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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-

-第五章八十三節 茶目っ気ドレッグとコスプレ?…と暇潰し-

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さて火を噴く鉱石を目の当たりにして一同放心状態!…そしてドレッグはドレッグで

本物のドラッケンナイトを前にしてやはり子供の様に目を輝かせており!…これまた

マサツグ達もハッ!と…徐々に意識がハッキリして来ると同時に!…何故もう一つの

方法で試さなかったのか?と言った疑問を持ち出すと、次にはドレッグに質問!…

やはり戸惑った具合に声を掛ける!…その際若干文句混じりにドレッグに声を掛けて

行くと…


「…って、ちょっと待て?…

じゃあ何で水の方で試さなかったんだ?…

その方が安全だったんじゃ?…」


「ッ!…いやぁ…

ここまで高品質な物を確かめるのに水の方でやるのは地味だと思ってな?…

試しに炎の方でやってみたら…トンデモナイ光景じゃったの!」


「じゃったの!…じゃなぇんだよ!!…

こっちはいきなりあんな炎が起きて火事かって焦ったっての!!!…

それにその炎のせいでドレッグの髭も焦げてるじゃねぇか!!!!」


「何?……」


このマサツグ達の言葉に対してドレッグは子供の様な無邪気さを見せ、炎の確認

方法をやった理由についてもさも芸人めいた事を口に!…その際自身でも予想外!

と言ってケラケラと笑い!…そんなドレッグの言葉に対してマサツグも更に

ツッコミを言葉を入れて行くと、心配した事を口にする!…この時火事になり

掛けた事も話して行くと、その証拠とばかりにドレッグの髭を指差し!…すると、

ドレッグもそんな指摘を受けてピクッと反応!…しかし然程慌てる様子も見せる

事無く…ただ手でその焦げた髭を触って行くと、灰になった髭がパラパラと散る…


__ぽふぽふ…パラパラ…


「おぉ、本当じゃの!!

恐ろしいもんじゃ!!…」


{あの火柱の中で焦げたのは髭だけって……何でドレッグは無事なんだ?…}


この時言うまでも無くその顔は煤けて居り、何なら漫画みたく髪の毛等は

チリチリに!…が、至って本人は平気そうな様子を見せており!…マサツグに

言われて確認をした際、スッと自身の手にその灰になった髭が散っている

光景を目にすると、それを見てパァッと!…何故か明るい表情を見せて行く!…

それはまるで期待値が高い!とばかりの好奇心に満ちた表情で、その一方では

モツが疑問を!…と言うのもあの火柱を諸に受けたのに何故に無事なのか!?と…

これがドワーフの何か特性なのか耐久性なのか?と、とにかく思わず考えて

しまう様なそんな反応を見せて居ると、マサツグは一人息を切らす!…


「ぜぇ!…ぜぇ!…

た、只でさえなんかダルいって言っているのに!!…

こ、興奮させやがって!!…」


「えぇ~勝手に興奮し始めたのはそっちじゃろうが…」


「うるさい!!!…

とにかくモツの剣の事は任せたからな?…

頼むぞ?」


まるで心配をするだけ損!とばかりの態度にマサツグも不服!…息を切らしながら

文句を口に!…だがそんなマサツグの文句に対してドレッグも反論!…勝手に

心配をしたのはマサツグ!と言い!…さも自分は悪くない!と言った具合に子供の

様な不貞腐れようを見せて行くと、更にマサツグがツッコミを入れる!…そして

徐々に落ち着きを取り戻して改めてモツの剣の話をして行くと、再度お願いをする

様に言葉を!…するとその言葉にドレッグもピクッと反応をして見せ!…勿論!と

言った表情で笑みを浮かべでガッツポーズをして見せると、堂々と任せろ!と口に

する!…


「ッ!…ふっふっふ!!…任せておけ!!!…

これ程の物を預けてくれるのだ!!!…失敗する気など毛頭無い!!!

……ではモツ殿、剣を…」


「え?……あっ…あぁ……」


「…ッ?…どうかしたのか?…」


「えぇ!?…い…いや、気にしないでくれ。」


「……ッ?……ッ~~♪」


改めてお願いをされた事で気を取り直すと、気分が昂った様子で返事を!…何なら

自身の腕に賭けて失敗をする気は無い!と…自信満々に言葉を続けて見せて行くと、

次にはモツに剣を渡す様に声を掛ける!…するとこの時モツは一瞬戸惑った様な

反応を見せると、若干の沈黙を挟んでから返事を…となるとそんなモツの反応に

ドレッグも不思議がり…何か心配事でも有るのか?と声を掛けて行くと、やはり

モツは戸惑った様子!…だが問題無い!と言って剣を渡す!…と、この時ドレッグは

何か納得が行かない様なそんな表情を浮かべるのだが、それも直ぐに如何でも

良くなった様子で…と言うのもドラッケンナイトにエイブレントの剣!…その二つを

手にウキウキで炉の方に向かって行くと、次には早速打ち直しの準備を!…モツも

それを見てホッとする!…


「……ほっ…」


「……はあぁ~……それにしてもダルいなぁ~……

何でこんなに体が重いのやら…今日まだ戦車相手に野球をして!…

マネキンを服屋に運んで喧嘩の仲裁をしただけなのに…」


「…いやそれ普通に聞いても大した事あるからね、兄さん…

……それはそうと兄さん、モツさん…」


「ん?…何だ?…」


特段深い理由は無いのだが…言うなれば初めての強化の様なモノなので緊張した!

と…と、とにかくマサツグの協力を得て何とか事が進んで行き!…ホッと胸を撫で

下ろす一方で、マサツグがまたもや体の不調を訴える様に言葉を漏らすと、改めて

今日の出来事を振り返る!…その際普通ではあり得ない事を口にすると、それを

聞いた!…何ならその現場を見ていたオリハがツッコミを口に!…と、同時に何か

有る様子で二人を呼び!…二人もオリハに呼ばれた事で反応すると、次には

オリハに意味深な事を言われて行く!…


「さっきから体がダルいって言ってますけど…そりゃダルいと思いますよ?…」


「ッ!…え?…」


「いやだって…さっきから兄さん達のステータス画面を見ていたら…

[アイテム所持数オーバー]のアイコンが出てるよ?…

そりゃ、アイテムポーチの積載量を越えると体がダルく感じるよ…

だってそれがこのゲームの仕様で……って言うかぁ?…

二人ともそのダルさに気が付くの遅くないかい?…

そのアイコン、戦車が来た時から表示されていたぞ?…」


「………なるほど…」


さもオリハはマサツグの不調の原因を知っている様子で声を掛けると、そのオリハの

呼び掛けにマサツグとモツもピクッと反応し!…と言うのもオリハ曰くアイテム

ポーチ内のアイテム積載量をオーバーしている!と…それが体の不調の原因で

ある事をマサツグ達に改めて説明をして行き!…更にこのゲームの仕様について

少しだけ触れて行く様に話しをすると、これまたツッコミの様な言葉も口にする!…

何でもオリハが言うのはその不調は既に戦車と戦闘をする時から有ったらしく、

何故気付かなかったのか?と…と、言われてマサツグ達も途端にステータス画面を

開き…そこでオリハの言う通り積載量オーバーのアイコンが出て居る事に気が付く

と、二人は揃って固まってしまう!…そして少し間を開けた後モツが納得した様子で

言葉を零すと、その後は二人でいそいそと道具屋に…そこで不要なアイテムを

売り捌き!…アイテムポーチを軽く!…同時に財布を重くして行くと、不思議と

体が軽く!…謎の気だるさを覚える事も無くなるのであった!…


さて身軽になった所でマサツグとモツはまた工房へと帰還!…その際違う意味で

疲れた様子で玄関を開け…


__ガチャ!!…ギィィィ~~~……


「ただいま~っと…

…いやぁ、さっきの体のダルさが嘘の様だぁ~~~!!っと…

…あれ?…」


__カン!!…カン!!…カン!!…カン!!…


マサツグ達が帰って来て玄関の扉を開けると、そこにはドレッグが作業を始めて

いる姿が目に映り!…と、同時に和気藹々とするオリハとシロの姿もあり!…

そして何故かクラシカルタイプのメイド服を着ているシルビィーナの姿も同時に

見つけて行くと、何やら買って来た食べ物を食べていた。その際オリハは自身の

膝の上にシロを乗せると、まるで猫可愛がりをする様にシロの頭を撫で!…と、

シロも満更でも無い様子で尻尾を振っており!…オリハが買って来たであろう

食料を頬張り!…何とも至福そうな表情を見せると、オリハの問い掛けに返事を

して居た!…


__もぐもぐ!…なでなで…もぐもぐ!…なでなで…


「…おいしい?…シロちゃん?…シルビィーナ?…」


「ふぁいでふ!」


__もごぉ……


「…とてもおいしゅうございます…オリハ様…」


この時オリハの問い掛けにシロとシルビィーナは美味しい!と答えて見せるのだが、

シロは口一杯に物を食べている為まともに喋れず!…その様子はもはやフェンリルと

言うよりリスに近い状態で…一方のシルビィーナはまるで淑女の様!…シロみたく

口一杯に頬張るのではなく!…静かに少しづつ!…それでも全く手を止める気配を

見せないで居ると、何か底知れぬモノを感じ!…と、同時に!…改めて見比べシロが

リスになっている事に徐々に何かジワジワと来るモノを感じて居ると、次には思わず

噴いてしまう!…


「………ッ~~~!…ぶほぉ!!……

シ、シロがリスに!……ッ!!…ッ!!…」


「……いや、それもそうなんだが…」


「ッ~~~!!……え?…」


「……ヤブが帰って来たらまたあのミサイルダイブが来るんじゃないか?と…

思っていたんだが来なくてさぁ?……ちょっと残念だなぁと…」


「……おい?…」


ほっぺパンパンに食べ物を詰め込むシロの顔!…それはあんまりマサツグに

見せて来なかった光景で、別に食べさせて居なかった訳では無いのだが!…

とにかくそんなシロの表情が面白く!…マサツグが思わず一人噴き出し笑って

見せて居ると、次にはモツが隣で不思議そうな表情を…と言うのも意外…と

ばかりに言葉を口にして見せ!…そんなモツの言葉にマサツグも笑いながら

ピクッと反応をして行くと、次には一体何が?と声を掛ける!…するとその

言葉に反応してかモツもシロが飛んで来なかった事を口にすると、少し残念

そうな様子を見せ…と、そんな反応にマサツグも当然ツッコミを口に!…

この時モツを睨む様に流し目でチラリ!…するとモツもその視線から逃げる

様にそっぽを向き!…そこで何か二人で喧嘩とまでは行かないが何と無く

慌ただしい様子を見せて居ると、そこでオリハが気が付いたのか…玄関口の

二人に声を掛ける!…


「……ッ!…お?…兄さん、モツさんおかえり~…

…どう、身軽になった?…」


「ッ!…ん?…あ、あぁ…お蔭様で…」


「ッ!!!…ごふびんふぁまおふぁえりひゃふぁ~いご主人様おかえりなさぁ~い!!!」


マサツグ達が帰って来た事に挨拶を!…そしてもう大丈夫なのか?についても

質問をし!…と、声を掛けられた事でマサツグも反応をして見せ!…オリハの

方へ振り向き…そしてもう大丈夫とばかりに軽く跳ねて見せて行くと、次には

シロが!…口一杯に物を詰め込みながら手を振り挨拶!…その際ハンバーガーを

食べていたのか?…とにかく聞き取り辛い声で上機嫌に挨拶をして行くと、

マサツグに苦笑いをしながらツッコミを入れる!…


「……ッ…シロ?…

とりあえず口に入っている物を飲み込んでから喋りな?…

何言ってるか分からないし…お行儀が悪い!…」


__ッ!!……モゴモゴ…


「あぁ!…そんなに慌てなくて良いから!…」


「そ、そうだよシロちゃん!!…

あんまり焦って食べると喉を詰めるから!…」


__モゴモゴ…モゴモゴ…


行儀が悪い事を然程怒る様子もなくシロに言うと、シロはそれを聞いてハッとした

よう!…次には口の中を空にしようと慌てて必死に口をモゴモゴ!…するとそんな

様子にマサツグもハッと慌て!…注意するタイミングが悪かった事を反省すると、

喉に詰めないかどうかと心配をする!…するとオリハもそんなシロの様子に気が

付いた様子で、マサツグと同じ様に慌てて見せ!…と、マサツグはこの時シロの

元へ!…となるとシルビィーナもピクッと反応し出し!…その際身嗜みを整える

様にナプキンで口元を拭いスッと立って見せて行くと、マサツグに対してカテーシー

をする!…


__フキフキ……スッ…


「……御主人様…お帰りなさいませ……」


「ッ!?…あ、あぁ!…

…って、何でシルビィーナはシルビィーナでメイド服を着ているんだ?…

あまりにも似合い過ぎて不自然が全然仕事をして居ないんだが?…」


突如カテーシーをして見せるシルビィーナにマサツグは若干戸惑い!…と言うよりも

シルビィーナの扱い事態にも若干困っており!…が、何よりもシルビィーナの挨拶に

対して返事を返し!…その際褒める様に何故メイド服を着て居るのか?についても

質問をすると、シルビィーナはマサツグに褒めて貰えた事が嬉しかったのか?…

頬染めながらマサツグに嬉々とした様子で返事をする!…この時もやはり畏まった

態度を見せて行くと、次にはシルビィーナはマサツグにこう返し!…


「ッ!…お褒めに預かり光栄に御座います!…

…これはオリハ様より頂戴致しまして…似合いそう!…

との事で今着用をして居る次第に御座います…」


「……オリハ?…」


__ひゅぅ~!…ひゅぅ~!…


シルビィーナがクールな様子でお礼を言う一方、尻尾は正直なのかブンブンと

左右に揺れており!…そしてマサツグの問い掛けに対して素直に告白!…

オリハから貰った事を話し出し!…今着て居る理由についてもオリハに着るよう

言われた事を口にすると、マサツグはツッコミを入れる様にオリハを呼ぶ!…

するとオリハもそんな呼び掛けに対してしらばっくれる様にそっぽを向くと、

不慣れな様子で口笛を吹く様なそんな反応を見せ!…が、当然そんな事で誤魔化

される筈もなく!…マサツグがオリハの方に視線を向け!…言いたい事が有る!

とばかりに笑顔を見せると、更にツッコミを口にする!…


「口笛吹けてねぇぞ?…コノ野郎?…

なぁに好き勝手に着せ替えちゃってくれてるのかぁ~?…」


「……いやぁ…オオカミ娘で褐色の肌…

その上ここまでの美人と来たら…何と無く…

…気が付いたらやっちゃった♪…テヘッ♪」


「テヘッ♪…じゃねぇよテヘッ♪じゃ!!!…

何も考えずに勝手に着せ替え人形にすなぁ~~~~~!!」


別に然程怒って居る訳でもないのだが…それは静かに怒る様にツッコミを入れると、

オリハも恐る恐る返事を口を…何でもシルビィーナの容姿を見て我慢が出来なかった

様子であり…自分自身でも気が付いたらいつの間にかこうなっていた事を!…

マサツグに話して最後にお道化て見せて行くと、そんなオリハの反応にマサツグも

更にツッコミを入れ出す始末!…オリハの両肩を捕まえると前に後ろにとガクガク

激しく揺らし始める!…


__ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガク!!!…


「あばばばばばばばばばば……」


「あぁ!!…御主人様!…その様にオリハ様を責めないで下さい!!…

この服がいけないのでしたら今すぐに脱ぎますから!!…」


それこそ残像が見えそうな位にマサツグがオリハを揺さぶると、オリハももはや

抵抗する事無く揺さぶられ続け!…その際悲鳴なのか何なのか分からない声を

漏らし!…と、そのやり取りにシルビィーナもハッとした様子で慌て始め!…

オリハを揺するマサツグの腕に手をそっと伸ばして行くと、次にはオリハを許す

様に声を掛ける!…そしてシルビィーナはマサツグが怒って居る原因に

メイド服がいけないのか?と考え出すと、途端にその場でメイド服を脱ごうと

背中のファスナーに手を掛け!…


__ジィ~~……


「ッ!!!……いや脱ぐんじゃない!!!…」


__ガクガク…パッ!…ゴン!!……


「オヴゥ!!!……」


頬を染め恥ずかしそうにしながらもシルビィーナは髪を掻き分けつつファスナーを

降ろし出すと、そこから褐色の艶やかな肌を露出させ!…が、当然そのまま脱いで

貰うのはまた違う意味で困る訳で!…マサツグが気が付いた様子で慌ててオリハを

放し!…そしてファスナーを降ろそうとするシルビィーナの手をガッと掴んで阻止

して行くと、一方のオリハは突如手を放された反動で勢いが付き!…その際自身の

背後にある壁を強打!…鈍い音を立てつつ後頭部を打ち据えて行く!…するといい

感じにクリティカルが入った様子で頭を抱え!…何か聞き覚えのある悲鳴を口に!…

となるとそんなオリハの様子にシロも戸惑い!…口をモゴモゴさせつつ心配!…

一方でマサツグがとにかくシルビィーナを止めようとしていると、更にある衝撃的な

事に気が付いて行く!…


「…ッ!?……おい、シルビィーナ?…

今チラッとだけ背中が見えたんだが?…何故下着を着けて居ない?…

本来なら今の状況だとブラが見えそうなモンなんだが…

それをして居る様には見えない!…

…まさか下着を付けて居ないって言うのか!?…」


「ッ!……はい♥…」


__ポッ♥…


マサツグが気が付いた事と言うのもそのファスナーの下から見えるシルビィーナの

背中で有り、その際本来一緒に見えて居ないと可笑しいモノが無い!と…と言うのも

下着を着けて居ないのか地肌だけで、マサツグがその事に疑問を持ちシルビィーナへ

更に戸惑ったよう質問をすると、シルビィーナはハッとした様子でピクっと反応!…

そして少し間を開けた後に返事をする。その際マサツグの問い掛けに照れるよう

やはり頬を染めると、マサツグもそんなシルビィーナの反応にすかさずツッコミを

入れ出し!…


「いや!ポッ♥…じゃないんだよポッ♥じゃ!!…

てかさっきから同じツッコミ方をさせるんじゃあない!!!…」


「…ヤブ……いつの間に芸人にジョブチェンジしたんだ?…

今までブリーダーだった筈なのに…今度は芸人って…」


「違う!!!…色々と違う!!!…」


もはやそれはちょっとした新喜劇の様に!…とにかくマサツグが果敢にツッコミを

入れて居ると、更には不服!とばかりに言葉を漏らす!…するとそんなマサツグの

様子にモツも呆れた反応を見せると、次にはジョブチェンジしたのか?と…

何ならマサツグの元のジョブを忘れた様子で話して行き…ブリーダーだったり芸人

だったりと掠りもしない名前を挙げて話しをすると、更にマサツグがツッコミを

入れる!…その際そのツッコミ具合はもはや否定出来ない様な切れ具合を見せて

おり、そんな新喜劇の様子とは裏腹に!…


__カン!!…カン!!…カン!!…カン!!…


「…ふぅ!…さすがは最高品質のドラッケンナイト!……

中々に楽しませてくれるわい!…

これは本当にトンデモナイ物になりそうじゃわい!!…」


__カン!!…カン!!…カン!!…カン!!…


ドレッグは自分の世界に入り込むよう金槌を振り、辺りに小気味よい金属の音を

響かせ!…何なら先程からの外部の音も自身の耳に届いていない様子でポロリと

零し!…やはり期待に胸を膨らませる様!…楽しい!言った言葉を口にすると、

ただひたすらに手に持った金槌を振り続ける!…それはまるで工作に夢中になる

子供の様で、マサツグ達の事など気にせず!…と、ここでシロも漸く食べ物を

飲み込めた様子で、一旦持って居たハンバーガーを机の上に!…置いてマサツグ

の方へと振り向いて行くと、次には飛び付きに掛かって行く!…


__んぐっ!…ごっくん!!……パサッ…


「はふぅ……ッ!!…

ご主人様~~!!!」


「ん!?…おわぁ!!!」


__ガッシ!!…


「お帰りなさいです~!!!」


この時一旦オリハの膝から降りて地面に着地!…そしてやはりマサツグの事が

大好きなのか、シロはマサツグに向かって一直線!…両手を広げて飛び掛かり!…

と、そんなシロの様子にマサツグも当然驚きを露わに!…しかし避ける事無く

受け止めて行き!…シロもシロで受け止めて貰えた事に尻尾を振って喜びを

露わにして行くと、次にはマサツグに顔を摺り寄せ甘えて見せる!…この時

マサツグの腹にしがみ付くと、ガッチリホールドしては満面の笑みを浮かべ!…

と、そんな様子にマサツグも先程までの勢いは何処へやら?…まるで鳩が豆

鉄砲を食った様に戸惑い続け!…とにかくいつもの様にシロの頭に手を置き

出すと、次には流れで頭を撫でる…


__……ポンッ…なでなで…なでなで…ッ!…パタタタタタ!!…


「ッ!………ただいま!」


「ッ!!!…ッ~~~~♪♪♪…ご主人様!!…

シロ、ご主人様と遊びたいです!!…」


まるで再起動する様にマサツグがフリーズ!…しかしシロの頭を撫でる手は決して

止まらず!…そしてシロもシロで頭を撫でて貰えている事を大いに喜び!…更に

その尻尾を振る速さにも磨きが掛かって行くと、次にはマサツグがハッと!…漸く

再起動で来た様子で挨拶をする!…するとシロはマサツグから返事が返って来た

事で更に喜び!…パァッ!と明るい表情を見せ!…と、次には喜びに目を閉じ噛み

締め始め!…ふとマサツグにお願いを!…お留守番をしていた分甘えたい!と言った

具合に遊びたい事を伝えて行くと、マサツグはその願いに戸惑って見せる!…


「ッ!…え?…ま、まぁ良いけど…何して?…」


「ッ!!…シロ、町の外で雪遊びをしたいです!!!」


「ッ!…あぁ~!……ッ!…」


この時戸惑った理由としては別に遊ぶのが嫌!とかそう言うのではなく、単純に

何をして遊ぶのか?と考え…と言うのも工房の中でシロと遊ぶにしても若干狭く!…

外に出ても遊べる様な場所が有ったか?についても疑問を持つと、とにかく遊ぶ

内容を質問する。するとシロは町の外に用が有る様子で嬉々として語り!…

具体的には雪遊び!と…それはとても目を輝かせながらマサツグに期待した様子で

話し!…マサツグもそれを聞いて納得したよう頷き反応をして見せると、同時に

ある事についてもふと気が付く!…


{…そう言えば今までシロとちゃんとこうして遊んだ事が少ない様な…

…いつも俺が勝手に行き先を決めてあっちこっちに移動してるから…

友達も出来難くて…出来たとしても別れる様な事が有って…

シロを泣かせた事もあったっけ…

…それを考えたらシロも文句を言わずによく着いて来てくれたなぁ…

……よし!…だったら今日位はシロのお遊びにも付き合ってやらないとな!…

…あと今後も積極的に!…}


「……よし!…じゃあ、行くか!…シロ!」


と言うのもマサツグはふと今までのシロとの思い出を振り返り始める…何故なら

こうしてシロと面と向かって遊ぶ機会は今までに沢山あった筈なのに…こうして

遊んだのは片手で数えられる程度では無いか?と…何ならシロだって年頃の娘!…

友達を作って遊んだり!…色々な事をさせてやらないといけない筈だったのに、

今までそう言った事でさせて来たのか?と自問自答をする様に考え出すと、その

答えにNO!…して居ないと結論が出る!…なのにシロは今までずっと付いて来て

くれた事を考え出すと、育ての親としても情けない!と…そう考えると次には

決意!…今日一日シロと遊ぶ事を心に決め、同時にしろと遊ぶ機会をもっと設ける

事も決めて行くと、シロに遊ぶ!と返事をする!……が、しかし!…これが後に

この後に待ち受ける地獄に直結するとは!…勿論知る由も無いのであった!…

と、その一方でシロもマサツグから同意を受けると、更にパァッ!と笑顔を

輝かせ!…


「ッ!!!…はいです!!!…ッ~~~!!!」


__クルッ!…コッ…コッ…コッ…コッ……ビタッ!………ッ?…


「…ッ?…どうしたのですか、ご主人様?…」


__……ニコッ!…ッ!……クル!…


器用に腹へくっ付きながら手を上げて返事!…そしてマサツグへ更にしがみ付き!…

と、そんな様子にマサツグも微笑ましく感じて行き!…そのままの状態でまた外へ

行こうと玄関の方に向かって行くと、その玄関を開けようとした瞬間ピタッと!…

何か思いついた様子で止まって見せる!…すると当然そんなマサツグの様子に一同

戸惑い!…と、そんな一同の声を代弁する様にシロがマサツグに声を掛け!…

マサツグも呼ばれた事で反応!…その際シロの居る方へ俯き…ニコッと突如笑って

見せると、次にはモツとオリハに声を掛ける!…


「お~い!!…モツ~!!…オリハ~!!!…お前達も行かないかぁ~~!?」


「え(うぇ)?…」×2


「このまま何も無い時間をダラダラ過ごすよりはさぁ?…

一緒に俺達と遊ばないかって聞いてるんだ!!…どうだぁ?」


__………。


それは何を思っての行動なのか?…突如二人の事を呼んで行くと、同じ様に遊びに

行かないか?と…と、そのマサツグからの提案にモツとオリハは当然の如く戸惑い

返事!…オリハに至っては今だに痛むのか後頭部を摩り…何故急に?と言った様子

で訝しむ表情を浮かべて見せると、その真意について探りを入れる!…しかし幾ら

マサツグの表情を見ても笑って居るばかりで何も分からず!…妙に不気味さを

感じ!…が、その一方で不服そうにする者もこの時居り!…シルビィーナが何か

珍しく!…頬を膨らませる表情を露わにすると、マサツグに文句を零して行く!…


「……御主人様?…如何して私は誘ってはくれないのですか?…

シルビィーナはショックです!…」


「ッ!?…うえぇ?…い、行きたいの!?…

…だって誘うにしても今のお前のその格好だと逆に動き辛いだろ?…

だから誘うのを止めたんだが…」


「ッ!!…御主人様がそう仰るのなら!!…

私はいつでもこの服を脱いで参戦を!!……」


「止めなさい!!…ご主人様権限で命ずる…安易に脱ぐな!!……」


シルビィーナは頬を膨らませつつ静かにマサツグへ近付き!…そして目を若干

ウルウルとさせると不服と零す!…その際なまじっか美人であるシルビィーナ

に近付かれた事でマサツグは戸惑い!…思わず仰け反る様にして言い訳の言葉を

口にすると、シルビィーナはそれを聞くなり行動を!…と言うのも次には覚悟を

決めた様子で表情を固め!…そしてまた背中のファスナーに手を掛け!…と、

当然そんなシルビィーナの行動にマサツグが待った!を…慌てて止めに入って

約束を一つ!…シルビィーナに言い聞かせる様に命令を科すと、シルビィーナは

何故か残念そうな表情を浮かべて見せる。


「ッ!!!……承りました…御主人様…」


「何でそんなに残念そうにする!!!」


もはやワザとやって居るのか何なのか?…まるでガッカリした様子でションボリと

して見せ…となるとそんなシルビィーナの反応にマサツグも当然ツッコミを入れ!…

徐々にシルビィーナの性格を理解して来たのか?…とにかく既に若干疲れた様な

様子を見せて居ると、モツ達もこれには苦笑い!…そしてマサツグに参加するに

当たってのある質問をし始めると、更にそのシロの遊びはカオスに!…遊びを超えて

地獄へと変貌して行くのであった!…

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