どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章二十七節 モツの思う心!と四人も魔術師と纏まらぬ連携-

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さて色んな所で戦況がドンドンややこしくなって行く一方、こちらでも更に

ややこしい事に!…と言うのもアヤは未だ不安定な状態で葛藤しており、

もう誰の言葉も届かない様子を!…と、そんなアヤの様子にモツとしても

当然心配をして居り!…一体何が如何なってこんな事になってしまったのか?…

そのアヤの突然の心変わり?様にただ戸惑う事しか出来ないで居ると、一方

モツの隣ではマサツグが!…


「…しょうがない!…じゃあアヤはそこで大人しくしてるんだぞ?」


「ッ!?…え!?…」


悩んでいても仕方がない!とばかりにアヤを切り捨て、自身は先を急ぐ事を先決!…

となるとそんなマサツグの言葉にモツは戸惑い!…何なら言葉でも戸惑いを

露わにして!…先を行こうとするマサツグにスッと視線を向けると、マサツグは

振り返る事無くその場を後にしようと歩き続ける!…それこそ目の前の敵居城だけを

一点に見詰める!…そしてその際モツの様子にも気が付いている具合でモツにも

こんな言葉を口にし!…


「モツは着いて来る来ないは自分で考えて行動してくれ!!…

…とにかくもう時間もそう無い!!…俺は前に進む!!…

行って国王をぶん殴って来る!!……早く!!…

早くこの戦争を終わらせる為にもな!!…」


それはモツに判断を任せるよう言葉を口に!…その際マサツグはこの先一人でも

大丈夫!とばかりに…アヤを心配して付きそうも良し、またはアヤの言う通りに

一人にさせるのも全てはモツの判断に委ねる事を決めて行くと、時間が無い!と…

薄情なのだがアヤに構っている暇はない!とばかりに…自身は先を急ぐ事を続け!…

スッと歩き出しながらこの戦争に終止符を打つ事を話して行くと、モツもその

マサツグの話しを聞いてハッ!と…次には少し考える素振りを露わにする!…


__ッ!!……ッ…


「…モ、モツ…お願い!…」


その際自身の頭を抱えて悩む反応を見せて行くと、突然そんな事を言われても

当然答えはスッと出ず!…勿論何方が正解なのか全く分かる筈もない訳で!…

ただ無言のままに悩み続け!…一体何方が正しいのか?…自身の中でずっと

精査する様なフリーズ具合を見せて居ると、アヤがそんなモツに対して一言!…

お願い!と言葉を零して行く…それは何方の意味で言っているのか、ある意味で

両方の意味にも聞こえてしまい!…が、その間にもマサツグが敵居城の方へと

歩いて行き!…その姿がそろそろ見えなくなる!…それ位の距離になった所で、

漸くモツも判断が付いたのか!…


__……ッ…ッ~~~!!!…


「ああぁ~~もう!!!…アヤ!!!…」


「ッ!?…な、何?…」


次にはハッと苛立ちを覚えた具合に頭から手を放すと、今度は吠える様にして

声を上げ!…と、続けてアヤの事を呼んで行き!…アヤも突如呼ばれた事で

ビクッ!と…驚き戸惑うそんな反応を露わにすると、怯えながらにモツへ返事!…

おっかなびっくりの表情を見せる!…するとモツはそんなアヤの様子など

御構い無しに!…更に言う事を聞かせるようアヤへ向かって言葉を残し!…


「いいか!?…絶対に馬鹿な真似はするんじゃないぞ!?…

…手早くこの戦争を終わらせたら!!…絶対に迎えに行く!!!…

それまでここで本当にジッとしているんだぞ!?…分かったな!?」


「ッ!!……ッ…うん…」


と言うのもやはり心配をしている様子で言葉を口に!…それは何か不穏な事を

示唆する様に!…絶対にそれだけは許さないよう無事で居る事を約束させると、

キレながらに迎えに行く!と…それこそアヤに圧を掛けるよう迫って行く!…

するとそんなモツの様子にアヤも気圧され思わずたじろいでしまって見せると、

モツから逃げる様なそんな素振りをこれまた露わに!…が、それでもモツに

対してちゃんと待つよう返事をして行き!…しかしその表情は暗いまま!…

だがそれでもモツはその返事が聞けた事で納得した様な…そんな素振りをふと

露わにして見せると、次には踵を返し!…


__…ッ…クルッザッ……


「…いいか、絶対にだぞ!?…

例えどんな事が有っても迎えに行く!!……絶対にだ!!…」


結局の所モツの判断はマサツグを追い駆ける事を先決!…と、次には駆け出す

素振りを露わにし始め!…そして追い駆けようとするその最後の最後である事を!…

まるで念押しをするようこれまた言葉を続けて掛ける!…それこそ自身がアヤを

思っている様なそんな気持ちを話す様に!…何なら隠す事を忘れた勢いでその場に

まるでフラグを残して行くと、アヤの返事を聞かずに次には慌ててマサツグを

追い駆け!…


__ッ!?…ダッ!!…タッタッタッタッタッタッタッ!!!…


「…え?……えぇ??…」


一方でそんな言葉を残された方はこれまた赤面!…えっ?とばかりに戸惑い続け…

モツの言葉に意味を!…そう言う風にしか聞こえなかった事に如何言う意味!?と

思わず考えてしまって行くと、ただただ困惑!…これまた違う錯乱も起こして

しまう!…さてそんなアヤの状態に気が付いているのか居ないのか?…モツは急ぎ

マサツグの後を追って行くと、その敵居城前で見覚えのある者達に立ち塞がれている

マサツグの姿を見つけ!…


「…ッ!!…居た!!…ヤブ!!……ッ!!…」


「…ッ!…おぉ、これはこれは…」


「かの英雄様お二方が相手で御座いますか?…

いやはやこれは手強い!…」


マサツグを見つけた際モツが無事であるかどうかを確かめる様に声を掛け出し!…

そしてそのマサツグの目の前に居る者達の姿も確認して行くと、そこで立ち

塞がって居る者達があのデグレアントの名前のある魔術師達!…四人全員が

相手である事を目にして行く!…するとそのモツの到着に当然相手側も

気が付いた様子で反応をすると、まずはヴァンドルイドが数時間ぶりとばかりに

会釈をし始め!…と、更には見慣れない赤いローブを身に纏う飄々とした

男までもが言葉を零し!…何ならそれは間違いなく自分達が相手になる事を

口にして居り、一方でモツもマサツグの隣に立つなり質問を!…


__ババッ!!…チャキッ!!…


「ヤブ!!…コイツ等は!?…って、言っても三人は分かるが!!…」


「…あの赤いのは俺も初見!!…けど!!…

あそこに肩を並べて立ってるって事は!!…」


その際すぐさま武器を抜いて構えて見せると、四人の内三人は!と…と言うのも

その三人は土のヴァンドルイドに風のバルディアナに水のパルメリアと…

既に三人とは面識があり、分からないのは赤いローブの魔術師だけで!…

となるとマサツグにその者についてアレは誰?と尋ねて行くが、マサツグも

その正体が分からない様子で赤いのは初見!と…だが油断できない様なそんな事を

口にして行き!…その理由についてもあの三人と肩を並べられると言う事は!と

話して見せると、モツもそう話を聞いてハッ!と…理解した様子でクッと警戒を

強めて行く!…するとそんなモツを見てクククッ!と赤いローブの男が不気味に

笑うと、更に話しを続け!…


「…それにしてもよくここまで来れたモノですねぇ~?…フフフッ!…

本当に…お強い方々!…!…」


「ッ!…あのお方?…一体誰の?…」


この時感心をしているのか馬鹿にして居るのか!?…一応褒める様に感想を述べ!…

マサツグ達が強敵である事を口にすると、更には誰かに気に入られている様な?…

何ならその赤いローブの男からすればそれが重要な事の様で!…未だ不敵に笑みを

零し!…一人そんな事を言うモノだからマサツグが気になった様子で言葉を返すと、

赤いローブの男はピクッ!と反応…次には喋り過ぎた!とばかりに話しを続ける…


「ッ!…おっと、フフフフ!…

まぁそんな些細な事は如何でもいいではありませんか…

…こうして相見える事となった今!…

我々としても勿論全力を持ってお相手をしなければなりません!!…

…勿論…この意味がお分かりで?…」


それこそワザとらしく自身の口元を隠しながらまた笑うと、気にしないよう

マサツグ達に話しをし!…と、その際一つ一つの動きが如何にも女々しく

見えてしまい!…何か気色が悪い!と言うか鬱陶しい!と言うか…とにかく

その赤いローブの男に対してマサツグとモツが揃って不快感を!…

コイツとだけは絶対に仲良くなれない!と言う自信を持って行くと、嫌悪感を

露わに!…依然として武器を構え続ける!…と、同時にその相手側でも

一戦交える気で居る事を口にすると、更に二人の警戒レベルは跳ね上がり!…


__ッ!!…チャキキッ!!…


「…さすが察しが早くて助かります!…

…我々としてもまだ役目が有るので…貴方方にはここで御退場願います!!…

…それではお覚悟を!…」


それはいつでもどうぞ?とばかりに臨戦態勢!…マサツグとモツが互いに背中を

預ける様にして並んで構え!…相手の動きに敏感になるようジッと睨みも利かせて

行くと、一方でそんな身構える二人に対して魔術師達も各々武器を!…

スッと構える動きを見せる!…その際バルディアナは使い慣れた羽扇を手に、

パルメリアとヴァンドルイドは魔術師らしく杖を握り!…そして肝心の赤い

ローブの男はダガーを手に!…それも両手に握っており!…宛ら格好からして

何か暗殺者の様にも見えてしまうと、ここで妙な異変が!…何やらバルディアナに

変化が見られる!…


__…ッ…プルプルッ…プルプルッ…


「…ッ!…ん?…」


この時その変化と言うのも羽扇を握った直後位に見られ始め、何か思い出し

恐怖するようその手を小刻みに震わせて行き!…何ならその視線も心成しか

余所を見て居り!…顔自体はマサツグ達に向けられているが、視線は別に!…

となるとそんな異様な様子にマサツグも気付き!…思わず声に出して疑問を!…

ジッとバルディアナに視線を向けて見せて行くと、次にはそんなマサツグの

視線にバルディアナが機敏に反応!…まるで怯む様子を露わにする!…


「ッ!?…ヒッ!!…」


__ポロッ!…カツン、カラカラカラカラ…


宛らそれは小さな子供が親に怒られた様な反応を露わに!…目に見えて体を

丸める様にして防御態勢、そしてバッと視線を逸らし!…持って居た羽扇を

落とす様子も見せて行くと、その羽扇は軽く地面で弾んではそのまま滑り!…

そのまま物言わなくなってしまう!…となるとそんなバルディアナの突然の

様子に敵味方問わず戸惑う事態となって行き、一体何が起きたのか!?と…


「ッ!…え?…」


「…バルディアナ?…これは一体如何言う事ですか?…」


「ッ!!…だ、黙れ!!…わ、私は!!…私は!!…ッ~~~!!!」


その際思わずマサツグが言葉を!…それこそ一体如何したのか?と…

敵ながらに心配をする様な困惑の表情を浮かべて見せると、一方で赤いローブの男が

そんなバルディアに対して言葉を!…それこそ呆れて失望するよう声を掛け出し!…

無様を見せるな!と言った怒りも…そのバルディアナに掛ける言葉としてヒシヒシと

感じられるモノを放って行くと、バルディアナもそんな言葉に対して反論を!…

やはり恐怖が勝っている様子で丸くなる!…と、そんな様子にパルメリアも思わず

心配そうに見詰めて行くと、ヴァンドルイドももう居ない者として考えて動き!…


「…ふむ…それ程までに敵が強大と言う事なのでしょう!…

…現に…あの様な禍々しい翼をお持ちのお方だ!…

…やむを得まい!…居ない者として考え!…我々のみで討つしか!!…」


「ッ!?…で、ですが!!…!?…」


__ッ!!…チッ!!…


何ならバルディアナが日和った事に対しても仕方がない!と…今自分達の目の前に

居るマサツグとモツの二人を差し!…まるで化け物が目の前に立っている様な事を

口にすると、ヴァンドルイドはそんな二人に怯まず構えを!…他二人に戦う事を

促し始める!…するとそんなヴァンドルイドの言葉にパルメリアがピクッと反応を

すると、何やら気になる事を零し!…と言うのも更に何かを企んでいる様子で

呪法!と言葉を…と、その言葉に対して赤いローブの男がピクッ!と…

余計な事を言うな!とばかりにパルメリアを睨むが、ヴァンドルイドは情報が

漏れた事よりも先に!…この混乱を解く事を先決する!…


「…その時になった時のみ動ければ良い!!…

今は計画の障害となりそうなあの方々を!!…我々の手で!!…」


「…仕方がないですねぇ?……所詮落ちこぼれの半端魔族!…

少しは役に立ったかとも思いましたが…やはりダメですね?……いっそ…」


それはパルメリアの意見も尤も!と言った具合に反応をすると、その時だけ

使えたら良い様に話しをし!…宛らその話の仕方はまるでバルディアナを

物か何かの様にしか見ておらず!…とにかくその呪法を完成させる上で!…

マサツグ達が今もっとも邪魔な存在である事を焦りながら話し続けると、

赤いローブの男もそれに同意するよう気持ちを切り替え!…次にはマサツグ達に

身構え始める!…その際今はそのバルディアナも邪魔である様に流し目で視線を

向けて行くと、非道な行動に打って出て!…


__ババッ!!…シュンッ!!…ドゴオオォォォ!!!……ドザアアァァ!!…


「ッ!?…な!?…」


「ッ!?…マジか!?…」


と言うのも徐にバルディアナの方をチラッと見たか?と思うと、次には相手に

悟られない勢いで突如動きを露わに!…それはバルディアナに向かって

突貫して行き!…そして容赦の無い回し蹴りを魔術師とは思えない動きで

放って行くと、バルディアナを思いっきり蹴り飛ばす!…となるとそんな赤い

ローブの男の一撃に各々が戸惑った反応を露わにする!…この時マサツグと

モツは目を見開きなっ!?とばかりに戸惑うと、思わずバルディアナを心配し!…

一方で敵側でもパルメリアが信じられない様子で目を見開き!…余りにも

突然の事に理解が出来ず!…次にはチラッとその赤いローブの男の方に視線を

向けると、戸惑った様子で言葉を!…


「ッ!?…な、何をしてるのですか!?…い、幾ら何でも!?…」


やはりパルメリアは人並みの常識は持って居る様で!…その赤いローブの男が

やった事に対して叱咤するよう声を掛けると、若干怯えながらもやり過ぎ!と…

仲間を攻撃した事に対して不快感を見せる!…その際バルディアナに対しても

心配の目を向けて行くと、一方でバルディアナは諸に攻撃を受けた事で地面に

転がり呻いて居り!…が、一方で赤いローブの男は反省をせず!…寧ろ疑問を

持った様子でパルメリアに返事をして行くと、人とは思えない言葉を口に!…


「…何を?…邪魔だから軽く掃除をしたまでです…

それに命を奪った訳ではありません…

来る時の為に生かしておかなければいけませんからね?…」


「ッ!!…そ、そう言う事を言って居るのではなく!!…」


何でも赤いローブの男曰く邪魔だから掃除をしただけ!と…それも殺して無いから

セーフ!と飄々と答えて行き!…何も問題が無い様な…さも常識である様なそんな

答え方をして行くと、更にはバルディアナにはまだ役目がある!と…ズレた感性で

始末する筈が無い事を更に話す!…それは恐らく先程から話している呪法の事を

差している様では有るのだが、当然そう言う事を言って居るのではなく!…

と、この言い様にパルメリアも当然更に困惑!…赤いローブの男に対して文句を

口に!…まるで狂人!とばかりに更に叱咤しようとするが、赤いローブの男は

首を傾げ!…


「…何をそんなに拘る事が有るのですか?…

それよりももっと優先すべきモノがあるではないですか…

…さぁ、これで少しは戦い易くはなりました!…

今こそ彼らを我々の手で!…」


__バシュンッ!!…ドゴオオォォォ!!!!…ッ!?!?…


理解が出来ない!…いや理解をしようとしない!…あくまでも自身の考えで動き!…

そしてその自身の行動が全て正しい様に話して行くと、パルメリアをあしらう様に

して話しを切る!…そこからマサツグ達と対峙しようと振り向き始める!…

それこそここからが本番であるよう満を持して振り向こうとするだが、次の瞬間

その赤いローブの男の左頬を鋭い右ストレートが捉えて行き!…それは深々と重く

ズドン!と入り、その男の顔を大きく歪め!…となるとそんな瞬間移動に近い!…

突然の攻撃にヴァンドルイドやパルメリアまでもが!…更に戸惑う反応を見せると、

殴られた方は吹き飛び何度も地面を弾み!…殴った方は殴ったであろう状態で

その場に固まる!…


__…ドサアァァ!!…ゴロッ!…ゴロゴロゴロゴロォ!!……。


「…ふぅ~……」


その際赤いローブの男を殴ったのは如何やらマサツグらしく、それは感情的に

なった様で!…何なら怒り具合もマサツグの背中から生えている黒い翼が

雄弁に語り!…禍々しくも色鮮やかに!…宛ら黒曜石の様な目を引く輝きを

放って行くと、思わずそんなマサツグの様子に二人がハッとした表情で固まる!…

一方でマサツグは息を漏らす!…それはまるで一仕事終えたかの様にゆっくり

溜息を漏らして行くと、ヴァンドルイドがハッと我に返っては言葉を!…


「…ッ!?…な、何が?…」


「…胸糞わりぃモン見せやがって!…つうかテメェさっきから誰なんだよ?…

偉そうに上から目線で喋りやがって!…一体何様のつもりなんだゴラァ!!…」


それこそ何が起きた!?とばかりにヴァンドルイドが言葉を口に…それは自分達の

目では何も捉えられなかった!と…そう語る様にしてただマサツグに戸惑いの色を

見せて居ると、一方でマサツグはブチギレ!…言わずもがなその赤いローブの男に

対してカンカンである様子を露わにする!…それは先程見せられた一部始終に

対しても堂々胸糞が悪い事を話して行くと、更には先程から赤いローブの男の態度が

気に食わない事についても続けて漏らし!…それはもうまんまヤンキーが如く!と

言った様子で…思いっきり口が悪くなっては睨みを利かし!…スッと徐に指の関節

までパキパキと鳴らし始めるにまで至って行くと、ボコす!とばかりに殺気を放ち…


__…ボキボキボキボキッ!!…ボキボキボキボキッ!!……ッ…


「…立てよ!…まだくたばってねぇだろ?…

テメェにはキツイ灸を据えてやらぁ!!…

ちょっとやそっとで許してやらねぇから!!…

覚悟しとけよボケナスゥ!!…」


それはもう自分の所の子供を傷付けられた様な!…許す気などサラサラ無しで

男を睨み!…早く立て!と言った急かす言葉も口にすると、更に溢れんばかりに

殺気を!…全身から轟々と放って見せる!…となるとそんな怒りの権化と化した

マサツグにこれが魔王!?と委縮をすると、同時に敵である我々に何故怒りを

露わにするのか?と疑問を持ち…ヴァンドルイドにパルメリアは絶句しながらも

そう考え!…一方でモツはマサツグが一人飛び出して言った事に!…

一体如何やって止めに入ろうか?と言った事を考え事をして行くと、赤いローブの

男も動きを!…ゆっくりとだが体を起こす!…


__…ザッ…ザザァ!!…


「…ッ…ッ~~~!!…グフッ!!…コフッ!!…ッ~~~!!…」


この時余程マサツグの一撃が効いて居るのか、立ち上がる事すら困難な様子で!…

それこそプルプルと全身を痙攣させつつ両手を地面に!…何ならその際吐血も!…

咽る様にして地面を汚し!…それでも息を切らしながら必死に痛みに堪える様子を

見せて行くと、何とか膝立ちまで持ち直す!…その際口元も拭って行く!…

そして未だ真面に動ける状態ではない赤いローブの男は、恨めしそうにマサツグを

睨み!…が、マサツグは全く効いて居ない様子で言葉を口に!…


「…さぁ、お望み通り相手をしてやる!…

それ相応の覚悟をしとけ?…今の俺は一切容赦しねぇぞ?…」


まるでその恨めしそうな視線に対して返事をするよう!…しかしあくまでも

この喧嘩に対して!…いつでも構わない!とばかりに堂々構え直す様子も見せて

行くと、思いっきり仕留める宣言!…当然ヴァンドルイドとパルメリアに

向けても言い放つ!…するとそんな堂々たるマサツグの様子に!…二人が逆に

怯んでしまうと、一方で何を思ったのか?赤いローブの男が自身の事を徐に

名乗り始め!…


「……[フィロノマール]…」


「ッ!…何?…」


「[フィロノマール・フォックス・デグレアント]!…私の名です!!…」


男は自身の事を[フィロノマール]と…するとその名前に聞き覚えのあるマサツグは

反応して見せ!…チラッとそのフィロノマールと名乗る何某に注目をして行くと、

一方ももう一度自身の名前を!…今度はフルネームなのか長い名前を口にする!…

するとその名前を聞いて漸くピンと来た様子で反応をすると、モツも気が付いた

様子でハッと反応!…と言うのもそのフィロノマールと言うモノとは面識がなく!…

アダマンタイマイの背中の上で声だけのやり取りをした事を思い出すと、マサツグが

思い出した事でこれまた怒り!…今度はリーナの分も露わにする!…


「ッ!…ほほぅ?…

で、あの時舐めた口を叩きやがったクソ野郎が何を思って?…

今自己紹介を始めちゃってるんだぁ?…」


「…フッ!…フフフッ!…貴方が名乗れと言ったから!…

名乗ったまでですよ!……それにしてもよもや…

こうして会う事が有ろうとは…

何ならこうして向かい合う事にもなろうとは……いずれにしても!…」


勿論あの時の事を思い出すと、更に翼は黒く艶めき!…と、一方でマサツグの

口から出て来る言葉はそれに反比例して如何にも汚く!…突如自己紹介を

し始めた事に如何した?と…まるで命乞いか?とばかりにフィロノマールを

馬鹿にする様子を見せて行くと、フィロノマールは不敵に笑い!…名乗ったのは

聞かれたから!と理由を話す!…その際あくまでもフィロノマールは皮肉る

態度を取り続け!…そして改めてこうして立ち合う事になったのを驚いた様子で

話して行くと、次にはマサツグに行動を起こし!…


__ボボボッ!!…バシュンッ!!…ッ!!…パン、パアァン!!!…


「邪魔をすると言うのなら排除するまで!!!…」


と言うのも未だ吹き飛ばされたにも関わらず握り続けるダガーに火を灯し!…

と、次にはそれを打ち出すよう二振り!…マサツグ目掛けて炎の球を放って

行くが、マサツグもそれに気が付くなり翼で!…火の粉を払う様に弾き飛ばす!…

その際一切慌てる事無くスッと無表情でやってのけると、まだしゃがみ込む

フィロノマールを見詰め!…一方で自身の攻撃が弾かれたにも関わらず未だ

不敵な態度を露わに!…まるで勝てる策があるとばかりに!…マサツグを

排除する事を面と向かって口にすると、次にはバッと姿勢を低くして飛び出す!…

マサツグ目掛けて突貫する!…すると!…


「…ッ!!…

《古来より在りしその水流よ!!…我が前に顕現して敵を押し流せ!!!…

我は水!!…我は水脈!!!……導きたりて!!…

今ここに畏怖の力を証明せしめん!!!…全て無に返せ!!!…

[翻弄する激流の大水害ダイタルウェイブ]!!!》


「ッ!?…バ、馬鹿者!!!…その様な大魔法を唱えれば!!!…」


__グンッ!!…グゴゴゴゴゴゴゴ!!!…


パルメリアがその様子に機敏に反応!…それこそ一撃で仕留める!とばかりに…

突如魔法を詠唱して自身の頭上に大量の水を生成すると、次にはそれをマサツグ

目掛けて!…押し流さん勢いで放とうとする!…が、同時にそれに気が付いた

ヴァンドルイドが慌て出すと、途端にパルメリアへ魔法を中断するよう言葉を

口にするのだが!…その中断の指示を言うにも当然もう遅い訳で!…水はグンッ!

と落下し始め!…パルメリア諸共その場に激流を作ろうすると、ヴァンドルイドも

ヤバい!と感じたのか次には魔法を!…


「ッ!!…クッ!!…

《古来より在りしその大地よ!!…我が前により隆起して!!…》」


{…クッ!!…駄目じゃ!!…間に合わん!!!…

…ッ~~!!!…しかしじゃからと言うて!!…ここで退く訳には!!!…}


この時マサツグにではなくパルメリアに対して真っ向から対抗!…自身の得意とする

魔法を用いて!…その大量の水を如何にかして別に逃がそうと必死になるのだが、

今から唱えたのではとても間に合わず!…と、自身でも間に合わない事に

気が付くのだが!…それでも!とばかりに必死に詠唱をし続け!…

何とかこの場所を!…或いは城下へと被害が広がらないよう食い止める事を

考えるのだが!…次にはそのヴァンドルイド!…はたまたパルメリアの目の前で

突如奇怪な事が起きてしまう!…と言うのも!…


__ッ~~~!!!……フッ!…ッ!?…


それはもう駄目だ!と思いつつ徐々にその目を閉じて行くと、次には被弾を

覚悟し!…と、幾ら待てどそんな水が自身を濡らす感覚は一向になく!…

すると今度はその事で当然疑問を感じ!…心の中で覚悟を決めると、恐る恐る

スッと目を開き始め!…となるとまた目の前に落下して来る大量の水を!…

あの恐怖を目にする事になる筈なのだが、目を開けた所でそこにはあの大量の

水の姿は何処にもなく!…逆に青空を目にする事となって行き!…


「ッ!?!?…な!?…」


「ッ!?!?…バ、馬鹿な!?…」


それこそそんなモノは最初から無かったかの様に一滴たりとも、水分と言えそうな

モノは残っておらず!…と、目を開けて何も無い光景が広がっている事で勿論

動揺も隠せず仕舞いで!…しかしこの時パルメリアはその光景を目にしたのか、

目を真ん丸にして固まっており!…何ならヴァンドルイドもヴァンドルイドで

まるで夢を見ているかの様な!…そんな驚き様を露わにすると、一体何が起きたのか

分からず言葉を零し!…が、幾ら辺りを見回した所でやはり何処にも影はなく!…

その際未だマサツグとフィロノマールは鍔迫り合いを続けており!…それはパッと

見ながらも恐らく関与していないであろう事が判って行くと、一方でモツが

怪しいモノを!…その手に何やら妙な瓢箪の様なモノを持っており!…意味深に

チャプチャプと振ってはニヤッと笑みを浮かべて、あからさまに何かした事を

仄めかすのであった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
ファンタジー
ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
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魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

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