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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-
-第六章二十六節 謎の感情と螺旋道中とお約束の不穏!…-
しおりを挟む__スッ…ギュッ!…
「ッ!……シロ?…」
「…ッ!!!……ご主人様?…もう…もう怒ってないですか?…」
「え?…」
「今のご主人様…シロ!…ひぐっ!…
すごく…ひぐっ!…怖かったですぅ~!…」
マサツグが裾を掴まれた事で振り返ると、そこには怯えた様子のシロが…
となるとマサツグは自覚がない様子で少し不思議そうに…
若干戸惑った感じで次には怯えるシロに向かい声を掛けると、
シロはビクッと反応!…やはり怯える様子を露わにする!…
そしてマサツグに向かい怒って居ないか?を確認すると、
マサツグもその質問に戸惑い!…と、困惑した具合に言葉を漏らし!…
思わずオロオロとする様子を見せて居ると、次にはシロが目をウルウル!…
今にも泣きそうな様子で言葉を続ける!…
しかし泣かないよう我慢をして居るのか、目をウルウルさせるだけに留まり!…
その一方でそんなシロの様子にマサツグもハッ!と…
更に驚いた反応を露わにすると、自身の中で疑問を持つ!…
「ッ!?…」
{…あれ?…何でだ?…何でさっきあんな俺…怒ったんだ?…
確かに今まで説明が無い事にイライラはしていたけど、
我慢出来ない程じゃなかった…なのにどうして?……あれ?…}
「ごしゅじんばば~!!…」
「ッ!!!…あぁシロ、ゴメンゴメンゴメン!!!…
怖かったな!!…ゴメンなぁ~よしよし!!!…」
それは先程自分が激怒して居た事についてであり!…
正直言うと別にそこまで怒る事では無かったのだが、
何故かカッとなった事に疑問を持ち!…
となると自身の中で自問自答を始める事に!…
何故?…如何して?とその理由について分からない様子で
戸惑い続けて居ると、一方ではシロがマサツグに抱き付き!…
怖かった!とばかりにやはり泣く!…
するとマサツグもまたハッと我に返って慌ててシロの事を迎えて行くと、
次には頭や背中を撫でてシロをあやし…
少しするとシロはそのまま眠ってしまい…
マサツグもそんなシロの様子にフゥッと一息吐いて行くと、
シロを抱えたままその螺旋状の道を!…先を急ごうとして見せる!…
「…ふぅ…寝ちゃったか…
…そう言えばシロの前で怒った所を見せた事が有った…
様な気はするんだがいつだったかな?……どっこいしょっと!…」
「ッ!…まさかシロちゃん抱えながらこのお世辞にも
整備されたとは言えん道を歩いて行くつもりかぁ!?…
確かにもう直ぐ着くとは言っとるけど!…結構シンドイと思うぞぉ~?…」
「…かと言ってシロ一人を置いて行く訳には行かないだろ?…
大丈夫だ、今までにも似た様な事が有ったから…」
「…いや、起きるまで待つと言う選択肢も……
あぁ~もう!!…疲れたら言いなさいよ!!…
代わってあげる位は出来るから!!」
何事も無かったかの様にシロを抱えて先を行こうとすると、
マサキが心配をする様にマサツグへ言葉を!…と言うのもまるで実体験が
有る様子でシンドイと話し!…何ならその時の事を思い出す様にフフッと
笑みを零しながら話を続けると、その話に覚えが有るのか…
マサツグも笑って返事をする!…何なら既に何度か経験済みである事を
話して行くと、そのまま足を螺旋の道に…
と、そんなマサツグの様子にくまさんも心配!…呆れたと言うか何と言うか…
とにかく助けが必要になった場合の事を口にすると、
慌ててマサツグを追って行く!…
そうしてもう命綱も要らない洞窟の中を進んで行く事に!…
先にシルビィ達が待って居り!…
「…じゃあ、さっきの約束通り!……
歩きながらの道中で説明を頼む!…
場合によっては俺はシロを母親に会わせたら即行で
連れて帰らなくてはいけなくなるからな!…」
__…ッ!…コクリッ!!…
「承知いたしました…では…こちらへ……」
この時いつの間にかシルビィが螺旋の道の手前に移動しており…
マサツグがシロを抱えて合流する様にシルビィの前へと立って見せると、
先程の話を掘り返す!…それこそ説明を求める様に!…
そのマサツグの言葉にシルビィも了承をするよう頷き返事をして見せると、
次には先行する様に螺旋の道へ!…遂にフェンリルクィーンの居る城へと
向かい始める!…その際シルビィの前を更にラグナスが警戒をした様子で
進んで行くと、チラチラと辺りを見回し!…
それはまだ何か有る様子で眼光鋭く!…更には進めば進む程に三合目から
感じていたプレッシャーがより一層強いモノへと感じられると、
各々その感覚に困惑!…戸惑いの言葉を零さずには居られないでいた!…
__ザッ!…ザッ!…ザッ!…ザッ!…
「……何だこの妙な緊張感は?…
まるで大物の敵を相手にしているような?…」
「モツさんもですか?…
さっきから殺気の様なものを感じて私も落ち着かないのです…」
「……今のは駄洒落か?…
だとしたら中々に面白いと…」
「シッ!!…黙って居るのじゃ!!…
お主の笑いの沸点も低いのは良く分かったのじゃ!!…」
__ッ!!…あぁ~ん?…ッ!!…おぉ~ん?…
歩き始めてまだ数分…モツが異様なまでに圧を感じる様な?…
とにかくプレッシャーが大きくなった事を話し出すと、
オリハも同意をする様に話しに乗る!…
その際意図せずまるで駄洒落の様な返事の言葉を口にすると、
一方で微塵もプレッシャーを感じて居ない様子でパルシィが!…
笑いのツボが浅かった様子で面白い!と笑って見せ!…
その場違いなパルシィの反応に珍しくフィロが反応!…
ツッコミを入れる様にパルシィへ黙るよう言葉を口にして行くと、
二人はまた険悪になる!…
しかしそんな時間も無い様子でシルビィが口を開き出すと、
そのプレッシャーの正体について話し!…
「…この皆様が感じている緊張感は今現在向かっている城より来ているモノ!…
そして私が旦那様達をここに案内した事に対して!…
後悔をして居る理由でも御座います!…」
「ッ!…如何言う事だ?……」
シルビィが言うのはこのプレッシャーは今目指して居る城より来ているモノらしく、
つまりは女王の物である様に話をし!…と、続けて今になって後悔の言葉を
口にし出し!…落ち込む様にして若干俯き…何か暗い表情を浮かべて見せると、
それに気が付いたマサツグが質問を!…その言葉の真意について尋ねて行く!…
するとシルビィも耳をピクッと反応させると、チラッと見る様にして振り返り!…
しかしその進む脚を止める事は決してなく!…まるで道を体で覚えている様子で
歩いて見せると、更に話しを続けて行く…
「…旦那様が聞きたい!と怒りを露にして仰った理由……その物に直結します…
……実の事を申しますと…女王様は今…危篤状態にある様に御座います…」
__どよぉッ!?……
この時まるでマサツグが怒った原因を知って居る様子で話しをすると、
次にはド直球に結論を!…何でもその今会いに行こうとして居る女王様は
危ない状態にある!と…まるで遅過ぎた!とばかりに悲し気な表情を
浮かべて見せると、当然それを聞いた一同は困惑!…
洞窟内に響く勢いでどよめいて見せる!…しかしそれでシルビィの話が
終わる事はまだ無く!…続けて何を見て来たのか?について触れて行くと、
更に良くない話を口にする!…
「この事を知ったのはこの洞窟に辿り着いて少ししてからの事…
皆様が寝静まった後にございます…」
__……ッ…
「…お話した通り私一人先に女王様の居る居城に向かい!…
シロ様の事をせめて女王様にだけでも!と思い馳せ参じたのですが…
そこはかつて私が居た城ではなく、ただ混乱に包まれた場所に…
とても誰かが統治している様な場所では無くなって居たので御座います!…」
事の始まりはこの洞窟で休憩を取った事から始まるらしく、何なら皆が寝静まって
一夜を明かす前で…シルビィはこの時に単独行動を取った!と自白をして行き!…
自身でもイケない!と分かって居た様子で話しをすると、その話に全員が沈黙…
何か緊張感を覚えて行く!…
そして黙ってシルビィの話に耳を傾け進んで居ると、シルビィも更に話しを続け!…
と、そこで見たモノについてもう自分の知って居る場所ではない!と語って行き…
何か不穏な空気を更に漂わせて不安感を煽って行くと、モツが戸惑った様子で
言葉を!…
「ッ!?…お、おいじゃあ!!…」
__ッ!……フルフル…
「…城を管理する従者達は皆、人形の様に生気を失い…
城を守る兵士達は皆殺気立っている…
そしてそんな城内の様子を私が静かに確かめて居ると、
ふと兵士達の会話が聞こえていたのです…
[女王様が危篤状態にある]と!…
その話を聞いて私は酷く動揺し!!…
その後直ぐに女王様のお部屋へと向かったのですが!!…
肝心の女王様の部屋には鍵が掛かっており確認出来ず…
…私は何も出来ないままその場を後にする事にしました…」
まるで行っても無駄脚になるのでは!?と慌てた様子で言葉を口に!…
するとそんなモツの言葉にシルビィも察したのか首を左右に振って見せ!…
まだ話がある様子で続けて言葉を!…
何でもそこは無法地帯に変わったかの様な口振りであり!…
とてもじゃないが統治されて居る様には見えなかった事を口にすると、
更に女王様の事についても危篤である!と…
これまたマサツグ達に緊張感を持たせて行く!…
そしてそれは兵士達の会話から盗み聞いたモノである事を説明すると、
勿論その女王様に会いに行った!と…
が、結果として会う事が出来なかった様で…
そのまま戻って来た所までを話して行くと、次にはふと疑問を…
リーナが不思議に感じた様子で尋ね出す!…
「…ん?…ちょっと待て?…では何故そのまま帰って来たのだ?…
シルビィーナの事だから確認するまで戻らないと思うのだが?…
何より先程から話を聞いて居ると…
まるで隠れながら調査をして居た様にも聞こえるが?…」
「ッ!…それは……幾ら元はこの城の近衛の隊長であったとしても…
私は一度山を下りた身に御座います…
既に彼等からすれば侵入者でしか有りませんし…
今の私にはマサツグ様の匂いが染み付いています…
…見つかれば確実に始末されるか、尋問…
いえ、拷問をしてマサツグ様達の居場所を聞き出そうとするでしょう…」
「…ッ!?…そ、そこまでやるのか!?…
かつての仲間だったと言うのに!!…」
と言うのもシルビィの話しぶりから性格も判断!…
そしてそのまま居座らなかった事に疑問を持ち!…
シルビィならそうした筈とリーナが問い…
その問い掛けに対してシルビィも耳をピクッとさせると、
その質問に答えて行く!…
その際シルビィが口にした言葉と言うのは世知辛い?モノで、
既に部外者扱いをされると…
何ならその事は自分が一番知って居る様で話をして見せ…
その話を聞いてリーナだけでなく他の面々も戸惑った様子で
聞いて居ると、更にシルビィは話を続ける!…
「……はい…例えかつての同胞であったとしても…
人間の手に落ちた私を見たのなら即刻討ち捨てに来る事でございましょう…
…彼等はあの日で止まって居ます…
シロ様の誘拐を企てた人間達を絶対に許さない!と誓い…
今まで生きて来たと思われます!……そこまでに彼等の怒りは深く!…
こびり付いては取れない様なのです……」
それ程までに非情である事を口に、そして彼らの怒りも尤もである!と話しを続け…
何ならシロを誘拐されたあの時から時が止まって居ると詩の様に語り…
詩の様にシルビィが悲しい表情を浮かべて見せると、一気に空気はお通夜モードに…
何とも重々しい空気になって行く!…
そしてその一連の話を聞いてラグナスも落ち込む様な反応を見せるのだが、
ずっと落ち込んでも居られない様子で辺りを警戒!…
と、次には空気を入れ替える様にシルビィに話しを!…
シルビィの隠密・情報収集能力を賞賛すると、ある事も確認して行く!…
「……さすが隊長!…
あの殺気立った大馬鹿野郎達からそれだけの情報を持って来られたとは!…
…その分だと今行われているこの状態が!…
如何言う状態なのかも勿論分かって居るんですよね?…」
「……勿論……それに貴方が引き起こした様にも聞こえたあの騒動ですが…
…ッ…まぁいいでしょう…ここから先の説明をマサツグ様に…」
「ッ!……はい!…」
そのラグナスの言葉と言うのも状況確認!…
それは色々な事に対しての確認であり!…
何なら今自分は反逆行為をして居る!とばかりに話して行き!…
シルビィもその話を聞いて重々承知している具合に途端に
キリッとして見せると、今度はラグナスに説明を…
何か意味深に求めて行く!…するとラグナスもそのシルビィの指示を
聞いてピクッと反応をして見せると、次には威勢良く返事!…
と言っても今だ周りに対して注意を払い!…
この状態についてラグナス自身も無礼である事を自覚すると、
マサツグ達に謝り始める!…
「……まずは歩きながらのご説明に付き、背を向ける事…
そして説明が遅くなった事に対し深く!…謝罪を致します!!…
申し訳有りません!!!…」
「………。」
「では説明の方をさせて頂きます!…
先ほどアレクシア隊長…いや、シルビィと言う者から説明が有ったとおり、
女王様は危篤状態にあります……
……しかし、それは誰も確認していない事なのです。」
「……え?」
それは気が抜けない様子で声だけでもと誠意を持って謝罪をすると、
マサツグ達も理解を示す様に何も言わず!…
と、その一方でラグナスは更に続けて説明を口にし出し…
そこで更に耳を疑う言葉を口にすると、当然マサツグ達を困惑させる!…
と言うのもそれは内容だけを聞けば可笑しな話で、誰も女王の姿を
確認して居ない!と言う事であり!…
となると勿論その話を聞かされた一同は如何言う事?と…
揃いも揃って訳が分からない!と言った反応を見せて居ると、
更にラグナスは説明を続ける…
「…正確にはしていないでは無く、出来ていないが正解ですかね…」
「ッ!?…ちょっ!…ちょっと待て!?…
危篤なのに確認してないって可笑しくないか?…
それに確認して居ないのに危篤って…
如何やったらそんな事が!?…」
その際ラグナスの口から出て来た言葉は更に難解を極め!…
と言うのも確認をしたくても出来ない!と言う事をマサツグ達に話し!…
となるとそのラグナスの話を聞いて一同は当然疑問を持ち!…
マサツグがその疑問をぶつける様に戸惑いながらもその事について
ツッコミを入れると、ラグナスは依然背を向けたまま!…
それでもその状況を確認する事が出来る様子である物について説明をする!…
「落ち着いてください!…勿論説明します!…
しかしここから先は少しややこしくなるので覚悟してくださいね?…
…ゴホン!…まず女王様が何故危篤だと分かるのか?…についてですが…
それは城に有る特殊な氷塊…[命の氷塊]!…
と言う物を見れば分かる事だからです!…」
「ッ!……ライフ…ロック…アイス?…」
この時ラグナスは戸惑うマサツグに対して若干慌てながらも静止を促し、
そしてその理由についてもちゃんと説明を口に!…その際特殊な氷塊…
[命の氷塊]なる物を語り始め!…
その特殊な氷塊の話を聞いて当然初めて聞く!とばかりに各々が
戸惑った反応を示して行くと、シルビィは何かを察した様子で下唇を噛み…
更にラグナスが詳しい説明を!…その氷塊についての細かな話をし始める!…
「[命の氷塊]と言うのは言うなれば目視で分かるその者の寿命です!…
その製造方法に付きましてはフェンリル家代々に伝わる秘術らしいので不明ですが…
とにかくその氷はその者の寿命を形にする氷で、幾ら強固なモノで砕こうとしても
砕ける事は無く!…如何なる灼熱でも絶対に溶けない!…
その者の寿命が尽きない限り決して溶ける事の無い氷だと認識して頂いたら
結構です!……そしてその氷は女王様の居城に有るのですが…
スコルティナ様が誘拐され…ハティビィエール様だけとなった時以降から徐々に
少しづつではありますが溶け始め!…それに気が付いた者が女王様の危篤!と…
実際に私も見たのですが…確かに初めて見た時より少しばかり!…
小さくなっているのが確認出来ました!…それゆえ危篤と…」
そのラグナスが言う説明だと[命の氷塊]と言うのは寿命その物!…
そしていかに重要であるかもマサツグ達に語り!…
となるとその話を聞いてマサツグ達も漸く納得!…
思わず恍けた表情も浮かべつつ…
それでも話が繋がった!と言わんばかりに黙って居ると、
いつ頃からその異変が見られ始めたのか?を…
とにかくそこから危篤である事を知った!とばかりに話をする!…
そしてその話を聞いたマサツグ達も思わず軽く頷く素振りを露わにすると、
次にはモツが質問を!…
「……なるほど?…で?…確認していないと言うのは?…」
「ッ!…それはですね?…
…その氷が小さくなり始めてから…
誰一人女王様のお姿をお見かけしていないからなのです…
…ただ例外もある様で…
我々人狼族の代表長に[マグダラス]と言う者が居りまして…
その者だけは女王様の事を知り得る事が出来る様なのです…
実際女王様の部屋に出入りしている姿も見られ…
ある者がその女王様の容態について深く問い詰めて行った所!…
その者は処罰!…追放されたという話も聞こえております!…
…まぁ本人は否定をして真実を有耶無耶にして居ますが…
火の無い所に何とやら…周りの者達は暗黙の了解をして居る様です!…」
__………。
モツが気になる事が有った様子で言葉を口に!…
と言うのも話はちょっと振り返る方向へ…最初の確認が出来て居ないの話にまで
戻って行き!…何故確認が出来て居ないのか?について尋ねて行くと、
ラグナスもピクッと反応するなり更に話を!…その事のきっかけから説明をする!…
その際例外がある事も話し出すと、新たな人物の名前も口に!…
何ならラグナスはその人物の事を嫌悪して居るのか?…
その後ろ姿からでも分かる位に声が嫌悪を露わにすると、何か怪しむ様に言葉を!…
納得が行かない反応も露わにする!…
さてそこまで聞いてまだ話が終わらない様子で更に続き!…
今度はそのマグダラスと言う者がやろうとして居る事について話し出し!…
「……そしてそのマグダラスは何を思ったのか!…
まだ女王がご存命だと言うのに!!…
後継者に[ハティビィエール]様を祭り上げようと!!…
…一応理由としては…長らくこの混乱に収拾を着ける為に!…
ハティビィエール様を即位させると!…
他の人狼族の安寧を考えての策の様ではあるのですが…」
__ッ!……はあぁ~……
「ッ!……いかが為さいましたか?…」
と言うのもそのマグダラスなる者は既に女王様を諦めている?…
ともかく安寧を求めている様子でシロの妹!…
ハティビィエールを即位させようと躍起になって居るらしく!…
と、その話が出て来た途端にマサツグとモツがハアァ~っと…
何かを悟った様子で一気に脱力する素振りを露わにすると、
そんな二人の様子に気が付いたのか…次にはラグナスが声を掛ける!…
するとそのラグナスからの問い掛けに対してマサツグもピクッと
反応すると、正直な気持ちを口にし始め!…
「ッ!…え?…あ、あぁ…いや気にし無いでくれ…
ただまたこの手の話かぁ…って思って…」
「ッ!…ん?…この手の話って如何言う事や?…」
この手の話に事欠かないマサツグ達!…
そして本人達も次に巻き込まれるであろう事案に今度はこれか…とばかりに
言葉を零すと、二人は揃ってやはり落胆…その一方でマサキやくまさんが
疑問を持つ!…と言うにも今までどんな冒険をして来たのか?と言うのは
聞いて居らず、まさか自分達も巻き込まれるとは露にも気付かず!…
いや、もう巻き込まれて居る訳なのだが!…
とにかくそんな反応を見せるマサツグ達に対して声を掛けると、
マサツグがアヤ達に話しを振る!…
「…主にアヤやリーナから話を聞いてくれ……もう何とも言えん…」
「ッ!?…ちょ、ちょっとぉ~!!…」
「私達に話を振られても困るのだが!?…」
「主に張本人達の様な気がするが?…」
「「それは心外(だ)!!!」」×2
それこそ今まで巻き込まれた原因は後ろに居ると…
マサツグがアヤやリーナをチラ見し!…
と、突然話を振られた事でアヤとリーナも戸惑い慌て!…
自分達は関係無い!と…マサツグに抗議をする様に文句の言葉を
口にするのだが、片やお転婆で片や家出!…
何方も結果として一騒動起こしており!…
マサツグが呆れた様子で文句を受け入れない言葉を口にすると、
更に二人はショックを受け!…
しかしそれでも自分達が騒動を起こした訳ではない!とばかりに
文句を言う!…さてそうしてまた後方が騒がしくなって来た所で
ラグナスが若干戸惑て見せると、更に話しの続きを口に!…
「…と、とにかく!…当然そんな話に納得出来ない者達も出て来る訳で!…
そのマグダラスに対して反旗を翻す者達が現れ出したのです!!…
その際反旗を翻す理由に先程話した[命の氷塊]がまだ在る事!…
そして女王様ご本人の姿が確認出来て居ない事からこれはマグダラスの凶行!と…
それは徐々に数が増えては勢力となり!…遂には対峙する結果となったのです!!…
…それが!…」
「貴方が引き起こした反乱…と言う事ですね?…馬鹿弟子?…
…貴方は民衆及び兵士達が見ている中で…その代表長に向かって反論をした事が
きっかけで出来た反対勢力!…
…城で聞いたラグナス派と言う名前にまさかとは思いましたが…
まさかこんな大事をする様になるとは…
…かつての訓練生の頃では有り得ない動きですね?…
せいぜい覗きをするのが関の山…」
そこから話し出したのは当然とばかりに反対勢力の誕生の話であって!…
ラグナスが何か責任を感じる様に話して居ると、次にはシルビィも話に参加!…
そして衝撃の事実を口にする!…
と言うのもその反対勢力を仕切って居るのが今マサツグ達の前を歩いて居る
ラグナスである事を話して行くと、シルビィ自身まさか?と思った事を口に!…
何ならまた訓練生時代の時の話しを持ち出し!…
これまた弄る様にして最後に言葉を口にすると、
ラグナスも慌てて止めに入る!…
「ッ!?…うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…
今説明と関係無いじゃないですか!?!?…
そう言うのは後にしてください!!…
…と、とにかく!!…
私が貴方達をここに案内した理由は
一緒に女王様を探して欲しいのです!…
このままだと担ぎ上げられたハティビィエール様が後継者になり!…
その補佐にあのジジィが就くともはや実際の支配者はあのクソジジィ!!…
それではハティビィエール様が大変な事になってしまいます!!!…
ですから如何か!!…如何かお力を!!!…」
まさかのシルビィからのチャチャにラグナスが慌てて振り返ると、
勿論はぐらかす様に言葉を!…そしてシルビィに対して文句を口に!…
同時に話の軌道修正もして行くと、次にはラグナスが恐れている事態を語り!…
何としてもマグダラスの凶行を止めたい!と話をする!…
その際最後にやはり協力を願う様に話しをされると、マサツグ達もその話を
聞いてまた派閥争いかと…しかし話を聞かない事には前には進まず!…
やはり逃れる事が出来なかった事にもはや諦めが付いて居ると、
ふとシロが起床…何なら先程までの話を聞いて居た様子で話しをする!…
「…ご主人様?……お願いです…手伝って上げて下さい…」
「…ッ!…シロ!…いつ目が覚めて!?…」
「お母さんが居なくなっちゃった…と言っていた所からです…
ご主人様…お願いです…お母さんを…
お母さんを探すのを手伝ってください……んん~……ふあ…あ~あぁ…」
「……ッ!…シロ…ふふふ…」
__……ッ!!…クルッ?…
シロが突如目を覚まし、そしてお願いをして来た事に驚き戸惑い!…
と、マサツグはいつ起きたのか!?と声を掛け…
その問い掛けに対してシロも眠い目を擦りながら返事をすると、
更にお願いの言葉を口に…そしてまだ眠いとばかりに欠伸もする!…
するとそんなシロの反応を見てマサツグもハッとして見せると、
次には思わず吹いてしまい!…と、同時にシロのお願いに対して
スッと覚悟を!…やる気を見せる表情で次にクルッと背後を見ると、
その各々の反応を見て行く!…
するとそこにはマサツグ同様呆れながらも覚悟を決める者達の姿が有り!…
そして各々言葉を口に!…
「…はあぁ~……やるんだろ?…もち、付き合うよ!…
…ってかここまで来て帰んのも納得出来ないし?…」
「ッ!…私もやるぞ!!…私の友の願いだ!!…友として叶えねばな!!」
モツは頭を掻きながら諦めの言葉を、しかしその目はやる気に満ち!…
何なら自分でも中途半端が嫌いである事を口にして見せ!…
そしてマサツグに付いて行く事を!…シロの願いを聞く事に同意をすると、
頷いて見せる!…するとそれを皮切りにリーナもモツ以上にやる気を見せて
腕を振り回すと、シロを友!と言っては使命感に燃え!…
と、その後ろでもそんなリーナに呆れた様子!…
何なら自身の慣れにも戸惑いを露わに!…しかしやはり乗り気なのか!…
最後には噴き出す様にして思わず苦笑いをして見せると、
やはりやる!と言葉を続ける!…
「…はあぁ…何だかんだでこうなっちゃうのよねぇ?…
…もう慣れて来てる自分にもビックリだけど?…ッ…
ふふふ!…私も!!…当然やるわ!!…」
「…勿論私もやりますよ?…
シロちゃんの叔母様なんですから!…」
「だとすると俺等も頑張らなアカンな?…
可愛い孫の頼みに応えやなぁ…じぃじにばぁばやねんからな?…」
「…頑張ると言っても何を頑張れば良いのやら…」
「……お義父様にお義母様もやると仰るのなら!…わっちもお供いたします!…
お義父様とお義母様に降り掛かる厄災はわっちが跳ね除けて見せましょう!!…
…ついでにシロも友なのでな?…手伝ってやる…」
__コクリッ!…
そしてオリハもさも当然!とばかりに返事をすると、マサキもくまさんに
やる事を勧め!…と、そのくまさんは戸惑う様なそんな反応を露わに!…
するとそんな二人をフォローする気で居るのか?…
フィロが二人を助ける事を口にすると、自身の株を上げようとする!…
が、その最後には照れ臭そうにシロの為とも語り!…
とにかくパーティ全体がやる気を見せ!…各々この先に待ち受ける困難に対して
覚悟を決めると、脚を止める事無く前に!…
ラグナスやシルビィに二人を感動させるのであった!…
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テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
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ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
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俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
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至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
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コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
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