どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章二十五節 シルビィの手料理と恐れ知らず!と不安定なマサツグ-

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今日で三日目?…となる霊峰の朝を迎えて一騒動を終えた後!…

フィロを介抱しつつマサツグがハッとした様子で反応すると、

改めて元の話を思い出す!…と言うのも元々シルビィを探して居た筈が

こんな事に!…フィロを介抱しながら辺りを見回して行くと、

次には何の前触れもなくシルビィがヒョコッと姿を現し!…

それはさも何事も無かったかの様に岩影から姿を現して行き!…

先程の騒ぎを聞いて居た様子でスッと姿を現して見せると、

次には会話に参加するよう声を…


「…何やら賑やかなご様子……

一体如何為されたのです……ッ!…おや♥…」


岩陰から姿を現したシルビィはもはや気に入ったとばかりにオリハのメイド服を

着用し続け!…腰の前で手を組みメイドらしく上品に歩いて姿を現すと、

次には何がそんなに騒がしいのか?と辺りを見回す!…

するとそこで未だマサツグを拘束し続けるフィロの姿を目撃すると、

そのフィロが拘束している位置から何か意味深に誤解をした様子で!…

ハッとした様子で若干見開き!…しかし次には何かモジモジとした様子で

頬を染めると、羨ましそうと言うか微笑ましいと言うか…

とにかくひたすらに誤解をする!…


「……これは♥……少々タイミングが不味かったでしょうか?…」


「ッ!…何を考えて居るか知らんが!…奇妙な気遣いは要らん!!!…」


「ッ!…隊長!!…一体何処に!!…ッ!……なるほど…

…では私も手伝います!…」


それこそ意味深に直視し辛い!と言った様子で視線を逸らすと、

自身が出て来るタイミングを間違えた!と…となるとそんなシルビィの言葉に

マサツグもすかさずツッコミ入れ!…未だ離れないフィロのたん瘤を撫でて居ると、

次にはラグナスもシルビィにハッと気が付いた様子!…

そして心配をして居た具合に言葉を零す!…

しかしその言葉も最後まで言い切る事無くスッと切れると、

何かを察した様子でマジマジ見詰め…そして次にはまるで察した様に言葉を続け!…

そのままシルビィの元まで歩いて行くと、何か協力する姿勢を露わにする!…


さてそうしてラグナスがシルビィと入れ替わる様にしてその岩影へと

進んで行くと、次には色々とその奥の方で慌しい様子を見せており!…

と、待つ事数分にしてラグナス登場!…その際その手におぼんが握られ!…

そのおぼんの上には何か湯気が立てているお椀が数膳乗せられて居るのを

目撃すると、面々はそのお椀に視線を向ける!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ッ!……ッ?…


「…全く!…隊長もこう言う事なら言ってくれればいいモノを!…

…それにしても珍しいですね?…隊長、滅多に料理を振舞うなんて事しないのに…

やはりこの方の事をそれだけ!…」


そのお椀からは湯気と共に何か独特の匂いが…

それは決して臭いとかそう言うモノでは無いのだが、分かり易く言うと異国の

料理の匂いが感じられ…となると普段嗅ぎ慣れていない匂いに一同思わず

戸惑ってしまい!…それは何?とばかりに各々がへ?と言わん様子で

固まって居ると、次にラグナスが溜息を…何ならシルビィに対して零し始める!…

するとそんなラグナスの言葉に対してシルビィもピクッと反応すると、

次には実力行使でラグナスに報復を!…


__ッ!……クルッ、ガッ!…


「ん?…ッ!?」


__ズイ!!……ッ!?!?…


シルビィはラグナスの居る方に素早く振り向くと、そのおぼんの上に乗っている

お椀を素早く一つ取り!…そのお椀を今度はラグナスの顔へと近付けて行き!…

さも口を開けて飲め!とばかりに迫って見せると、ラグナスをあっと驚かせる!…

何ならその一連の動きに掛かった秒数と言うのはたったの四秒!…

更にはそのお椀の中身を一滴として零さず!…

と、これにはラグナスも驚いた様子でビクッとして見せ!…

その場で動けず仕舞いに固まって居ると、更にはシルビィから忠告を受ける!…


「…ラグナス?…それ以上余計な事を言うと…

今からこのあっつあつのスープを一気飲みして貰う事になりますが…

…宜しいですか?…」


この時ラグナスの感覚としては気が付いたら目の前に熱そうなお椀のスープが

湯気を立ててこんにちは!…そして極め付けがそのお椀のスープを突き付けて来た

シルビィの表情にあり!…と言うのもこの時振り返って居てマサツグ達には

見えないのだが!…ラグナスからの視点だとそのシルビィさんの表情と言うのは

あの[氷の牙]と呼ばれていた時の感情の無い冷酷な表情!…

更にはその表情で出て来た声音もいつもの冷静な感情の昂ぶり等が感じられない!…

相手に殺気を感じさせない様に話し方をして見せると、更にプロの仕事ぶりを

発揮する!…となるとこれにはラグナスも一気に青褪めて自身の身の不安を

感じ出すと、必死に首を左右に振るしか無くなってしまい!…


__ブンブンブンブンブンブンブンブン!!!…


「…っ……宜しい…

では皆様に配膳を…」


__ブンブンブンブンブンブンブンブン!!!…


とにかくもう言わない!とばかりにラグナスが必死の様相で首を左右に

振って見せると、シルビィがふぅ…っと小さく息を吐き…と、次には返事として

スッとそのお椀を引いて見せ…ラグナスに続けて配膳をするよう命じて行くと、

ラグナスは首を左右から上下に!…承った様子で頷き続ける!…

その際スッと元のシルビィにも戻って見せると、スッと姿勢を正して見せ!…

が、その一連の様子を見て居る者からすればチョンバレな訳で!…

マサツグ達も思わずラグナスに同情!…その配られて来るお椀を受け取ると、

同時に頑張れ!とエールを送る!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「ど、どうぞ…」


「ッ!…あ、あぁ……あぁ~っと?…

負けるな?…強く生きるんだぞ?…」


「ッ!?…え、えぇ~っと……は、はい…」


この時いきなりエールを送るにしても如何言葉を掛けたら良いのか分からず!…

取り敢えず励ます様に言葉を掛けると、当然ラグナスは困惑!…

一体如何して?とばかりに表情が戸惑い!…とにかく言われた事に対して返事を

すると、次々に配膳を済まして行く…そしてその度に励ましの言葉を掛けられ

ラグナスが更に戸惑って見せる一方!…次の注目はその配膳されたスープに!…

と言うのもそこには何やら赤いスープの様な液体に謎肉が入っており!…

その今までに見た事が無いスープに思わず戸惑いを露わにすると、

モツがシルビィにスープの正体を尋ね出す!…


「……シルビィ?…スマンがこれは?…」


「え?…ッ!…あぁ、そうですね…初めてかもしれませんので説明致します…

これは[ディマディラン]…と言う少し変わった野菜と鹿の肉をぶつ切りにして

煮込んだスープにございます……[ディマディ]と言う野菜は…そうですね…

実際にお見せした方が早いと思います…少々お待ちください…」


別に抵抗が有る訳では無いのだが…シルビィの事を信用して居ない訳では

無いのだが…それでもモツは戸惑いながらに質問を!…

するとシルビィもピクッと反応してモツの方へ振り向い見せると、

それが何なのか?を答え出す!…何でもそれは人狼達の家庭料理なのか名を

[ディマディラン]と説明して見せ!…となると当然その聞き覚えの無い名前に

これまた一同困惑し!…それは何?と更に表情に出して固まってしまい!…

シルビィもそんな反応を想定して居た様子で説明を続けると、

その際食材を見せると言う!…そしてスッとその食材を取りに向かうと、

その一方ではマサツグが困り果てた様子で言葉を…


「……誰かこれ如何にかしてくれん?…

コレいつになったら離れてくれんだろうか?…

…片方の手を剥がしたと思ったら直ぐにまたくっ付くし…

また剥がしたら剥がしたでくっ付く…

…ある意味でホントに大した奴なんだが?…コレ?…」


「のじゃ~~……♥」


介抱するマサツグはいい加減フィロを引き剥がそうとするのだが、

中々に難航している様子で周りに助けを…

と、ここで周りの面々もそれを聞いて視線をマサツグの方へと向け出し!…

そこで未だ気絶状態でマサツグにしがみ付き幸せそうな表情を浮かべる

フィロの姿を見つけて行くと、思わず苦笑いをしてしまう…

その際シロは未だ乙女の様子でマサツグの傍らに座って居ると、

スープを見詰めてはただぼぉっとしており!…

その一方で話は変わってまたスープ!…周りの事など御構い無し!…

オリハ一人だけが先にそのスープに興味を持った様子で口を付けると、

ふと疑問形でこう話す…


「……これ…ミネストローネでは?…」


__ッ!…え?…ッ!…クイ~!…カランッ!…


この一言に面々の視線はオリハに向けられ!…そこでオリハがクイ~っと

お椀のスープを平らげている様子を目にすると、更には各々が驚き!…

と、驚かれている一方でオリハは物足りない!と言った様子で首を傾げ!…

そのまま飲み終えた?…或いは食べ終えた感想を口にすると、

まるで毒見の結果を話す様に食レポをし始める!…

その際右手で口元を拭って見せると、左手に空になったお椀を遊ばせ!…


「…けふっ!……食べた感じはミネストローネ!…

細かく刻んだ物とペースト状に潰した物の二種類の調理がされたトマトを

じっくり煮込んだ後!…鹿の干し肉をぶつ切りにして入れた感じかな?…

後、軽くオリーブオイルに似た調味料が入っている様にも感じる…

それが鹿肉の臭さを誤魔化してて食べ易くなってて…

塩コショウも丁度良い塩梅だった!…

…ただ…もう少し欲を言えば他の野菜も程よく入っていれば私的には

大満足の一品だったかなぁ…」


「……マサツグの様子を見ている間にもう食べた!?…」


「い、いつの間に!?…」


未知なる料理を手渡されても一切動じぬその豪胆さ!…そしてその料理に対して

興味を示すオリハの食い付きっぷりに一同驚き!…と、その一方で淡々と食べた

感想をそのままに!…もう少し欲しい様なそんな反応を見せて居ると、

リーナが完食して居る事に早い!と…アヤも戸惑った様子で反応する!…

そうしてオリハの食欲に一同が目を点にして固まって居ると、次にはシルビィが

その手に件の野菜を持って戻って来て!…


「…お待たせして申し訳有りません!……

これが[ディマディ]に御座います…」


__ッ!?……ッ…


「ッ!…え?…ッ!!…ト、トマトだ……」×3


__……チラ?…ッ!…ドヤァ!!……ッ?…


この時そのシルビィの手に納まって居たのは何所を如何見てもトマトであり!…

その身がはち切れんばかりにパンパンに詰まっている様子がハッキリ見れると、

同時に真っ赤に輝いて居る事にもふと気が付く!…

それは誰が如何見ても上等品である事がハッキリ伺えるレベルで有り!…

これには主婦であるくまさんも息を呑み!…マサツグプレイヤー達もオリハの食レポが

当たって居た事に驚きを隠せない様子で反応すると、再度オリハを凝視する!…

するとそんな視線にオリハも何か得意げな表情を露わにすると、

フン!と鼻息を漏らし!…と、そのオリハのドヤの様子にアヤやリーナが首を傾げ…

とにかくヤバい物ではない!と言う事が証明されると、次にはオリハの身に

ある変化が…


「…ッ!……あれ?…」


「ん?…どないしたんや?…何か不味い物でも…」


__バサァ!!…ギッギッギッ!…ギッギッギッ!…


「いや…ただ急に寒く無くなった様な?…」


それはオリハがミネストローネ?を食べ終えてから少ししての事であり、

オリハ自身もふと気が付いた様子で言葉を漏らし!…

と、そんなオリハの少し戸惑った様子の声にマサキもふと気が付き!…

若干心配をした具合に如何した?と言葉を掛けて行くと、次にはシルビィも

その言葉を聴いて戸惑った様子!…と言うのもやはり食味に合わなかったのか?と

心配をする!…しかしそんな二人の心配を余所にオリハは違う!とばかりに

立ち上がって見せると、次にはミノムシを卒業した様子で脱皮して行き!…

何なら体を軽く動かしながら何ともない!と…

そこで自身が今感じている状態について話して行くと、それを聞いた面々は驚き!…

シルビィはシルビィで安堵する!…


__…どよぉ!?……ホッ!…


「はぁ~…よかったです…もしかしてお口に合わなかったのかと…」


「ッ!…そんな事無いよ?…

…ただ物足りないから後でおかわりして良い?…」


「ッ!!…は、はい!…直ぐに!…」


安心してシルビィが心配していた事を話すと、オリハは全然!と言って否定!…

何ならお代わりを要求する始末になり!…シルビィもへ?とばかりに戸惑って

見せると、次には嬉しかったのか笑みを!…慌てながらに返事をする!…

そして足早にパタパタとシルビィが岩影へと駆けて行くと、オリハももう一度

落ち着く様にその場へ座り…一方でそのオリハの感覚を聞いてモツはハッと

理解したのか…夏海原で売られていたアイスと同じ気温耐性効果が有る事に

ふと気が付くと、モツもそのミネストローネを食べ出し!…

そのモツの様子に他の面々も続いて行く!…さてそうしてモツの考察通り

気温耐性効果のバフ付与を受けると、全員がもれなくミノムシを卒業し!…

と、その一方で未だマサツグ達は食事を取れず!…漸くその食事にありつけたのは

フィロが気絶から復帰したからの事…全員が食事を終えた後の事であった!…


さてシルビィが作ってくれたディマディランなるミネストローネ?を食べた一行は

寒さに対する耐性を獲得!…そして朝食としても食べた事で眠気も覚め!…

その一方でフィロが漸く目を覚ました事でマサツグ達も食事を!…

そのディマディランなるミネストローネを食べ始めると、一旦はモツ達に待機を!…

急いで平らげようとして見せる!…


___ズズズ…ズゾゾゾゾ!!…


「…ッぷあ~!!…おいしいのです!!」


「こりゃシロ、音を立てずに食さんか!!…マナー違反じゃぞ!?」


__ッ!…ッ?…


この時シロはそのお椀のスープを両手で持つと、次には流し込む様にして

音を立てながら口に流し込み!…と、その音が気になったのかフィロは

シロに対して注意を口に!…何なら不快感を覚えたのか耳をピコピコ!…

とにかくムッとした表情でシロにスプーンを突き付けながら文句を零すと、

次にはシロがへ?と言わんばかりに首を傾げ!…

そしてマサツグも呆れた様子!…そのシロとフィロの二人に対して注意を漏らす!…


「…マナー云々言う前に人に迷惑掛けたら謝ろうな?…」


「…ッ!!……ごめんなさい(です)…」×2


__シュ~ン…


「……ぷっ!…」


自分達が今現在進行形でモツ達に迷惑を掛けている事を口にすると、

それを聞いた二人もハッとした様な反応を見せては次にシュ~ンと…

耳は伏せられた様にペタッとしては尻尾も垂れ下がって元気が無くなり!…

二人揃って俯く様なそんな素振りを露わにすると、

これまた揃って謝罪の言葉を!…何とも某・猿芝居の様な反応をする!…

その際シロの口元は流し込んだせいか赤い髭が出来て居り…

と、そんな二人の反応を見て各々も思わず吹き出してしまい!…

マサツグもちゃんと反省をする二人にフッと笑みを零すと、

次にはその二人の頭を撫でて行く!…

さてそうして和気藹々としたのち三人もディマディランを食べて行くと、

すぐさま出発する準備を整え!…


__トッ…トッ…トッ…トッ…


「すまん、待たせた!!」


「ッ!…あぁ、別に大丈夫だけどぉ…そんな直ぐに動いて大丈夫か?…

ゲームの中とは言え食った後にこの螺旋道を歩くんだぞ?…

何ならもう少しゆっくりしてても…」


「いや大丈夫だ!…行くぞ!!」


急いで待っている皆に合流して行き!…マサツグが謝罪の言葉を口にすると、

モツがその声に反応した様子で返事!…何なら食後の事を心配した具合でも

声を掛ける!…

と言うのも某・一狩り行こうぜのゲームキャラクラスの行動力を見せられた訳で、

この後持つのか?と心配になり!…その際マサツグにもう少し休んでも良い事を

提案して行くのだが、マサツグは聞かず!…直ぐにでも出発する姿勢をモツ達に

露わにすると、そのマサツグの後ろではシロが洞窟を見上げる!…

やる気を滲ませるそんな様子を見せて居た!…


「……この先にシロの…お母さんが!…」


__…ッ!……フッ!……ドクンッ!…


「ッ!…ッ?…ッ?……ッ??…」


シロがその螺旋状の道の先を見つめてはそう一言呟くと、その様子にマサツグが

フッと微笑むのだが…この時同時に何故か心の中で喪失感を!…

別に何も失った訳でもないのだが!…今何かが消えそうになった事に対して

ふと不安感を覚えてしまうと、自身でもその感情に戸惑ってしまう!…

となるとマサツグ自身もアレ?と言った具合に胸に手を当て悩んで見せるが、

誰一人としてマサツグの様子に気付かず…

と、その一方でシルビィがシロにある事を!…この先の事についてもう大丈夫!と

ばかりに話しをすると、ここが如何言う所なのか?も話し始める!…


「…シロ様…その通りに御座います…

ここまで来たのならもはや着いたと言っても過言ではありません…

八合目…通称狼の頭脳と呼ばれる場所に女王様の居城が有り…

!…」


この時もスッと突如シロの背後にシルビィが立つと、その進む方向を

指差しながら説明を口に!…何ならもう楽観的になっても良い!とばかりに

話しを続け!…その先に城がある事も説明!…何ならその居城にて件の女王様!…

並びにシロに姉妹が居たのかその二人が待って居る事を続けて話すと、

次にはその話にリーナが違和感を!…それこそ気が付いた様子でピクッと

反応をして見せ!…そして徐にシルビィへ質問をする様に声を掛けると、

少し疑問を感じた表情を浮かべて見せる!…


「…ん?…ちょっと良いかシルビィーナ?…」


「ッ!…如何為さいましたか?…リーナ様?…」


「あ、いや……ッ…シルビィーナ、すまないが今のお前の言葉だと…

既にアポイントメントを取って来た様に聞こえたので、ついな?…

あぁ、私の勘違いだと思うから…気にしないでくれ…」


「…ッ!……」


そのリーナの質問に対してシルビィも反応、ふとリーナの方を振り向き…

そして返事を口にすると質問を受け入れ!…そのシルビィの様子にリーナも

ふと疑問に思った事を直球に!…

自身が感じた言葉の受け取り様を口にすると、徐々に自信が無くなって来たのか…

最後には何でもない!と誤魔化そうとする!…と言うのもそれはマサツグ達に

黙ってその女王様に密告して居た?とある種疑って居る様にも聞こえる訳で、

リーナもそれを理解したか最後にフェードアウトする様に声が細く…

と、そんなリーナの様子にシルビィもハッ!と…

しかし何かその言葉に思い当たりが有るのか?…何なら図星を突かれた様に

気まずい反応も露わにすると、次にはリーナに頭を下げる…


「…いえ…謝るのは私の方です…」


「ッ!…え?…」


「リーナ様のご明察通り…

私は皆様より一足先に女王様にお会いしております!…」


「ッ!?…えぇ!?…」


シルビィがリーナに頭を下げ出すと次には謝罪!…

これにはリーナだけでなくその他の面々も気が付いた様子で突然の謝罪に

戸惑いを露わに!…その一方でシルビィはリーナが言う事には間違い無い!と…

他の面々よりも先にその女王様に会いに行って居た事を話し出すと、

ずっと頭を下げ続ける!…それは勝手な事をしたが為の謝罪なのか?或いは

裏切った事を謝って居るのか?…とにかくシルビィは微動だにせず…

そんなシルビィの反応に各々がただ戸惑い固まった様子を見せて居ると、

ここでラグナスが会話に参加!…ふと真剣な表情で質問をする!…


「……隊長が女王様にお会いになられたと言う事は…

したと言う風に捉えても良いのですか?…」


「え?…それって如何いう…」


「えぇ…ラグナス…

私が居ない間…色々と頑張ってくれていた事もね…」


「え?…えぇ??…」


それは何か不穏な空気を感じる様に…

ラグナスが意味有り気な質問をすると、当然その注目はラグナスに!…

そしてシルビィもその質問に対して返事をする!…

その際何を見て来たのかは分からないものの、とにかく良くない事が

起きていたのか…シルビィは俯きラグナスの質問に対して肯定して見せ!…

更に自身がその間不在だった事に後悔の念を抱く様なそんな表情を浮かべて

見せると、珍しくシルビィがラグナスを褒める!…そんな様子を露わにする!…

となるとそんな一連のやり取りに当然誰もが付いて行けず、困惑するばかりで…

と、ここでマサツグが突如猛烈に怒りを覚え!…

その何か不安な空気を見せる二人に対して詰め寄り出すと、

一同は騒然として行く!…


「…ッ~~~!!!…おい、如何言う事か説明しろ!!!…

またその時のお楽しみって言うんなら!!…

今ここで無理矢理吐かせる事になるぞ!!!」


__ッ!!!……ガバッ!!!…


「…ッ!!…おいちょっと待てヤブ!!」


「こんな狭い所で暴れようとするな!!!…

…確かに気持ちは分かるがちょっと落ち着け!!」


この時マサツグが二人に怒りをぶつける様に詰め寄って行くと、

違う意味でも不穏な空気を!…と言うのもそのマサツグの手には握り拳が!…

さも殴り掛からん勢いで詰めて行き!…

それを察知したモツ・マサキ・オリハが慌ててマサツグを止めに入ると、

そのマサツグ達の間に割って入る!…羽交い絞めにしてでも拘束をする!…

その際モツとマサキの二人でマサツグの肩を片方づつ掴む様に拘束すると、

その一方でオリハが二人に危害が行かないよう間に立ち!…

と、三人掛りで怒るマサツグを必死に止め!…しかしそれでもマサツグは止まらず…


__グイッ!!…グイイィ~~!!!…


「ッ!?…何ちゅう力しとんねん!!!…

これがレベル差って奴か!?…」


「…ッ!…それはそうと!!…

さっきから話が全く見えないからちゃんと説明をしてくれ!!……頼む!!…」


__ッ!!……コクリッ…


二人を引っ張る勢いでとにかく苛立ちを露わにすると、

そんなマサツグの見た事の無い荒れ様に困惑!…険悪な空気に戸惑い続ける!…

その際ここでオリハがマサツグの様子に対してヤバい!と言った風に構えて居ると、

次にはシルビィとラグナスに説明を求め!…

と、そのオリハの話を聞いてシルビィとラグナスもハッ!と…

我に返った様なそんな反応を露わにすると、今度はそれに答えるよう言葉を零す!…


「……正直…この話は貴方達には辿り着くまでは話したくはありませんでしたが…

致し方有りません…この話は女王の居城手前…この道を進みながら話をします!…

ですから今は私達を信じて着いて来て下さい!!…如何か!!…

如何かお願い致します!!!…」


ラグナスは慌てた様子を見せると同時に正直な気持ちも口にして行く!…

しかしマサツグの状態を見るにそれも無理と理解を示し!…

もう誤魔化せないと感じたのか決意も固めた表情を見せると、次にはマサツグ達に

頭を下げてお願いをする!…その際詳しい話をする事をマサツグ達に約束をすると、

それでも尚一緒に付いて来てくれる事を願い!…と、シルビィもその居城の様子を

見て来て話したくない!と…


「……私もあの惨状を知った時…

今のマサツグ様には話すべきでは無いと思ったのですが……ッ…ッ!!…」


{…今の私はマサツグ様の従魔…マサツグ様が進む道は私の道!…

我が主が答えを望むのならその答えを!…我が主を阻む者には鉄槌を!!…}


「……申し訳御座いません!!…まだ如何やら私に!!…

マサツグ様に対する覚悟と忠誠が足りなかった様です!!…

その不備に深く反省をすると共に!…今、お話し致します!…」


まだ何か迷いがある様子を見せる中!…しかし今はマサツグの従魔である事を

思い出すと、その胸の中で自問自答をする様に改めてその決意を固め!…

そして次には謝罪の言葉を口にし出し!…この時自分が誰のモノで有るのかを

ハッキリとさせると、ラグナスと同じく覚悟を決めた様に!…

キリッと真剣そのものの表情を浮かべて見せる!…そして怒るマサツグに対して

真っ直ぐに視線を向けて行くと、正直に説明をする事を約束し!…

そして二人が話をする事を約束して互いにマサツグへ頭を下げ!…

その様子にマサツグも徐々に落ち着きを取り戻して来た様子!…

遂には二人の拘束を要らないモノとして見せる!…

しかしやはり納得が行かない事には変わらない様子で思いっきり仏頂面になると、

言葉を口に!…


「……OK…分かった…説明は移動しながらね…はいはい…

但し!ここからは一切誤魔化は無しだ!……いいな?…」


「…ッ!!……我が名に懸けて!!…」


「承知いたしました!!…」


それこそ不貞腐れた様に返事をして見せ!…

自身でも無理やり納得した反応を露わにすると、シルビィとラグナスも

謝罪を続ける様に傅き!…と、そんな様子に一同も取り敢えずホッと

安堵して見せ!…そして何故マサツグが突如怒り出したのか?についても

考え出すと、やはり戸惑った反応も残って行く!…

さてそうしてマサツグの怒りも落ち着いた所でフィロも内心ヒヤヒヤして居た事を

口にすると、丁度隣に居たリーナに戸惑いの表情を!…


「……ひょおぉぉぉ~!…

あんな風にマサツグが怒った所を見たのは初めてじゃ~!!…

マサツグは何か怒るとあの様に怒るのかえ!?…」


「……混乱の余り言葉が纏まって無い様に聞こえるぞ?…

…私もあの様に怒っている姿を見るのは初めてだ…

怒っていたとしてもあの様に感情的になるのではなく…

まるで何かを演じる様に怒っていたが……」


「ッ!…その様な事もあったのか!…

って!…それもわっちは見ておったな…影に隠れながら…」


「…私も…初めてかも…

私が最初マサツグと会った時も怒った事が無くて…

再会してからも…となるとマサツグに…

何か有ったのかしら?…」


思わずリーナへ確認を取る様に言葉を掛け!…リーナもそんなフィロの言葉に対して

戸惑いながらもツッコミを口に!…そして次には見た事無い!と返事をして行き!…

基本飄々として居る…或いは感情的になったとしてもそれが演技である場合が

ある様に話しをすると、フィロもそれを聞いてハッとした反応!…

しかし次には自身も見た事がある様子でふと思い出す!…するとアヤもその会話に

参加をするよう言葉を口にし始めると、やはり見た事がない様子で戸惑い!…

と、同時にマサツグがキレた原因についても考え出し!…

やはり説明不足が原因なのか?と考えて居ると、その一方でシロも恐る恐る

マサツグの服の裾に向かって手を…酷く怯えた様子でギュッと掴んで見せると、

俯いた状態で声を掛けて行くのであった!…

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感想 63

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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