462 / 944
-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章六十六節 一か八かの儀式と類は友を呼ぶ!とリーナの怒号-
しおりを挟む「我!…かの精霊と契約を結ばんとする者!!…
雄大な大地の加護を受けし…大地母神・ガイアの子よ!!…
汝、我との契約を結ばんとするなら…我がマナを用いて我と契約をせよ!!」
__ヴゥン!!…パアアアアアァァァァァァァ!!!…
「ッ!?…こ、これは!!…」
「汝の名はチネット!!…この名を持つ大地母神・ガイアの子よ!!…
我の声に答えて新たな姿を顕現し、我と契約を結べ!!!…」
__カーーーン!!…スウゥゥ……
アヤが弓を杖代わりに使い祝詞の様な呪文を唱えると、チネットを中心に青白い
魔法陣が形成される!…すると突如その様子にマサツグ達もハッと気が付くと
一斉に魔法陣から離れ出し!…戸惑った様子を露わにしながらアヤがやって居る
事にふと気が付いて行くと、そのまま行く末を見守り始める!…そして次には
アヤが弓杖代わりに地面を勢い良く突いて行くと、洞窟内にカーーン!…と言う
音が響き渡り!…それが開始の合図なのか、魔法陣から更に光が立ち登り始める
と、光に包まれたチネットが宙に浮く!…
「チ、チネットの体が浮いた!!…」
「この魔法陣は!?……」
「…ッ!?……見ろ、チネットの体が!!…」
恐らく呪文の内容から契約の義を執り行おうとしているのだろう!…
初めて見る精霊使いの契約の儀式に全員が注目し出し!…
アヤの精霊契約の行く末をただ見守り続けて見詰めて居ると、徐々に
チネットを包む光が収まり!…更に体が元に戻ろうし始める!…
それはまるで時間が巻き戻って行く様な!…と、その様子にマサツグ達を
含む全員が息を飲み驚いた様子を露わにし!…もしかして!?と言った
希望を全員が持ち始めると、次に瞬間突如アヤがその場で崩れ落ちそうに
なってしまう!…
「ッ!!……クッ…」
__ガクッ!!……ッ!?…
「アヤ!!…だ、大丈!!…」
「だ…大丈夫よ!!…これ位で私は倒れたりしないわ!!…
ッ!!…そ、それに!!…ここまでは!…想定内済み!!!……」
アヤは疲弊した様子で片膝を地面に…その様子から見て分かる程魔力の消費が
激しいのか…崩れ落ちそうになるアヤを見てすかさずマサツグとモツが慌てて
反応した様子を露わにすると、次にはアヤの元へと駆け寄ろうとして見せる!…
しかしアヤはそんなマサツグとモツに対してキッと睨む様に鋭い眼光を向けて
行くと、心配は要らない!と二人に向かって手を突き出し!…
次には近付くな!とばかりに大丈夫!と返事!…自身の事など御構い無し!…
ただチネットとの儀式を断行する様子を見せて行くと、マサツグ達は更に
不安を覚えて見せる!…
「ッ!?…ア、アヤ……」
と言うのもそのアヤの様子はマサツグ達の目から見てもとても大丈夫そうには
見えないモノで、息も荒くしては額に大粒の汗を掻いて居り!…それはさも弓を
支えに立って居る様にしかとても見えず!…とにかくいつ倒れても可笑しくない
疲労感を見せて居ると、やはりマサツグ達としても心配にならざるを得ない
不安を覚えていた!…しかしそれでもアヤは助けようとしに来たマサツグ達に
向かって手を突き出し続けると、次には精一杯の根性を見せる様に足に力を
入れ出し!…踏ん張り所!と言った具合に徐々に持ち直し!…やはり弓を支えに
何とか元の?…儀式を始める様子まで持ち直して行くと、マサツグ達を安心させ
ようとして見せる!…
__…ッ!!…グググッ!!…グググ!!……ッ!!…
「ッ!?……ったく!!…無理すんじゃないぞ!!…
明らかにアヤの様子がヤバイのはこっちから見てても分かっているんだ!!…
助けが必要なら言えよ!!!」
「ッ!…お気遣いどうも!!…無理するのはお互い様でしょ!!…
ッ!!……この契約だけは!!…絶対に成功させて見せる!!!」
__パアァァァァ!!!…
何とか持ち直したアヤの姿を見るもやはりモツとマサツグは心配なのか、
アヤに無理をするな!とツッコミを入れる!…しかしアヤはそんな二人の
言葉に対して反抗する様に!…逆に無茶をするのはお互い様!と言って
ツッコミを入れると、魔法陣に向かって手を伸ばし!…精霊契約の儀式を
進めて行く!…そして成功させる!とアヤが意気込み始めると、
更に魔法陣の光は強くなり!…その間宙に浮くチネットの体も徐々に
元の姿にへと戻って行き!…光りも同時に徐々に収まりつつある様子を
見せるのだが、やはりアヤの様子も比例する様に可笑しくなる!…
__パアァァァァ!!!…
「…はぁ!…はぁ!……ッ!!…グッ!!…うぅ!!…
ッ~~~…はぁ!…はぁ!…」
「…おい、やっぱりアヤの様子がおかしい!!…
まるで魔力切れを起こした魔法使いの様に見えるが!…
度合いが違う!!…自身の寿命をも消耗している様に見えるぞ!?」
「…確かにそうだが止めても良いのか!?……
こう言うのって大抵中断したら不味いみたいな事があるような気がするが!…」
アヤの精霊契約が進むに連れてアヤの容態がドンドン悪くなり始める!…
最初の時より明らかに激しく息を切らし!…肩で呼吸をする様に呼吸を
整えてはもはや立つ事さえ限界なのか、弓に縋り付く様な様子を見せる!…
するとその様子にリーナがヤバイ!と感じてはモツに止めないのか!?と
相談をするのだが、迂闊に止めるとチネットだけでなくアヤも不味い
のではないか?と考え…モツは止める事が出来ずに戸惑い続け!…
そして儀式の様子を見ているノーム達も祈る様に手を組んではチネットを
見守り始めると、儀式の成功を願い続ける!…しかし!…
「はぁ!!…はぁ!!…ッ!?…ッ~~~!!!…
…はぁ!!…はぁ!!…グッ!!…アァ!!…ッ~~~…クッ!!…」
「……ッ~~~!!…モツさん!!…
さすがにこれ以上は無理です!!…これ以上はアヤさんの命が危ない!!…
確かにこの儀式は途中で止めれば不味いものかも知れない!!…
でも!!…アヤさんを犠牲にして良い筈がありません!!…」
「……~~~~ッ!!!…だよなぁ!!!…
…アヤには悪いが!!…もうタイムリミットだ!!!」
儀式が進むに連れ更にアヤの容態は悪化!…もはや過呼吸の様に息を切らし!…
更には苦痛に顔を歪める様なそんな様子も見られ始め!…当然先程より更に
疲労した様子が露わになり出した事でオリハが頼み込む様に止めるよう懇願を
し始めると、モツもアヤの限界を感じてか止めに入ろう!と決意する!…
そうしてモツがアヤを止めようと近づいた瞬間!…アヤが遂に弓から手を離して
その場に倒れそうになってしまい!…
「ッ!!!………」
__ふらぁ……
「ッ!!…アヤ!!!」
まるで限界を迎えた様に意識を失い!…ただ膝から崩れ落ちる様にアヤが
徐々に徐々にと倒れて行くと、それを見たモツも慌ててアヤに駆け寄ろうと
して見せる!…それこそ倒れ行くアヤに向かって手を伸ばし!…
アヤの身を心配して名前を呼ぶのだが!…必死に手を伸ばした所で倒れる
アヤに届きそうもなく!…モツがしまった!…見誤った!とばかりに慌てて
居ると、次の瞬間アヤが倒れるよりも先にマサツグがアヤを受け止める!…
と、同時に何故かマサツグの手にはエリクサーが!…
マサツグはアヤを受け止めた後!…徐にその封を切って見せると、
アヤの口にエリクサーをねじ込み始める!…
__ガッ!!……キュ~…ポン!!…
「…まだ倒れたくは無いだろ?…しっかりしろ!!」
「ンゴ!…ッ!…んく!…んく!…んく!…」
マサツグはさもアヤの意を汲んだ様子で言葉を口に!…そして突如口の中に
エリクサーをねじ込まれた事でアヤも驚き戸惑った反応を見せるのだが!…
口に入れられた物がエリクサーだと気が付くと、途端にゆっくりとエリクサーを
飲み始める!…となると当然その様子にモツとオリハも困惑し出し!…
マサツグに何をしている!?と怒りを露にして詰め寄りって行くと、
現場はより一層慌しくなる!…
「な!…マサツグ何を考えて!!!……」
「何ってエリクサーを飲ませたんだが?…」
「は?…ハァ!?…」
勿論アヤの身を一番に考えるならモツの判断が英断!…怒るのも当然なのだが!…
マサツグはモツの怒りの質問に対してキョトンとした顔を…さも今やっている事を
そのままモツに答えて見せると、モツもその返答に一瞬フリーズ…
呆気に取られた様な反応を見せる!…しかし次にはハッと笑に返った様子で
再び怒りを!…マサツグに向かって怒鳴るよう声を!…しかしマサツグはそんな
モツの事など御構い無し!…モツの怒りも分かっている様子でアヤにエリクサーを
飲ませ続けると、事の経緯を話し出す!…
「……モツの考えて居る…いや、モツ達が考えて居る事はよぉく分かってる!…
けどこのまま儀式を中断しようとした所で…アヤが止まるとは到底思えない!…
寧ろこの様子だと自分を犠牲にしてまでも助けようとするんじゃねぇか?…
現に今だ儀式は止まってる様子はねぇし!…
何ならアヤ自身が今必死に回復をしてる!…」
「ッ!?…確かにそうかもしれないが!!…
それでもアヤの今の状況を見たら第一に考えるのはアヤの身の事だろ!?…
こんなに苦しんでいる様子を見せられて!!…更にそれを黙って見てろって!!…」
アヤの様子から察した様にマサツグは言葉を!…その際慈悲に満ちた表情で
依然としてアヤにエリクサーを与え続け…と、そんな様子にモツも思わず
ペースを崩され…しかしやって居る事は危険である!と…一部内容を認めつつ!…
アヤの身を考えるようマサツグのやって居る事は間違って居る!と説得する様に
アヤを止めようとするのだが、マサツグはその話を聞かない!…
寧ろ大丈夫!と言った具合に返事をする!…と言うのも…
「だから、エリクサーだよ!…」
「ッ!?…な!?…」
それこそモツがマサツグに反論をしようとした瞬間!…マサツグはその言葉を
待っていた!とばかりにモツの話を遮って行くと、もう一本エリクサーを
取り出して見せる!…そして突然見せられたエリクサーにモツが思わず戸惑って
怯み!…言葉に詰まった様子を見せて居ると、マサツグは更にエリクサーによる
暴論をモツに話して行く!……
「…確かに今俺がやっている事は愚策も愚策!…トンデモネェ愚策だ!…
なんせ辛い上に一応エリクサーも薬!…
仲間を薬漬けにしようとしてるんだからな?…
やって居る事はただの外道の畜生行為でしかない!……でも…
でもそれって本当に!…アヤにとっては愚策になっちまうんだろうか?…」
「…ッ!!……」
「仲間がまだ諦めていないんだったら!…
それを支えてやるのも仲間の仕事ってモンだろ?…
それに……ッ!…全部が全部無駄だったって訳じゃ無さそうだしな!…」
「ッ!…え?……ッ!?…」
マサツグは今自分がやっている事をトンデモナイ愚策と言って素直に認め、
反省の色もモツに見せる…しかしこれが本当に間違って居るか?については
別と言い!…モツもその言葉を聞いてハッと何か戸惑った様な反応を見せると、
更にマサツグは話しを続ける!…と言うのも手助けするのも仲間の仕事だろ?と…
そう言って少し穏やか表情をモツに見せると、更にモツを戸惑わせ!…
その言葉にモツも黙って思わず考えてしまう始末であり!…
その間にもマサツグはアヤにエリクサーを飲ませながら…魔法陣の方へ
振り向きそこで少し笑みを浮かべて見せると、モツにそれを見る様に
話しを続ける!…するとモツもそれに気が付いた様子で反応!…
ふと後ろを振り返るとそこには!…
__パアアアアアァァァァァァァ!!!…
「ッ!?…う、嘘だろ!?…
アヤが倒れた事で儀式は失敗した筈じゃあ!?…」
「言っただろ?…アヤはまだ諦めていない!…
だから儀式は止まる事無く進行し続けて居る!!…
…チネットとの契約を成立させようと!…
アヤはいまだに必死に魔力を送り込んでいるんだ!!…
その結果がその回復したチネットの姿だ!!」
魔法陣の方へ振り返るとそこに在ったのはいまだ宙に浮くチネットの姿!…
体は痩せて最初に会った時の面影も無い絶命寸前の状態であった筈が!…
そこに在ったのは回復した姿で魔法陣の中央にて浮かび続ける様子であり!…
とにかく姿だけは元に戻った感じであって!…しかしまだ意識までは戻って
いないのか、ずっと目は閉じたままでまだ儀式が終わっていない様子が
目に見えて分かる様子が見受けられると、その様子にモツも驚いて見せる!…
てっきりアヤが倒れた事で儀式は失敗!と、思い込んで居た様子で
言葉を口に!…だがマサツグは分かって居た様子でところがギッチョン!…
まだ終わって居ない事をハッキリと口に!…
何ならこれがアヤの意志!とばかりに話しをすると、モツも呆れた様子で
アヤに視線を向けて行く!…
「…アヤ……普段から人に無理をするな!って言い聞かせて回っているのに…
…自分が無茶して倒れていたら説得力が無いだろうに………よし!!…」
「んく…んく!……ぷはぁ!!……ふぅ…
あ、ありがとマサツグ!…お陰で魔力と体力が回復したわ!…」
「それはいいとして普段人に無理するな!
って言ってたお前が無理しちゃ説得力が無いだろ!!…
それも目の前で倒れて!!…俺達に文句を言いたきゃ心配させるな!…」
「ッ!…あ、あはははは……」
モツはアヤにツッコミを入れるよう言葉を零し…と、同時にモツは何かを
決意した様子で表情を改め!…その一方でアヤもエリクサーを飲み終えた
様子でぷはぁ!と、息を吹き返し!…マサツグにお礼を言い始めると、
その事にマサツグはお礼はいい!と…代わりにアヤが普段言っている事を
自分がやっては説得力が無い!と心配して怒り!…再度言い聞かせる様に
無茶はするな!とアヤに言うと、アヤはそのマサツグの言葉に苦笑いをする!…
さてそうしてアヤが苦笑いをし続けて居ると、モツが徐にアヤの方へと近づき!…
__スッ…
「…ッ!…え?…モツ?…」
「いや、俺もアヤの根性に賭けてみようと思ってさ!…
けど…今俺に出来る事はこれ位っと!…」
「きゃッ!!……え?…え!?…ッ~~~!!!…」
徐にアヤへ向けて手を差し出し!…アヤも戸惑いながらもその差向けて来る
モツの手に気が付くと声を…と、同時に釣られて反応するようモツの手を取り…
するとモツはアヤの手を強く握り!…勢い良くアヤの事を引き起こそうとして
行くと、アヤを自身の体にもたれ掛けさせる支えとなる!…
その際アヤを信じる様な事も口にすると、アヤの腰に手を回し!…
と、そんな様子にアヤも思わず頬を染め!…別にモツとしても何か意識している
とかそう言うのではないのを理解すると、驚き戸惑った様子でモジモジとする!…
しかしそんな事を言って居る場合では勿論なく、この間にもまだ儀式は
継続しており!…とにかく何かアヤは困惑しながらも終盤戦へ!…
チネットの目を覚まさせよう!と…再度そのチネットの体が浮いて居る魔法陣に
向けて手を伸ばして見せて行くと、再度魔法陣を発光させる!…
__……スゥ…パアアアアアァァァァァァァ!!!…
「……ッ!!…チネットの体は回復させたけど!…目を覚まさないわ!!…
……どうしよう!…不味い!!…」
「ッ!?…やっぱり目を覚まさないと不味いのか!?」
「ッ!…え、えぇ!…
精霊との契約は最後に本人の意思を聞かないと契約は成立しない!…
それに本来なら精霊が生きている状態で行うのが普通だから!…
…今回みたいに消え掛かった状態の精霊に対して行う儀式じゃないから!…
半ば賭けでやってみたんだけど…ッ!!…チネット!!…目を覚まして!!…」
アヤが再度魔力を注ぎ出した事で魔法陣は強く発光!…
しかしここである問題が発生する!…と言うのもチネットが目を覚ます様子が
今の時点で見受けられず!…目を閉じたままただ魔法陣の中央にてずっと浮遊を
し続けている様子を見せて居ると、その様子にアヤが不味い!と言葉を零す!…
するとそのアヤの言葉に支えているモツもえ?ッとばかりに反応すると、次には
一体如何言う事か?と質問をし!…となるとアヤは戸惑った様子でモツに返事!…
最後にチネット自身の本心を聞かない事には如何にもならない事を口にすると、
チネットに起きるよう祈り始める!…そしてその一方でノーム達の方でも何やら
騒がしい様子が!…可笑しい!と言った具合に慌て出し!…
「…あ、あのエルフのおねえさん!…頑張ってる!!…
チネットを呼び戻そうとしてるけど!……やっぱ様子が変だよ!?…
な、何と言うか…浮かない顔をしている?…」
「……チネットも目を覚まさないし…や、やっぱり!…
…ッ~~!!…チ、チネットは本当に死んじゃった!?…」
「ッ!!…チネット!!…やっぱりもう!!…」
__わああぁぁぁぁぁぁ!!!…
体は元に戻って居るものの目を覚まさない様子に不安を覚え!…
徐々にその不安も何やら諦めへと変わり!…絶望の色を見せると
チネットが死んだ事に変わりは無い!と…ノーム達が嘆き悲しむ様に
また大合唱を徐々に徐々にと大きくし始めて行くと、それは洞窟内にて
反響する!…しかしその一方でアヤはやはり諦めて居ない様子で
儀式を続行!…歯を食い縛りモツに支えて貰いながらも魔力を注ぎ!…
と、同時にそんな両方の様子を見てリーナが怒りを!…
クッ!と歯を食い縛っては拳を握り!…眼光鋭く突如嘆き悲しむ
ノーム達の方にへとその視線を向けて行くと、次にはノーム達に
声を荒げる!…
__わああぁぁぁぁぁぁ!!!…
「ッ~~~~!!…いい加減に!!…静まれえぇぇぇぇぇぇ!!!!」
__ビクゥッ!!……シィ~~ン……
「フゥ~!!…フゥ~!!…」
ただ嘆く事しかしないノーム達に怒りを覚えたのかリーナが激怒!…
ノーム達の声を一蹴する様に大声を上げ!…するとそのリーナの大声に
ノーム達はビクッ!と…何ならアヤとモツの二人!…他にもマサツグと
オリハとドワーフ達と!…洞窟内に居る全員がビックリした様子で
目を皿の様にまん丸にして見せて行くと、次にはリーナに視線を向ける!…
それこそ一体何事!?と言った具合に視線を向けて行くのだが、
肝心のリーナは興奮した様子で肩で息を!…何ならビックリした際に
思わず儀式が一瞬止まってしまいそうな!…とにかく全員が困惑して見せ!…
しかしこの時まだノーム達に不服が有る様子で眼光鋭く!…睨み付ける様に
リーナがノーム達に視線を向け続けて見せて居ると、オリハが慌てた様子で
声を掛ける!…
「ッ!?…ちょ!?…リ、リーナさん!?…
きゅ、急に如何したんですか!?…そんな大……」
「さっきから聞いて居れば!!…何だ貴様達は!!
貴様達は泣いているばかりで何もしようとはしない!!」
__ビクゥッ!!……
「だ…だって僕達に出来る事は何もな…」
「本当にそう思っているのか!?…もしそうだ!と言うのなら!…
今から私が貴様達の性根を叩き直してやる!!!」
「ッ!?…ヒィ!!…」
この時オリハはリーナに静止を呼び掛ける様に声を!…
しかしリーナは落ち着く事無く怒りを露わにノーム達を叱咤!…それはまるで
騎士団長が部下に説教をする様な口振りで怒り続け!…ノーム達に対して
何も出来ないのか!?と…問う様に言葉を強めてノーム達に仁王立ちを見せて
行くと、そのリーナの怒号にノーム達もビクビクとする!…
そしてリーナからの問い掛け対して恐る恐る一人のノームが返事をすると、
そのノームの言葉にリーナは更に怒りを燃やし!…
と言うのも返事が気に喰わない!と…鬼の形相を浮かべて徐にノーム達の方へと
歩き出すと、その様子にオリハが止めに入る!…
「ッ!?…お!!…落ち着いてくださいリーナさん!!!…
今はそれどころじゃ!!…」
「ッ!!…離せオリハ!!!…
私はこの軟弱者達の性根を正さねばならんのだ!!!」
慌ててオリハがリーナを羽交い絞めに!…とにかく落ち着くよう
声を掛け!…だがリーナは頭に血が上って正常な判断が出来ないのか!…
逆にオリハに対して文句の言葉を口にすると、思いっきり藻掻いては
抵抗をする!…その際両腕をブンブンと振り回すと脚もバタバタ!…
これにはオリハもてんてこ舞い!と…しかしだからと言って放す訳には
勿論行かず!…オリハも必死にリーナを拘束!…更に落ち着くよう
説得を試み始めると、一部ノームの話に肩を持つ!…
「だとしても今は!…控えてください!!!…
…それに彼等の言う事にも一理あります!!!」
「ッ!?…何ぃ!?…じゃあ貴様もこいつ等と一緒で軟弱者!!……」
「そうじゃなくて!!!…言いたい事があるなら!!!…
はっきり言わないと通じないって言ってるんです!!!…
…これでもリーナさんが怒っている理由は!!…
少なからず分かっているつもりです!!!…」
オリハはノーム達の言う事も少し分かる!と…飛んで来る腕を躱しながら言葉を…
するとそのオリハの言葉にリーナもカチン!と来た様で…リーナはそのオリハの
言葉が許せない!とばかりに突如その矛先をオリハの方へと向けて行くと、
ノーム達と一緒!と罵倒する!…その際軟弱者!と言ってオリハの事を貶して
行くと、オリハはそうじゃない!とリーナに反論!…と言うのもリーナの話は
結論しか無い!と…一体如何いう意味?なのか内容が無い事を指摘すると、
オリハは更に言葉を続ける!…このリーナの言いたい事も分かって居る!と…
双方言い分を理解している様子で!…と、それを聞いたリーナも漸くハッと…
オリハの言葉の意味に気が付いた様子で反応すると、途端に落ち着きを
見せて行く!…
「ッ!?…」
「ッ!!…彼等は戦場の兵士達ではなくノーム達です!!…
リーナさんが言わんとしている言葉はそのやり方だとまず伝わりません!!…
普通に怒った理由を言えば良いんですよ!!…」
「ッ!!…」
「リーナさんがノーム達に怒りを覚えた理由はさっき言った通り!!…
大体は分かります!!……けど!!…
本当に伝えたい事があるなら自分の口ではっきりと相手に伝えないと!!…
伝わらない事もあるんですよ!!……」
「………。」
オリハに言われて初めて気が付いたようリーナは沈黙!…
その間オリハの説明は続き!…しかしリーナが落ち着いた事で拘束は解除!…
オリハはリーナの目の前に移動して行き、そこで改めて言い聞かせる様に
何がいけなかったのか?を諭す様に話し出すと、リーナは素直に聞き入れる!…
それこそ先程までの暴れ様が嘘だった様に!…若干俯く様なそんな様子を
見せて行くと、その場で立ち尽くし沈黙する!…さてそうしてオリハも
一通り言いたい事を言った所で落ち着き始め!…リーナから若干離れよう!と…
すると次の瞬間リーナは大きく息を吐き出し!…徐に両手を左右にピンと
伸ばして行くと、次には自身の両頬を叩いて見せる!…
「…スゥ~……ハァ~……」
__スゥ……パァン!!!…ビクッ!!…
「ッ!?…こ、今度は何ですか!?…また暴れようと!!…」
リーナが思いっきり自身の両頬を叩くと音が響き!…同時にその両頬には
綺麗な紅葉が浮き出て居り!…その際両頬を叩いた音でノーム達もビクッ!と…
何なら目の前に立って居たオリハ自身も突然の事で驚いた反応を見せて居ると、
リーナは徐に動き出す!…それこそ最初は叩いた自身の両頬からスッと
手を退けて行くと、両腕をダランと垂らし!…そして次には一歩前へと
歩き始め!…オリハもその様子に慌ててまた止めに入ろうとリーナに
声を掛けて行くと、次にはリーナに捕まるなり謝られてしまう!…
__ガッシ!!!…ッ!?…
「……スマン!!…失念していた!!!…
私は当たり前な事も忘れていた様だ!!!…」
「ッ!?…え、えぇ…べ、別に良いんですよ?…
それよりも急にどうして?……」
「…ッ?……これはただ単なる自分に対してのケジメで…
それで頬を叩いたのだが?…」
「…いやいやいやいや!…激し過ぎますよ!…」
突如リーナに捕まった事でオリハもビクッ!と…そして更には謝られた事で
オマケで戸惑い!…その際思いっきり引っ叩いたせいかリーナは涙目!…
目をウルウルとさせながら冷静になった事を話し出すと、オリハはその様子に
戸惑い続ける!…そしてリーナの謝罪に対して気にするな!と…この時同時に
自身の頬を指差しては何事!?と尋ね…するとそのオリハからの問い掛けに
対してリーナはキョトンと…さも不思議そうに自分なりの頭の冷やし方!…
ケジメの付け方でもある事を口にすると、オリハから更にツッコミを受ける!…
そしてオリハに戸惑われながらもツッコミを受けると、次にはノーム達の方に
視線を!…
__……チラッ?…ビクゥ!!!…オドオド!…オドオド!…
ノーム達はリーナからまた視線を向けられて居る事にハッと気付き!…
再び怯えた様子でオロオロオドオド!…それはまた怖い目に遭うのでは
無いのか!?と怯えて居り!…オリハの後ろ姿に助けてくれ!とばかりに
視線を送り続けて居ると、次にはリーナが口を開く!…
と言うのもその口から出て来た言葉と言うのはノーム達に対する
怒号ではなく、真剣に彼女が思ったノーム達に対する言葉で有り!…
「ノーム達よ…お前達は本当に今嘆く事しか出来ないのか?…」
「ッ!…え?…」
「お前達にもまだ!!…今出来る事があるであろう!?…
チネットはお前達にとって掛け替えの無い仲間ではないのか!?…
如何でも良いその辺の赤の他人とでも言うつもりなのか!?…
……お前達には!!…
その仲間の名前を呼んでやると言う事も出来ないと言うのか!?」
この時リーナはスッと悲しい表情を浮かべて見せると、再度ノーム達に
質問をする!…と言うのも本当にただ嘆き悲しむ事しか出来ないのか?と…
他にも有るだろう?とばかりに何か感情を揺さぶる様にノーム達へ言葉を
掛けて見せると、そんな言葉を掛けられた事にノーム達は戸惑う!…
それこそ先程までの激情とは打って変わって冷静そのもの!…
人が変わった事にも驚きつつ!…が、その一方でリーナの話はまだ終わらず!…
お前達にしか出来ない!…家族であるノーム達だからこそ出来る事を
口にすると、次にはノーム達がハッとする!…
「ッ!?……」
「私達とてチネットと出会ってまだ一日程度の関係だ!!…
しかし!!…お前達は違う!!…
今まで共に過ごして来た時間はお前達の方が圧倒的に長い!!…
ならば!!…
そんなお前達がチネットの名前を呼んでやらなくて一体如何すると言うのだ!!…
家族だと言うのならば!!…お前達が一番声を出さなくていけないではないか!?…
呼び戻してやろうと言う気概を見せねばならんのでは無いのか!?!?…」
「……ッ!!!!」
「……まだ終わってはいないのだ!!…まだ!!!…
…だったら!!!…最後の最後まで!!!…
諦めずにその名前を呼んでやるのが[家族]と言うモノでは無いのか!!!!…」
__ピシャアアアァァァァン!!!……
リーナは依然として悲しい表情を浮かべたまま話をする!…それはノーム達が
諦めて居る事に嘆く様に!…それこそチネットと初めて出会った時の事から
話し出し!…自分達と比べて共に過ごしてきた時間が違う事を改めて認識させる
よう続けて行くと、更にノーム達を戸惑わせる!…と言っても悪い意味ではなく
いい意味であり!…そしてそれを聞かされたノーム達としてもショックを受け!…
目を見開きそうである事を思い出した様な反応を見せると、各々が徐に俯き
肩を震わせる!…それはさも反省する様にも見えるのだが、肩を震わせている
様子から泣いて居る様にも見え!…しかしリーナの話はまだ終わりを見せず!…
寧ろ盛り上がって来た様子で最後に家族である自覚を持つよう言葉を口にして
見せると、更にノーム達へ未知となる衝撃を与えて行くのであった!…
0
あなたにおすすめの小説
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」
現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。
渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル!
「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。
家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。
裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。
錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。
主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる