どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

文字の大きさ
701 / 944
-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章十四節 広場への進攻と展開悪化!と処刑台の結末-

しおりを挟む



それは帝都内全体に響く様にして聞こえて来る!…この時マサツグとモツを

仕留められる事で感情が昂り!…もはや正常な判断が出来ない程に達成感と

勝利への確信に包まれてしまうと、それはもうまるで馬鹿騒ぎ!…

ただ広場のギロチン台の下で大笑いをし続ける!…一方でそんなハドン目掛けて

魔王軍の面々は一切焦る様子を全く見せず、とにかく制圧を続け!…結果広場に

突入する一歩手前まで迫って行き!…ある意味で最後の攻防を繰り広げようと

して行くと、そこで肉眼でも確認が出来る!…ギロチン台に拘束されている

マサツグの姿を見つけて行く!…


__ウオオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!!……ッ!!…


「…ッ!…さぁて?…

そろそろいい頃合いにギャラリーも集まって来おったわ!!…

…準備は出来ておるか!!…」


そこにはやはりピクリとも動かないマサツグの姿、しかしこれまたやはりそれを

見ても魔王軍の勢いは決して止まらず!…それは早く助けなければ!と言った

慌てる感じでも当然無く!…いや寧ろやっぱり!と言った様な…ただ淡々と心を

無にするが如く自身の仕事に徹底すると、まだそんな様子が見えていないのか!…

ハドンはわざわざ待った様に言葉を漏らす!…この時ギロチンの準備をして居る

兵士にその準備が出来たかどうかを尋ねて行くと、兵士も戸惑った様子で返事を

零し!…


「ッ!…ハ、ハハァ!!…な、何とか整いましてであります!!…」


「ッ!…よぉ~し!!……これをよく見るがいい!!!…

我らデグレアントに歯向かう愚か者達は!!…こうなってしまうのだ!!!…

…これは見せしめだ!!…貴様ら全員も同じ様に!!!…

この様に地獄へと送り返してやる!!!……ッ…やれえぇ!!!」


急ピッチではあったものの整えた様で!…その際下から声を掛けて来るハドンに

上から覗き込んで慌てながらも敬礼をすると、準備が出来た事を伝えて行く!…

するとハドンもその返事が聞きたかった様子で上機嫌になる!…この時その準備を

手早く済ませた兵士達を褒める様に言葉を漏らすと、次にはわざわざ周りを

挑発せん!とばかりに大声で刑を執行する事を口に!…と、改めて魔王軍を

目の敵にし始め!…次にやる事はデモンストレーション!と…今ここで魔王軍である

マサツグの死刑を強行すると、徐に右手を上げ!…そしてブン!と振り下ろす!…

…しかし!…


__…ヒュヒュヒュンッ!!…ガガガッ!!…


「ッ!?…な、何ぃ~~!?…」


そうは問屋が卸さない様子で突如上空から矢が三本飛来!…それは今まさに

落とされようとしていたギロチンの溝にガスッ!と刺さり!…その飛んで来た

矢が突っ掛かってギロチンが固まった様に動かなくなると、結果は不発!…

と、当然この結果にハドンも驚く!…その際ギロチンに向かい矢が偶然飛んで

来た事にも驚きなのだが、何より天がマサツグの味方をしている様に感じられ!…

と言うが実の所これが偶然な訳が無く!…


「…ふぅ~!…とりあえず危機一髪!!…」


「ッ!?…な!?…」


勿論そんな芸当が出来そうなのはアヤで有り!…上空でまた竜騎士達を相手に

しながら!…その場面を見て慌てて弓を引いて行くと、同時に矢を三発!…

そしてギロチンの機能を封じてしまう!…その際自身でも上手く行った事に

ホッと一旦安堵すると、一方でその離れ業を目にした竜騎士は勿論戸惑い!…

それは更に研ぎ澄まされた!とばかりに練度が上がった事を証明しており!…

そのアヤの成長ぶりに乗せている竜騎士もこれまた驚き!…

このNPCアヤは化け物か!?と…思わず自身のワイバーンの手綱捌きが

疎かになりそうになって居ると、肝心のアヤは優れない表情を浮かべる!…

そして更にまだ終わっていない事を口にする!…


「…さぁて、ここからが悩み所ね!!…

…こっちの敵は多いし!…あっちもまだ止めただけ!!…

…誰か回ってくれるといいけど!!…」


と言うのもあくまでも相手の攻撃の間を縫っての援護で有り、完全に助けた訳

ではなく!…と、続けて援護するにしても今の現状を限られており!…明確に

助ける事が全く出来ず!…他力本願で誰かがこの状況を打開してくれる事を

願って行くと、ここで遂に均衡を打ち破る者が!…堂々とその広場の方へと

侵入し出す!…それは獅子の兜に黒い鎧!…その手にはあの青白く光る刀身が

握られており!…


__ガッシャ、ズッシャ、ガッシャ、ズッシャ!……ッ…


「…はあぁ~!…やれやれ…こんな有様を見せるとは!…

マサツグ殿!…ッ!…おっとイカンイカン!…

魔王殿も焼きが回ったと言う所であろうか!…」


言わずもがなその正体はラインハルト!…敵の壁を堂々打ち破って一番乗り!…

この時ギロチンに拘束されているマサツグを見て!…何か若干呆れる様なそんな

反応を露わにすると、思った事を口に!…その際ポロッと素の自分を出して

しまう!…すると次には自分でもすぐに気が付いたのか、まだ自分の正体が

バレて居ない!と思っている様子で誤魔化し始め!…が、勿論知って居る者には

当然既にバレて居り!…意外と将軍ラインハルトは疎いのか?…とにかく進んでまたハドンの

前へと立って見せると、ハドンも機敏に反応を示し!…


「ッ!?…き、貴様あぁ!!!…」


__ギュウゥ!!…ッ!!…ザザッ!…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ガシャンッ!!…


当然忘れられよう筈が無く!…ラインハルトを見るなり表情を変え!…憎さ百倍の

様子で一気に殺意を露わにすると、ギュッと拳を握る!…と、それを察して周りの

兵士が武器を運ぶ!…それは先程の得物と一緒でハルバードを将軍の元に運んで

行くが、そのハルバードは折られた物とは違い何か物々しい感じで!…言うなれば

折られた方はその運んで来られた物より質素の様な!…こちらのハルバードは

装飾が付き!…まるで儀礼用の豪華な作りになっているのが見受けられると、

一方でラインハルトは御構い無し!…まるで相手が身構えるのを待ってから言葉を

漏らす!…


「…先程振りであるな?…さぁ、死合うとするか!!…」


勿論つい先程の事をしっかり覚えている様子で相手をする!と、そして今度は

決着を付けるとばかりに剣を構え!…その際その声と言うのは心成しか嬉々と

して居る様に感じられるモノで!…となるとそんなラインハルトの言葉に

ハドンもカチン!と…当然怒りを抑えられない具合に!…歯を食い縛りこれまた

やはり顔を真っ赤にするそんな反応を露わにすると、武器を運んで来た兵士から

ハルバードを引っ手繰る!…そしてハルバードを突き付け文句の言葉を口にする!…


「ッ!!…ッ~~~!!!…今度は先程の様には行かんぞ!?…

コイツはあのアダマンタイト製で出来た特注品だ!!!…

如何に貴様が妙な剣を持とうとも!!…

この世界最高峰の硬度を誇るこの武器には!!!…」


その際ここで先程とは何が違うのか?を説明し出すと、負けない!とばかりに

怒鳴り続け!…何ならアダマンタイト製である事を強調し出し!…終いには

これで自分の勝利はさも盤石であるようその硬さ!…ラインハルトの剣に対して

何やら嫉妬心を見せるよう興奮気味に続けて行くと、一方でそのハドンの説明に

ラインハルトは目に見えて更に呆れる!…宛ら期待外れ…或いは見当違いで

ある様なそんな素振りを露わにする!…


「…はあぁ~……何も分かって居らんなぁ…」


「ッ!?…ナニィ!?…」


それこそ呆れに呆れ倒して遂には溜息!…そして小馬鹿にするようポソッと

言葉を零し…態度も一切改める様子を見せないで余裕の様子を見せ続けると、

そんなラインハルトに対してハドンは勿論更に怒る!…その際何が違う!と

ばかりに言葉を漏らして睨みも利かす!…しかしそんなハドンの様子に対して

ラインハルトは一切臆する事無くチラッと視線を向けて行くと、次には態度を

改めて自分が見本となる様に言葉を口に!…


「…武の誉は武器に在らず!!!…自身にあり!!!!…」


「うぬぅッ!?!?…」


と言うのも根本から間違って居る!とばかりに堂々声を張り上げて見せ!…

それこそ周りに響かせる様に!…自身の信条なのかこれこそが真実である!と

言った態度から堂々と更に振舞って見せると、その態度と威圧感振りに

ハドンがビクッ!と…思わず怯む反応を露わにする!…するとそんなハドンの

様子を初めて見たのか周りの兵士達も思わずビクッと反応すると、一方でこれで

ラインハルトの説教が終わる事は勿論無く!…


「武器が良ければ強いと言うのは妄言である!!!…

如何に優れた武器を持とうが!!…如何に優れた防具を纏おうが!!…

それを扱う者が未熟であれば元も子もない!!!…

…あくまでも武器、防具は物でしか無く!!!…武では無い!!!!…

…そんな事も知らずに堂々と…情けなくて仕方がない!!…」


所詮武具と言うのは物でしかない!と、武具が伝説を作るのではなく!…

その武具を上手に扱う事で!…己の生き様を貫いて来た者こそが!…

今までの伝説を作って来た事を語って見せると、更にハドンを未熟者!と…

さも本物では無いよう指摘をする!…その際本物と言うのは武人と言う

意味で有り、アダマンタイト製の事など全く気にしておらず!…ただ武器を

自慢?して来た事で違う!と言い…が、言った所でハドンには響かず!…

寧ろ馬鹿にされた事で怒りを露わにして見せると、次には大きく振り被り突貫!…


「ッ!?…グッ!!…い、言わせて置けばアアァァァァ!!!…

今ここでぇ!!!…貴様を葬ってしまえば!!!…

同じ事では無いかアアアアァァァ!!!!」


「ッ!!…来い!!!…

その生半可な根性!!!…叩き直してくれる!!!」


__グオンッ!!!…ギイイイィィィン!!!…


感情のままに振り被り!…今度は馬には乗らず自らの足で横薙ぎにハルバードを

構えて行くと、やはり文句の言葉を口に!…その際ラインハルトを倒す事で

証明する!と…と、その言葉を受けてラインハルトもピクッと反応!…向かって

来るハドンに対して臆する事無く!…真正面から迎え撃つ様に剣を構えると、

こちらもハドンに対して文句を!…次には激しいぶつかり合いが辺りに響く!…

そうしてハドンとラインハルトの一対一の戦いが始まって行くと、徐々に周りの

壁も突破され出し!…遂には雪崩れ込む様に魔王軍が蹂躙!…

数ではデグレアントの方が圧倒的だが、質では魔王軍の方が二枚も三枚も上手で

ある事を証明し出すと、約三分の一!…帝都を掌握する事に成功する!…

だがその一方で未だ揉めている所も当然在り、それを宥めるのに必死になる

様子も!…


__グウウゥゥ!!!…グアアアアァァァァァ!!!!…


「ッ~~~!!!…ほ、本当にすごいパワー!!…

一体何処にそんな力が!?…」


その様子が見られるのは玉座の方で!…未だ大男の騎士達が二人を捕まえ!…

一方の捕まっているシロとハクも何が何でも脱出をする!と言った…本気の

抵抗振りを見せて行くと、もはや野生に返ったよう!…歯を食い縛り大男達の

鎧をズタボロにする!…そしてそれを操って居るであろうミサカも歯を食い

縛り必死に耐える様子を露わにすると、ただ操るだけではない事を物語り!…

と、一方でそんな様子を見せられているくまさんとグレイスとしても当然穏やかな

気持ちでは無く!…何方を止めるか?で慌てて居り…いや何方も正しい様な!…

判断に困るそんな素振りを見せて居ると、更にシロとハクが文句を口に!…

遂には泣きに入り始める!…


「ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!…ッ~~~!!!…

…そんなにこの戦いが大事ですか!?…ハク達から先生を奪ってでも!?…」


「…そんなの絶対に嫌なのです!!!…絶対に!!!…絶対に!!!!…」


それは決して抵抗の意志を弱める事を一切せず、まるでマサツグを本当の

父親の様に慕う言葉を!…その際これが人のする事か!?とばかりにハクが

文句を漏らし続け!…涙を流しながらシロも言葉を!…そこまでしてでも

勝利する事に!…自分達は望んでいない様に拒否の言葉を口にすると、

一方でミサカも言い聞かせる様に言葉を!…その際意味深な言葉を口にする!…


「ッ~~~!!!!…だ、だから落ち着いてって!!!…

少なくともそんな考えはしていないし!!!…

第一に彼らは!!!…」


「ッ~~~~!!!…放せ!!!…放せえええぇぇぇ!!!!」


「放してくださあああぁぁぁい!!!!」


しかしそんなミサカの言葉はやはり興奮し切っている二人の耳には一切入らず、

未だ硬直?状態が続き!…そして玉座から響くは双子の声となって行き!…

それはとても悲痛で有り!…傷付き戻ってきた仲間の為に!…治療を準備する

面々の耳にも重く辛く響く様に残って行くと、居た堪れない!…だがそれでも

耐える事を選択する!…と言うのも分かって居るなら同じく双子を止めに入れば

良い所では有るのだが、興奮し切っている二人の様子がとても怖く!…

うっかりすればその流れ弾で自分達がやられそうで!…故にただ遠くから見守り

耐えるしか無く!…せめて二人が早く落ち着く様に!…その処刑映像に明るい

進展が見られる事を願うのだが、そんな願いを裏切る様に嫌な方向へ進展し始め!…


__…ミシッ…ミシミシッ……ッ!?…


「「ッ!?…ご、ごしゅじんさま(先生)!?」」×2


と言うのもその処刑映像の画面越しではあるがシロとハクの耳にある不穏な音が!…

それはまるで何かが軋む様に聞こえて来ると、同時に今にも折れてしまいそうにも

聞こえ!…と、この音を耳にするなり二人は何の音なのか?直ぐに察した様子で!…

未だ大男の騎士達に拘束されて居ながらも!…途端にその画面の方を振り向いて

直ぐにマサツグの心配をし始めると、更に展開は悪化の一途!…拘束されている

マサツグがここに来てハッと目を覚まし始める!…


「…ッ…ッ?……え?……ッ!!…こ、これは!?…」


その際マサツグは今の今まで気絶をしていただけであった様子で、辺りが

騒がしい事で漸く目を覚まし!…そして最初は自分が如何言う状態なのかが

分かって居ない様子で若干戸惑い!…しかし次にはその光景に何か見覚えが

有るのか!…途端にハッと目を見開きバッ!と辺りを見回す様なそんな反応を

露わにすると、ここで自身の首が何かで固定されている!…故にその場から

動けないと言う事も悟って行く!…となると自身が動けない事でまた更に

何が如何なっているのか!?が分からずパニックになると、何とかこの危機を

脱しようと藻掻き始め!…


「ッ!?…クッ!!…この!!…」


__ガタッ!!…ガタッ!!…ミシミシッ!!…


この時勿論頭と両手は拘束されて居る為動かせないが!…それでも必死に体を

揺すり!…そして何とか拘束具を壊せないモノか!と暴れに暴れて抵抗をすると、

しかしその藻掻く行為がいけない!とばかりに…マサツグの頭の上でまた不穏な

音が聞こえ始める!…それは言わずもがなミシミシ!と暴れる振動に合わせて

大きく音を鳴らすのだが、拘束から逃れる為に必死なのか!…マサツグの耳には

入って来ず!…と、そんな様子を映像で見てシロとハクも更に慌てる事となり!…


「ッ!?…せ、先生駄目!!!…暴れないで!!!…」


「駄目ですごしゅじんさま!!!…そのまま暴れたら!!!…」


__ガタッ!!…ガタッ!!…ミシミシッ!!…


それこそ必死過ぎて相手に聞こえないと分かって居ながらも言葉を口に!…

それは願う様に暴れてはいけない!訴え続け…その二人の表情も焦りと涙で

ボロボロの様子を見せるのだが、画面の向こうのマサツグは構わず暴れ続ける!…

そしてその瞬間は訪れてしまう!…それはいい具合にマサツグが暴れたお陰か!…

遂に矢の方が持たなくなった様子で折れてしまうと、今度は折れた矢の鏃に

ギロチンの負荷が掛かり!…


__ミシミシッ!!…バキィ!!…ボキィ!!……ガッ!!…ギギギギ!!!…


「ッ!…え?……ッ!?…」


と言う事は支える面積が減った事でその負荷も増大!…結果その鏃も今にも

抜けそうな感じで軋み始め!…暴れるマサツグも頭の上から折れた矢が降って

来た事で一度ハッと我に返ると、静かに可能な限り上を見るよう確認!…

と、そこで今にも落ちて来そうな巨大な刃を目にして行く!…となるとそれを

目にして当然の如く青褪め出すと、次にはもはや恰好など御構い無しに兵士へ

必死に助けを乞い出し!…


「…た、助けれくれぇ~~~!!!」


「ッ!?…何?……ッ!…」


当然そこに魔王の威厳などと言うモノは一切なく!…ただ目の前の死を直視して!…

必死に生を掴もうとする男の様子が露わになると、その様子にギロチンを動かして

いる兵士達もピクッ!と…思わずその言葉に耳を傾ける様子を見せて行く!…

その際必死に助けを乞うマサツグに興味を持ったのかチラッとその顔を覗き込んで

行くと、そこには青褪めながら目に涙を溜め未だに状況が分かって居ない困惑の

様子が映って行き!…


「い、一体何が如何なって!?…

お、俺が何をしたって言うんだああぁぁぁぁ!!!」


__ッ!?…ッ…ッ~~~~!!!…


宛ら自身のした事が分かって居ない様子で困惑し続け!…自分は何も悪くない!と…

何なら周りに無実を訴えるよう叫び出し!…藻掻きたいのに藻掻けない様子で

とにかく周りに助けを求めて見せて行くと、一方で今まで自分達はこんな者に

恐れ戦いていたのか?と…何やら情けないやらムカつく!と言った感情を覚え

始める!…となるとそう言った不満がグツグツ煮え立つ様に溢れ始めると、次には

その情けない様子を見せるマサツグに不満をぶつけるよう言葉を口に!…


「黙れ!!!…この薄汚い侵略者め!!!…

いいから今ここで黙って!!…」


__ギギギ!!…ガシュンッ!!!…ズダアァン!!!……


顔を真っ赤にしてマサツグに当たろうとした瞬間!…ギロチンの方が持たなかった

様子で次には落下…ストッパーとなっていた鏃がすっぽ抜け!…そのまま勢い良く

マサツグの首目掛けて巨大な刃が落ちてしまうと、後は言わずもがな!…

その様子を担当していた兵士達数人が目の当たりにする!…するとそこには綺麗な

断面図が兵士達の目に映って行くと、そこからまるで蛇口を捻った様に赤い物が

溢れ出し!…


__…ドザアアァァァァ!!……ッ…ッ~~~~!!!…ッ!!…ッ!!…


となるとそんな様子を目にした兵士各々は狂ってしまい!…ある兵士はムカついた

奴が目の前で死んだ事で胸が空き!…またある兵士はその光景に堪えられなかった

様子でその場にへたり、次には堪らず嘔吐する!…またある兵士はこれで勝った!

と確信をすると、戸惑った表情のままガッツポーズの様なモノを!…と、その映像は

当然シロ達の見ている画面にも反映され!…するとそんな様子を見た事でシロと

ハクは勿論放心!…が、それは然程酷い状態にはなって居らず!…ただ画面を

見詰めて理解が出来ない様子を露わにすると、次には言葉を口に!…


「……え?…」


「…だ、誰…ですか?…」


それこそ一度はマサツグが処刑された!と思い気が狂いそうになるのだが、よぉく

見てみるとその斬首された者の姿は変わっており…何ならその者の姿は兵士の様な…

それは今戦っているデグレアントの兵士の格好をして居り、終いにはその転がって

いる頭の顔も違う!…全くの別人が今まさに画面の向こうで処刑された様に見えて

しまうと、その映像の誤差にシロとハクが困惑!…その際誰が死んだのか?と口に

する!…と、一方でその光景を同じく生で見て居た者達も唖然とすると、理解が

追い付かず!…


「ッ!?…な、何で?…マ、マサツグが…ア、アレ!?…」


生でその光景を見た者その1・アヤ!…ギロチンの刃が落ちた際、一度は両手で

目を覆い!…そして現実を認めない素振りを見せるのだが!…しかしそれでも

何か奇跡を願う様に!…恐る恐るその手の隙間からその光景を直視!…しかし

そこにマサツグの姿は何処にもなく!…やはりシロとハクと同じデグレアントの

兵士がそこに居る事を確認すると、これまた理解が出来ない様子で辺りを

キョロキョロ!…マサツグの姿を探し始める!…だが幾ら見回した所でやはり

何処にもその姿はなく!…


「…やはり違ったようだな…あの者に限ってこの様な事で死ぬタマでは!…」


「ッ~~~!!!…余所見とは随分余裕だなあアァァァ!!!」


生でその光景を見た者その2・ラインハルト!…ラインハルトに至っては最初から

半信半疑であり、そもそも捕まる様なタマか?と…何か様子が可笑しく思えた事で

ハドンの相手を先決した訳であるのだが!…案の定ギロチンが落ちるとそこには

マサツグの姿はなく!…となるとラインハルトとしてもやっぱり!と安堵…

その際判断が正しかった事にも安堵し!…マサツグを信じていた事をポロッと

口にして見せると、一方でそんなラインハルトの余裕振りにハドンが切れる!…

ラインハルトに猛攻を仕掛ける!…


さて一方で大多数の冒険者プレイヤー達も全く信じて居なかった訳なのだが、その理由と

言うのもまさに冒険者プレイヤー達にしか分からない理由で!…


「…そもそも!…

先程捕まって居た者がもし本当にプレイヤーであったのなら!!…

その筈!!…

しかし!!…

…ちゃんと知って居る者からすれば見分ける事が出来るのは当然!!…

…まぁ…NPCからは全くそう言ったものは見えていない様なので…

9割があの様に信じてしまう様なのですが…」


「…えっと…ハンドレットさん?…それは一体誰に向けての説明?…」


理由は至ってメタいモノで!…その際誰に向けての説明なのか?…ハンドレットが

在らぬ報告を向いて何故見分けられたのか?を口にすると、オリハがそんな

ハンドレットにツッコミを入れ!…と、そんな事をやっている間にも遂に広場の

制圧が始まり!…一方で未だシロとハクが放心状態!…もう暴れる様子もなく!…

一気に力が抜けた様にただ黙って大男の騎士に抱っこされて居ると、それらを

操っていたミサカも漸く安堵!…大きく溜息を吐いて見せる!…


「……はああぁぁ~~!!…疲れたぁ~…

まさかフェンリルがここまでの戦闘力を持っていたなんて!…

…別に侮っていた訳じゃないけど…これはソロで挑もうなんて考えない!…

いや寧ろ考えたくもないね!…」


それこそこっちでも大きな戦いを一つ終えた様な脱力感を覚えて行くと、思わず

指揮を中断してその場にへたり込み!…と、改めてそのフェンリルと言う生き物に

驚き戸惑い!…もしこれで戦う事が有ったのなら、いやもう2度と挑みたくない!

と言った独り言を口にすると、とにかく今はTPの回復に努める!…するとそこに

心配をした様子でくまさんが近付き気遣い始める!…その際気になった事も質問して

行き!…


「…だ、だいじょうぶぅ~?…

な、何なら回復のポーションも用意出来るけど?…

…あと何で皆そんな心配をして?…」


その際その手にHPとTPの両方を回復出来るポーションを持って行き!…質問と

言うのもやはり見分けられた理由について!…くまさんはまだ初心者で有り!…

その見分け方について一体如何やって?と…首を傾げながらミサカに質問をして

行くと、ミサカもそのポーションを差し出してくれた事に気が付いた様子!…

そしてお礼を言うなりそのポーションを受け取り!…そしてくまさんにも何故

見分けられたのか?を説明する!…


「ッ!…あ、あぁ…ありがとうございます…

…簡単な事ですよ!…ほら…私の頭の上に何が見えます?…」


「ッ!…え?…そりゃ…ミサカちゃんの名前…

…って、あぁ~!!…」


この時簡単にまずミサカは自身の頭の上を指差して行くと、何が見える?と聞き…

と、いきなりそんな質問をされた事でくまさんは戸惑い!…だが戸惑いながらも

今見えているモノを口に!…そこでプレイヤーなら見える名前がある事を口に

すると、次にはハッと理解!…或いは察した様子で言葉を零す!…その際ポン!と

両手で手を打つ仕草をして見せると、ミサカはそんなくまさんに笑いながら更に

説明をして行き!…


「…さっきのはその名前すらなかった量産MOB!…

だから全く心配をしてなかったのです!…

…恐らくあんな事をやったのは…」


「…うちの息子って事か!…」


さっき死んだのはただのMOB!と…故に最初から心配をする必要が無かった事を

話して行き!…くまさんに貰ったポーションの封を開けつつ…一体誰がそんな

ややこしい真似をしたのか?と仄めかす言葉を口にすると、くまさんも続けて

理解!…何なら体験済みであるよう言葉を零す!…そして呆れる様なそんな反応を

見せて居ると、一方でミサカもそんなマサツグのやって見せた事に戸惑いを

隠せず!…


{…それにしても…あの騙しの手品は幾ら何でもやり過ぎなんじゃ?…

確かに私達プレイヤーからすれば別にだけど…

シロちゃんとハクちゃんには効果抜群過ぎるよ?…

…今もまだ完全に呆けちゃってるし…ちょっと道化が過ぎる様な…}


__…ぶえぇっくしょおぉいぃ!!!…ッ!…フッ!…


と言うのもミサカから見てもやり過ぎである!と…特にシロとハクの事を思えば!…

こうなる事が予測出来たであろう事を心に思うと、それでもやって見せた事に

驚きを隠せず!…そして改めてマサツグの意外性に対してもこれまた戸惑いを

覚えるモノで!…とにかく色々と思いながらも心の中でツッコミを入れつつ!…

改めて現状の戦況にふと目をやって行くと、次には何処からともなくデカい声で

クシャミが!…となるとまるで自身の言葉が届いた様な…そんな気分になって

ミサカも思わずフッと笑うと、次には広場の映像が消える!…結婚式場の様子だけが

残るのであった!…

しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ

よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。   剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。  しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。   それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。 「期待外れだ」 「国の恥晒しめ」   掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。  だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。 『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』  彼だけが気づいた真実。  それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。  これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。 【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。

私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ

柚木 潤
ファンタジー
 薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。  そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。  舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。  舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。  以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・ 「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。  主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。  前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。  また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。  以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。  

「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。 広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。 ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。 彼の名はレッド=カーマイン。 最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。 ※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

おっさんが雑魚キャラに転生するも、いっぱしを目指す。

お茶飲み人の愛自好吾(あいじこうご)
ファンタジー
どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。

私のスキルが、クエストってどういうこと?

地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。 十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。 スキルによって、今後の人生が決まる。 当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。 聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。 少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。 一話辺りは約三千文字前後にしております。 更新は、毎週日曜日の十六時予定です。 『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

おばさん冒険者、職場復帰する

神田柊子
ファンタジー
アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。 子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。 ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。 さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。 生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。 ----- 剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。 一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。 ----- ※小説家になろう様にも掲載中。

なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話

TB
ファンタジー
岩崎理(いわさきおさむ)40歳バツ2派遣社員。とっても巻き込まれ体質な主人公のチーレムストーリーです。

処理中です...