どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章二十八節 シロの妹と見えぬ闇と光の城-

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突如として現れたもう一人のシロ?に一同困惑!…何ならマグダラス率いる

人狼達兵士も驚き戸惑い!…そして互いが互いに動けず仕舞いになって行き!…

シロとそのもう一人のシロ?も互いに見詰め合う様にしてジッと視線を

合わせて居ると、ここでマサツグがハッ!と…

何かに気が付いた様子で言葉を零す!…と言うのもそのもう一人のシロ?の格好に

見覚えがある!と…その際確認をする様にそう一人のシロ?をジッと見詰め…


「……ッ!…あれ?…その格好…あの六合目で見た?…」


「ッ!…あれ?…何でハティが中腹に?……ッ!…

あ、あぁ…あの時の人間さん達ですね?……て言う事は…

…お待ちしておりました……お母様がお待ちです…」


「ッ!…え?…」


この時マサツグは六合目で見た幻覚のシロをその目の前のもう一人のシロ?と

一緒と語って行くと、それを聞いたもう一人のシロ?も何でその事を

知って居る?とばかりに首を傾げ…しかし次にはハッとした様子で理解を示し!…

そしてマサツグが見たのはさも幻覚でなかった事を口にするよう返事をすると、

更に話しを続けて行く!…と言うのも一人何か納得した様に話して行くと、

今度は待って居た!とマサツグに話し…

となるとそんなもう一人のシロ?の言葉にマサツグ達も戸惑い!…

一体何の事か?とばかりに固まって居ると、次には五月蠅い者が一人!…


「なりませぬ[ハティビィエール]皇女!!!…

この者共を城内に入れるなど有り得ませぬ!!!!…

過去に侵入を許し、破壊の限りを尽くした人間達と同じ外道…」


その五月蠅い者と言うのもマグダラスで有り!…そのもう一人のシロ…

ハティビィエールのやろうとして居る事にカッとなると、猛烈な勢いで

反対をする!…その際過去に遭った事をまた繰り返すのか!?とばかりに

言葉を吐くと、何とかハティビィエールに制止を促そうとするのだが!…

そんな鬼気迫る勢いのマグダラスに対してハティビィエールは一切動じず!…

寧ろそんなマグダラスに対して流し目を!…

逆に圧を掛ける様に言葉を口にして見せると、更に女王が怒って居た事も

話して行く!…


「…これはなのです…幾ら爺やが文句を言っても無駄なのです…

…それとも爺やはお母様に反抗するのです?…だとしたら爺やは今日で…

…それにお母様を病気扱いして部屋から出さない様にしたのは爺や…

その事についてもお母様は怒って居たのです!……いい加減にしないと…」


「ッ!?……ッ…」


__ッ!?…じょ、女王様は行方不明になった筈では!?…


と言うのもその女王行方不明騒動の原因はマグダラスに合った様子で、

その事を言われたマグダラスもビクッとすると委縮!…

それこそ散々人の事をボロクソに言って居たにも関わらず今は自分より

小さな子供に脅される始末!…となるとそんなマグダラスの様子に兵士達困惑!…

これは何?とばかりに戸惑った反応を見せて居ると、

更にハティビィエールは言葉を…今の女王の状態について悲しそうに話す…


「行方不明になっていないのです…

…ただ今はお母様は…お父様のお墓の前で…泣いているのです…」


__ッ!……


まず先程から言って居る行方不明の事について否定をすると、

今女王は傷心状態にあるのか…その女王の夫の墓の前で泣いて居ると…

と、実の子供であるハティビィエールが俯き語り!…

そんな話を聞いて兵士達もハッとした様子で俯き出すと、一気に周りは暗く重く!…

何とも言えない様子に変わって行く!…

それは自分達の不甲斐なさを呪うかの様にも見えてしまうと、

マサツグ達もそんな様子に更に困惑を覚える始末で!…

が、意外と長くは続かない様子でハティビィエールがハッ!と…

何ならやはりマサツグ達に用がある様子で顔を上げ!…

気丈にも元のダウナー顔に戻って行くと、もう一度付いて来る様に声を掛ける!…


「…ッ!…とにかくそこの人間さん達はこっちに!…

…もう爺やの言う事なんて聞かなくて良いから!…」


「ッ!?…グッ!!…」


「ッ!?…あ、あぁ!…ちょっと待って!?…

シロ、立てるか?…どうやらこの子がお前の妹らしいぞ?…」


「ッ!?…シロの!…妹!!…」


ハティビィエールは更にマサツグの方へと近づいて行くと、

まるでシロと同じ様に服の裾に手を…そして急かす様にして引っ張って見せ!…

案内をする方向をもう片方の手で指し示すと、何故か目をキラキラとさせる!…

何ならマグダラスの事を蔑ろにもして行くと、その事にマグダラスがショックを

受けた様子を見せ!…しかし当のハティビィエールは全く気にする様子を見せず!…

とにかく早く案内したい!と言った感情を露わにすると、

マサツグを引っ張って前進する!…するとマサツグもそんな表情とは裏腹な態度を

見せて来るハティビィエールに戸惑って見せると、次にはシロを地面に降ろし…

と、シロも初めての自身の妹に興味津々!…

次には目をパァッと見開いてその再会を喜ぶ様なそんな反応を露わにすると、

互いに目の高さを一緒に!…ある意味で初めての対面をする!…


「ッ!…この人が…おねぇさま?…」


__トットットットット……


「ッ!…えへへ♪」


ハティビィエールも自身の目の前にまるで生き写しみたいな姉が居る事で

目を真ん丸にして見せると、シロと全く同じ驚いた顔を!…

が、次にはやはりあのダウナー顔へと戻って行き…そしてその目の前に立って居る

シロに対してスッと近付く素振りを見せると、シロもそれに反応して両手を広げ!…

そしてハグで迎え入れようとして見せる!…しかしそんなシロの期待とは裏腹に

ハティビィエールはシロにスッと近づいて行くと…


「あ~~~ん……」


__カプッ!!…ッ!?…どよぉ!?…


「ッ!?!?!?…」


「うえぇえぇぇぇえぇぇ!?…」


何を思ったのかハティビィエールはシロに近付くなりその鼻っ柱をガブリ!…

と言っても本気で噛まずに甘噛み程度で抑えている様子で!…

しかし当然突如鼻っ柱を咬まれた事でシロは困惑して見せ!…

これは何?と言った具合にフリーズした様子で固まってしまうと、

両手を広げたまま目を真ん丸に!…とにかく反応に困って見せる!…

そしてそんな二人の様子を見て当然マサツグ達も声を上げて戸惑い出すと、

一方でシルビィやラグナスはさも普通とばかりに見て居り!…


「………。」


「ちょちょちょ!!…出会って速攻鼻を噛むって一体!?…」


「ッ!…あぁ…安心してくださいマサツグ様…これは言わばじゃれ合いです…」


「ッ!…え?…」


さも何事も無い様子で見詰めて居り、何なら微笑ましいとばかりに笑う様子も!…

が、一方で何処が微笑ましいのか全く分からず!…マサツグが動揺した様子で

これは何!?と漏らして居ると、そんなマサツグの戸惑い様に気が付いたのか!…

シルビィがハッとした様子で説明をする!…

と言うのも彼女曰くアレは一種のじゃれ合いと言い、何の問題も無い事を説明!…

しかしそう説明をされた所で納得行かず!…

更にマサツグが戸惑った様子で言葉を漏らすと、視線をシルビィに向けて行く!…

するとシルビィもそんなマサツグの様子を見てふと察すると、

更に如何言う事か?を説明し!…


「…よく街中でも犬同士が取っ組み合いをして噛み付き合いをする…

そんな光景を見掛けるではありませんか…」


「ッ!…ま、まぁ…」


「アレは本気で喧嘩をして居るのではなく…まぁ本気でしている場合もありますが…

あれは互いの力量を見る様なモノであって…

決して相手を仕留めよう等と考えて居る訳ではないのでご安心を!…

言わば我々人狼族における挨拶の様な物に御座います!……ッ!…

な、なんでしたら…だ、旦那様が私をお噛みに♥…」


シルビィは例題に街中で見かける犬達を口に!…

その際似た様な光景が有ると笑いながらに話し!…

と、続けてマサツグも見た事が有るのでは?とばかりに尋ねて行き!…

マサツグもその問い掛けに戸惑いながらも返事!…

見た事がある事を口にすると、更にシルビィは説明を続ける!…

と言うのもあれはじゃれ合いの一種で喧嘩をして居る訳ではない!と

話して行くと、一つの挨拶として話し!…

と、ここで何を思ったのかふと自身の頬を染め始め!…

何なら自分で試しても構わない!とばかりに話すのだが!…

マサツグは慣れた様子でスルー!…やはり心配である事を口にする!…


「…だったら良いけど……シロが固まりっぱなしなんだが?……

両手を広げて固まっているシロなんて初めて見たぞ?…」


「……それは誰でもそうだと思います…

誰もが両手を広げて固まるなど早々無いと存じます…」


「………。」


一応止めには入らないもののやはり変!と、未だ戸惑いを隠せない様子で

言葉を零し!…と、スルーされたシルビィも寂しそうに!…

スッと元の澄ました様子に戻って行き…何か不服そうな表情を浮かべて見せると、

マサツグの言葉に返事をする…その際シロの状態は誰も早々体験する事の

無い状態である事を話して行くと、若干不貞腐れもして見せ!…

一方でシロもシロでその自身の状況に戸惑い固まり!…

頭の中で如何したら?と悩み出すと、その解決策を考えて行く!…


{…えぇ~っと……これはなんです?…

今までにご主人様とこんな事やった事無い…

…ここではこれが挨拶なのです?…

…うぅ~ん、シロは如何すれば?…}


「……ほんなものなのれふかこんなものなのですか?…おへぇさふぁおねぇさま?……」


「……え?」


さてまずは状況から確認をして行くと、未だハティビィエールはシロの

鼻っ柱に食い付いて居り!…そして離れる様子も全く見せず!…

シロもマサツグとの経験から無い!と…解決策が思い付かない様子で

戸惑っていると、ただずぅっとそのままの状態で固まり続ける!…

その際これは挨拶の一種なのか?とも考えるのだが、

次にはスッとハティビィエールが視線を!…

それはシロに対して敵意を見せるモノであり!…

周りに聞こえないトーンで言葉を!…さもシロの事を挑発する様に

言葉を零して見せると、シロも突然の敵意に更に困惑!…

思わず声を漏らして見せる!…

さてそうしてシロが突然の敵意を向けられた事で戸惑って居ると、

次にはハティビィエールはシロから離れ!…


「ぷあっ!!…突然の事でごめんなさいです…

つい…おねえさまと再会出来て嬉しくて!…

…とにかく、お母様の所へ…」


__トッ…トッ…トッ…トッ……パタパタパタパタ!…


シロの鼻から離れて謝罪の言葉を口にすると、先程の敵意を無かった事に!…

まるで照れ隠しとばかりに言葉を続け!…改めてマサツグ達をその女王の

待つ城の方へと案内をするよう離れて行くと、シロはこれまた硬直!…

もはや何が何だか分からなくなる!…そして駆けて行くハティビィエールも

マサツグ達に向けて手を振ると、早く来い!とばかりに急かし!…

と、そんなハティビィエールを余所にマグダラスは何か焦った表情を

浮かべて居り!…兵士達も如何したら良いのか分からない反応を見せて居ると、

ラグナスが声を!…


「…ッ!…と、とにかくこちらに!!…

女王様がハティビィエール様を遣わせたと言う事はつまり同意の上!…

正式に客人として迎え入れられた!と言う事に違いありません!…」


「ッ!…え?…ま、まぁそうなんだろうが?……」


__……チラッ?…


手を振るハティビィエールにハッとして見せ!…

改めてマサツグ達を案内する様に声を掛けると、ハティビィエールが居る方に!…

何なら正式に迎え入れられた事を口にする!…それはまるで自分の事の様に

喜び笑って見せる一方!…何か気を取り直す様にして慌てても見え!…

と、そんなラグナスの案内にマサツグ達もハッ!と…しかしこの時返事をしつつも

その視線はマグダラスに!…城に行く事で何か罠があるのでは?と言った

警戒を露わにすると、ラグナスは更に言葉を!…容赦の無い罵倒を口にする!…


「ッ!…あぁ…その老害は放置で構いません!…

幾らこの老害とは言え!…女王様の意に反する事は出来ない!…

故にもう襲われる心配もないと思われます!……ささ、此方に!…」


「ッ!…あ、あぁ…」


それこそもう何も出来ない!と言った事を話して行くと、

マグダラスをガン無視するよう呼び掛け!…となるとそんなラグナスの

容赦の無い言葉にマサツグ達も戸惑い!…一行は案内されるままに城へ!…

その固まって居るシロの事も回収すると、そこでシロの様子が可笑しい事にも

気が付いて行く!…と言うのもこの時シロは何か若干ショックを受けた様な

反応を見せると、俯いた様子を露わに…


「……にしてもさっきのじゃれ合い?…って言うのも変な…

…とにかく会いに来て欲しいみたいだし、行きますか…

って、シロ?…如何したんだ?…」


「ッ!!…な!…ななな!…何でも無いのです!!…」


「ッ?…そうか?…」


先程の一連の様子にやはり可笑しい!と零しつつ…

マサツグが俯くシロに心配をするよう声を掛けると、

シロはハッ!と吃驚した様子で反応する!…

それはまるで考え込んで居た所でいきなり声を掛けられた様に!…

尻尾と耳をピ~ンと逆立てる様にして驚きを露わに!…

勿論シロ自身も吃驚した表情で反応すると、次には慌てて返事をする!…

それこそ何かを誤魔化す様なそんな反応も見れるのだが、

この時のマサツグは気にせず…

とにかく一行はハティビィエールを追い駆けて城の方に!…

そこでこれまた驚くべき光景を目にすると、思わず足を止めてしまう!…

と言うのも!…


「…ッ!…~~~~ッ!!!…まぁぶっし!…」


「……そうだな…まさか霊峰の洞窟の中にこんな輝く城が在るなんてな…

…余程この城とマップを作った人は拘りが強かったんだろうな?…

他の城よりグラフィックが凝っている様に見える…」


「…そうですね…

MMORPGと言う事を忘れてしまいそうな位…幻想的に綺麗な光景ですね…」


ハティビィエールを追って先に進むとまた開けた場所に!…

そしてその洞窟に似付かわしくない!…

何処かの映画に出て来そうな青く澄んだ氷の巨城が堂々建てられて在るのを

目にすると、各々は当然驚愕する!…何ならその城の天井から日の光が

差し込んで居る様に見えると、それは細かく乱反射しては辺りの日の光を放ち!…

とにかく洞窟全体を明るく照らし!…

さもその巨城自体がまるで宝石で出来て居る様に輝く姿を露わにすると、

マサツグ達は言葉を口に!…そして目の前でその城の案内が表示される!…

 ------------------------------------------------------------------------------

    「霊峰ウルフハウリング・八合目 オオカミの頭脳 氷狼王の城」

 霊峰ウルフハウリングの八合目・言い伝えられている霊峰の図で言うと脳の

 部分に有り、少し開けた場所に堂々と氷狼王の城が建てられている。ここまで

 来るのに幾多の苦難を乗り換えた者のみが見られる光景でアルバスクロニクル

 オンラインの幻の名所・十景に数えられており、城が日の光を反射して光って

 いる様に見える事から別名・[光の城]とも呼ばれている。数多くの高ランカー

 の冒険者がこの城を探して霊峰を彷徨い、結局見つけられずに命を落とすなど

 色々有った為都市伝説になったりしており、未だこの城に辿り着く確実な行路

 は見つかっておらず、見つけた者には冒険王の称号が貰えると噂されている。

 ------------------------------------------------------------------------------


「……冒険王だってよ?…」


「…英雄の次は王様かぁ…勘弁してくれよ~…

俺はそう言う柄じゃないんだが?…」


当然マサツグプレイヤー達はその出て来た案内に目を通して行く!…

そしてその城が輝いて居る理由について納得して行き!…

その他の説明についても互いに冗談は止してくれ!とばかりに話しをすると、

これまた互いに苦笑いをする!…さてそうして冗談を言い合う一方では

その絶景に息を呑む!…まるで引き込まれる様にしてアヤとリーナが

感動しており!…それはさも子供に戻ったよう目をキラキラと輝かせながら

ジッと城を見詰めて行くと、二人はそれぞれが感動した様子で言葉を零す!…


「…な、なんて綺麗なお城なの!?……

まるでサファイアで作られた様にキラキラしてる!…」


「…あ、あぁ…私も公務で色々な城や建築物を見て来たが…

ここまで見事な物を見た事が無い!!…

…さすがにアヤの様な例えは浮かばないが…ただとても…

とてもこの城は美しいと思う!…」


「……うぅ~ん…見事なモンや…

…ゲームの中とは言えここまで細かい仕事を見せられると…

否応無しに目が移ってしまう……レーザーで掘ったんか?…

いや、ダイヤカッターって手も有るけど…」


もはやここまで来る道中の過酷さを忘れた様子で言葉を零して見せて居ると、

その一方では職人が!…その細部まで拘って造られたであろうテラスや城門!…

城の柱に壁・手すりに到るまで!…

とにかく細かい細工が施されて居るのを目にして行くと、マサキがビビッ!と

興味を持った具合に観察をする!…それこそこれはゲームの中だと言う事を

忘れた具合にマジマジ見ると、その緻密さに自分も再現出来るか?と

悩む様な姿勢を見せ!…

と、そうこうして居る間にもハティビィエールはその城門の前へ!…

ここでクルッと振り返ってちゃんとマサツグ達が付いて来ているかを確認!…

そこで色々と脱線しながらも付いて来て居るマサツグ達を目にすると、

次には城門に手を掛ける!…


__テテテッ!……クルッ…


「…お母様は既に玉座で人間さん達が来るのを待っているのです…

人間さん達がお姉様と一緒にこの山に足を踏み入れた時から気付いて居たみたい…

お姉様と一緒に会うのをとっても楽しみにして居るのです!…

…ちゃんと付いて来てくださいね?……」


「ッ!…あ、あぁ…」


__…ガチャッ!!…ギィィィィィ…


この時まるで急かす様にハティビィエールが女王が待って居る事を口にすると、

既にそのマサツグ達の気配を察知して居た様子についても話し!…

そして別に敵意を持っているとかそう言うのではなく…

ただ単純にここまで来るのを楽しみにして居た事も口にすると、

再度マサツグ達に付いて来るよう!…妙にマサツグ達へ圧を掛ける!…

それは早く来い!とばかりにジトッとした目で見詰めて行くと、

マサツグ達もそんなハティビィエールの視線に戸惑い!…

と、同時に待たせて居る事に申し訳ない!と…

若干慌てながらそのハティビィエールが待って居る方へと急いで行くと、

マサツグ達はハティビィエールと共にその氷の城に!…


「…では、こちらへ……お客さん?…」


__ペコッ!……タッ…タッ…タッ…タッ…


「……何と言うか…警戒されてる?…」


城へと入って行く際にハティビィエールはふと思い出した様にカテーシーを…

それはいつものダウナー顔で!…

その際まだ慣れて居ないのか何処と無くぎこちない様子が見て取れると、

マサツグ達も戸惑ってしまう!…その際自分達も会釈をした方が良いのか?と

悩んで居ると、その前にハティビィエールが城内に先行!…

それはさも形式上しただけ!と言った冷たい態度の様にも見えてしまい…

マサツグが何か警戒されて居る様にも感じて居ると、その事を口に…

するとモツも無理はない!と言って話に乗る!…


「無理も無いと思うぞ?…シロの誘拐の件も有ったし…

それに見た所あの子自身も…

感情表現と言うかそう言うのが苦手そうにも見えるし…」


「…うぅ~ん……

だと良いんだけどな…」


この時その理由にやはり過去の誘拐の件が絡んで居る事を口にすると、

やはり仕方が無い!とモツは言い!…幾ら迎え入れると言ってもこっちは人間!…

警戒されるのは元より覚悟の上であった事を続けて話すと、

マサツグもそれは分かって居る!と言った様子で返事!…

何なら違う方向で不安を覚える!…

と言うのもマサツグから見てこの時そのハティビィエールの様子はと言うと、

如何にも何か気負って居る様に見えて居り!…

まるで何か責任感を感じて居る様に見せてしまい!…

もっと言うと何か壊れてしまいそうでもある様に見えてしまうと、

とにかく不安を覚えて行く!…

さてとにもかくにもそのハティビィエールの案内で氷狼王の城の中へと

進んで行くと、更にその城内の様子にも驚き!…


__コッ…コッ…コッ…コッ…


「…洞窟の中の城だから中は暗いと思っていたのに…明るいな!…

……丁度、あのシャンデリアみたいな装飾が外の光を通しているみたいだが…

どうやって?…」


「…それもだけど壁が鏡の様になってる!!…

透き通っていそうな感じだったから各部屋が筒抜けだと思ってたけど…

意外としっかりしてる!!」


「……お主達…何をして居るのやら…」


「……おいおい…趣旨が変わってるぞ~?」


城内はまるで電気が通って居る様に明るく綺麗!…

その天井にあるシャンデリアから光りが降り注ぐ様にして

辺りが照らされている事に気が付き!…

と、モツも徐々に興味を持った様子でシャンデリアを見詰め!…

アヤもその城内の壁がまるで鏡の様である事に

驚きを露わにして見せると、気分は観光!…

お宅訪問と化して行く!…

さてそうして城内の謎技術に色々と興味を持った様子で

見て回って居ると、珍しくパルシィが各々にツッコミ!…

何ならマサツグもそんな様子に苦笑いをして見せ…

パルシィに続いて同じ様にツッコミの言葉を口にすると、

ふとシロの様子に目が行く…


__コッ…コッ…コッ…コッ……ッ!…


「…シロ?」


「……不思議なのです…見た事無い場所なのに…

シロ…ここを知って居る様な?…とっても不思議な気持ちなのです…」


マサツグの隣を歩いて居るシロは城内をマジマジと見渡し…

そして何か不思議そうな懐かしい様なそんな表情を浮かべて見せると、

何か何とも言えない様な感じを…マサツグもそれに気が付いて声を掛ける!…

するとシロはその呼んだ声に対して返事をするよう今自分の感じている事を

口にすると、徐々に戸惑った様な反応を露わに!…

それは若干の恐怖を感じて居る様にも見えて行き!…

マサツグもそんなシロの様子に気が付きスッとシロの頭に手を伸ばして見せると、

次にはシロの頭を…歩きながらに優しく撫でる!…


__…スッ…なでなで…


「ッ!…ご主人様?……」


「…大丈夫だ!…俺達が居る!…例えこの先何が待ち受けて居ようが!…

俺はシロを見捨てたりはしない!…別に焦らなくても良い!…

思い出は…幾らでも作れる!…お前の人生はお前のモンだ!…」


「ッ!!…はいです!!」


突如自身の頭を撫でられた事でシロもピクッと反応すると、

次には反射条件の様に尻尾を振りつつその手が伸びて来て居る方に視線を!…

と、そこには当然マサツグが自身の頭を撫でている様子が目に入り!…

シロも突然の事にキョトンとした様子でマサツグの事を呼んで行くと、

マサツグはシロを撫でながら微笑み掛け!…そしてそのシロの心配事を

取り払う様に声を掛ける!…その際絶対に見捨てない事を口にすると、

シロの傍に居る事を約束し!…と、このマサツグの言葉にシロもハッ!と…

次には勇気が湧いて来たのか目を爛々と輝かせ!…

その撫でてくれるマサツグの手に甘えて見せると、

一方ではそれに対して妙な視線が…


「………。」


__…ッ!…チラッ?…


「ッ!……ッ…」


と言うのもこの時マサツグもふと気が付いた様子でその視線の感じる方に視線を…

するとそこにはハティビィエールの姿が有り…こちらの事をチラッと見る様にして

何か様子を伺って居る様に見えてしまい!…

それはシロとマサツグの様子を見て羨ましがる様な!…同時に何故か嫉妬心も

持つ様なそんな表情を露わにすると、マサツグもそんな様子に疑問を持つ!…

そして相手にバレる如何こう関係無しに思いっきりその疑問を顔に出すよう

戸惑って見せると、ハティビィエールも気が付いたのか次には視線を逸らし!…

が、如何にもはやりその様子が気になるのかソワソワしており…

マサツグもそんなハティビィエールの様子に戸惑いを隠せないよう心の中で

アレは何?と考え出すと、やはり不穏な何かを感じてしまう!…


{……今の表情…明らかに嫉妬…していた表情だよな?…

でもどうして?…どうして俺とシロを嫉妬するんだ?…

…やっぱり只単にシロを会わせるだけで済みそうに無い何かが有るのか?…}


「…ッ?…ご主人様ぁ?…如何したんですか?…」


「ッ!?…え?…あ、あぁ…いや何でもない…

…さぁ、とりあえず女王様に会いに行くか!!」


「……ッ?…はいです?…」


それは一体何なのか皆目見当も付かないのだが、とにかく否応なしに

妙な胸騒ぎを感じてしまい!…と、そんなマサツグの様子に気が付いたのか?…

シロがふとマサツグを見上げる様に視線を向けると、不思議そうに声を掛ける!…

その際ハティビィエールの様子に気が付いて居ない様子で声を掛けると、

マサツグもハッ!とした具合に返事をし!…が、この事をシロに話す訳にも

当然行かず!…取り敢えずはぐらかす様にしてシロに何でもない!と返事をすると、

ハティビィエールの後を追う!…

勿論この時シロも疑問を持った表情を見せるのだが、深くは尋ねずマサツグの後を…

因みにこの時この二人とラグナス・シルビィ以外は城に興味津々で

気付いて居らず!…寧ろ置いて行かれる様にしてフィロがハッ!と

反応をして行くと、脚を止めて居る者達に声を!…

置いて行かれる事を口にするのであった!…

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感想 63

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「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」 現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。 渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。 私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル! 「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」 提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。 家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。 裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。 錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。 主人公無双×のんびり錬金スローライフ!

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~

仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

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