どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

文字の大きさ
530 / 947
-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章三十七節 シロへの説明とシロの返事と女王の寝室-

しおりを挟む



さて色々と有った次の日…

マサツグは昨日出来なかった話を改めてシロに話そう!と…

また怒られる事を覚悟しながらあの女王との約束の話を持ち出すと、

面と向かってシロと向き合う!…

その際互いに意識をハッキリさせた状態にして行くと、

泊って居る部屋の中央にて椅子に座りながら向き合い!…

その際フィロ・パルシィ・シルビィが立ち合う様にしてベッドへ腰掛け!…

釣られて何か緊張をした面持ちを見せて居ると、遂にマサツグが話しを切り出す!…

因みにこの時その大部屋の扉の外ではモツ達もまるで構える様に見守っており、

何か不安そうな表情を見せるとただ物音立てずにじっと…

シロが話を聞いてくれる事を願っていた!…


「じゃあシロ?…説明が遅れたが…

お前に何で女王とあの約束をしたかの説明をしようと思う!…」


__ッ!…コクリッ!…


マサツグが改まった様子で話を切り出すと、シロもピクッと反応した具合で

耳を動かす!…そしてそこからシロは決して怒る事無く!…

ただ一点にマサツグを見詰めながら真剣な表情を浮かべて見せると、

静かに一度だけ頷き!…と、その反応を見てマサツグもホッと…

安堵しながらも次にはキッと気を引き締める表情を浮かべて見せると、

妙に緊張感を放って行く!…

この時シロとしてもそれに釣られて緊張するそんな反応を見せるのだが、

何処か期待して居る様にも見え!…と言うのも自身の求める答えとは別に!…

マサツグの真意が聞ける事に安堵する!…

そんな目をキラキラとさせる様子をシロがハッと浮かべて居ると、

そんな二人の様子を見守る面々の中で…

空気を読まないフィロが思わず呟いて行く!…


「……何を一体そんなに緊張しておるのじゃ?…

大体その女王との間の約束も…

白いのが残りたい!と言わなければ万事解決じゃろうに…」


「シッ!!…余計な事を言うでない玉藻の前!!…

これはあの者とあの小狼の親子としての問題だ!…

我々が口出しする所ではない!!…」


「うぅん…それもそうじゃが……」


この時も然程緊張をする場面では無い事を口にすると、

フィロは二人に対して呆れた態度を!…何なら身も蓋も無い事を言い出す始末で…

それを隣で聞いて居たパルシィも途端にピクッとした反応を露わにすると、

次にはフィロに注意をするよう言葉を!…

黙って居ろ!とばかりに自身の口に人差し指を当てて見せる!…

それはパルシィ自身も何か思い当たる事が有るのか真剣な様子でやって見せると、

そのパルシィの注意にフィロも珍しく同意をして行くのだが…

パルシィに注意をされた事が気に喰わないのか…

少しムスッとした顔を浮かべて見せると、一方でマサツグが話しの続きを!…


「…シロ…この約束はお前の為の物なんだ…」


「ッ!…シロの?…」


「そうだ!…これはお前に後悔の無い様にする為の約束であり、

俺がお前の親であるがゆえの義務なんだ…」


「ッ!……」


マサツグはまずこの約束はシロの為である事を話し出し!…

さもとても重要である事を雰囲気的に出して見せると、シロもそれに対して反応!…

マサツグに確認をするよう返事をする!…

それは当然分かって居ない様子で首を傾げながらに言葉を…

しかしそれで良いのかマサツグの軽く頷きシロに肯定の言葉を掛けて行くと、

更にこれは義務!と…シロの為でもあり!…

自分のやらなくてはいけない義務でもある事を更に話す!…

するとシロもそれを聞いてまたもやピクッと反応すると、

若干心配をした様な表情を…と、マサツグもそんなシロの様子を目にしつつ…

改めてシロとの血縁関係について触れて行くと、更に話しの続きをする!…


「お前の本当の親は俺じゃない!……それは分かるな?」


__ッ!……コクリッ…


「…よし!……お前の本当の親は間違いなくあの女王様だ!…

時たま見せるちょっとした表情や仕草、目の様子…

全く持ってシロと同じ…俺から見てもまず間違いない!…

あの女王様はお前の産みの親!…本当の母親だ!!…

…そしてシロに何でこんな話をしているかと言うと…

さっき言った通り後悔をさせない為だ!…」


「ッ!……シロの…為?…」


突如切り込む様にして話をした事でシロは若干戸惑い!…

マサツグの問い掛けに対して如何返事をしたモノか?と言った反応を露わにするが、

次には恐る恐る…勿論悲しげな様子で頷いて見せる…

するとそんな様子にマサツグとしても勿論悲しくなる様なそんな感情を持つのだが、

当然悲しんでいる場合では無く!…シロが理解している事をマサツグも確認!…

その上で改めてあの女王様がシロの本当の母親である事を話して行くと、

マサツグ自身もそう感じた理由を!…シロに言い聞かせる様に話して行く!…

そして何でこの話をして居るのかについても触れて行くと、

まずシロの為であると再度話し!…と、その話を聞いてシロも戸惑い気味に復唱を…

まるで尋ねる様にポロッと言葉を漏らして行くと、

マサツグもマサツグで話を続ける!…


「…俺は育ての親としてシロに何の不自由なく!…

って、ちゃんとしたとは言えないが…

それでも出来る限りの事はして来たつもりだ!…

一緒に遊んだり…一緒に食事をしたり…一緒に寝たり…

でもそれは俺で無くとも出来る事であって!…

本当の親で無いと出来ない事ではないんだ!…

…本当の親の愛に触れないまま過ごすんじゃなくて!…

シロには本当の親との時間を過ごしてその暖かさを知って欲しいんだ!!…

…色々な事をやって!…本当なら危険な目にも遭わないで!…

育ての親としてシロに願う幸せを!!…だから一週間だけで良い!!…

俺だけじゃ伝えられない!!…分からない事を体験して欲しいんだ!!…

…確かにこの約束は俺の我儘でしかないが……それでもシロ!!…

これはお前の為であり!!…俺の為の約束でもあるんだ!!!…」


__スッ…ッ!?…どよぉ!?…


「どうか!…どうか分かってくれ!!…」


話をする際マサツグはまるで懺悔をする様に!…

この時自分でも如何にも出来ない事が有る事についても話して行くと、

育ての親としての限界を話す!…

と言うのも幾ら絆を深めようとも結局の所は赤の他人!…

生みの親の愛と育ての親の愛とでは天と地ほどの差が有る事をシロに話し!…

何なら自分でもその話を口にするなり苦悩する様子を!…

しかしこれもシロの為と無理やり飲み込み!…

一緒に旅をするに当たってやはり自身の本音も吐露して行くと、

最後にシロにお願いをする!…

そしてその説明を聞いて居るシロとしても黙ってマサツグの話に耳を!…

マサツグの考え、気持ち、そして願い…

説明にしては短いもののその短い言葉からはマサツグの全てが感じられ!…

シロはただ椅子に座ったままマサツグの言葉に戸惑ったり困惑したりと…

表情をコロコロと変えながら最後にマサツグが頭を下げた事で驚いて見せると、

次にはボソッと言葉を零す!…


「ご、ご主人様……ッ…」


__……ッ…ジィ~……


それは初めての光景であった…今までマサツグはシロに頭を下げると言った…

何なら他人に対して頭を下げると言った事は今まで見せた事が無い訳で、

そんなマサツグの様子にシロは固まったよう凝視!…

その他の面々も思わず絶句する様にその光景に酷く困惑する反応を見せて居ると、

その場の空気は異質に!…

まるで何か未知のモノと遭遇した様な不思議な感覚になって行く!…

そしてマサツグが頭を下げて誰もが何も反応が出来ない状態で居ると、

時間にして五分位だろうか…ただマサツグを見詰めてシロは突如俯き出し!…

何かを考える様なそんな素振りを見せ始めると、

その間マサツグはずっと頭を下げたまま…徐々に周りに緊張の空気が流れ始める!…

それは何故なのかその場に居る者達全員が分からず固まって居ると、

とにかく固唾を飲んで見守り!…更に部屋の中は沈黙に!…

徐々にその緊張の空気も何か重苦しいモノへと変容しようとして行くと、

次にはシロの中で答えが出たのか!…その俯いて居た表情をスッと上げる!…

そして!…


「……分かりました!…」


__ッ!!…ガバァ!!……ガタッ…トッ…トッ…トッ…トッ…


シロはただマサツグに大丈夫!とばかりに言葉を!…

するとマサツグもそれを聞いてハッとした様な反応を見せると、

次には慌てて頭を上げる!…それはまるでシロの答えに緊張したよう!…

何ならその表情もその事を物語っており!…

マサツグが真っ直ぐにシロを見詰め!…

シロもそんなマサツグに対して若干微笑む様なそんな表情を浮かべると、

今度は椅子から降りて見せる!…そして徐にマサツグに向かい近づいて行くと、

まるで抱っこして?とばかりに両手を伸ばし!…

と、そんなシロの反応にマサツグふと…

もはや反射条件でそんなシロの事を自ら抱える様にして両手を伸ばすと、

シロの事を抱えて行く!…すると…


__…んぎゅ~~!!!…なでなで…なでなで…


「ッ!…え?…」


「分かりました!…ご主人様!!…

その約束…シロも約束させて貰います!…」


「ッ!!…シロ!……」


シロはマサツグに抱き抱えられた事でスルッと抜け出し!…

マサツグの膝を足場に何故かマサツグの頭を抱えに行くと、

まるであやす様に頭を撫でる!…となるとそんなシロの反応に一同戸惑い!…

何なら本人も困惑の言葉を!…が、構わずシロはマサツグをあやし!…

さも母親の様に柔らかい雰囲気で包んで行くと、

次にはマサツグのお願いに了承!…笑顔でマサツグに答えて見せる!…

するとその返事を聞けた事でマサツグもハッと目を見開くと、

更にシロはマサツグに向かって言葉を!…


「あっ!…でもシロはご主人様から放れる気は無いので覚悟してくださいね?…

シロはこれからもずっとご主人様といっしょなのです!!」


「ッ!!!……」


__ッ!!……ッ~~…ギュッ!…


シロはマサツグの頭を抱えながら離れない!と…約束は約束!…

本心は本心でしっかりと分ける様にムッとした表情で話しをすると、

次には笑顔で一緒!と言う…

するとそんなシロの言葉にマサツグも最初は戸惑うのだが、

次にはハッと我に返った様子で…

そして突如マサツグの頭の中でシロと出会った時の頃を皮切りに…

徐々にシロとの思い出が次々にフラッシュバックして来るよう浮かんで来ると、

マサツグの心がジィ~ンと…次には何か珍しく涙ぐませる反応を露わにする!…

そしてそんな反応を誤魔化す様にマサツグもふとシロを抱えて見せると、

シロを驚かせ!…


「ッ!?…ご、ごしゅじんさま?…」


「…ありがとう!…ありがとうな!……シロ!……」


「ッ!!……はいです!!…」


シロは戸惑った様子でマサツグを呼び!…

マサツグもシロを抱えて若干涙ながらにシロが納得してくれた事にお礼を言うと、

必死に涙を誤魔化し続ける!…その際逆にシロから離れない様子を見せると、

シロはシロでそれに喜ぶよう返事!…尻尾を振りながらマサツグを抱え!…

そして甘える様にそっと自身の頬を摺り寄せて見せると、本当の意味で仲直り!…

やっと元の様子に戻って行く!…

そしてそんな様子を目にして釣られて目に涙を溜める反応を見せる面々も居る中!…

そんな雰囲気をある意味でぶち壊す者が一人!…

何ならその件の大部屋の中に居り!…


__ドバァ!!…ダバアァ~~~!!!…


「うぅ!!…うぅ~!!…シロ様が立派に育ってられて!!……

感無量に御座います!!…」


「……あぁ~……いや、お主…

わっち達と出会ってまだ間もなかろうに…」


「出会って間もなかろうと感動はするのです!!…

私が今までやって来た事が報われた瞬間に御座います~!!…」


と言うのもその雰囲気を台無しにしたのはシルビィで!…

ベッドに腰掛けながら一人ハンカチを片手に滝泣きの号泣をして見せると、

フィロが思わずツッコミを!…何なら若干引き気味に戸惑って見せる!…

するとシルビィもシルビィでフィロに対して反論をすると、

更にワンワンと泣き!…その様子は扉の外の面々にも見えて居る訳で!…

そのシルビィの号泣を見て何か思わず自分達も冷めるそんな感覚を覚えて行くと、

何故か感動が薄れ…遂にはシルビィの方が気になってしまう!…

そしてとにかく自分の事の様に泣くシルビィを見て!…

パルシィも戸惑った反応を見せると、フィロとは違って率直な感想を…


「……あのメイドも何か苦労をしたのだろうな?…

でないとあそこまで他人の事で号泣するのは難しいと思うぞ?…」


「……そうかもしれぬな?…

わっちには分からんが…」


やはり何か感じるモノが有るのか?…

パルシィはシルビィに同情をするよう言葉をポロッと漏らして行くと、

腕を組み数回頷き…それはさも分かる!と言った様子で有り!…

フィロに説明をする様に更に言葉を口にするが、フィロは適当に返事!…

そして分からない!と呆れて見せる!…

さてそうして女王との約束の同意も得られた事で!…

その旨を女王に伝える事をマサツグが決めると、

シロと一緒に女王の元へと向かおうとするのだが!…


「…ッ!…ちょっと待て!…

今から女王様の所へ報告に行くってか?…しかも二人で?…」


「ッ!…あぁ、そのつもりだが……ッ!…

やっぱ時間的に不味いかな?…徐々にだけど日が暮れて来たし?…」


善は急げ!とばかりにシロと一緒に部屋を出ようとした所、

その扉の外では勿論モツ達が居るのだが…

そこで話を聞いていたモツがマサツグに待った!…

と言うのも今から行くのは如何にも都合が悪い!と言った

そんな反応で尋ねて行くと、マサツグもその様子に戸惑って見せる!…

そしてその理由を尋ねる様にモツへ話しをして行くと、

モツはマサツグが考えて居る事とは違う別の理由で更に話しを!…


「いや、そうじゃなくて…

日が暮れるとこの城の中って真っ暗になるし…

…第一にあのマグダラスが何もして来ないのが気になって仕方が無いんだ…

最初の時といい…女王との謁見の時といい…

まるで隙が有れば俺達を始末する気満々で居たのに…

女王の一言で動かなくなるなんて妙なんだよなぁ?…

あぁ言うのは勝てば官軍みたいな性格だから女王の言葉を無視して来そうなのに…

…って言って、行くのを止めても無駄だろうから言っておくぞ?…

この城は真っ暗になると何も見えなくなる!…細心の注意を払えよ!!…」


「ッ!…お、おう…」


何でもモツが言うにはマグダラスが気になる!と、

それに時間帯は日没と日が沈んで来て居り…

と言う事は徐々に城の中も暗くなってくる!と言う事であって!…

これを機に奇襲を仕掛けて来るのでは?とモツが策を読んで見せると、

次にはこれまた諦めた具合に言葉を零す…

と言うのもマグダラス同様マサツグの事も把握しており、止めるだけ無駄!と…

マサツグが反論をするより先に納得をさせて行き!…

その代わりにマサツグへ注意の言葉を口にすると、

そのモツの自己完結能力にマサツグが戸惑う!…

さてモツから注意を受けた所で改めて女王の部屋へと向かって行くと、

その道中兵士や近衛兵に道を尋ねながら進み!…

マグダラスに妨害をされると言ったも事も案外なく!…

その部屋の前で番をする近衛兵の二人を見つけて行くと、

次には向こうも気が付いた様子で!…


「……ん?…貴方様は!……もう直ぐ日が落ちますがご用件は?…」


「悪いが女王様に会って話がしたい。

女王様には約束の件でと言えば伝わる筈だ。」


__ッ!……コクリッ…


「承知しました…ではこちらに…」


まず二人居る内の片割れが前に出るよう用件を聞き、

そしてもう一人がスッと扉の前へと移動し…

それは一応客人として見ている一方警戒もしている様子であり!…

マサツグもそんな近衛兵の様子を見ても何とも…

寧ろ当然の反応と言った様でスッと気にしない態度を露わにすると、

ここに来た用件を近衛兵に話す!…

その際簡潔にこう言えば伝わる!と言った様子で近衛に話すと、

近衛も直ぐに用件を理解した様子でピクッと反応!…

次には相方の居る方をチラッと見て頷き合い!…

互いに了承をした様子で道を開ける様に退いて見せると、

今度は案内をする様に振舞って行き!…


さてここからは女王の寝室へと進んで行き、片方の近衛兵が扉を開けると

そこには他の場所とは違ってやはり豪華な光景が広がっており!…

如何言った経緯で集めたのか宝石やら水晶が!…

その他にも杖や剣等も飾られて有り!…

その飾られて有る場所もまだ寝室までの通路である事を伺えると、

マサツグ達はその通路を近衛兵と共に!…

そして一番奥にある大きな扉の前へと進んで行くと、

近衛兵がその扉をノックする!…


__……コンコンッ!…


「……何方?…」


「私です…お客様がお話が有るとの事でご案内を…

約束の件でとお伺いしております…」


「…ッ!……分かりました…

通してください…」


「……承知いたしました…」


何か乾いた様子でノックの音が響いて行くと、

そのノックした扉の向こうからは具合の悪そうな女王の声が…

そして誰が来たのか?と尋ねて行き…

その質問に対して案内をしてくれた近衛が!…

さも顔見知りと言わんばかりの返事をすると、

続けてマサツグ達の事も話して行く!…

その際約束の件と分かって居ないながらも話しを続けて行くと、

扉の向こうでは女王が恐らく反応をしたのか?…

何かガサッと物音が漏れ出し…

次には若干の間を開けて了承をした様子の女王からの返事が返って来ると、

入って来る様に続けて行く!…するとその返事を聞いて近衛兵も了承すると、

その目の前の扉を開けて行き…


__ガチャッ!…ギィィィィ~…


「…おや……貴方様は…それにスコルティナも…

この様な姿でお向かいしてしまい申し訳ありません…

……いかが為さいましたか?…」


「……シロが俺と女王との間で交わされた約束に同意したのでその報告を…

そして約束の日を何時からとするのかの相談をしに来ました…」


近衛兵が扉を開けて部屋の中にマサツグとシロを通して行くと、

そこにはキングサイズの更に上と言わんばかりの巨大なベッドが有るのを目にし!…

そしてそのベッドの上には狼の姿で横になる女王の姿とハティビィエールの姿が…

女王は自分の格好に恥じらいを持ち、すぐさま態勢を変えようとするのだが…

女王の調子が悪そうだと言うのは既に知っており…

マサツグが大丈夫!とばかりに手で合図を送りながら話をすると、

女王もそれを見てピタッと動きを!…何か申し訳なさそうな表情を見せる…

そしてマサツグの話を言うのはシロから同意を得た!と言う事で、

女王もその話を聞いてまた表情をコロッと変え!…


「ッ!!……そうですか!…

スコルティナに納得頂けた様で何よりです!…

ではいつからその約束の日しますか?…」


「…うぅ~ん……」


まるで若干驚いた反応!…

しかし次には微笑む様にして安堵する表情を浮かべて見せると、

マサツグやシロに感謝の言葉を!…そして日取りについても話し始める!…

それはもうやる気に満ちた様子で目をキラキラとさせる反応を露わにすると、

マサツグを一点に見詰め!…と、その話を受けて悩む様な!…

マサツグも腕を組み唸る様にしていつから始めるか?について考え出すと、

まずはシロを基本に!…そこから如何するか?を考えて行く!…


{…シロの親でその性格もシロに近いものと考えるならば…

出来るだけ早い方が良いだろうな…

シロの場合準備期間が長いとその分緊張する質だから…

…うん…やっぱ早めの方が良い!…だとすると一番手っ取り早いのは…}


「じゃあ、明日からで如何でしょうか?…

期間を空けるといざと言う時に互いが緊張すると思いますので…

緊張する前に打ち解けてしまうと言うのは?…」


「ッ!…あ、明日!?…」


「ッ?!……ッ!!…」


育ての親だから分かるシロの性格!…

そしてその親である女王も似た様なモノであると推測をすると、

次には早い内に!と結論を…と、次には女王に明日と提案をして行き!…

その際シロの性格を女王にも説明する様に話して行くと、

それを聞かされた女王は当然戸惑い!…

そしてシロもビックリした様子で反応をする!…

しかしシロはそれを聞かされても反論はせず!…

女王にチラッと視線を向けるとやる気を見せ!…

それはまるで臨戦態勢の様であり!…

だが当然戦う訳では無いのでただただ尻尾を振って女王の事を見詰め続けると、

女王も戸惑いながらに同意!…マサツグに返事を返して行く!…


「…ッ……わ、わかりました!…

…では、その様に……もう日が暮れて来ましたのでこれで……

では明日からは私も遠慮なく行かせて頂きますのでそのつもりで…」


「ッ!…お、お手柔らかに……」


突然の事で面食らった様子!…

しかし直ぐにでもシロとの思い出を作れる!と実感すると、

次には徐々にやる気を滲ませ!…

そして明日からの思い出作りに意気込み始め!…

話しも付いた所で今日は帰る様にマサツグ達に言うと、

同時に遠慮もしない!と…

まるで遠足前の子供の様に目をキラキラとさせながら

大人な雰囲気を放って見せる!…

するとその矛盾した反応にマサツグとシロも二人揃って!…

戸惑った反応を取ってしまうと、思わず苦笑いをして見せ!…

が、親子と言うだけあってその目はシロとよく似て居り!…

マサツグもそんな女王の目を見て何か惹かれるモノを感じて居ると、

シロがマサツグの手を引っ張り!…


__…クイクイッ!…


「ッ!…あ、あ…あぁじゃあこのまま長居をするのも何なので…

そろそろ戻ります!……おやすみなさい…」


「ッ!…あ、はい…本当にありがとうございます…おやすみなさい…」


と言うのもマサツグの禁断症状!…それを察してかマサツグの腕を引っ張り!…

マサツグも腕を引っ張られた事でハッと我に返って行くと、

腕を引っ張られた理由を自ら自覚!…慌ててその場を去ろうとする!…

その際誤魔化す様にして挨拶をすると、シロと手を繋いでクルッと振り向き…

と、そんなマサツグ達の様子に女王も改めて挨拶を…

お礼を言いながらマサツグ達の背中を見詰めて居ると、

その一方では違う視線も!…何か不機嫌!と言わんばかりの視線も感じる!…


__……ムッ…


「ッ!…」×2


「…ッ?…いかが為さいましたか?…」


「ッ!…いえいえ…では、おやすみなさい…」


「……ッ?…えぇおやすみなさい…良い夢を…」


と言うのもその視線の正体は言わずもがなハティビィエール!…

マサツグとシロは共にその視線を感じてピタッと止まり!…

女王も突如脚を止めたマサツグ達にふと違和感を覚えた様子で反応をすると、

次には不思議そうに声を掛ける!…

それは本当に気付いて居ない様子で問い掛けると、

マサツグもハッと我に返っては要らぬ争い事を招かない様に!と…

何でも無い様に取り繕い!…シロと共にそのまま部屋を後にすると、

やはり女王は不思議そう…それでも改めて送り出す様にして言葉を掛ける!…

さてそうして何事も無く女王の寝室を後にすると、扉を閉じた所でシロが…


__ギィィィ~~…バタンッ!…


「……ハティビィエールちゃん…」


__……ぽん…


「ッ!……んにゅ?…」


「大丈夫!…分かり合える日は来るさ!!…

……いつになるかは分からんがな?…」


やはり敵視されている事にシロは悲しみ…

その理由もまだ分かって居ない様子でシロがハティビィエールの名前を口にすると、

マサツグがシロの頭に手を…右手はシロと手を握って居るので使えず仕舞い…

故に左手で優しくシロの頭を撫でて行くと、シロも突如撫でられた事で

ピクッと反応!…その際見上げる様にしてマサツグを見る!…

するとそこにはシロに視線を落として微笑み掛けるマサツグの顔が!…

何ならマサツグは大丈夫!と言葉を!…

いつか仲直り出来る日が来る事を口にすると、その最後にオチを!…

するとシロもそれを聞いて途端に反応!…繋いでいた手をスルッと離し!…

そのマサツグの余計な一言にツッコミを入れるよう膨れて見せると、両手に拳を!…

そして子供の様にポカポカと叩く!…


「ッ!!…んもぉ~~~!!!…ご主人様の無責任!!」


__ポカポカポカポカ!!…


「あたたたた!…悪かったって!…

…じゃあ、戻って寝るか…」


「……はいです!…」


両手を振り上げマサツグを連打!…

すると叩かれているマサツグも苦笑いをしながらシロに謝り!…

と、先程の陰鬱な雰囲気を吹き飛ばし!…

改めて今日は寝るか!とシロに声を掛けると、

シロも機嫌を取り直した様子で返事!…

そして二人は大部屋に向かって歩いて行く!…

さてその道中も誰かに襲われると言った事は無かった様で、

無事部屋に帰って来るマサツグ達は就寝するのだが!…

その日の夜はシロがいつも以上にマサツグをホールド!…


__ガッチィ~~~ン!!…すやぁ…すやぁ…


「…もはや拘束具と変わらん域に達して居るのだが?…

…何ならまたフィロにシルビィもくっ付いてるし…

他にもベッドが空いているんだが?…」


__すやぁ…すやぁ…すぴょ~~…すぅ…すぅ…


「……たく、仕方のない奴らだ!…」


今の内に!とばかりに甘えるよう抱き付きながら安らかな寝息を立てて見せると、

マサツグもマサツグでツッコミを!…

何なら両脇を固める様にフィロとシルビィも同衾しており!…

この時パルシィだけが自分のベッドで!…

此方の事など御構い無しに静かな寝息を立てて見せると、

マサツグはそれを見て羨ましい!と…思わず本音を漏らして行く!…

本来なら男が夢見るハーレムベッドの様子なのだが、

事マサツグに限っては違う様で…

が、それぞれ寝息を立てている様子を見て思わず笑い!…

いつもの事!と言って割り切った具合に横になると、

自身も寝ようとするのだが…しかしそうはいかない様子でこの時!…

モツの予想は違う方法で奇襲が!…

まさに今その寝ようとして居るマサツグ達を襲おう!と…

若干の音を立てながら忍び寄って来ると、

危機的状況へ追い込もうとするのであった!…

しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収

ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。 彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。 だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。 自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。 「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」 契約解除。返還されたレベルは9999。 一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。 対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。 静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。 「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」 これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。 (本作品はAIを活用して構成・執筆しています)

俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~

仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。 ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。 ガチャ好きすぎて書いてしまった。

おばさん冒険者、職場復帰する

神田柊子
ファンタジー
アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。 子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。 ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。 さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。 生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。 ----- 剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。 一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。 ----- ※小説家になろう様にも掲載中。

神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として

たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。 だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。 一度目では騙されて振られた。 さらに自分の力不足で全てを失った。 だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。 ※他サイト様にも公開しております。 ※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※ ※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※

【完結】パーティに捨てられた泣き虫魔法使いは、ダンジョンの階層主に溺愛される

水都 ミナト
ファンタジー
【第二部あらすじ】  地上での戦いを終え、ダンジョンに戻ったエレインは、日々修行に明け暮れつつも、ホムラやアグニと平和な日々を送っていた。  ダンジョンで自分の居場所を見つけたエレインであるが、ホムラに対する気持ちの変化に戸惑いを覚えていた。ホムラもホムラで、エレイン特別な感情を抱きつつも、未だその感情の名を自覚してはいなかった。  そんな中、エレインはホムラの提案により上層階の攻略を開始した。新たな魔法を習得し、順調に階層を上がっていくエレインは、ダンジョンの森の中で狐の面を被った不思議な人物と出会う。  一方地上では、アレクに手を貸した闇魔法使いが暗躍を始めていた。その悪意の刃は、着実にエレインやホムラに忍び寄っていたーーー  狐の面の人物は何者なのか、闇魔法使いの狙いは何なのか、そしてエレインとホムラの関係はどうなるのか、是非お楽しみください! 【第一部あらすじ】  人気の新人パーティ『彗星の新人』の一員であったエレインは、ある日突然、仲間達によってダンジョンに捨てられた。  しかも、ボスの間にーーー  階層主の鬼神・ホムラによって拾われたエレインは、何故かホムラの元で住み込みで弟子入りすることになって!? 「お前、ちゃんとレベリングしてんのか?」 「レ、レベリング…?はっ!?忘れてました……ってめちゃめちゃ経験値貯まってる…!?」  パーティに虐げられてきたエレインの魔法の才能が、ダンジョンで開花する。  一方その頃、エレインを捨てたパーティは、調子が上がらずに苦戦を強いられていた…  今までの力の源が、エレインの補助魔法によるものだとも知らずにーーー ※【第一部タイトル】ダンジョンの階層主は、パーティに捨てられた泣き虫魔法使いに翻弄される ※第二部開始にあたり、二部仕様に改題。 ※色々と設定が甘いところがあるかと思いますが、広いお心で楽しんでいただけますと幸いです。 ※なろう様、カクヨム様でも公開しています。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

リストラされた42歳、確率の向こう側へ。~なぜか俺の選択肢がすべて正解になる件~

RIU
ファンタジー
「君には今月いっぱいで席を空けてもらいたい」 42歳、独身、社畜。会社のために尽くしてきた柏木誠は、理不尽な理由でリストラされた。 絶望の中、雨の神社で野良猫を助けた彼は、不思議な光と共に【確率固定】という異能――「無意識に正解を選び続ける豪運」を手に入れる。 試しに買った宝くじは10億円当選。 復讐心に燃える元上司を袖にし、元天才投資家の美女をパートナーに迎えた柏木は、その豪運で現代社会を無双していく。 「俺の選択に間違いはない。なぜなら、確率の方が俺に合わせるからだ」 枯れたおじさんが資産と余裕を手に入れ、美女たちに頼られながら、第2の人生を謳歌する痛快サクセスストーリー!

魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は世界に1人のトリプルジョブに至る~

ぐうのすけ
ファンタジー
赤目達也(アカメタツヤ)は少女を育てる為に冒険者を辞めた。 そして時が流れ少女が高校の寮に住む事になり冒険者に復帰した。 30代になった達也は更なる力を手に入れておりバズり散らかす。 カクヨムで先行投稿中 タイトル名が少し違います。 魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は黒魔法と白魔法を覚え世界にただ1人のトリプルジョブに至る~ https://kakuyomu.jp/works/16818093076031328255

処理中です...