どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章二十節 もしもの事と魔王化の弊害?と魔王の一撃-

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さてモツも魔王として覚醒?した所でダグレスだけを一点に睨み続けると、

それはダグレスを見る事で如何してもあの時の事が忘れられない様子で!…

そなるとそれに比例するよう翼を動かし!…まるで威嚇をする様に大きく

広げてマサツグ達の姿をその翼で隠してしまうと、宛ら自分以外を見るな!と…

ダグレスの注意を自身に向けるよう立ち塞がって行く!…となるとそんな

モツの様子にマサツグも驚き戸惑ってしまうと、一体何が有ったのか?と…


「…ほ、本ちゃん?…一体如何し…」


「この馬鹿との決着を付けたいだけ!!…

なぁに、直ぐにあと追い駆けるから!!…気にしないでくれ!!…」


「ッ!?…き、気にするなって!!…え、えぇ~?…」


当然マサツグが困惑気味に質問を口に!…魔王の翼が具現化されたと言う事は

怒って居ると言う事で!…珍しく感情的になるモツを見て!…思わず何か不安を

覚える様なそんな反応を見せて行くが、モツは御構い無しにダグレスを睨み!…

そして自身が殿になる事をもう一度話す!…それは深くは語らずただダグレスを

相手にする事だけを口にすると、更にマサツグを困惑させ!…が、マサツグも

こうなったら梃子でも動かない事をちゃんと理解しており!…


{…な、何で!?…何でここまでブチ切れて!?…

…ま、まぁ分からなくもないんだけど…

って事は実質モツとはここで別れるって事だよな?…

こうなったらモツは終わらせるまで動かないだろうし…

俺もまだやらないといけない事が有るから…}


__…チラッ?…ピピピッヴゥン!!…


こうなっては何を言っても無駄である!と…となるとモツの考えを聞き入れ!…

次には自身もやらないといけない事が有る事を考えると、ふとここでリーナと

グラトニアに視線をチラリッ?…そして徐に二人のステータス画面を開き始める!…

と言うのも二人の体力を確認して何とか二人だけで逃げられないか?を考え出すと、

マサツグはその画面を見て今までの道のり!…その他色々を踏まえて長考し!…


{…うぅん…いけない事はない…位のHP残量ではあるかな?…

ただ問題はリーナにあって…まだ何か覚束ない様な?…

それに仮定もあくまで相手が兵士達だけだった場合で…

何か不意を突かれる様な事が有れば考えたら!…

…となるとやっぱ俺が最後まで護衛をしないといけないって事になるんだろうか?…

…うぅ~ん…}


と言うのもマサツグとしてもこのまま二人だけで本陣に戻って貰いたい所であり!…

それはマサツグとしてもまだこの先に用が有るから今戻るのは些か面倒で!…

しかし未だリーナの様子は何処か怪しく!…顔を赤くしてその目も未だ虚ろで

ある様に見えてしまうと、二人だけでは厳しいか?と…もしもの事も備えて

やはり自分も戻るべきか?と考え続ける!…と言うのも確かにこの戦争の目的

としては第一にリーナの救出を主気に置いていたのだが、じゃあ救出したから

終わり!と言う訳には勿論行かず!…


「…マサツグ?…」


{…ここで戻るのは中々に面倒な所!!…だが万が一を考えるとやっぱり!…

でも敵総大将は正直目と鼻の先だからそのまま倒してしまいたい所でも!!…

このまま連れて行くにしては危なっかしいし!……さて如何したモノか!!…}


何故ならこのゲームにおける宣戦布告と言うのはそんな簡単な意味では当然なく!…

一度宣戦布告をしたのなら何方が勝利するまで続けねばならず、それはこの戦争が

まだまだ終わらない事を物語っており!…そして本当の意味で勝利を収める、或いは

戦争を終わらせる為には!…勿論相手の長を打ち倒す!…或いは降伏を宣言させない

事には終わらない仕様となって居る為!…マサツグとしても終わらせる的な意味で

戻るのが得策でない様に感じてしまうと、とにかく悩む!…それこそリーナに心配を

される程に悩み続ける!…さてそうして如何やって今度はリーナの安全を

確保するか?で悩んで居ると、そんなマサツグの気持ちを汲んでかグラトニアが

呆れた様で!…


「…はあぁ~!…何よ!!…私じゃ不服って訳!?…」


「ッ!…え?……ッ!!…ッ…」


それは溜息を一つ零すとマサツグに文句を!…如何やら自分を戦力として見て

いない事に気が付いた様子で…マサツグに詰め寄りジッと顔を覗き込む様な

そんな素振りを露わにすると、ここでリーナもマサツグのやろうとしている事に

気が付いたのか!…ハッとするなり次には不安げな表情も浮かべて見せる!…

しかしだからと言ってマサツグを止める事は決してせず!…いや寧ろマサツグが

何故悩んでいるのか?も悟ってしまうと、逆に止める事など出来る筈もない訳で!…


{…これもこの戦争を終わらせる為!!…しかし!!…}


「…その様子だとこの国の王様をぶちのめす事を考えているようだけど!!…

騎士様を守るのが私一人だとそんなに不安な訳!?…ふざけるんじゃないわよ!?」


それこそ自身の心の中では判って居るが、だがそれも自身の思い人を思えばこそ!…

本当は引き止めたい所で有り、しかしそんな事をすれば戦争が終わらず!…

故にリーナはその場で悩み!…さも悶える様にしてこれが自身の起こした戦争きっかけ

ある事を自覚すると、一方でグラトニアは続けてマサツグに文句を口に!…

甘く見るな!と更に詰め寄る!…となるとそんなグラトニアの様子にマサツグも

思わずタジタジになると、落ち着かせようとドウドウ!と…


「ッ!?…ま、待てって!!…確かに不安に感じて入るが!!…

決してグラ子を甘く見ている訳じゃ!!…」


「ッ!!…じゃあ何でよ!!…

アンタはそのまま王様をぶちのめしに行けば!!…」


両手を前に出しては掌を相手の目の前に!…そして戸惑いながらも言葉を掛け!…

正直に今思っている事など!…グラトニアの実力を認めている事を話して行くと、

尚の事グラトニアが文句有り気に噛み付こうとするのだが!…その際そのまま

マサツグに国王を倒しに行け!と言葉を口に!…だが出来ない様子で次には話しを

ブチ切り!…マサツグがその出来ない理由についてまた話を口にすると、思わず

その言葉でグラトニアも怯む事に!…


「…[もしもの事]を考えるとだからだ!!…」


「ッ!!…ッ…」


それは至極簡単に一言でまとめ!…何ならグラトニアも分かって居る筈!と…

すると案の定そのマサツグの一言でグラトニアは一瞬にして黙ってしまい!…

その様子も重々承知している具合に俯き始め!…次には文句有り気ながらも

クッと言葉を飲み込む様に!…歯を食い縛り言い返せない自分に怒りを燃やす

そんな反応を露わにすると、更にマサツグが現実を!…無茶をさせない様に

言い聞かせる!…


「…グラ子…お前ここまで来るのに結構なケガをしていただろう?…

そんな敵がまだこの町の中に潜んでいる!!…

そう考えると危なっかしくて出来ないのが今の現状と言った所なんだ!!…

…だからせめてもう一人!!…もう一人人員が欲しい所ではあるんだが…」


その際言った言葉と言うのもここに来た際のグラトニアの様子で有り、もしもの事

と言うのもそのグラトニアを追い込む程の連中!とばかりに話しを続け!…

故にもしもの事を考えると動けない!と改めて話して行き!…となるとその話を

聞かされた事でグラトニアは更に悔しがり!…ギュッと拳を握って途端に自身の

無力に打ちのめされると、一方でやはり人員が欲しい!と…マサツグが容赦ない

言葉を零して行く!…さてそうしてマサツグとグラトニアが揉める様な事を話して

いると、一方でモツはスッと剣を握るダグレスの方へと歩いて行き!…


__…コッ…ッ!!…コッ…コッ…コッ…


「…あの時ぶりだな馬鹿王子様よぉ?…」


そこにはもう一切の情も無くただ斬る事だけしか考えていない様子を露わに

して見せ!…その際そのモツの表情は冷静そのもの!…が、冷ややかなモノを

確かに静かに放っており!…宛らその様子はまるで歴戦の暗殺者の様な!…

とにかく鋭い殺気をその両眼に宿して行くと、ジッとダグレスだけを一点に

見詰める!…そしてダグレスへ徐に声を掛け出す!…それはさも旧友に挨拶を

するようダグレスを小馬鹿にして行くと、ダグレスもそんな殺気を帯びた目に

負けじ!とばかりに挑発に乗り!…


「ッ!!…貴様あぁ!!!…」


__ジャキンッ!!…ッ!……フッ…


と、次には近付いて来るモツに対してダグレスが剣を構え直す素振りを一つ!…

するとこの時その手にはいつの間にかダーインスレイヴがギュッと握られて有り!…

モツもそれに気が付いた様子で途端にピクッ!と…そしてダグレスの震えが

止まった理由や…急に強気になり出した理由についてなるほど?とばかりに

理解をすると、今度はダグレスに対して呆れて見せる!…やはり魔剣ダーインスレイヴ頼りか!と

ばかりに笑みを零す!…となるとそんなモツの様子にダグレスも機敏に反応を

すると、またモツに向かって吠えて見せ!…


「ッ!!!…何が!!…何がそんなに可笑しい!!!」


「…言わないと分からないのか?…

…やっぱボンボンはボンボン…

ヤブが呆れ返ったのもまぁ頷けると思っただけだが?…」


当然馬鹿にされたと思い怒りを露わに!…一方でモツはこれだけキレて居て血管は

無事なのか?と…そう考えて居ながらも言葉を口に!…やはり馬鹿にする様な感じで

ダグレスをボンボン!と比喩すると、更にマサツグが呆れていた事も漏らし!…

容赦なくダグレスを弱者呼ばわりで罵る続ける!…それは魔王化しているせいか

いつも以上にノリノリになっている様に見えてしまうと、そんなモツの様子を

中継越しで見ている者達はこれまた戸惑い!…


「…な、なぁ?…ま、魔王化ってそんな性格まで変わってしまうモンなのか?…」


「…た、確かあのモツって奴…大人しいと言うか苦労人って言うか…」


と言うのもやはり周りからもモツは大人しい人物と見られて居た様子で、何なら

振り回されている様子も見られて居たか苦労人と言う言葉も出てくる始末!…

が、そんな苦労人も魔王化した事でハッチャけている様に見えてしまい!…

魔王化した人間は漏れなくこうなってしまうのか?と…マサツグも含め誰でも

こう言うキャラになってしまうのか?と言った戸惑いを持たれてしまうと、一方で

一部人気が!…その手合いが好きな者達が興奮する!…


「ッ~~~!!…かっけぇ!!…」


「…アレってどうやったら取得出来るんだ!?…」


それは俗に痛い者達と呼ばれる者!…或いは中二病と呼ばれる者達の事であり、

自分もあんなカッコいい能力が欲しい!とばかりに羨望の眼差しを…それこそ今

魔王化しているモツに憧れるよう言葉を零し!…その取得条件についても

悩み始め!…遂には一時戦闘を中断してその取得条件の詮索に走って行こうと

すると、ミサカがチャット越しに勿論注意を!…それ所ではない事を訴え始める!…


〈ッ!!…そこぉ!!…今は目の前の戦闘だけに集中して!!!…

今ここで前線を崩す訳には行かないの!!!…〉


その際先程までシロとハクが脱走をしていたせいで気が気ではない状態で

あったのだが、オリハが無事二人を捕まえた事で安堵し!…となるとまた

魔王軍全体の指揮に戻ってそこで異変を見つけて行き!…しかも浮つくは

自身のクランのメンバーで有り!…それを良しとしない様子で当然言葉を!…

今が一番危ない様なそんな事を口にすると、とにかく前線の維持に勤める!…

一方でそんな異変の原因となったモツの後ろでは今だマサツグが頭を抱える!…


「…とにかく現状動きたくとも動けない!…

…やっぱここは俺も一度戻るしか!!…」


「ッ!…ッ…わ、私なら大丈夫だマサツグ!!…

それに剣が無くとも!…それなりに徒手空拳も扱え!…」


それこそ幾ら悩んでもいい案が出て来る事は決してなく、もはやマサツグ自身も

諦めかけて居り!…と、そんなマサツグを思いリーナも心配はいらない!と口に…

その際戦える事をアピールして行き!…シャドーボクシングの様に何も無い空に

向かって拳を振るう姿を見せて行くと、マサツグはそんなリーナの姿を見て何を

思ったのか?…次にはふとそんなリーナに近付きある事をする!…と言うのも…


__ガッ!!…グイッ!!…ギュッ!!…ッ!?…


「ッ?!…へ!?…へ!?!?…」


隣にグラトニアが居ると言うにも関わず!…マサツグはリーナの話を遮る様に

突如動きを見せて行くと、その空を切るリーナの拳をパッと捕まえ!…正確には

その伸びた腕を掴むのだが!…マサツグはその腕を掴むなり強引に引っ張り!…

そのままリーナを抱き寄せ動き自体を拘束すると、その突然の動きにグラトニアも

気が付くなり戸惑いを!…しかしそれ以上にリーナが戸惑いを露わにする!…

それこそまた顔を真っ赤にして明らかに動揺の言葉を漏らして行くと、マサツグは

そんなリーナに対してこんな言葉を!…


「…はあぁ~!…確かに兵士程度を相手にするだけならそれでも行ける!…

けどリーナ!…今のお前もグラ子と一緒で如何にも不安が感じられる!…

それこそ本調子の時なら問題は無いんだろうが!…

今のお前は如何にも様子が可笑しいくて!!……そう、何て言うかぁ?…

まるで守られているお姫様をしていて!…守ってやらなくちゃいけない様なぁ?…」


「ッ!?…そ、それは!!…

それは如何言う意味なんだ!?…まるで意味が!!…」


それは溜息を一つ零すと兵士だけなら問題無い!と、だがそれもグラトニアと

結局同じ扱いの言葉であり!…と言うのもやはり予想外の敵が出てきた

場合の事を考えるととても不安を感じるもので!…何なら今のリーナでは

心許ない事を上げて行き!…その理由についてマサツグ自身も説明し難い様な…

如何にも何とも言い表せない様な分かり難い言葉を口にすると、リーナもそんな

マサツグの言葉を聞いて更に困惑!…意味を改めて尋ね直す!…その際自身が

お姫様と言われて更に抱き締められている事で錯乱とまでは行かないのだが、

やはり顔を赤くする様子を露わに!…と、またマサツグとリーナがイチャ付いて

いる一方でモツの方でも動きが見られ!…


「…まぁいい…さっさと来るなら来い!…

こっちもまだ色々とやらないといけない事が沢山在るんだ!…

テメェみたいなヘタレを相手にしている時間はない!!…」


「ッ!?…グッ!!…グググググ!!!…」


「…どうした?…結局打って来ないのか?…

やはり一丁前なのは威勢だけで…

あの時みたいに誰か傍にいないと真面にやり合う事も出来ないのか?…」


この時モツは今までの怒りをぶつける様に呆れながらダグレスを煽る!…まるで

向こうから仕掛けて来る事を望む様に!…ダグレスをヘタレと言ってとことん

小馬鹿にする態度を露わにして行くと、ダグレスもダグレスでそんな言葉に怒りを

どんどん積もらせる!…顔を真っ赤にして歯を食い縛るそんな様子を露わにする!…

しかしだからと言ってそこからダーインスレイヴを構え続けるだけで結局

その場から動かないで居ると、モツもそんな様子にこれまた更に情けない!と煽り…

仕舞いには保護者同伴で無いと真面に戦う事すら出来ないヘタレ!と零して行き…

と、そんな言葉を聞いて更にダグレスもピクッ!と…遂に我慢が出来なくなった

様子でギュッとダーインスレイヴを握って見せると、モツに吠えながら

斬り掛かる!…遂にモツと戦闘を始める!…


「ッ!!…貴様アアアアァァァァァ!!!!」


「ッ!…やっと動いたか…」


ダグレスはダーインスレイヴを後ろに向けて掲げるよう構えて見せると、

真っ直ぐモツに向かい突貫して行き!…その際勿論の事ながら怒りの形相を

露わにして見せ!…それは宛らあの霊峰で一戦交えた時の様に!…

何ならあの時の戦いを今ここで晴らす様に向かって行くと、モツもそれを

見て一言…真正面からぶつかる姿勢を露わにする!…そしてダグレスが

徐々にモツとの距離を縮めて行くと、それに合わせて腕に力を入れては

ダーインスレイヴを振り被り!…


__…フォン!!…ギイイィィィン!!!…


「ッ!?…クッ!!…」


「…なるほど?……ッ…」


次には完全に自身の間合いにモツを入れると、ダーインスレイヴを思いっきり

振り下ろし!…一方のモツは慌てる事無くそれを受け止め!…さも涼しい顔をして

何事もないかの様に振舞って見せると、聖堂内に激しい剣戟音が響かせ!…

と、ダグレスがそんなモツの表情に若干戸惑う!…そして直ぐにクッと歯を

食い縛る様子を浮かべて見せると、一方でモツは今の一撃で色々と察した具合に

理解の言葉を零し!…と言うのもそれは今の魔王化であったりダグレスの本当の

実力であったり!…それはとにかく全てを察した様であり!…ダグレスと

鍔迫り合いをしながら…チラッとそのダグレスの様子に目を向けると、ダグレスも

そんなモツの様子に気が付いた様で!…


「ッ!!…クッ!!…随分と余裕の様だな!!!…

今ここで僕が貴様を倒すと言うのに!!!…」


当然そのモツの涼しい表情を不服とした具合に噛み付き出し!…モツに絶対に

倒す事を口にすると、また歯を食い縛って鍔迫り合いに!…その際ぶつかり合う

剣からはあの黒い炎が発せられる!…それはダグレスの持つダーインスレイヴ

から禍々しい暗い紫色のオーラと共に噴き出して行くと、モツの剣に纏わり

付くよう何やら渦巻く様子が見られ!…しかしモツはそんな様子を目にしても

一切慌てる事は無く!…やはり馬鹿にするようあり得ない!と…モツもダグレスの

言葉に返事をする!…



「ッ!…倒す?…今ここで鍔迫り合いだけでもう必死になっているお前が?…

…フッ!…寝言って言うのは寝てから言うモノと相場が決まっている!…

万が一を考えてもあり得ない事を口にするもんでは無いがな?…」


「ッ!!…何処までも僕を馬鹿にして!!!…後悔させてやる!!!…」


宛らもう結末は見えて居る!と言った様子で淡々と言葉を口にすると、何なら

万が一を考えてもあり得ない!と更に続け!…その際ダグレスの言葉を寝言として

受け取って行き!…寝ていないのに寝言とはこれ如何に?…そう言って脅威に

感じていない事をハッキリ漏らし!…少しでも脅威と感じさせる事をしてから!と

更に簡単にあしらって見せると、これまたその言葉を聞いてダグレスが怒りを!…

絶対に倒す!と意気込み続ける!…しかし無情な事に必死で押そうとしている

ダグレスに対してモツは微動だにしておらず、その力の差はもう歴然で!…


__ガキッ!!…ギギギギギギ!!!…


「ッ~~~!!!…クッ!!…何故だ!?…何故全然刃が!?…」


「…武器が良くても使い手が駄目だったらそりゃなぁ?…」


モツの握る剣は一切震えず、ダグレスのダーインスレイヴばかりが震え続け!…

となるとそんな様子にダグレスもあり得ない!と言葉を口に…まるでこんな事自体

初めて!とばかりに…モツに全く叶うビジョンが浮かばないのか若干弱気になる

様子を見せてしまうと、モツもモツで言葉を!…とことん精神を削りに掛かる!…

それこそ真実!と言った様子で使い手自体が大した事がない事を口にすると、

ダグレスもまた挑発された事で怒りを露わに!…


「グッ!!!…言わせて置けばああぁぁぁ!!!!…」


しかし事実押されているのはダグレスであって!…幾らダグレスが吠えようとも、

そこから1mmたりともモツを押した事は決してなく!…ただ聖堂内にダグレスの

叫び声だけが木霊して行き!…先程から溢れ出るオーラと黒い炎もただ霧散し!…

決してその場に充満する事はそのままなく!…無駄にダグレスだけが消耗する

様子を見せて居ると、一方でモツは未だ呆れた様子で言葉を!…まるで遊び相手に

なって居るよう言葉を漏らす!…それは絶対に本気を出す様な事はない!と口に

すると、宛らいい加減学習しろ!とばかりに言い聞かせる様にも聞こえ!…


「…まだ続けるのか?…

一応気を遣って実力差って言うのを理解させてやってるんだが?…」


「ッ!!…黙れ黙れ黙れ黙れええぇ!!!…」


と、それはまるでダグレスの為に付き合っている様に!…不毛である事を

分からせるが如く!…敢えてこのままで居る事…いい加減諦める様な

精神的に追い込む言葉を口にすると、更にダグレスもヒートアップ!…

もう一つ退けない状態にへとしてしまう!…それこそ怒りに我を忘れそうな

そんな様子が感じられると、モツもそんなダグレスを見てそろそろか!と

ばかりに行動を…


「…頃合いか…ッ…」


__グッ!!…キイィィン!!!…


それはダグレスがムキになる余りに色々と無防備になり出し事で、モツとしても

付け込み易い!と…と言うのもそれはモツの目から見れば明らかな弱点として

映っており!…例えば力任せに押し続けようとした結果、ダグレスの腕はもう

そろそろ限界と言った様子でプルプル!と震え…更には足も踏ん張り続けたせいか

如何にも震えが止まらない様な!…その他色々と焦りが見え!…モツもこれなら

一気に行ける!とばかりに…やはり一切の情などそこには無く!…弱らせてから!

と言って虎視眈々と狙っていた事を露わにすると、次にはいとも簡単にダグレスの

ダーインスレイヴを弾く!…となるとダグレスも戸惑って見せる!…


「ッ!?…な!?…」


「…一撃必殺!!…」


この時手首を返す様にしてモツが簡単にダーインスレイヴを弾いてしまうと、

直前に振り下ろす様にダグレスが攻撃をしていたせいか!…尚の事余計に

ダグレスが打ち上げられる様にして体勢を崩し!…となるととてもでは無いが

ガードが出来る状態では勿論なく!…モツもそれを見越してすぐさま構え直し!…

上段の構えでふら付くダグレスにフッと冷徹な狙いを定めると、簡単に言葉を

一つ!…そして一気に振り下ろして行く!…その際直前までダーインスレイヴの

オーラと黒い炎を吸収して居た様子でモツの剣にその2つが纏わり付くと、

モツが剣を振り下ろしたと同時にその2つも一緒になってダグレスにへと

返って行き!…


__ズアアアアアァァァァ!!!!…


「ッ!?…ヒィッ!!…」


その際モツが振るった剣戟はまるで悪魔の様に形作られ、となるとそれを見た

ダグレスもまるで化け物を見た様な!…宛ら悪魔が口を開き!…自身を飲み込もうと

迫って来ている様に見えてしまうと、途端その表情は青褪め!…逃げる事叶わず

飲まれてしまう!…さてそうして邪悪な気はそのまま聖堂内のヴァージンロードを

駆け抜ける様に!…ダグレスの姿を隠してまま吹き飛ばしてしまうと、突き当りの

祭壇まで伸びて行き!…


__ズアアアァァァ!!!!…ドゴオオオォォォォ!!!!……パラッ…パラッ…


「ッ~~~!!!……ッ…ッ!?!?…う、うわああぁぁぁぁ!?!?」


「ま、魔王だ!!…魔王だアアァァァ!!!!」


そのまま壁に叩き付ける様にして次には衝撃波を生んでしまい!…それは聖堂全体を

大きく揺らし!…倒壊とまでは行かないものの!…色々と塵や埃…とにかく尋常では

ないレベルでもはや災害と呼んでもいい程の衝撃を与えて行くと、漸くここに来て

参列者達が逃げる様子を!…慌ててふためき恐怖する反応を露わにする!…因みに

マサツグが先に無力化した妃達は既に他の兵士達が回収をして行った様子であり、

先程の斬撃はダグレスのみに被害が及び!…


__…スゥッ…フォンッヴァサァ!!!……ッ…


と、一方でモツはそんな揺れなど気にしていない様子で剣を一振り!…

それはまだ残火の様に纏わり付く黒い炎を振り払い!…静かにまだ相手が

生きているかどうか!…それだけを確かめる様にジッとその場に立ち続けて

見せると、次にはその斬撃を放った方から異変が!…やはりそうは問屋が

卸さない様子で邪気が溢れる!…それは先程の一撃のせいで目覚めた様に

溢れ出すと、黒い炎が火柱となって噴き出し!…


__…カッ!!…ドボオオオオォォォォ!!!!…ッ!?!?…


「…ほぉ~?…」


まるでダグレスの怒りが具現化する様に轟々と燃え!…その勢いは聖堂の高い

天井にまで到達して行き!…辺り一帯の物を黒く焦がし!…ダグレスの言う

勇者とは更に掛け離れた光景を描いて行くと、いきなり火柱が上がり始めた事で

マサツグ達は慌て!…一方でモツはそんな様子に興味を持つ!…それはまるで

こうなる事が分かって居た具合に軽く言葉を零して行くと、マサツグはとにかく

二人を連れてその場から離れよう!と…


「な、なんだこれ!?……ッ!!…

と、とにかくここを離れるぞ!!…リーナとグラ子の命を最優先!!…」


「ッ!?…ちょ!!…ちょっと待て!!…

モツは!?…モツはここに置いて行くのか!?…」


勿論その光景を見て一旦は驚きその場で固まってしまうのだが、ここまで来て

訳の分からないのに巻き込まれてリーナを失う訳には行かない!と…

ハッと我に返るなり二人に声を掛けて行き!…ここから直ぐに離れる事を口に

すると、二人もマサツグに声を掛けられた事でハッ!と…我に返るそんな素振りを

露わにする!…しかしそのまま逃げると言う訳には当然行かず、次にはリーナが

モツの事を気にし始め!…が、モツはそんなリーナの言葉に対してこう言葉を

返し!…


「…俺の事は大丈夫だ!…

それよりもの言う通り!!…避難を急げ!!…」


「ッ!?…し、しかし!!…」


「俺の事は構わずサッサと逃げろ!!…寧ろ邪魔になるかもしれん!!…」


この時珍しい事にモツはマサツグの事をあだ名で呼ばず、ちゃんとマサツグと

名前で呼び!…そして自分の事は気にしないよう早く逃げろ!と指示を…

するとそのモツの呼びようにマサツグはピクッ!と反応を示し…次には何かを

察した様子で急ぎその場から離れる準備をし始めると、一方でリーナが粘る!…

モツの心配を変わらずする!…それこそ一緒に逃げるようモツに言おうと

するのだが、モツはただ急ぐよう言葉を口に!…何なら一度としてリーナ達に

振り返る様子を全く見せず!…寧ろここに居ては邪魔になる!と…自分から

リーナ達を切り捨てる様に言い聞かせ!…ただ目の前の異様な火柱のみに

集中をすると、武器を構える!…さもここからが本番!と言った気概を一人

見せるのであった!…

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この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

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