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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-
-第八章七十七節 意地のぶつかり合い!と更なる学習と白鞘の太刀-
しおりを挟むさてフィロ達も戻って来た?ところで、依然としてマサツグとディマイオスは
互いに吠えながらに武器を振るう!…それはもう目にも止まらない勢いと
化して行き!…何方も意地の張り合いをするよう一歩も引かない様子を
見せて居ると、その様子を見守る者達も手に汗握る思いで緊張感を!…
マサツグが勝つ事を祈り続ける!…そしてこの時同じくディマイオスを
復活させてしまったゼファーもマサツグが戦う姿を今ジッと見詰めると、
そこから動かないとばかりに微動だにせず!…
__…ッ……
「…ね、ねぇ?…本当にこの人が…そのぉ…敵軍の総大将?…」
「ッ!……らしいです!…マサツグとモツが警戒をしていたので…」
宛ら石化してしまった様に!…と、一方で本当にゼファーが敵なのか?と
疑問を持ち!…くまさんに縋り付いていたフィロに問い掛けるよう
声を掛けると、ゼファーの事を確認!…すると声を掛けられた事で
フィロもピクッと反応をする!…そして自分が来た時の状況を伝える様に!…
恐らくそうである事を口にすると、自分なりの理由を続け!…
となるとミサカもとにかくこれで敵?と認識はした様で!…
今は動く気配を見せないものの!…いつ動き出しても対処が出来るよう!…
ゼファーとバルディアナに対して傀儡で陣を気づかれないよう組み始めると、
一方で頭の上の二人はそんな下界の事など御構い無し!…
二人がぶつかり続ける声がずっと聞こえて来る!…
__ドガガガガガガガガガガガガ!!!!…ウオオオオオォォォォォォ!!!!…
それは激しい剣戟音に負けない勢いで叫んで行くと、もう他の事が目に入らない
様子で目の前の相手に集中をして居り!…その際二人には今どんな風にその様子が
映っているのか!…マサツグが攻撃を往なしてカウンターを繰り出し!…
だがディマイオスもギリギリ体を捻って回避をして行き!…
これまた力任せに武器を振るい荒々しい様子を露わにすると、
マサツグも負けじ!とこれまた弾く!…一進一退の攻防を見せる!…
しかしそれもずっとは続けられない様子で互いに徐々に焦りの様なモノが
見えて来ると、頭の中で必死に打開策を練り始め!…
{…チッ!!…このままだとジリープアー化!!…
かと言ってこのアホは結構素早いのか攻撃が当たらねぇ!!…
…まるで野生動物を相手にしている気分だ!!…
…こう言う相手には何かフェイントが効果的なのは間違いねぇが!!…}
この時マサツグもそのディマイオスの瞬発力?…
或いは反射神経に戸惑ってしまうと、その動きをまるでリアルな動物の様に感じ!…
具体的には本気で逃げる猫の様な!…当たりそうで当たらないと言った様子を
幾度も見て!…自身でモヤモヤとする鬱陶しさをこれまた沸々と感じると、
ここで現実の知識を!…と言うのも騙しの技を講じ始める!…
その際重要になって来るのは今相手が夢中になっていると言う点と、如何に
相手を騙せるか!と言ったフェイント技術で!…と、仕掛けるタイミングについても
静かに考え!…するとここでそんな意図は無いのであろうが突如チャットが!…
〈…あ、あぁ~!…聞こえますかぁ!?…〉
「ッ!…アンジュ!?…ッ!?…この!!」
そのチャットの主と言うのもアンジュであり!…まるでまだ生きて居るか?を
確認するよう!…聞こえるかどうかの返事を求めるそんな言葉を口にすると、
マサツグも思わず反応!…声の主がアンジュであるかどうか?を確かめてしまう!…
するとここで若干集中が途切れてしまい、ディマイオスから攻撃を受けそうに
なって行き!…と、しかし何とか往なして攻撃を防ぎ!…その際そのやり取りと
言うのは声でも分かり!…アンジュもその声を聞いてヤバッ!と思ったのか…
次には慌てた様子でマサツグに言葉を続けて行くと、こんな事を口に!…
〈ッ!!…あっ!!…返事は結構です!!…聞き流してください!!!…
…と言うのももしかしてと思って今障壁を!…
下に居る皆さんを守る様に展開しました!!…〉
「ッ!?…と言うと!?…」
それはマサツグの集中力を欠いてしまった事に気が付いた様で、返事は要らないから
話だけは聞いて欲しい!と…と言うのもアンジュも中々マサツグがディマイオスを
倒さない事から如何にも不安に思ったらしく!…未だパワーセーブを掛けて居ると
考えたのか、今なら誰にも迷惑が掛からない!…先程のフィールドより強固なモノを
展開した!と…それこそ気にせずマサツグに全力を出すよう話しをすると、
マサツグもその話を聞いてピクッと反応!…そして詳しい説明を求めて行く!…
その際弾き合いをしながらやはり返事をしてしまうと、
アンジュもそんなマサツグの様子に慌てながらも説明を口に!…
〈…これは先程のマサツグさんの一撃から想定して!!…
新たに耐えれるようプログラミングがされています!!…
なので下への影響を考える事無く、心置きなく暴れて下さい!!…
それともしまた壊れてしまう様な事が有っても!!…
直ぐに展開が出来ますので!!…〉
その際まずは何か大丈夫なのか?を説明し始め!…アンジュ曰く今度は
今のマサツグの一撃に合わせたらしく、ちっとやそっとでは壊れない
頑丈な仕様にした事を口に!…それこそハッカーの置き土産と格闘しながら、
即行で自分が構築した様に話して行き!…それも余程自信が有るのか、
マサツグに対して遠慮はいらない!と…壊れてしまっても更に修復も
可能なのか!…とにかく下に居る面々には絶対に被害が及ばない事を
説明すると、マサツグもそれを聞いて漸く納得!…だが違うそうじゃない!と
素直に今の状況を説明する!…
「ッ!…それは有り難い報告なんだが!!…クッ!!…」
〈ッ!?…え!?…〉
この時まずは自身に協力をしてくれている事!…更には心配をしてくれて
いる事にも感謝をし!…と、ここでやはり若干押されながらも態勢を整え!…
するとこのマサツグからの返事にアンジュは戸惑い!…直ぐに何か違う事に
ハッと気が付き!…一体何が違うのか?とそれを尋ねる様に戸惑いの言葉を
漏らして行くと、マサツグは説明を続ける!…それこそ今まさに苦戦を
強いられている事を話し始める!…
「悪いが単純に攻めあぐねてる!!…今の俺でも普通に厳しい!!…
…あの馬鹿が言うにはコイツは如何も俺のコピーらしくて!!…
今自分で自分がこうも機敏な事に腹が立ってる位なんだ!!!…
…ッ!!…クソが!!!…誰だよこの野郎!!!…何でこんなに機敏なんだ!!!」
〈ッ!?…マ、マサツグさんのコピー!?…そ、そんな一体如何やって!?…
個人のデータは余程の事が無い限り開示出来ない様に!!…
と言うか破られる筈が無いのに!!……ッ…
うん、やっぱり破られた形跡はない!!……と言う事は?…
ただ単純にマサツグさんの戦っている様子だけを見てコピーを作った?…
でもそれだけでそんな本人に似せる事なんて出来る筈が!!…〉
と言うのもでは一体何故苦戦を強いられているのか?と言う話しなのだが、
相手が自分と何も変わらない事だ!とマサツグは話し…何なら仕舞には自分自身に
キレるよう文句も口に!…となるとその話を聞いてアンジュも戸惑い!…
一体何処で手に入れたデータなのか?と…
そのマサツグのコピーを作った事に対して!…途端に疑問と興味を持ち始めると、
一人ブツブツと言葉を!…置き土産と対峙しながら考え始める!…
するとそんな浮かれている?アンジュの様子にクロエもピクッと反応をすると、
アンジュに集中するよう指示!…
〈アンジュ、今はその事は置いておけ!!…
今はそれよりもあのクソッたれが置いて行った!!…
そのバグの対処を優先しろ!!…
…場合によってはプレイヤーに被害が!!…
酷い障害を残す事になりかねんのだからな!!!…〉
〈…ッ!?…は、はい!!!……よし!!…
バグ50%正常化!!…残り50!!…〉
それこそ今はそれ所では無い事を口にすると、バグの方が厄介である事を続け!…
その際一体何が如何厄介なのか?までは言わないのだが、余程面倒なのか
クソったれ!と…珍しくクロエが口を悪くする様子が聞こえて来て!…
マサツグもそんな言葉を聞いて思わず戸惑う様なそんな反応を見せて居ると、
更にクロエが急かす言葉を!…と、ここでとても不穏な言葉も口にする!…
と言うのもそのバグは最悪トンデモナイ事態を生む事を話して行くと、
プレイヤー達の不安感を煽る様な!…が、幸いな事にこの話を聞いているのは
マサツグだけで!…一方でそのクロエの指示を聞いて!…
アンジュも慌てて返事をしながら作業は半分終わらせている事を更に漏らすと、
若干安堵する様な!…しかしそれでも急いで行く!…
と、そんな不穏な会話を聞いている一方で、ディマイオスは更に攻撃の手数を
増やし始める!…
__ッ~~~!!!…ッ~~~!!!!…グオオオオオオォォォォォォ!!!!…
「ッ!?…このやろ!!…マジか!?…」
それは正直なところで互いに一杯一杯と言った様子ではあるのだが、
ディマイオスの方が根性を見せ!…と言うのも今まで腕を二本しか
動かして居なかった訳なのだが、ここに来て槍を持つ手と杖を握る手を増員!…
その際頭がパンクしない様に!…槍でめった刺しにするよう基点に!…
剣や鈍器はマサツグを追い込む為!…或いはよろめいたり怯んだりした時用の
追撃として再度構え直して行くと、更にそのもう一方では杖が怪しく光る!…
さも呪文を唱えて居るかのよう何か不穏な雰囲気を放つ!…
さてそれを目にしてマサツグも更に慌てて見せると、途端に後ろへ下がり始め!…
__ッ…バッ!!…ッ!!…バババッ!!!…
「ッ!?…クッ!!!…」
__グオオオオオオォォォォォォ!!!!…
もはや理性が有るのか無いのかどっちか分からず!…マサツグが引いた所で
ディマイオスが追い駆け!…寧ろマサツグが引いた事を好機!と捉えた様子を
露わにすると、当然追撃を放って行く!…余計にマサツグが押されてしまう!…
となるとその様子を見ている面々もあぁ!?っとどよめく声を上げると、
心配そうにマサツグを見詰め!…が、それでも勝利を信じて祈る者は増え続け!…
だがそれでもマサツグの力になるにはまだ足りず!…
マサツグもただ目の前に集中!…とにかく往なす事だけを考え始める!…
__ドガガガガガガガガガガガガ!!!!…ブシュッ!!…ザシュッ!!!…
{…ッ!!…ッ!?……ッ~~~!!!…あぁ~もうクソったれえぇ!!!…
逃げ様にも一々チラつかせやがって!!…これじゃあ態勢も整えられねぇ!!!…
…オマケに槍のリーチは長いし!!…隙を無くす為にコイツ!!…
最小限の動きで済ませてやがる!!!…ちゃんと槍の使い方を理解している!!!…
…とは言えこのままだと本当にヤバいぞ!?…何か打つ手はないのか!?…}
その際更に攻撃の激しさは増した様子でその弾く音も大きくなると、
一方で往なし切れない様子でマサツグが徐々に被弾を許す事に!…
と言っても全てをカス当たり程度で済ませており!…
しかし確実に体力を奪われて居る事には決して変わらず!…
何ならディマイオスもイケイケ状態!と…更に調子に乗るよう
マサツグを追い込み!…マサツグもこの展開にさすがにヤバい!と
言った危機感を持って行くと、同時にまたフラストレーションが溜まる!…
それこそ言わずもながディマイオスが鬱陶しい!と苛立ち始める…
だが打開策は何も浮かばず仕舞いで、ただただディマイオスに押され続け!…
__ドガガガガガガガガガガガガ!!!!…ガッ!!…キイイィィン!!!…
「ッ!?…しま!?…」
__ッ!!…グオオオオオオォォォォォォ!!!!…
するとここで最悪の事態が訪れてしまう!…と言うのも必死に弾き合いに
食らい付いて来たのだが、ここで左手の刀を引っ掛けられる様にして
弾かれてしまい!…と、この事態にマサツグも当然慌て出し!…
しかし回収など出来る筈も無い訳で!…既にもう次の攻撃が迫っており!…
何ならディマイオスもこれをしたり!とばかりにピクッと反応をすると、
更に追い込むよう仕掛ける!…となるとマサツグは更に被弾を許してしまう!…
__ズドドドドドドドド!!!!…ッ~~~~!!!!…
「ッ!?…ッ~~~~!!!!…ンなクソがアァァァ!!!!」
その際ドレッグ謹製の防具のお陰か、致命傷は免れダメージを押さえる事には
成功するが!…それでも相当なダメージを受けてしまう事にはやはり変わらず!…
被弾を許しながらも片手で出来る限り弾いて行き!…
苛立を漏らしながら一旦距離を取るべく無理やりにでも瞬間移動を発動すると、
ディマイオスもさすがに体力の限界か!…追撃叶わず止まってしまう!…
さてそうなるとマサツグは一体何処に消えたのか!?と言う話しなのだが…
マサツグは然程離れていない場所で姿を現すと、さすがに辛そうな感じで
息を切らし!…
__シュンッ!!…ッ!!……ハァ!!…ハァ!!…ハァ!!…ハァ!!…
{…ッ!!…クソったれぇ~~!!!…
…別にどこぞのM字ハゲの野菜王子でもないが!!…
今はまさにそんな気分だ!!!……だが如何する!?…
単純に相手にするのが面倒臭い!!…}
この時間合いにして約4~5m位と言った所か!…互いに駆け出せばすぐに
間合いに入りそうな!…未だ一触即発の危険な距離感を取って行くと、
ここで我武者羅に暴れていたディマイオスが様子見!…距離を保って
マサツグを見詰める!…と言うのもここに来て本当に学習をして来た様で、
自身の体力を回復しつつマサツグへの警戒を強め!…
と、この時マサツグは息を切らしつつディマイオスを睨み!…
勿論ディマイオスにやられた傷は浅くはなく!…
流血をそのままに怒りを感じ!…その興奮のあまりから某・エリート戦士の様な
不服具合を露わにすると、同時に焦りを!…やはり攻めあぐねている様子で
悩んでしまう!…さてそうしてマサツグがダメージを負っていると、
一方でディマイオスも手応えを感じたのか勝った!とばかりに吠えて見せ!…
__…ッ…グオオオオオオォォォォォォ!!!!…
{何ならまだ何か隠して居る気もするし!!…
このまま長々と続ける訳には当然行かない!!!…
…かと言って結構貰っちまったし!!…
さすがにこれ以上の被弾に堪えれるか!!…
…とにかくもう一本刀を抜く……}
まるで威嚇をする様にも見えるモノで、とにかくマサツグに対して敵意を露わに!…
その際絶対に倒す!とばかりにその背中の翼?から更に怨念を噴き上げ!…
と、そんなディマイオスの様子を見て!…
マサツグも更に今の自身の状況を鑑みて!…ここから如何攻めるか?と考える一方で
とりあえずスッとアイテムポーチに手を伸ばすと、そこから刀を一本!…
しかしそこの時同時に左腕に痛みを覚える!…すると!…
__…ッ…スッ…ッ!!…ズルッ!…ズルズルッ……ッ…
「ッ!?…あっ!!…」
__ヒュウウウゥゥゥゥゥ!!…カシャアァン!!!…カラカラッ!……
それは反射的に手を引かせ、取ろうとした刀をちゃんと握れず!…
となると次にはその刀は中途半端にこんにちは!して居り…
あとは自重で重心が徐々に徐々にと外へ出て行き!…結果スルン!と落ちる様に
アイテムポーチから零れ落ちると、マサツグも慌ててバッと手を伸ばすのだが!…
しかし届かずに刀はそのまま地面へと落ちる!…その際誰かに当たる事無く
カシャン!と心配になるそんな音を立てて見せると、寂しく鞘が転がる音だけが
辺りに響き!…と、これにマサツグも当然やってしまった!と…
攻撃手段を失ったも同然で!…思わず目を見開き悲観的な表情を浮かべて居ると、
一方で攻撃の準備は万端なのか!…
ディマイオスがフッと怪しい動きを見せ始める!…
__ッ…グオオオオオオォォォォォォ!!!!…ッ!?…
「チッ!!…やってしまった事を悔んでいる時間も無いってか!!…
…とにかく!!…」
と言うのもある程度体力を回復した事で、マサツグに引導を渡さん!とばかりに
身構え始め!…それこそお得意の突貫の構えを!…その際これ見よがしに
またマサツグに向かって吠えて見せ!…マサツグもそんなディマイオスの
雄叫びにハッ!と…我に返る様にして慌てるそんな素振りを露わにすると、
文句を口にしながら再度アイテムポーチに手を!…
今度は傷口に引っ掛けないよう慎重に探す!…そして向かって来るであろう
ディマイオスに対して急ぎ刀に手を掛けると、次には一気に引っ張り出そう!と…
__…ズボオォ!!!……ッ!!…ッ!?…
「しま!?…またぁ!!!…」
__…グググッ!!!…ッ…ダンッ!!!…ッ!?…
この時その顔を出した刀と言うのは、あの曰く付きの白鞘であって!…
その際マサツグとしては雪冬刀を取り出そう!と…にも関わらずここで
まさかの抜けなかった!…いや抜いてはいけない!と感じた妖刀の方を
取り出してしまった事にこれまた慌てて戸惑ってしまうと、
一方でそんなマサツグの事など御構い無し!…
次にはディマイオスが大きく踏み出し突貫して来る!…
勿論行き先はマサツグに向かって一直線で、それぞれの手に確と武器を
握り締め!…
__グオオオオオオォォォォォォ!!!!……
「ッ!?…もう悩んでいる暇もねぇ!!!…一か八か!!!…」
その際勿論の事ながら相手はマサツグを仕留める気満々!…
これで終わらせる!とばかりにまた吠え出し!…向かって来たディマイオスに
マサツグも当然ハッ!と…気が付き更に慌てるそんな様子を見せるのだが、
勿論刀を選び直している時間など何処にも無く!…一か八かでその白鞘の妖刀に
手を掛けて行く!…この時何が起きるかはマサツグにとっても全く分からず、
急ぎ柄を逆手で握り!…
と言うのももう一々アイテムポーチから引っ張り出すのも億劫に!…
アイテムポーチから直に抜刀!…と、次にはその妖刀を抜刀しようとした瞬間!…
マサツグの目の前で驚くべき事が起き!…
__チャキッ!!…スラァ!!……ッ…ッ!?…ビタアァ!?…バタバタッ!!…
「ッ!?……え?…」
それはマサツグがいざ覚悟を決めて妖刀を抜刀しようとした瞬間!…
まずは最初抜こうとした時に感じたあの何とも言えない寒気は一切感じられず、
何の抵抗もなくスッと刀が抜けそうに感じられ!…
と、一方でその刀が何事も無く抜かれそうになった瞬間!…あの意気込んで居た
ディマイオスが途端にビクッ!と…何か慌てる様にして急ブレーキを掛け!…
そしてこれまた途端に距離を取り直す様なそんな狼狽え様を露わにすると、
マサツグもそれを目にして思わずへっ?と…何なら戸惑いの言葉も漏らす!…
さてそうしてマサツグが中途半端に刀に手を掛けた状態で固まって居ると、
次にはまた不可思議な事が起き!…
__…ッ…プルッ…プルプルプルプルッ…ッ!?…ッ!?!?…
「ッ!?…え?…え!?…」
その不可思議な事と言うのも突如攻撃を止めたディマイオスの身に変化が!…
それは何かに恐怖するよう身を震わせ始め、何ならその反応に本人自身も
驚き戸惑う様子を!…すると次にはその震えを押さえようと必死になり!…
となると目の前でそんな様子を見せるディマイオスに!…マサツグも当然
何をやってる?とばかりに戸惑いの視線を向けて行くと、取り敢えずその左手に
握る刀をスッと抜こう!と…しかしここでも更にある異変に気付いてしまう!…
と言うのも今度はマサツグの方で異変が見られ、その異変に戸惑う様な!…
__…スゥッ……ッ…ッ!…ッ!?…
「い、いつもと違う!?…って、言うか!!…え!?…」
この時その異変と言うのも単純な話で、要は最後までちゃんと鞘から
抜けない!と…それが何かいつもとは違う感覚の様に感じられ!…
その最後の方でクッ!と引っ掛かる様な…妙な手応えを覚えてしまうと、
マサツグも思わず戸惑い!…何なら困惑の言葉も漏らして見せる!…
となると今度はその今抜こうとしている刀にふと視線を向けるのだが、
そこには何か見覚えが無いと言うか?…
「…え?…こ、この刀ってこんなゴツかったっけ?…」
__チャキッ!…チャキッチャキッ!!……ッ…
間違いなく今マサツグが握っている刀は存在しているのだが!…
しかし如何にもその白鞘の刀は春風刀や秋雲刀とは異なる様で、
厚みに長さも一回り大きく!…と言うよりこの刀はこんな大きかったか?と
悩み始める始末となり!…この時一度抜こうとした時の記憶を思い出しては
疑問を感じ!…そしてまたもう一度抜こう!と懲りずに奮闘を始めて
藻掻くのだが、やはり引っ掛かって抜けずにただ時間を浪費!…
と、同時にTPも消費する!…
「ッ~~~~!!!!…ダハァ!!!…だ、駄目だ!…
長いと言うかとにかく片手で抜けない!!…
…こんな事をしている場合じゃないんだが!…」
__…スゥ…キンッ!!……ッ…ゴソォ!!…
となるとマサツグも漸くズボラ?を諦めて、今度はちゃんとアイテムポーチから
取り出そう!と…その際刀を白鞘から雪冬刀に持ち替える事などは
この時全く考えて居らず!…と言うよりそこまで頭が回っていないと言う方が
正しいと言うか…とにかく刀が抜けない事に戸惑いを漏らし!…
一度抜いた刀身を戻して行き!…その際同時に右手に握っている刀も
納刀し始めると、改めて両手をフリーに!…
そして白鞘の刀をアイテムポーチから引っ張り出す!…するとそこでこれまた
改めて白鞘の刀の姿を見る事になるのだが、そこには今までとは違う!…
「ッ!?…こ、これは!?…
…あの時は何とも思わなかったけど!!…こいつぁ[太刀]じゃねぇか!?…」
白鞘に収まっている状態で既に110cmはあるだろうか?…
とにかく今まで扱って来た物よりやはり大きく、シロの身長をも
ゆうに超えており!…と、そんな長物を自身が持っていた事にも
マサツグは改めて驚き!…その大きさから太刀!…
或いは大太刀と推測し思わず戦闘中でありながら!…
心躍るそんな感情を持ってしまうと、一方でディマイオスは
その太刀の刀身に恐怖心を抱いていたのか!…
鞘に仕舞われた事で途端にまた強気になって見せる!…
そしてマサツグに対してまた敵意を剥き出しにして咆哮を上げると、
襲い掛かる体勢に入り!…
__ッ~~~!!!…ッ!!…グオオオオオオォォォォォォ!!!!…
「ッ!!……ッ!…そう言えばさっき…
コイツなんでかこれにビビってたよなぁ?…
…どれ?…試してみるか!!…」
するとマサツグもそれを聞いて途端に反応!…それこそ思わずその白鞘を左手に!…
抜刀術を仕掛けるよう足を肩幅に開いていつでも抜ける様に構えて見せると、
同時にふとある事をハッと思い出す!…と言うのも先程のディマイオスの様子に
ついて疑問を持つ!…それはディマイオスがあの刀身を見た際に怯えていた事が
気になると、次には試しにそのまま太刀で構え続け!…
と、ディマイオスはそんな身構えるマサツグの事など御構い無しで!…
とにかく闘争本能に駆られるままに!…勢いよく飛び出してまたマサツグへ
一直線に突貫を仕掛けて行くと、マサツグもぶっつけ本番!…
その白鞘の太刀で抜刀術を繰り出して見せる!…
__バシュンッ!!!…ゴオオオォォォ!!!!…グオオオオオォォォォ!!!!…
「…ッ…ふぅ~………ッ…」
勢いよく飛び出したディマイオスはまるで弾丸!…マサツグを仕留めん!とばかりに
武器を握り!…鬼気迫る様子でもう何度目となるか分からない!…咆哮を堂々上げて
襲い掛かると、一方でマサツグはそれに反して静か…まるで無我の境地に至った!と
ばかりに動かなくなる!…その際ただ呼吸だけをして居るよう吐き出す音だけが
不思議と静かに聞こえて来ると、その音が聞こえた者はこれまた何故か謎の安心感を
覚えてしまい!…と、そんな事を感じている合間に遂に衝突!…
ディマイオスは武器を掲げ!…宛ら野生の獣の様に!…力任せにその持っている
武器をそれぞれマサツグに向けて行くと、マサツグはこの瞬間光になったよう!…
気が付いた時にはディマイオスの背後を取って見せる!…
__ゴオオオオオオォォォォ!!!!…バシュンッ!!!…ッ!?…ッ!?!?…
するとその瞬間ディマイオスは何が起きたのか分からない様子で
武器を振り下ろし、当然攻撃を空振りに終わり!…
と、その様子を見守っていた下の面々も驚き戸惑い!…
と言っても最初からずっと驚きっぱなしであるのだが!…
これまた更に!とばかりに一体何が起きたのか!?が
分からないで居ると、マサツグは悠々とディマイオスの背中に視線を!…
また処刑人の様な冷徹な視線を向けて行く!…その際何かわかった様子で
フッと口元だけが嗤っている様なそんな表情も浮かべて見せると、
徐に言葉を口に!…
「…さぁ…さっきはよくもやってくれたな、このクソ野郎!…」
__ッ!?…ッ~~~~!!!…
「こっからはもう絶対に反撃を許さない!!!…
なんせ俺はこの太刀を手にした瞬間!!…
自分でも無敵になった事が分かったんだからなぁ!!!…」
それは先程ダメージを貰った事に対してしっかり恨みを持って居る様!…
そして覚悟しろ!とばかりにクソ野郎!と言葉を口にして行き!…
ディマイオスも攻撃の空振りから!…急ぎ体勢を立て直してマサツグの居る
背後へ振り向こうとするのだが、如何にも間に合いそうもない!…
その間にマサツグが構えを取る!…その際一切慌てる事無く余裕の様子を
露わにすると、更に意味深な事を口に!…と言うのも何か確信を持ったらしく!…
もう絶対に負けない!と…まるでもう自分の勝利が確定した様な事を
これまた話すと、次には地獄を!…ディマイオスに三途の川を見せる
のであった!…
0
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そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。
主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。
ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。
それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。
ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。
私のスキルが、クエストってどういうこと?
地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。
十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。
スキルによって、今後の人生が決まる。
当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。
聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。
少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。
一話辺りは約三千文字前後にしております。
更新は、毎週日曜日の十六時予定です。
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