッ!?…ッ!!…リーナさん!!!」
「ッ!…あ、あぁ…何とか無事だ!…とは言え…ッ!!…ッ~~~!!…
…あの威力はさすがに堪える!…はぁ!…はぁ!…
…如何やら魔術団長と言うだけあって!…相当な使い手の様だぞ!?…」
少しの間気を失って居た様にピクッと動くとそこからモゾモゾと地面に手を
着き!…その際立ち上がる時に剣を杖代わりに地面に差し!…フラフラと
しながらも何とか自力で立って見せると、次には咽た様に咳を切らす!…
となるとそんなリーナの様子にオリハも慌てて心配したよう声を掛けると、
魔法が落ち着いた所で瞬時に駆け寄り!…するとリーナもそんなオリハの
呼び掛けに対して大丈夫だ!と…しかししっかりとダメージは喰らった様で、
普通にバルディアナが強い事を口にすると、次には更に血の気の引く光景が…
__……ピシッ!!…バキャン!!…ッ!?…
「チ、チネット!!……ッ!…」
「あぁ~うぅ~……」
「……ふぅ…良かったぁ!…気絶して居るだけみたいだ…
…とは言え如何したものか?…」
その光景と言うのはリーナの胸部にあるコアの事で、時間差で不吉な音を立てると
そのままバラバラと崩れて行き!…すると当然そのコアの中からチネットが
コンニチワするとそのままヒュ~っと…それはまるで死んだ様に地面へ向かって
落ちて行き!…その様子を目にしてまさか先程の魔法のせいで死んだのでは!?と
リーナとオリハが慌てた様子を見せて居ると、その肝心のチネットからは声が…
如何やらあのコアが防御壁として役に立った様子であり!…チネットは目を回し
ながら呻き声を上げて見せると、地面へ大の字になって倒れて行く!…すると
これには二人共ハッとした様子で生きて居る事に気が付いて行くと、次には寿命が
縮んだかの様な感覚を覚え!…と、同時にこれから如何するか?と…チネットの
安全とあのバルディアナの攻撃を如何するか?で悩み出すと、何処からともなく
声が聞こえる!…
「フフフフ!!…
まさか私の魔法を受けてまだ立ち上られるとは!…恐れ入りました!…
先程の魔法は結構本気で唱えたのですが……これ程とは!…」
「ッ!…フフフ!…この程度の魔法なら!…
まだ師匠のボディブローの方が余程効くぞ!!」
「……いや、張り合う所そこじゃないですよリーナさん?……はい。」
言わずもがなその声の主とはバルディアナ本人の声で有り、依然としてまだ姿を
隠したままリーナ達に驚いたと言葉を口に!…するとリーナもその言葉を受けて
まだまだ余裕!とばかりに言葉を…その際ラインハルト将軍の腹パンと比べた
様子で強がって見せると、オリハが冷静にツッコミを入れる!…この時オリハは
目を回すチネットを回収すると、自身のアイテムポーチに一時避難をさせ!…
それと同時にポーションを一つ取り出して行き!…中回復程度のモノをリーナに
スッと差し出して行くと、リーナも気が付いた様子で受け取って見せる!…
「…ッ!…あぁ、すまない!…」
__キュウゥゥ…ポン!……ガッ!!…んっ!…んっ!…グイ~~!!……
ポーションを差し出してくれたオリハに礼を言いつつ!…ポーションを受け取って
その封を切って見せると、腰に手を当て一気に飲む!…宛らまるで風呂上がりの
牛乳を飲む様にゴクゴクと!…乙女でありながら男らしくポーションを一気飲み
して行き!…するとその一方でバルディアナが少し作戦を考える様に思考を!…
その際先程までの反応を見て!…意外とリーナがしぶとい!と言う事に気が付いて
行くと、体力を削っての捕獲を断念する!…
{……ふむ…駒を使って各個撃破を狙って見たモノの上手くは行かなかった…
隙を突いたと言うのにまだ立ち上がれるだけの体力を保持!…
そしてもう片方は異様なまでの勘の鋭さを持っている!…
…これは大いに番狂わせ、確かに退屈はしないで居るが…
…些か面倒ではあるな?…よし!…}
「ッ~~~……ぷはぁ!!…ふぅ!……すまない!…助かった!!」
「気を付けて下さいよ?…どうやら相当な[外道]の上に腕が立つ!…
…[典型的に嫌な奴]ですから!…」
「あぁ!!…それはさっきから何度も確認している!…
しかしまさか自分の部下ごと攻撃して来るとは!!…益々許せん!!…」
まるで某・ポケット化け物の様な捕獲方法でリーナの捕獲を諦めると、別の作戦を
考えた様子で!…この時自身の姿を隠しながらリーナを見詰め!…何か不敵な笑みを
浮かべながらどう料理をしてやろうか?と考え出すと、一方のリーナはポーションを
飲み切って見せる!…そして再度オリハに礼を言うと、その空き瓶を返し!…
オリハも空き瓶を受け取った所でリーナに再度注意を口にし!…その注意をする際
二回も外道!と…言い方は違うがそこが重要!とばかりに誇張をしてリーナに注意を
促すと、リーナも分かって居る!と返事をする!…そして辺りに目を向けては何処に
居るのか!?と…眼光鋭くしては許さない!と言った気迫を露わに!…
__ゴオオオオォォォォォ!!!…チラッ!…チラッ!…チラッ!…チラッ!…
「……フフフ!…
さすがは噂に聞くは春野原の騎士団長にして王女のリーナ様!…
……ですが、本当に貴女様はこんな所で遊んでいて宜しいのでしょうか?…」
まるで某・奇妙な冒険よろしく幽○紋が出て来そうな気迫を背負いつつ!…
リーナが当たりに警戒をして居ると、それは突如として話し出す!…やはり
余裕がある様子で不敵に笑うと、バルディアナはリーナに対して流石と口に!…
しかしその称賛の言葉もそこだけに終わり!…次にはリーナの不安を煽る様な
言葉を口にし始めると、精神面で追い込もうとする!…となるとリーナも機敏に
反応をして見せると、次には一体如何言う事だ!と話に乗り!…
「ッ!!…何ぃ!!」
「確かに我が王国は現在…春野原に対し宣戦布告の準備をしています…
ですが!…こうして私などを相手にしている間に我が帝国は春野原に
侵攻しているかもしれない!…」
「ッ!!…何を馬鹿な!!…
その話は貴様の仲間よりもう聞いた!!…決して折れ等!!…」
リーナの反応にバルディアナは掛かった!と…見えない事を良い事にほくそ笑み
ながらその話の続きを口に!…リーナに戦争の準備をして居る事について話して
行き!…こんな所で遊んで居て良いのか?とリーナに言葉をぶつけて行くと、
リーナは知って居る!と言っては激怒する!…その際何も心配して居ない様子で
大丈夫!と言っては真っ向から突っぱねて見せるのだが、バルディアナはそれでも
言葉巧みに不安を煽り!…
「……確かにそうかもしれませんが…
果たして戦争と言うのは宣戦布告をしてからなのでしょうか?…
はたまたいつから始まるモノなのでしょうか?…」
「ッ!?……それは如何言う事だ!…」
「もう春野原大陸では今か今かと待つ我が帝国の兵が潜伏!…
いや…静かに村や町を襲撃しているかもしれない!!…
それらの事は指揮しているのは当然私では無く別の者!!…
…となるとこの状況…その私の同僚が行った言葉と言うのは…
果たして真実なのでしょうか?…」
バルディアナは戦争自体はいつから始まるのか?と曖昧な言葉を!…となるとそんな
言葉にリーナもハッ!と…何かを察した様子でキッとその表情を強張らせて見せ!…
バルディアナに如何言う事か!とその意味について尋ねるよう言葉を強めて行くと、
更にバルディアナは話を続ける!…と言うのも既に潜伏して居るかもしれない事を
口にすると、静かに蝕んで居るかもしれない!と…それこそフィロノマールが喋った
事を全て曖昧にする様な言葉を並べ!…マサツグが言った励ましの言葉ですら霞む
様な事を口にすると、リーナは途端にビクッとする!…
「ッ!?!?……ッ…」
__ウオオオォォォォォォォォ!!!!…
「ッ!!…おい、リーナの様子がおかしいぞ!?」
「ッ!…あの子まぁた何か言われて塞ぎ込んじゃったんじゃないの!?…」
「助けに行かないと!!……ッ!?…」
そのリーナの様子が可笑しいと言うのは少し離れたマサツグ達の目にも!…この時
リーナは項垂れ始め!…徐々に武器を構える事すら止めてしまうと、戦意喪失した
様子を見せており!…この時兵士達のけたたましい叫びに鬱陶しさを感じつつ!…
モツもその様子にハッと気付いた様で言葉を口にして行くと、マサツグにも見る様に
指を差す!…となるとマサツグもその話を聞いてピクッと反応!…すかさず敵を打ち
伏せては視線をそちらに!…するとモツの言う通りに項垂れるリーナの姿を目撃して
行き!…勘が良いのかまた何かを言われたのでは?と示唆すると、モツが慌てた
様子で救援に向かう!…しかしその行く手を邪魔する様に兵下が湧き出し!…
思う様に近付く事が出来ず!…
__ウオオオォォォォォォォォ!!!!…
「ッ!?…この!!…クソッタレ!!!!…
こいつ等がどんだけ沸いてくんだよ!!…邪魔すぎて助けにいけない!!!!…
…ヤブ、如何にか出来ないか!?…」
「ッ!……大剣があれば出来ただろうけど…
今は無理だ!!!…刀だと同時に相手出来るのは最高8人まで!!!」
「ッ!?…チィ!!…
じゃあ今近くに居るオリハだけが頼りって事か!!!…
…非常に面倒臭いし邪魔臭い!!!…」
行かせない!とばかりに兵士達が壁を作り!…その層をドンドン厚くする様に
群がり!…となると斬っても斬ってもその数は減らずに鼬ごっこと化して行き!…
モツもこれには怒りを露わにして見せ!…何とかマサツグに助けに行けないか!と
救援に行くよう声を掛けて行くのだが、マサツグも難しい!と言って難色を示す!…
それこそこの時大剣が有れば!と言ってシミジミ有難味を感じて居ると、モツは
更に焦りを覚えた様子で!…ただ今はオリハだけ頼りと言い!…自分達の方でも
出来る限りその兵士達の対処に当たり出して居ると、マサツグはふとある事を
言い出す!…
「…でも!…何と無く大丈夫な気がするんだよな!…」
「ッ!?…はぁ!?…」
「……だって俺に言ったんだぜ?…もうクヨクヨしないって!…
少なくともアイツがそんなしょうもない嘘を言う様な奴じゃないって!…
俺は思ってるから!!…」
「ッ!?…い、いや思って居るったって!!…」
マサツグが言い出した事はリーナを信頼しての言葉なのか?…何とも呑気な言葉で
有り…となるとそれを聞いたモツとしても戸惑う始末!…ただマサツグにはぁ!?…
と言葉を零すと、その表情でも何を言ってるんだ!?とばかりに訴えて行く!…
しかしマサツグはそんな表情を向けられても笑って信じている!の一点張り!…
向かって来る兵士達を一撃で薙ぎ続け!…するとモツもそんなマサツグの言葉に
更に困惑!…またマサツグの言葉に対してツッコミを入れる様に言葉を口にして
見せて居ると、オリハもリーナに声を掛ける!…
「ちょ!!…リーナさん!!…リーナさんしっかり!!!…」
__ガクガク!…ガクガク!…
「………。」
何か様子が可笑しいリーナに慌てて戸惑い!…彼女の両肩を掴んで揺すって行くが、
リーナは俯いたまま返事をしない!…ただ何か暗い様なそんな様子を見せると無気力
になり!…オリハに揺すられるまま何にも抵抗をしない!…いや、出来ない様な
そんな様子を見せて居ると、その様子にバルディアナも静かに笑う!…それも当然
事が上手く行って居るのだから当たり前!と…更にリーナを罪悪の深みに誘い!…
「ふふふふ!!…ですが心配はありません!!…
元々の宣戦布告の理由はリーナ様…貴女です!…
貴女さえこちらに来て頂ければ不要な戦争などしなくても良いのです!!…
今からでも遅くはありません…さぁ、こちらに……」
「ッ!…リーナさん!!…ッ!!…おいコラ起きろリーナ!!!…
あんなに好き勝手言われているけどそれで良いのか!?…」
さも免罪符は自分が持って居るとばかりに!…バルディアナは更にリーナを
自分達の方へと誘うよう言葉を口にすると、リーナに責任を負わせて行く!…
それは一族を戦火に見舞わせてしまう事!…民を苦しめる事等を想起させ!…
するとその言葉にオリハも更に慌て出し!…ただ正気に戻るようリーナに声を
掛けて行くと、徐々に素のオリハがひょっこりと顔を出し始める!…しかし
逆に言うならばそれだけオリハが焦って居ると言う事であり!…リーナは
オリハの呼び掛けに対して返事をせず!…その場で悩む様にして項垂れ続け!…
そして漸く反応する様なピクッとした動きを見せて行くと、更にオリハを
困惑の渦に!…
__………スッ…
「ッ!…リーナさん!!…」
__スゥ…ドンッ!…
「ッ!?……え?…リ、リーナさん?…」
__タッ…タッ…タッ…タッ………ブゥン!!…
それはまるで突如思い立った様に動き出すと前へと進み!…オリハもそんな
リーナに声を!…しかし次の瞬間リーナはオリハを徐に突き飛ばし!…自ら
オリハの言葉に耳を傾けない!と言ったそんな反応を露わにすると、当然
オリハを困惑させる!…この時オリハ自身何が起きたのか分かって居ない
様子でただ戸惑って見せて居ると、リーナはあらぬ方向へと進んで行き!…
するとそんな様子にバルディアナも好機!と…その姿を現しリーナの前へと
出て来て見せると、オリハは更にハッとする!…
「ッ!!…ちょ、だからリーナ!!」
__邪魔をするなあああぁぁぁぁ!!!!
「ッ!?…邪魔をしてるのはどっちだボケナスがああぁぁぁ!!!!」
まるでリーナが敵側へ洗脳された様に見えるとオリハは当然パニックに!…
突き飛ばされても尚声を掛けて止めようとするのだが!…しかし敵兵士達も
状況を読んだ様子でオリハの邪魔を!…その声すらも届かせないよう声を
上げてオリハの前へと立ち塞がって行くと、オリハも遂にはブチギレ始める!…
さてそうしてオリハが敵兵達の妨害を受け始めた一方で、リーナの方も
バルディアナと接触!…俯いて居るリーナを眼下にバルディアナはニヤニヤ!と…
上手く行ったとばかりの笑みを浮かべて見せて居ると、リーナが口を開き出す!…
「……本当に私がデグレアントに行けばその戦争を止める事が出来るのか?…」
「ッ!…えぇ!…えぇ勿論です!!…
先程も申しましたが戦争の理由は貴方様にある!…
その貴方様がこちら側に来ると言うのなら戦争も無意味!…
当然回避も出来ましょう!……さぁこの手を!…私の手を取り!…
我らが栄光あるデグレアント帝国の王妃として君臨成されるのです!!…」
{フッフッフッ!…上手く行った上手く行った!!…
どんなに勇ましくとも所詮は小娘!!…
この様に不安を煽れば意とも簡単に落ちてしまう!…そして…
これでこのままこの小娘を連れて帰る事が出来たならば!!…
あの狐男に目に物を見せてやれる!!……}
それは最後の確認と言った様子で俯きながらに口にすると、バルディアナも
これで落ちた!と…当然説得する様に言葉を掛け出し!…自身の手を差し出し
手を取る様に話しを続けると、その心の中ではドロドロ!と…件の姫様を
捕獲出来た事に喜び始め!…更にはあのフィロノマールを出し抜けた!と…
とにかくこれで勝った!とばかりに…内心でリーナやフィロノマールの事を
嘲笑って居ると、リーナは更に言葉を口に!…
「…バルディアナ…」
「ッ!…いかが致しましたか?…リーナ様?…」
「本当に…私がデグレアント王国に行けば戦争をせずに済むのだな?…」
「ッ!…えぇ勿論で御座います!!…
…確かに不安を抱えるのは当然で御座いますが…我が忠誠を持って!!…
貴方様に絶対なるお約束を!!…」
徐にバルディアナの事を呼ぶとバルディアナもピクッと反応!…平常心を保つ様に
返事をして見せ!…するとリーナはバルディアナに対して最後の質問を口に!…
それも先程聞いた戦争を回避出来るか?について再度尋ねると、バルディアナも
大丈夫!と続けて見せる!…その際心の中では如何でも良い!と言った風に考える
のだが、決して表には出さず!…とにかく今はリーナのご機嫌伺いをして行き!…
自分が約束すると言葉を口にすると、リーナは最後と口にする!…
「…では最後に…ここに居るマサツグ達も見逃して貰えないか?…
ここに居るのは私の友人で…大切な仲間だ!……頼む!!……」
「ッ!……仰せのままに♪…」
リーナは観念した様に言葉を口に…最後の頼みと言うとバルディアナに
マサツグ達を逃がしてくれ!と…その際頼み込む様にして大切な仲間達!と…
自身の身を犠牲にしてマサツグ達の安全を訴えて行くと、バルディアナは
一瞬だけ難色を見せる!…しかしそれも本当に一瞬だけの事で有り、次には
コロッと表情を変え!…と言うのも今はリーナ様のご機嫌取りに必死で有り!…
ここで機嫌を損ねる訳には!と言った具合に!…
何ならリーナを捕獲出来た事の方が勝って居るのか、ある種二つ返事に近い位
の返答振りを見せると、次にはパチンと指を鳴らす!…
__…パチンッ!!…ッ!!…ビタッ!!…スッ……ッ!?……
「…あ、あれ?…何だ急に…
…って、そんな事よりオリハとリーナは!?…」
「ッ!!…オリハ!!」
__ダダダダダ!!!…
バルディアナが徐に腕を上げると指をパチン!と…するとそれは洞窟内にて
響き渡ると合図なのか兵士達も戦闘を止め!…となると突如戦闘が止まった事に
モツ達は戸惑い!…だがそんな事で戸惑っても居られず!…
次にはオリハ達の方へと駆けて行くと、何とかオリハだけでも合流をする!…
そしてその一方でバルディアナはと言うとこれで約束は守った!と言うと、
リーナにデグレアントへ行くよう声を掛けるのだが…
「…さて、目的はまだ完了していませんが…
今は貴方様の安全を確保する方が最優先です!…
一度私とデグレアント帝国に…」
「…ッ~~……。」
「…ッ?…はて、今なんと?…」
まだ肝心の目的は達成して居ない物のこれで良い!と…とにかくリーナだけでも
連れて行こうとすると、次にはリーナが小声でボソボソ…それはまるでまだ何か
ある様子で呟いて行き!…バルディアナも不意を突かれた様にはたと気になって
しまった様子を見せて行くと、次にはリーナに質問をする!…しかしリーナは
その問い掛けに対して答える様子は全く見せず、ただフルフルと身を震わせ!…
__……ふるふる!…ふるふる!…
「…申し訳ありませんリーナ様…
もう一度仰って貰って宜しいですか?……」
「………。」
「……もう一度と伺っても!!……」
それはまるで不安を感じて居るかの様な気弱さで有り!…バルディアナも若干
イラッとしつつ!…それでも決してそのイラつきを表に出す事は決してせず!…
再度リーナに如何したのか?と声を掛けて行くと、リーナは更に震えを強める!…
その際やはりバルディアナの質問に対して無回答!…まるで無視を決め込んで
居る様で!…となるとそんなリーナの反応に耐えかねて!…バルディアナも
怒りを露わにする様な反応を思わず見せると、次にはリーナが顔を上げる!…
__スッ…ッ!…チャキッ!!…ッ!?…
「だが断る!!!!」
「な!…」
「ハアアアアァァァァァァァ!!!」
それこそついさっきまで不安に身を震わせる可憐な乙女をしていたのに!…突如
顔を上げるとそこには立派な姫騎士が居り!…何ならやる気に満ちた表情を
浮かべて見せるとその手には武器を!…バルディアナも当然その様子にビックリ
した表情を見せ!…一体何が起きて居るのか!?と言った具合に戸惑った反応も
露わにすると、リーナは構わず向かって行く!…その際さもマサツグの真似を
する様に「だが断る!」と先程までの話を全否定すると、そんなリーナの言葉に
バルディアナも更にショックを受け!…そしてショックを受けている一方で
リーナは逃がさない!と…バルディアナの腕を掴んで拘束して行き!…文字通り
逃げも隠れも出来ない状態にして見せると、そのまま下から斬り上げる様にして
剣を振るう!…しかし!…
__ッ!!…スパンッ!!!……
「ッ~~~!!!…な!…なっ!!…なぁ!?…」
「ッ!!…チッ!!…外したか!…」
この時リーナが斬ったのはバルディアナが持っていた羽扇で有り、バルディアナ
本人にはダメージは無く!…何なら斬った際の反動で思わず手を離してしまい!…
バルディアナはそのまま逃げ腰の様子で後ろの方へとフラフラすると、ただただ
何が起きたのか分からない様子を見せて居た!…この時出て来る言葉も有り得ない!
と言った様子で「な!?」だけで有り、リーナも外してしまった事に舌打ちをし!…
その際モツ達のその一連の様子を見ていて困惑!…あれ?とばかりに何が起きた
のか分かって居ない様子で固まって居ると、リーナは言葉を口にする!…
「……騎士としてどうかと思う所ではあったが…
相手が外道であれば仕方が無かろう!…」
「ッ!?…な、なにを!?…」
「スマンが貴様に近付く為に一芝居打たせて貰った!…
あのまま戦えばこちらが不利な上に!…また姿を消されては厄介だからな!…」
「ッ!?……こ、小娘風情がああぁぁ!!!…
下手に出て居れば良い気になりおってええぇぇぇ!!!…」
まるで反省する様に言葉を口にすると身構え出し!…更には言い訳をする様に
言葉を続け!…となるとそんなリーナの言葉について行けず!…バルディアナが
壁にもたれ掛かる様にして戸惑った反応を見せて居ると、リーナは更に話しを
続ける!…と言うのも今まで項垂れて居たのは演技だと、全てはバルディアナを
誘き出す為のモノであった!と…そうなると今度は滑稽に見えて来るのは
バルディアナの方であって、バルディアナも事の顛末が分かるなり怒りを露わに!…
リーナに事を小娘!と言ってもう許さない!とばかりに睨み出すと、マサツグが
奇襲を掛けて行く!…
__チャキッ!!…スカカカカアァァァン!!!……ザザァ!!…
「…リーナ?…お前いつからそんな名女優になったんだ?…」
「ッ!……一重にマサツグのお陰とでも言っておこうか?…」
「ッ!……え?…」
この時奇襲を掛けると言っても兵士達に向けてであり!…マサツグは混乱して
居る隙を狙って兵士達を打ち破り!…そして混乱に乗じてリーナと合流を
果たして行き!…さも姫を守る為に現れた騎士の様な登場の仕方をして見せる
と、リーナに茶化すよう声を掛ける!…その際名演技であった事を口にすると、
リーナは笑いながらマサツグのお陰!と…となるとそんな予想外の答えが
返って来た事でマサツグは戸惑い!…思わず振り返ってリーナに真実かどうかを
確かめに掛かると、その一方ではバルディアナが激昂!…再度戦いは激化する
一途を辿ろうとするのであった!…
0
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相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
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主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
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バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
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数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
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色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
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ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
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【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
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