どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章二十七節 手厚い歓迎とマグダラスと本当の名前!…-

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シルビィやラグナスから話を聞いて決意を固める一行!…

その螺旋状の道を登り歩き二~三時間が経過と、遂にその終わりが見えて来る!…

その際さも七合目の終わりとばかりに洞窟の天井に穴を見つけると、

道はその穴に向かって伸びており…当然マサツグ達もその穴に向かって前進!…

そして遂に八合目へと辿り着きそこで更に開けた場所へと一行が安堵する様に

出て来ると、それは待って居た!とばかりに姿を現す!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ッ!!…


「……ようこそお帰りになられました!…

我らが女王様の娘!…スコルティナ皇女様!!…」


__ッ!?…バババッ!!!…ヴヴヴヴヴヴヴ!!!…


突然その開けた場所の方から聞こえて来る声にマサツグ達が困惑した様子で

ふと振り向くと、そこには殺気立った兵士達と一緒に明らかに兵士達より

立場が上と分かる!…ローブに身を包んで居る年老いた人狼が一人!…

さも先頭に立つよう杖を突いて嫌に不気味な笑みを浮かべている様子を

見せて居ると、その年老いた人狼を相手にラグナスとシルビィがハッと身構え!…

何やら敵意を露わにする!…

そしてその場所も八合目であろうか天井には日が差し込む穴が一か所だけ

開いて居るのが見られると、その穴のお陰か洞窟全体の様子が伺え!…

と、ラグナスとシルビィが身構え出した事で各々戸惑い!…

咄嗟の反応にイマイチ反応が出来ないで居ると、ラグナスとシルビィは

マサツグ達に忠告!…後ろに下がれ!と口にする!…


「…お下がり下さいませ!…マサツグ様!!…」


「マグダラス!!……何故ここにお前が居る!!!」


「……くっ!…ふっはっはっはっはっはっはっは!!!…

面妖な事を聞きおる!…何故ワシがここに居るのかと?…言わずとも分かろう!!…

スコルティナ様のお帰りに皆一同総出でお迎えに挙がった次第!!…

何も可笑しい事はない!…」


この時ラグナスが先頭に立つよう前に出ると、その後ろにシルビィが回り!…

更にはマサツグ達に忠告を口に!…いつでも自身の身を犠牲にして主人を

守れる様に身構えて見せると、その先頭に立ったラグナスが言葉を!…

やはり敵対している様子でその杖を突く人狼に向かって威嚇をする!…

するとそんなラグナスに対してこの杖を突く人狼がマグダラスと言うのか、

可笑しい!とばかりに大笑いし始め!…

そしてここに居る理由について話し出し!…

自分達はさも当然の事をして居る!とばかりに話しをすると、

シルビィもシルビィでツッコミを入れる!…


「……その殺気立った兵士達で我々を取り囲む事がですか?…

…随分と…知らない内に物騒な御もてなしをする様になったのですね?…」


__チラッ?…チラッ?……チャキッ!!……ギュゥ!!…


その際軽く辺りを見回す様に視線を向けると、相手の数と状況の確認を

手早く済まし!…そして互いに睨み合う様にしてその場から一歩も動かず!…

そんな様子にモツ達もいつでも戦闘に入れるよう身構えて見せると、

マサツグはシロを大事そうに抱え!…いつ始まるとも分からない戦闘に

対して防衛!…シロを死守する体勢を露わにする!…

そうして最初からクライマックスの様な展開になって行くと、

マグダラスはそんなラグナス達の様子を目にしても笑みを止めず!…


「…さて…それではスコルティナ様をこちらへ……」


「誰が貴様になど手渡すものか!!…この薄汚い老害が!!!…

女王様が居ない事を理由に覇権を握ろうなどと!!…」


さも余裕とばかりに言葉を口に!…スッとマサツグに向かって左手を伸ばし!…

その際シロの事をスコルティナと言って渡すよう!…

笑みを浮かべながら和平的に圧力を露わにすると、そのマグダラスの言葉に

ラグナスが噛み付く!…当然一歩も退かない堂々とした態度を取って見せると、

人狼らしく唸って見せ!…

しかしそんなラグナスを前にしてもマグダラスは笑みを!…

さも数で優っている分此方の方が有利であるよう鼻で笑うと、

その事をそのまま口に!…ラグナスを嘲笑って馬鹿にする!…


「…さっきから何の話をしているかは分からんが…

大人しく引き渡した方が身の為だぞ?…

幾らライカンスロープ最強と呼ばれるお前と!…

かつて氷の牙と恐れられた近衛が居ようと!!…

この数の兵を相手にやり合おうなど愚の骨頂!!…」


__ザザッ!!…ッ!!……ッ……


「…フフフフフ!!!…」


この時マサツグ達を取り囲む兵士の数は約100~110…

それに対してこちらはまともに戦える者はラグナスやマサツグ達をまとめて12人!…

かなり差が有り!…となるとさすがに厳しいのかラグナスとシルビィが

苦虫を噛んだ様な表情を浮かべ!…その様子を見てマグダラスも更に笑みを!…

口角を上げてニヤリ!と一際嫌な笑みを浮かべて見せると、笑いが止まらない様子を

露わにする!…しかしそんな相手の様子を目にしてもモツ達は一歩もビビらず、

寧ろシロを抱えているマサツグの代わりに挑発をするよう言葉を口に!…


「それは少し違うぞ?…おっさん?…」


「ッ!……お主達は?…」


「…一応シロの付き添い…って所か?…

こっちの目的は女王への謁見であって!!…

お前にシロを引き渡す為に来たんじゃない!!…

そっちがその気ならこっちもそれ相応の対応をさせて貰うぞ?…」


__チャキッ!!…


それこそ逆に相手を馬鹿にする様に!…

モツが不敵に笑って言葉をポソッと口にすると、その声はマグダラスの耳にも

届いたのか?…次にはピクッと反応する!…そしてそんなモツ達にチラッと

視線を向けて行くと、誰だ?とばかりに言葉を…しかしモツの余裕の笑みは

決して変わらず!…続けて調子に乗るようマグダラスに挑発の言葉を吐いて行くと、

スッと武器を構えて見せる!…それは誰が如何見ても敵意を露わにする行為であり、

それを見た兵士達も怒りを露わに!…何なら同じ様にそれを見たマグダラス自身も

馬鹿にするよう鼻で笑うと、更に言葉を口にする!…


「ッ!……フン!…やはり人間共は愚かよな?…

人間と私達人狼とでは天と地ほどの差が有ると言うのに…」


__カチンッ!!…


「…今…久しぶりに怒りが込み上げて来たんだが?…」


「…奇遇ねモツ…私エルフだけど…

エルフなんだけど何故か私もイラッと来ちゃった!…

もうあの馬鹿犬の頭吹き飛ばしても良いかしら?…」


まるで呆れている!とばかりに首を左右に振って見せ、完全に自分達より格下!と

見下している態度を取って行き!…何ならマグダラスが馬鹿にする事を口にすると、

兵士達もニヤリ!と…さも同調し馬鹿にするよう笑って見せる!…

となるとそんなマグダラス達の反応にモツも珍しくカチン!と来た様子で、

武器を手に潰す!と…と、このモツの言葉にアヤも同意!…

何か自分も馬鹿にされた様に感じたらしく…

モツの言葉に対してもう撃って良い?とばかりにポソッと言葉を呟くと、

その背後ではリーナもカンカン!…

オリハに羽交い絞めにされて止められて居た!…

そしてそんな人間達を目にしてフィロも若干呆れて見せると、

さもお手本を見せる様に言葉を!…


「…はあぁ~…その愚かな人間共に!…

その皇女様を誘拐された!…間抜け共は何所の誰なのやらぁ?…」


「……ッ!!…何じゃと!?…」


まるで五十歩百歩!と言わんばかりに…さもどちらも阿呆で叶わん!と言った

態度を露わにすると、シロが誘拐された事を口に!…十分人狼達も間抜け!と

纏めて馬鹿にする!…何なら今この状況を作り出したのも元々自分達のせい!と

ばかりにニヤッと笑うと、これにはマグダラスもカチン!と来た様子で!…

と、次には人狼達全員も勿論反応して見せ!…

フィロにその敵意の目を一斉に向けて行くのだが、フィロは全く怯まない!…

余裕の笑みを浮かべつつ更に人狼達の神経を逆撫でする!…


「…お主みたいに相手の力量も計れぬ!…

駄犬が頭をやって居るからこの様な事態に!…

その阿呆と呼んで居る連中に出し抜かれる事になってしまうのじゃ!…」


__……チラッ?…チラッ?…


「……はあぁ~…どいつもこいつも…威嚇だけは一丁前で!…

皆揃って間抜けそうな表情をしておる!…

…これではその女王様とやらも…何やら可哀想に思えてしまってくるのぉ?…」


「グッ!!…キサマァ!!……」


まるで平安雅の如く優雅な立ち振る舞いで前に出て!…

相手の事をこれでもか!とばかりに馬鹿にすると、次には周りをチラリ?…

と言うのも取り囲んで来ている兵士達の表情を見て!…

恰好だけは一人前である!と…見た目だけの木偶の坊達!と更に煽るよう

言葉を口にすると、着物の袖で口元を隠し!…コロコロと笑って煽り続ける!…

事相手を煽る事に関してはピカイチの腕を見せるフィロにこれには周りも

唖然として行き!…マグダラスもまんまと乗せられた様子で怒りを覚える

そんな反応を露わにすると、次にはキレたのか号令を!…兵士達を嗾ける!…


「ググググ!!…もう良い!!…この者達を今ここで亡き者にして!!…

スコルティナ様を奪還する!!!…行けぇい!!…

この愚かで無知なる馬鹿者共に!!!…我らの力を見せるのだあぁ!!!」


__ウオオオオォォォォォォォ!!!…


「ッ!!…逆賊はどっちだ、このクソジジィ!!!…

いっそここで蹴りを着けてやる!!!…」


「…いざ!!…参る!!!」


余程頭に来ていたのかマグダラスは歯軋りを!…

そして兵士達に感情が昂ったまま号令を出し!…その号令を聞いて兵士達も一斉に

マサツグ達へ襲い掛かろうとして行くと、兵士達は待っていました!とばかりに!…

波となって一斉に押し寄せるそんな勢いを露わにする!…

それはまるで獲物を目の前にして一気に息の根を止めん!とする狩りの様で!…

吠えながら手に持った武器を掲げ!…

と、そんな様子にラグナスとシルビィも動き出し!…寧ろここで決着を着ける!と…

意気込みの言葉を口にすると、その大乱闘に参加をする!…

さて…そうなると当然マサツグ達もその乱闘に参加をする訳になるのだが、

この時面々は珍しくもやる気に!…


「行くぞ!!…舐められたままじゃムカつきっぱなしだ!!!」


「おっしゃああ!!…人類なめんなああぁぁぁ!!!」


「……オリハ…貴方、獣人でしょうに…」


モツが珍しく怒りを露わに!…右手に剣を持って左手に銃を!…

オリハもそんなモツの言葉に続くよう両刃剣を掲げて見せると、

得意の無双に入ろうとする!…その際リーナも解放された事で参戦すると、

現場はカオスに!…何なら誰一人としてその二人を止める事は決してなく…

寧ろ冷静にアヤがオリハの言葉に対してツッコミを入れると、

各々声は洞窟内にて反響!…それは騒がしいモノへと変わって行く!…


__ハアアアアアアアァァァァァ!!!!


__ウオオオオォォォォォォォォ!!!!


片方はシロを守る為に決死の突撃!…もう片方はシロを奪還する為に波を!…

先陣を切ったシルビィとラグナス!…シロを奪う為に向かって来る兵士達が

互いに武器を構えてぶつかろうとすると、もはや今から始まる戦闘は誰にも

止められない!…

何方かが完全に倒し終えるまで終わらない!と誰もが思った瞬間なのだが!…

それは意外にもたった一声で止まってしまう!…

と言うのも誰もが予想だにして居なかった様子で固まる事に!…



            「「「「静まりなさい!!!!」」」」



__ブワァアアアア!!!!……ッ!?!?…うおおお!?!?…


それはまるでその戦乱の声を吹き飛ばす様に!…

たった一言静まる様にだけ叫んで見せると、一斉に人狼達はビクッ!と…

まるで怒られた犬の様に固まってしまう!…それは反射条件で固まった様に

反応をすると、次には本人達も驚き戸惑い!…それはラグナスにシルビィも

例外ではなく!…同時に各々その声の聞こえた方を振り向いて行くと、

その声の主が誰なのか?を確認しようとする!…

するとそこに居たのは一人の人狼の女性であろうか?…

白銀の綺麗な容姿をした者が立って居り…となるとそんな女性を見て各々恐々!…

まるで酷く驚いた表情を浮かべて見せ!…

人狼達がまさか!と言った反応を露わにすると、マグダラスが声を!…


「ッ!?!?!?……そ、そんな!?…そんな馬鹿な!?…

な、何故!?…何故ここに女王様が!?……」


「ッ!?…え!?……」


__女王様!?…女王様!?…女王様!?…女王様!?…


マグダラスはその女性を女王様!と、自身も驚いた様子で声を!…

と、その一言に兵士達及びラグナスとシルビィが更に驚き!…

先程まで殺気立って居たのが嘘の様に!…

一気に鎮圧されて行く様子が見られて行くと、その女性はマサツグ達が

居る方に向かって歩き!…更にその容姿を露わにする!…

その際その女性はシルビィに似た銀色の髪を靡かせており、

肌は雪の様に白く!…腰の辺りまで有るポニーテール揺らして見せ!…

そして頭には女王!とばかりに氷で出来たティアラを!…

更には日に当たると透けて見えそうなドレスを纏っていた!…

そしてその兵士達に対して堂々とした態度を取って見せると、

同時に何とも言えない気品を放ち!…これには兵士達も慌てて道を開ける始末!…

そしてその女王様も止まる事無く一歩…

また一歩とマサツグ達の方へと歩いて行くと、遂にはマグダラスの元に!…

この騒ぎの在り様について質問をする!…


「…これは一体…何の騒ぎですか?…マグダラス?…」


「ッ!?…こ、これは!…スコルティナ様がお帰りになられたのでお迎えを!…」


「…それでどうして戦闘騒ぎになるのですか?……

…それにこの様に兵士達を集めて……

まるで人間達同様に誘拐をしようとしている様ではありませんか…」


「…ッ!?…ハハァ!!…申し訳有りませぬ!!…」


女王は若干怒りを覚えた様子でマグダラスに声を!…

するとそんな女王の言葉にマグダラスも恐縮した様子で頭を下げると

次には言い訳!…当然不味い所を見られた!と言った具合に慌てて居り!…

ただシロを迎えに来ていた事を口にするが、勿論この有様ではそうは見えない!…

女王は更にツッコむ様にして言葉を零す!…それは何か呆れた様にも見える一方、

遠慮なく苦言の言葉を口にし!…と、そんな女王の言葉にマグダラスも更に慌て!…

もう一度頭を下げて遂には謝罪の言葉を口にすると、女王はそんなマグダラスに

対して呆れたまま…次にはシロを抱えているマサツグの元へと歩いて行く!…


「…はあぁ~……貴方と言う人は…」


__……トッ…トッ…トッ…トッ…


「………。」


溜め息を吐くと女王はマグダラスをそのままに!…

そして呆れられたマグダラスも頭を下げたままその場から動かなくなり!…

と、そんな様子にモツ達も何か不完全燃焼と言った様子!…

しかしこれ以上戦う理由も無くなってしまい!…

徐々に構えていた武器を降ろす様なそんな素振りを見せて居ると、

この時マサツグだけは警戒!…シロを抱えたまま女王の事をジッと見詰める!…

するとシロもそんなマサツグの様子に気が付いたのか?…

次にはマサツグの事を呼び!…


「ッ!…ご主人様?…」


__ギュッ!…トッ…トッ…トッ…トッ…


「………。」


当然シロも不思議そうに!…マサツグに抱えられながら尋ねる様に首を傾げて

見せると、依然マサツグは警戒!…更にシロをギュッと抱える!…

そして無言のままに抱え続けるマサツグにモツ達も何か可笑しい?とばかりに

反応をし出すと、次にはシロ同様疑問を持ち!…

となると当然マサツグの後ろに立って肩を叩き…

何故そこまでして警戒をしているか?と理由を尋ねるのだが…


「……ッ?…ヤブ如何したんだ?…やっと女王様に会えたんだぞ?…

それなのにまるで敵を見て居る様な?…何をそんなに警戒を?…」


「…ミニマップを開いて確認してみ?…

俺が警戒している理由が分かるから…」


「ッ!…え?…」


マサツグはこの時一切モツには振り向かずに返事を口に!…

と言うのもミニマップを確認する様に!と…

となると当然モツとしてもそんな答えに戸惑う訳で!…

それでも言われた通りにミニマップを確認!…

するとそこにはマサツグが警戒をしている理由が

ハッキリと投影され!…モツも驚いた様子で反応をすると、

慌てて武器を構えようとして見せる!…

何故ならそのミニマップに表示されて居たのは!…

つまりはその!と言う事を表記しており!…

そしてその近付いて来る女王?らしき者は両手を広げて微笑みを!…

まるで娘の帰りを待って居た!とばかりの態度を露わにして見せると、

次にはシルビィが間に!…

何やら警戒をした様子でその女王の前に立って見せる!…


__バッ!!…スゥ!…どよぉ!?……


「……これは何事ですか?……」


「…申し訳ありませんが?…少しだけ質問をさせて貰っても宜しいでしょうか?…

…お時間も取らせません…ただ一つだけお聞かせ願いたいのです…

…私の…私のは何でしょうか?…」


勿論シルビィが女王の前に立ち塞がった事で周りはどよめき!…

そしてヤバい!とばかりに沈黙をし!…

すると邪魔をして来たシルビィに女王も目に見えて怒りを露わに!…

その際シルビィの事を二つ名の方で呼んで見せ!…

さも文句を言う様にこれは如何言う事?とシルビィに理由を尋ねて行くと、

シルビィは澄ました態度で返事!…名前を呼んでくれ!とお願いをする!…

となるとそんなシルビィの質問に対して女王も戸惑った反応を露わにすると、

次にはシルビィの名前を呼び直し…


「……ッ?…何を言って?…貴方の名前は[]…

[アレクシア]でしょうに…何を可笑しい事を…」


__ッ!……フッ……ッ!!!…バッ!!…ドン!!!…


「ッ!!……なっ!?…」


「ッ!?…き、貴様一体何を!?…ッ!!…」


女王はシルビィの事をアレクシアと呼び…

一体これが何を意味するのか皆目見当が着かない様子を露わにすると、

次にはシルビィもフッと笑みを…

そして若干の間を開けた後にその女王の体を押し飛ばす!…

それはまるで拒絶する様に強く押し飛ばし牽制すると、

当然そんなシルビィの凶行に兵士達一同はどよめき!…

何ならその光景にマグダラスも何事!?と…

さも無礼者を目の前にして怒りを露わにするよう吠えようとして

見せるのだが、シルビィは全く怯まない!…

それどころかその手に持っていた槍で更に驚くべき行動に打って出る!…


__ビュッ!!…ッ!?…どよぉ!!…チャキッ!!…


「…動くな!…」


__ッ!?……


「動くと…無用な血が流れる事になりますよ?…」


と言うのもシルビィはその押し飛ばし怯んだ女王に向かい槍を突き付け!…

そしてその動きを牽制して見せ!…何なら一歩でも動けば刺す!とばかりに

冷徹な視線も向けて行き!…そんなシルビィの蛮行に!…

兵士達も驚き戸惑った様子で反応すると、次には武器を手にそのシルビィに対して

武力行使!…とは行かず!…シルビィは周りの者達に対して動くな!と警告…

その槍で更に女王に向かいスッと刃を突き付けて行くと、兵士達に脅しを掛ける!…

となるとそんなシルビィの凶行に各々がビクッとした反応を見せると、

勿論動くに動けず!…

と、同時にシルビィを知る者達はあのシルビィが!?とばかりに戸惑い続け!…

女王を盾に!…シルビィが場の制圧に成功をして行くと、

一方で女王が戸惑って見せる!…


「ッ!!…な!…何を!?…」


「ッ!……はい?…」


「この様な事をしていいと思って居るのですか!?…

!!…なのですよ!?…

…もし操られて居るのなら目を覚ましなさい!!…そしてあの子を取り戻し!!…」


当然突然の事に頭が追い付かない様子で戸惑って居り、そしてシルビィに向かい

必死に言葉を掛け出し!…が、シルビィはやはり物ともせず…

その話し掛けて来る女王に対し全く態度を改めない様子を露わにすると、

首を軽く傾げて見せる!…すると女王も怯まず更に言葉を口にして行くと、

シルビィが操られて居る!と口に…が、シルビィはその女王の言葉に対しても

ピクッと反応!…それは違う!とばかりに言葉をポソッと呟いて見せると、

徐々に怒気を帯びて行く!…


「……違います…」


「え?…」


「……そもそもとして…私のを女王様が間違える筈が無いのです!…」


「ッ!?…」


「…何故ならば…

何故ならば名前の無かった私に名前を付けて下さったのは!…

他でもない!!…

そして先程から貴方が言って居るその名はただ愛称!…

ではない!!…」


「ッ!?…な!?…」


勿論そのシルビィの否定の言葉を聞いて女王は戸惑い!…

思わずたじろいだ様子で後退り!…

と、その一方でシルビィは何が違うのか?について話を続け!…

自身の名は女王様が付けてくれた!…

と言う事はその名前を言えなかった貴様は誰だ!?と言った具合に

怒りの表情を浮かべて見せると、その言葉に女王は更に困惑!…

何ならマグダラスも戸惑って見せる!…

そしてそんなやり取りを見て他の兵士達も戸惑った反応を露わにし出すと、

互いの顔を見る様な戸惑い様も同時に見せ!…

と、次にはシルビィは名前を口に!…自身の本当の名前を口にし出すと、

更に[氷の牙]へと戻って行く!…


「…私のはアレクシアではなく!…

[アレクシスホワイトファング・シグルーン]…です!…

この名前を着けて下さった方こそが我が敬愛する女王様であり!!…

名前を間違えた貴方が偽者である何よりの証拠!!!…

…女王の姿に成りすました雌犬!!…貴方…いえ、貴様は一体誰なんだ!?」


「ッ!?…グゥ!?…そんな馬鹿な!?…確かにお前はアレクシアの筈!?…」


「それはそこに居る私の馬鹿弟子が長いからと勝手に縮めた名前!!…

本物の女王様なら!!…私の事は別の名前で更に呼ぶ!!…」


「グ!!…グゥゥ!!!…」


徐々の澄ました様子から勇ましく!…

メイド服姿で槍を構え女王を偽った事に対して吠えて見せると、

辺りは一気にシンと…さもその怒りに怯える様に静まり返る!…

そしてその一方ではマグダラスが何やら意味深な事を口にすると、

次には化けの皮が剥がれた様に更に言葉を!…

何ならシルビィに確認を取る様に言葉を口に!…

そのマグダラスの言葉に対してシルビィもギン!とマグダラスの事を

睨んで行くと、有り得ない!と言った様子で返して見せる!…

さてそうしてその目の前に現れた女王が偽物だ!と言う事が

分かって行くと、更にマグダラスは目に見えて焦りを見せ!…


{…チィッ!!!…抜かったわ!!!…

女王の影武者を使えば無駄な労力無しに皇女を奪還出来ると!!…

二段構えでおったがまさかこうなるとは!!…もはや仕方ない!!…

全兵力を使ってでもスコルティナを亡き者に!!…}


「…えぇ~い、斯くなる上は!!!……

者共!!…何が何でもスコルティナ皇女を!!…」


マグダラスは心の中で狼狽!…そして考えて居た策が破綻してしまった事で

吹っ切れたのか?…もはや形振り構わない様子で考えを改め!…

全兵力を注ぎ込んででもシロを何としても亡き者にしよう!と

覚悟を決めると、号令を口に!…その際あくまで奪還を!と叫ぼうとする!…

しかし次にはそれも叶わない様子で可愛い乱入者が!…

と言うのもその今にも突撃しようとする兵士達の背後より声が!…


「…お姉様が如何したのですか?…」


「ッ!?…そ、その声は!!……ッ!?…」


「ッ!……え?…シ、シロ?…」


となるとそんな背後からの声にマグダラスもビクッ!と…

何なら本気で慌てる様に!…偽女王が出て来た時より更に冷や汗を掻く様な

そんな反応を露わにすると、恐る恐る背後を振り向く!…するとそこに居たのは

シロと同じ位の女の子…いや、もう一人シロがそこに立って居り!…

当然そんな謎の幼女の登場に一同戸惑い!…

マサツグもまた誤解した様子でシロと呼ぶと、抱えて居るシロが返事をする!…


「ッ!…はいです?」


「………シロ?」


この時シロはやはり不思議そうな感じでマサツグの呼び掛けに対して返事をすると、

マサツグの顔を覗き込み!…と、向こうのシロ?も自分が呼ばれた?と思ったのか…

同じ様に首を傾げさも知らない名前と言った反応を取って見せると、

そのままマサツグ達をジッと見詰める!…

すると一方でマサツグもまた蜃気楼を見て居るのか?と…

とにかく困惑した様子を露わにする!…しかしそれを否定する様にマグダラスは

背後を振り返ってその幼女をジッと見詰め!…そして未だに冷や汗を!…

まるで今の現場を見られたくない!と言った様子で慌てて居り!…

互いに如何反応したものかと悩んで居ると、その幼女はゆっくりと…

マサツグ達の居る方に向かって歩いて来る!…


__……トッ…トッ…トッ…トッ…


「……ッ!!…シ、シロちゃん!?…」


「ッ!…俺だけじゃないって事はやっぱり!!…」


「…にしたってこれは!!…全くの瓜二つ!!…」


徐々に近づいて来る幼女はまるっきりシロの生き写しみたく、

身長・体形・容姿と何もかもが一緒であり!…ただ違う点があるとするなら

シロは目がパッチリとして居て元気な女の子!と言った印象であるのだが…

その近付いて来るシロ?は無気力気味…何処か眠そうな感じで若干垂れ目と言うか

ダウナー系?…そしてシロの赤い瞳に対してシロ?の方は青い瞳!と…

言うなればサファイアブルーの綺麗な瞳をして居た!…

その他細かい所を挙げて行くと、シロは癖っ毛のセミロングに対して

シロ?は背中まであるストレートロング!…何なら勿論服装も違い!…

シロはオリハの本気コーデ!…シロ?はアヤが来て居る様な

ミニスカのドレスを身に着けて歩いて来ると、可愛いパンプスを履いていて!…

まさにシロをお姫様にした様な容姿で歩いて来て居た!…

さてそうなって来ると、互いに如何したら良いのか分からず!…

徐々に近づいて来る幼女を置いて!…

まるで牽制し合う様に戸惑って居ると、二人は邂逅!…

そしてそんな様子にマサツグもオロオロと戸惑うのであった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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