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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章八十四節 戦車の影響と英雄の意味と雪に浮かれる者達-
しおりを挟む嵐の前の静けさとは行かず騒がしく!…マサツグがシルビィーナに色々ツッコミを
入れていると、次にはモツが暇だからかと参加の意思を!…何ならそのマサツグの
呼び掛けに対してオリハもやる気を出すよう立ち上がって見せ!…
そして二人は互いに玄関の前へ!…そこで固まっているマサツグの元まで
近づいて行き!…徐に確認を取るよう声を掛け出すと、これで参加人数は
五人となる!…因みに同じ鎧組であるリーナは自身のマネキンがやはり
気になるのかソワソワしており…声を掛けた所で参加する様な様子を
見せておらず!…マサツグもそれを理解して声を掛けずに居ると、次には
モツから質問が…
「それにしても良いのか?…
…多分親子水入らずでのイベントになると思うんだが?…
…俺達が居ると色々と不味いのでは?…」
「いつつつ…
…まぁ、誘われたのなら私は着いて行きますけどね?…
なんせ…シロちゃんの叔母さんなんですから!!…」
「…そこ胸を張る所なのか?…」
この時モツが言い出した事と言うのは参加をするに当たっての配慮で有り!…
自分達は邪魔になるのではないのか?と…何なら親子水入らずである事も口に
すると、今からでもやっぱり!…と言った何か遠慮する様な反応を見せ!…
しかしその一方でオリハは沸々やる気を出し!…何ならたん瘤が出来たのか
未だに後頭部を摩りつつ…それでも尚参加をする事を口にすると、その理由に
シロの叔母である事を明言する!…その際謎に胸を張る様な態度を見せると、
モツが呆れてツッコミを入れ!…が、そんな二人に対してマサツグは笑い!…
改めて大丈夫である事を話して行くと、その理由も口にする!…
「ッ!…プッ!…あっははははは!!…大~丈夫だと思うぞ?…
それにこう言うのは人数が多い方が楽しいしな!…な?…シロ!」
「ッ!…はいです!!!…皆で遊ぶです!!!!」
__キラキラブンブン!…キラキラブンブン!…
「ッ!…そ、そうか?…それなら付き合うけど……」
マサツグはやるなら大人数で!と笑いながらに話をする!…
そして大丈夫かどうかについてもシロに確認を取って行くと、
シロは笑顔で手を上げ!…もはやいつもの光景とばかりに
元気に返事!…その際本当に何とも思って居ないのか?…
寧ろ参加人数が増えた事で更に喜びを露わにすると、それに
比例して尻尾を振る!…この時シロは目を爛々と輝かせると、
今か今か!と待ち望み!…と、そんな様子を目にしてモツ達も
納得したのか!…それでも尚一応とばかりに再度確認を
取って行くと、オリハも念を入れて行く!…
「じゃあ一応で武器だけでも装備しておきましょうか?…
外で遊ぶとなるとモンスターが出て来るかもしれませんし…」
「ッ!…そうだな?…だったら俺も!……ッ!…あぁそうか今は!…
ドレッグさぁん!!…この剣借りて行っていいですかぁ!!」
__カン!!…カン!!…グッ!!……カン!!…カン!!…
「ッ!…すみません!!…じゃあ借ります!!」
やはり町の外に出るとなると一応の警戒は必須で!…オリハは装備だけでも!と
言うと、本当に武器だけを直ぐに携え!…となるとそんなオリハの言葉に
モツもピクッと反応して見せ!…いつもの様に剣を…が、今は打ち直し中で
使える筈も無く!…代わりにパッと目に付いたブロードソードを手に取ると、
ドレッグに許可を取って行く!…するとドレッグは返事をする事無く金槌を
振り続けて見せると、反対の手でさも大丈夫!とばかりにサムズアップをし!…
するとモツもそれを見て安心したようブロードソードを借りて行き!…
これで大丈夫!と二人が準備を整えて行くと、シルビィーナも付いて来る
旨をマサツグに!…
「…私もご一緒します御主人様!…
この格好でもお傍にお仕え出来る事を御覧になって下さいませ!!…」
「いや…ただ遊びに行くだけだからな?…
まるで今からドンパチしに行く訳じゃあないからな?…」
この時シルビィーナも当然付いて行く事を口にすると、上品に澄ましながらも
必死に訴え!…何なら大丈夫!とばかりにその場でクルリと一回転すると、
次にはスカートの中が見えない様に優雅に蹴り技を披露し!…となるとそんな
シルビィーナの様子にマサツグも戸惑い!…別に暴れに行く!…いや近いモノ
は有るのだろうか?…とにかく戦闘が無い事を口にすると、一応シルビィーナ
を宥めて行く!…そうしてシルビィーナの同行も認めた所でマサツグ達は外に!…
シロの我儘に付き合うのだが!…しかしこの時まだマサツグ達は知らなかった!…
シルビィーナが言っていた事がまさに現実になり!…マサツグ達史上!…
もっとも苦戦した戦闘?…に巻き込まれる事を!…本当に知る由も無いので
あった!……
「…んじゃ、行きますか!」
「おおぉぉ~~~~!!!」
__ガチャ!!…ギィィィ~~~……
さて一通り準備を整えた所でマサツグが号令を掛けて行くと、一同は返事し!…
そしてマサツグを先頭に一同は玄関を開けて行き、町へと繰り出し!…
と、この時ドレッグはやはり作業の没頭している様子で挨拶はせず!…
その代わりに何か意味有り気な様子で小気味よい金属を叩く音を奏でて行くと、
マサツグ達に挨拶の代わりをして見せる!…そしてマサツグ達もそれに
気が付いた様子で反応するが玄関の扉は締まり…
__カン、カカン!!…カン!!!!……カン!!…バタンッ!…
「ッ!…何かさっきのハンマーのリズムおかしくなかったか?…」
「…あぁ、まぁな?…
…もしかすると[いってらっしゃい]って言ってたのかもな?…」
「「ッ!…あぁ、な~ほ~ね?…」」×2
「……ッ?…何で急に訛った?…」
ドレッグのハンマーのリズムが可笑しかった事にマサツグが反応!…
すると次には全員に尋ねるよう声を掛け!…となるとモツも気が付いた様子で
返事をして見せ、その際思い当たるモノが有ったのか?…
リズムが挨拶に似ていた事を口にすると、マサツグとオリハが納得する!…
この時思わず何処かで聞き覚えのある訛りの返事をして見せると、モツは
分からなかった様子でツッコミ!…さてそうして疑問も晴れた所で改めて
一同は街中へ!…街中は今だ先程の強襲跡が残っており!…
メインストリートがグチャグチャの酷い有様を見せて居ると、ふと視線は
陥没した地面に…そこには今だ戦車の砲弾が残っており、それを中心に
円形状のクレーターが出来上がっていると、重装ドワーフ達が交通整備!…
馬車等の車?を通行止めにして居た!…
__ピィ~!!!…ピピピピィ~~~!!!…
「……改めて思うわ…」
「ッ!…え?…」
「マサツグ……良くあの砲撃をホームランしたな?…
幾らその大剣が頑丈だからって、普通は出来るもんじゃないぞ?…」
そんな円形状のクレーターを横に見つつ、モツがふと思った事を口に!…
と言うのも何かを思い出す様にポロッと零し!…そんなモツの言葉に
マサツグもピクッと反応するよう如何した?とばかりに声を掛けると、
モツは更に続けて行く!…何でもシミジミ疑問に思うようあの戦車と
対峙した時の事を話し出すと、幾ら何でも無茶苦茶だ!と…
マサツグのフルスイングに改めて驚きを露わにして見せ!…
普通は出来ない事を口にすると、マサツグも理解した様子で返事…
何なら何でだろ?とばかりに同意する!…
「あぁ~………本当にな?」
「ッ!?…おい!?」
「え?…」
それは紛れもなくマサツグ自身一か八かの賭けに出たと言う返答で有り、
それを聞いたモツは当然慌ててツッコミを入れ!…と、そんなモツの
ツッコミに対してマサツグもスラッ恍ける反応を見せ!…
とにかくそんな話で盛り上がり!…徐々に町の玄関口へと近付いて行くと、
そこには吹き飛ばされた玄関!…そしてそれを見張る様に守りを固める
クリミア達の姿がそこに有った!…その際被害状況を確認するよう話をして
居る様子が伺えると、遠目からでもその緊張感が伝わり!…
「…ッ~~~~……以上で報告を終わります!」
「…よし!…では引き続き警戒を怠るな!?…
またデグレアントの連中があの様な事がして来るかもしれない!!!…
もしくはモンスターが侵入をして来たら一大事だからな!!!」
「ハッ!!!…」
__ダッ!…ダッ!…ダッ!…ダッ!…
「……ふぅ…」
何なら徐々にその玄関口に近づいて行って居る訳だからその話声も耳に!…
すると丁度報告が終わった辺りで声がハッキリと聞き取れ!…次にクリミアが
自身の部下達に警戒を強めるよう指示を出し!…
その際あからさまにデグレアントに対して警戒を強める姿勢を見せると、
部下達も敬礼して一同返事!…そして持ち場に戻るよう散って行く!…
さてそうして一応は一段落が着いたのか、クリミアは疲れた様子で一息吐き…
と、その一方でマサツグ達もそれを見て大変そうだ!と…更には改めて
吹き飛ばされた門にも目を向けて行くと、その有様に言葉を零す!…
「……アッチもアッチで大変そうだな…
…でもってこっちも綺麗に吹き飛ばされてるな?…
確か…この玄関って一応ヘビーメタルで出来ているって…
ジッチャンから聞いたんだが……」
「……ッ!…あぁ、マサツグ殿!…それにモツ殿にオリハ殿!…
おはようございます!…」
門は見事に蝶番から破壊され、その玄関扉も地面に転がり!…
丁度扉の真ん中辺りにその砲弾が入ったのか、綺麗に陥没!…
そしてバラバラに壊れると言った事は無かった様子で原形を留め!…
更には戦車がその扉の上を走行したのか?…
キャタピラ痕がこれでもか!とばかりにクッキリ残っている様子が
有ると、マサツグがドレッグから聞いた話を口にする!…
何でもその扉は頑丈に出来ている物らしく、その扉を見ながら
モツ達に話し…と、ここでクリミアがマサツグ達の存在に
気が付いた様子で挨拶をしようと近付き!…そしていつもの様に
敬礼して見せ!…若干疲れ顔のままマサツグ達に挨拶をして行くと、
ここでモツが疑問を持つ!…
「……あれ?…俺、君に名乗った事有ったっけ?…」
「ッ!…あ、いえ!…
でも、リーナ様の隣で一緒に戦った二人の英雄殿の話は耳にして下ります!…
…あっ!…後、我らの同胞を助けて頂きありがとう御座いました!!…
…正直な話、ここまで留守にする事があまりなかったので…
皆は踏み潰されたのでは?と噂をされていたとか…」
「ッ!?…い、いやいやそれが仕事だし!…
…ってかこっちでもその話が伝わっているのか…」
「ッ!…えぇ、それはもう!…
…一時期子供達がその話を聞いて!…
英雄ごっこと言った遊びをしている姿も見られましたよ?…」
「ッ!?…おうふ!…」×2
名乗った覚えの無いモツは不思議そうに名乗ったか?と、するとその問い掛けに
対してクリミアは首を左右に振り!…が、既に知っている様子で話しをし始め!…
その名前を知ったきっかけがあの春野原での一件!と…
何なら掘テクのドワーフ達からも話を聞いた様子で笑いながらに話しをすると、
モツが恐縮した様子で慌て出す!…この時こっちにもその春野原での一件が
伝わって居る事に戸惑って見せると、クリミアは勿論!とばかりに返事をし!…
その際伝わって来た際の当初の話を口に!…マサツグやモツに憧れる子供達が
居た様で!…[英雄ごっこ]なる遊びがされて居た事を続けて話すと、
静かにマサツグもモツがダメージを受ける!…と言っても肉体的にではなく
精神的にダメージを受け!…二人とも自身の顔に手を当て項垂れたり
天を仰いだり…と、そんな話をして居ると次にはクリミアがふと不思議そうに…
マサツグ達は何故ここに居るのか?と、単純に疑問を抱いた様子で尋ね出す!…
「…そう言えば皆さんは何故ここに?……
ここに来ても何も有りませんし…この先は町の外ですよ?…
…それにリーナ様はいずこに?…」
「え?…あ、あぁ…町の外で雪遊びをしようと思ってな?…
それでここまで来たんだ!…
ついでにリーナは多分ドレッグの工房の中庭で
剣の練習をしてるんじゃないかな?…」
__…ギュッギュ!…ギュッギュ!…ッ!…ピョイン!…ギュッギュ!…
{…ッ!?…えぇ?…雪遊びの事を伝えた途端…
俺の周りがやる気を出し始めたのだが?…}
「ッ!…な、なるほど雪遊びを!……」
「まぁそんな遠くでやる訳じゃなくて…
ほら、直ぐ近くの外で遊ぼうと思ってさ?…
この門の修復作業の邪魔にならない様にやるから…
…良いかな?…」
それとなぁく最後にリーナの動向も気になった様子でクリミアが質問!…
するとマサツグもその突然の質問に戸惑って見せるが、誤魔化す事無く
素直に答え!…後リーナの事についてもちゃんと答え!…
マサツグがそうしてクリミアの質問に答えて居ると、何やら周りからは
慌ただしい様子が…と言うのも次にはモツやオリハが準備運動し始め!…
これから本気を出す様な反応を露わに!…するとそれに触発されてか
マサツグにくっ付いて居たシロもピョンと離れ!…同じ様に準備運動を!…
シルビィーナも流れに乗るよう軽く体を動かし始めると、マサツグは
そんな周りの様子に戸惑って見せる!…そして心の中で何で!?と言葉を
漏らして居ると、クリミアも納得した様子で返事を!…
その際周りの本気具合に若干戸惑った様子を露わに!…
マサツグもそんなクリミアに改めて許可を取るよう声を掛けると、
クリミアは更に戸惑った具合に返事をする!…
「…ッ!…え?…えぇ…別に構いませんが……」
「……ッ?…如何したんだ?…」
「ッ!…い、いえ…
…た、ただ英雄と呼ばれる人達も雪遊びをするのだなと思っただけで…」
「いやぁ…俺達だって人の子だし雪遊び位するさぁ~。
それに俺達だって英雄って呼ばれる為に頑張って来た訳じゃないし、
ただ、気に入らない奴を倒してきたらそう呼ばれる様になっただけだし…
そんな俺達は大それた者じゃないよ!…」
それはまるで意外と言った様子で目を丸め、そしてマサツグの事を見ると
何度か瞬きして見せ…するとそんなクリミアの様子にマサツグも不思議に
感じ出し!…クリミアにそのまま何が有ったのか?について尋ね出すと、
クリミアも戸惑った様子で返事をする!…何でも雪遊びをすると言い出した事に
意外と感じた様で!…素直にその事を口にすると、若干申し訳なさそうに
するのだが…それを聞いた所でマサツグは確かに!と言った具合に
苦笑いして見せ!…別に自分達もそんな特別な者達で無い事を口にすると、
クリミアは戸惑った様子で返事をする!…
「ッ!!…それでも貴方方が英雄と呼ばれている事には変わりはないですし!…」
「いやいや!…別にそんな焦んなくてもいいさ!…
…さっきも言った通り、俺達は大した事をしていないんだ!…
只単純に俺達がやりたい様にやって来た結果がコレであって!…
寧ろ俺からするとクリミア達の方が凄いと思うぞ?…」
「ッ!…え?…」
卑下する様に大した事無い!と言うマサツグにクリモアも戸惑い!…
もしかして気を遣わせてしまったか!と…すると慌てて訂正をする様に
クリミアは反論を口にし始め!…例えそうだとしても英雄である事は事実!…
今までの偉業?を思い出させる様にマサツグへ語って見せるが、マサツグは
それでも尚自身の事を卑下して話す!…と言うのもあくまでやって来た事は
我儘を言う子供と変わらない!と、何なら今のクリミアの方が凄い!と続け…
と、突如マサツグに褒められた事でクリミアも更に戸惑って見せ!…
面食らった様にその丸い目をパチパチと瞬きさせて見せると、更にマサツグは
話しを続ける!…
「だってそうだろ?…
町の皆を守る為に日々こうして出動しては問題の解決に当たり…
何か起きない様に寝る時間を削って見回りをして!…
それをさも当然の様に!…当たり前の様にこなす!…
…そんなクリミア達の方が凄いと俺は思うがなぁ?…」
「ッ!!…そ、そんな事は!!…ただ騎士として当然の事で…」
この時スッと笑いながらマサツグはクリミアの方が凄い理由を口にする!…
それも別に邪な心は全く無く!…ただ単純に心から素直な気持ちを言葉にして
クリミアに話すと、クリミアは更に慌てた様子で謙遜をする!…
それは照れる様な素振りで頬を染めると、次にはマサツグに対して両手を
突き出し左右に振り!…そして自分達はまだまだ!と…ただ騎士として
当たり前の事をして居る!とクリミアがそうマサツグに話して行くと、
マサツグはスッと奇妙な事を!…徐に謙遜するクリミアの事を指差し始めると、
それ!と言って笑って続ける!…
「ん!…それな?…」
「ッ!…へ?…」
「クリミアもさっき言っただろ?…ただ当然の事でって?」
「………ッ!!…」
当然マサツグに突如それ!っと言われてクリミア困惑!…
またもや鳩が豆鉄砲を喰らった様な表情を浮かべ!…が、マサツグはそんな
クリミアの反応など御構い無し!…改めて自身が言った言葉に注目するよう!…
クリミアが言った言葉をマサツグが復唱して見せると、
クリミアは理解するのに時間を…が、直ぐにハッとした様子で目を見開き!…
マサツグの言って居る本当の意味を理解して行くと、その視線を驚いた様子で
マサツグに!…マサツグも更に話しをする!…
「…結局の所、根っこは同じなんだよ!…騎士だろうが英雄だろうが何だろうが!…
ただ自分の信じるモノの為に動くってだけで!…
…まぁ俺の場合むず痒い称号になってしまった訳なんだが!…
それでも基本的にはそれを当然と思って居る事には変わらない!…
有るとするならそれはただ単なる価値観の違いだけなんだって俺は思う!…
だから俺と君の間でもそこに差は殆ど無いと思うし!…
こうして互いに尊敬し合える!……って、何を偉そうに話してんのか!…
…あぁ~とにかくだ!…結局の所!…俺もただの人間!!…
やった事も気に喰わない奴をぶん殴っただけで!…
後は国家転覆を仕出かしたとか!!…」
「……いや、普通に行ってますがそれは十分に大事なのでは?…」
互いに謙遜し合う話に終止符を打つ様にマサツグが言葉を!…
この時小難しい話をするのだが…その話も徐々に雲行きが怪しく!…
一応良い事を言って居るつもりで話をするが、それは徐々に着地点を
見失って行く!…そしてそれはマサツグ自身も気付いている様子で、
最終的には強引にまとめ!…その際気恥ずかしそうに頭を掻き!…
自身が仕出かした事について触れて行くと、やはり思考が可笑しい!と…
クリミアも戸惑った様子でツッコミを入れる!…
するとそのツッコミを受けてマサツグもウグッ!と言葉に詰まるのだが、
それでも尚強引に!…
「ウグッ!?…ま、まぁそうなんだが…それでもともかくだ!…
別に俺達に対して英雄だからとかって言って!…気負う必要はない!…
って事を言いたいんだよ!!…それこそ友達感覚で良い!!…
…リーナに対してもそんな感じで接してるんだ!…寧ろそれ位が…」
「いえ、リーナ様は一国の王女様である訳ですし!…
さすがにそれは如何かと!?…」
とにかく色んな意味で特別視をしない様に!と…自分達に対してはラフで
良い事を口にすると、その例にリーナを上げる!…この時何故リーナを
例に挙げたのか?と言うと、朴念仁のマサツグから見てもクリミアが
リーナに尊敬の念を抱いて居るのが伺えたからで…これでピシッと決める
とばかりにリーナの名前を!…しかしカウンターを貰う様に改めてリーナが
一国の姫様である事を口にすると、あからさまに戸惑って見せる!…
するとそのツッコミを受けた事でマサツグは再度戸惑って行くと、
奇妙な声を上げ!…
「うわぃえぇ!!……まぁ…何だ…と、とにかく!…
結局の所俺もクリミアも人でしか無いんだ!…
だから特別視はしなくて良いって事!!……それに…
本当の英雄ってのは…苛められている奴を助けたり…
困っている奴に手を差し伸べ助けたり…
どんな事でも勇気を持って踏み出す!…
事を成し遂げようが成し遂げまいが!…
その勇気を振り絞る事が出来た奴の事を!…
俺は「英雄」って言うんだって思うがな?…」
「ッ!!!…………」
もはや悲鳴なのか何なのか分からないがとにかく戸惑った様子で奇声を!…
そしてまた言葉に詰まった様子で黙ってしまい!…数十秒した後何か消沈した
様子でまた話し出すと、これまた話を纏めに掛かる!…もはやクリミアの
正論カウンターパンチを受けてフラフラなのだが、マサツグは懲りず!…
とにかく再度特別視はしなくて良い!と…互いがラフな関係である事を
願って行くと、クリミアはそんなマサツグの様子に困惑の極み!…
が、納得した様子で黙って頷く!…さてこの時点で話を斬れば丸く収まる所で
あるのだが、やはりマサツグは余計な事を!…と言うのも持論で英雄について
話して行き!…誰でも簡単に英雄に成れる事を口にすると、クリミアは
如何受け取ったのか?…目を見開きマサツグの事を凝視する!…
さてそうしてまた滑った様な雰囲気が流れ出すと、ふとマサツグが
気が付いた様子で反応を!…
「……ッ!…って、あれ?…あいつらいつの間に!…」
__ご主人様~~~!!!…
マサツグが見つけたモノと言うのは話が長い!とばかりに先に外へと出て行った
モツ達の姿であり!…既に軽く雪だるまを作っては何やら凝り出し!…
雪像にも挑戦する様なそんな姿勢の露わにしており、同時にシロがマサツグを
呼びながら手を振る姿も見つけて行くと、そんなモツ達の様子にマサツグは呆れ…
苦笑いをしながらも言葉を零す!…この時先程からの事を開き直る様に話して
行くと、結局の所綺麗に決まらず仕舞いで有耶無耶にし!…
「……ったく!!…どんだけ浮かれてんだよ!……
…まぁ、最後まで締まらなかった訳なんだが…
最後のはあくまでもただの俺の自論だから!…気にするな!…
って、言ってもペラくて本当に気にするほどでもないが…
まぁとにかく!…行って来るわ!!」
__タッ!…タッ!…タッ!…タッ!…
「………。」
何ならマサツグも諦めた様子でその場から逃げる様に言い訳を残し!…
そして手を振るシロの元へと駆けて行くと、やっと町の外へと
出て行って見せ!…その際その場に残されたクリミアはと言うと、
若干何かを考える様にして俯き出し…が、それも直ぐに結論を
得た様に顔を上げ!…徐に駆けて行ったマサツグの後ろ姿を
見詰めて行くと、思わずプッと笑ってしまう様なそんな反応を
見せる!…そして次にはマサツグの言った言葉の意味を理解したのか、
ポソッと笑いながら零し…
「……ふふふっ!…何か色々と言われて居ましたが…
私にはやはり立派な英雄殿の言葉にしか聞こえませんでした!…」
「……ッ!……ッ?…クリミア隊長?…いかが為さいましたか?…」
「…ッ!…いや、何でも無い!…」
改めてマサツグの話していた言葉!…と言うよりもその挙動を思い出し!…
何ならその時の不審な動きに笑ってしまい!…
しかし同時にマサツグが言って居た事を少しは理解した様子で零していると、
そこに部下の重装ドワーフが…その際クリミアが笑って居る事が珍しいのか?…
若干戸惑った具合に声を掛けると、クリミアもハッとした様子で反応を!…
次には隊長の顔へと戻って行く!…さてそうして色々と回りくどい話をして
居たものの!…マサツグもモツ達と合流すると息を切らし!…
__タッ!…タッ!…タッ!…タッ!…
「ぜぇ…ぜぇ……ふぅ~~!!…
おまっとさんです!!…」
「随分長くあの隊長さんと話していたけど何かあったのか?…」
「いや…只の世間話だよ…ちょっと長めのな?…」
「……ッ?…」
息を切らしながらも呼吸を整え!…そしてマサツグが改めて待たせた事を口に
すると、モツがかまくらを作りながら声を掛ける!…その際何人を収容出来る
物を作ろうとして居るのか?…とにかく巨大な物を作ろうとすると、現場から
借りて来たのかシャベルで雪を掻いて居り!…と、そんなモツの言葉に対して
マサツグもはぐらかすよう!…ただ世間話をして居た事を口にすると、モツが
その言葉に疑問を…と、同時にマサツグの顔目掛けて雪玉が突如飛んで来る!…
__ヒュン!…ベシッ!!…
「ぶえ!!……いきなりじゃねぇか!…
えぇおい?……今のは誰だ?…」
「オリハ叔母さん!!!…」
「うえぇぇぇ!?!?…シ、シロちゃん!?…」
「テメェかオリハ~~~!!!」
マサツグの顔に雪玉がクリーンヒットすると、マサツグは仰け反り…
と、同時にその雪玉だった物は顔から滑り落ち!…そこでマサツグが
若干オコ気味に!…眉間をピクピクさせながら誰がやったのか?と
声を掛けると、シロはその犯人を指差す!…その際本当か嘘かは
分からないが、シロはキャッキャと喜びながらオリハを指差し!…
と、そんなカミングアウトにオリハも戸惑い!…あからさまに
狼狽えた反応を露わにすると、次にはマサツグがオリハを襲う!…
この時すかさずしゃがんで雪を掻き集め始めて行くと、雪玉を作り!…
__ザッ!…ザッ!…ギュッギュッ!!……チラァ…
「い…いや今のは私じゃなくてシロ…」
まるで仇を見つけた様な勢いでオリハを睨み!…その作った雪玉を手にゆらりと…
さながらそれは剣の達人の様な脱力具合を見せて居り!…無言でオリハに詰めて
行き!…オリハもそんなマサツグの様子を目にして更に慌てて戸惑って見せると、
自分じゃない!と言い訳をする!…と言うのも本当の犯人はシロであり!…
オリハはシロに濡れ衣を着させられ!…と、この時素の様子で言い訳を口にするが
マサツグは止まらず!…ある程度近付いた所で大きく振り被り!…狙いを定めて
野球の様な投球フォームを決めて見せると、次にはオリハに向かって剛速球!…
オリハの顔を撃ち抜いて見せる!…
__ザシュッ!!…ゴゴゴゴ!!!…
「……往生しろやあああぁぁぁぁ!!!」
__バビュン!!……
「ッ!!…あべしッ!!…」
__………ドスン!!!…
「きゃぁ~~~♪」
相手が実の弟だろうと関係無し!…怨嗟を込めて全力ストレートを顔面に!…
するとその雪玉は見事にオリハの顔を捉えて行き!…喰らったオリハ自身も
何処かで聞き覚えのある悲鳴の様な言葉を口にすると、そのまま後ろに吹き
飛ばされる!…それは本当に綺麗に頭を撃ち抜かれた様に飛んで行くと、白い
絨毯の上に大の字になり!…と、そんなに様子にシロもキャッキャ!と楽しく
なって来た様子で飛び跳ねる反応を見せて居ると、辺り一帯に不穏な空気が!…
「ッ!!…」
__ザッ!……
「……ッ!…」
__ザッ!……
一連の様子を見て居たモツも当然の如く警戒!…巻き込まれないよう身構え出すと、
シルビィーナもそんな不穏な様子に気が付いてか流れに乗るよう身構え始め!…
何やら戦禍は更に拡大!…そしてモツとシルビィーナが構え始めた事にマサツグも
気付き!…二人に対しても何やら警戒をする様なそんな反応を見せて居ると、
そこにオリハも復帰する!…その際そのオリハの手にはいつの間にか雪玉が
カッチカチに握られており!…まるで殺気を物語っており!…
勿論そのターゲットはマサツグに!…もはやその戦いは誰も止めれず!…
自ずとバトルロワイヤルな展開になって行くと、マサツグが最後の確認を取る!…
「……よぉ~し、お前等?…ちゃんと覚悟は出来てんだろうな?」
「完全に巻き込まれなんだが…やるってんなら俺も容赦はしねぇぞ?…」
「………。」
「……もうこれお遊びじゃなくて戦闘って事で良いんだな?…シロ?…」
「ッ!!!……はいです!!!」
もはやそこに先程までの仲良しだった様子はなく!…一気に殺伐とし始め!…
マサツグが確認を取るとモツも被害を訴える様に返事を口に!…
しかし内心やる気を見せており!…ゆっくりと敵と思われる人物達に目を向けて
警戒を露わにすると、やはり敵意を剥き出しにする!…その際そんな二人の会話に
対してオリハとシルビィーナは無言の肯定!…黙して語らずデストロイ状態に!…
と、そんな殺伐とした様子の中!…シロはキャッキャ!と…
とにかく燥ぎに燥いでおり!…マサツグの確認の言葉に対して開戦を示唆するよう
返事をすると、満面の笑みで尻尾を振り!…遂には何方かが倒れるまでの!…
バトルロワイヤルと言う名の雪合戦が始まるのであった!…
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さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。
生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。
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剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。
一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。
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※小説家になろう様にも掲載中。
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
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しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
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(修正していないものは1600です)
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