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-第九章-スプリングフィールド王国・再び編-
-第九章六十節 動く王!と娘の意志と下がる王の頭-
しおりを挟む壇上ではもはや二人だけと言った状態!…審判は呆然自失としており!…
ただ本当にウンともスンとも言わないでいると、
そんな審判をそっちのけで口論を続ける!…
マサツグとリーナの姿だけが目立って見える!…
尚内容としては未だ決闘を続ける続けないで揉めて居り、マサツグは中止を!…
リーナは続行を求め!…が、互いにどちらも引かず話はそのまま平行線に!…
何故そこまで意固地?になるのか…
マサツグもそんな頑ななリーナにただただ戸惑いを感じていると、
一方でスティングが観客席を立つ!…そして徐にその場を後に!…
__……ッ…コッ…ッ!…チラッ?…
「…貴方?…」
「…すまないが少し席を外すよ?…心配はしなくて良い!…
女王陛下もそのままで!…」
この時突如席を立ったスティングにアムネスもハッ!と…
気が付くなり視線をチラリと向け!…
スティングに何処へ行くのかを尋ねるよう貴方?とスティングの事を呼んで行くと、
スティングもそんなアムネスの問い掛けに対して返事!…
しかし振り向くそんな様子を一切見せない!…
そしてただ急いで居る様子で席を外す事を口にすると、
アムネスには続けて安心するよう言葉を続け!…
と、今度はエレアノラにも引き続き楽しんで居て欲しいよう言葉を零し!…
「ッ!…え?…あっ…は、はい…」
__コッ…コッ…コッ…コッ……
「…あの人…何を?……ッ!!…ま、まさか!…」
となるとそんな事を言われて勿論戸惑い!…しかしだからと言って何も出来ず!…
これまたエレアノラもただ返事をする事しか出来ないでいると、
スティングはその返事を聞いてからその場を後に!…軽い足音を響かせる!…
そして徐々に遠退くそんな足音だけを聞いてアムネスがふと疑問を持つと、
その思った事を口に!…
が、次にはハッとした様子でスティングの真意に気が付き驚き!…
するとそんなアムネスの反応にエレアノラも!…
また驚く様にしてピクッと反応をして見せると、もう一度戸惑いの言葉を漏らし!…
「ッ!…え?…」
「…プッ!!…あぁっはっはっはっはっはっはっは!!!…
マサツグもあの綺麗な騎士様も顔が真っ赤なのね!!」
__……ッ……オロオロ…オロオロ…
当然この置いてけぼり状況に何が何だか、
しかしだからと言って話しを聞いて良いものか?と…それは余所様の事情の為!…
迂闊に話しを聞けない様な困惑具合を露わにすると、
そんなエレアノラの様子など余所に!…
カチュアはジッと闘技場の方へ視線を向ける!…
と言うのも未だ言い争いをしているマサツグとリーナの様子が面白いのか、
ケラケラと一人笑って居り!…
尚一方でポリンはエレアノラの様子に気が付いた様で!…
こっちもこっちで声を掛けて良いのか?と…遠慮しながらも心配を!…
一人オロオロとした様子で悩み出すと、
アムネスも同じくと言う訳では無いのだが!…
オロオロとした様子で落ち着きを無くす!…
さてそんな王族専用スペースの事など御構い無し!…
これまた一方の闘技場では、マサツグとリーナがもう喧嘩をする様に声を上げ!…
__闘技場・壇上にて…
「逃げる事は許さんぞマサツグ!!!…さぁ武器を!!!…
と言うか国宝の大剣を何処に!!!」
「だぁかぁら!!!…もうこんな危なっかしいのは御免だっての!!!…
…てか!!…何でお前はそこまでして俺と戦う事に固執する!?…
…まだあの時の事を引っ張ってんなら!!…
俺が悪かったって事にしてやるから!!…それで納得…!!」
と言うのも勿論決闘を続けるか続けないか?の口論しており!…
これまたリーナは続ける!と主張…その手にレイピアを握り締め!…
ブンブンとガキ大将の様に振り回すそんな様子を露わにすると、
一方でマサツグはそれを拒否し続け!…
勿論マサツグの言い分としても自身やリーナの安全の為で!…
何ならもう疲れた!と…
そもそもとしてこの決闘自体乗り気でなかった事を口にすると、
いっそ自分の負けで良い!と…そんな事をリーナに話す!…
その際毅然として腕を組み真っ向からリーナの言葉に反発すると、
リーナもリーナでそのマサツグの言葉に反論をして行き!…
「ッ!!…そう言う話しをしているんじゃあない!!!…
…私がマサツグに固執しているのは!!!…私自身のケジメで!!!…」
その際言いたい事と言うのは勝敗がどうのこうのと言う問題ではないらしく、
リーナはその事についてケジメ!と話し…
それこそ自分なりに何かこの決闘に意味がある事を口にすると、
鬼気迫ると言うか!…もはや駄々を捏ねる子供の様に反論を続ける!…
しかしそんな事を言った所でマサツグも当然聞き入れる様子はなく、
寧ろ馬鹿々々しい!とばかりに…
と言うのもそれで命を落とし掛けては元も子もない!と…
「ケジメで命落とし掛けてたら話にならんだろうが!!!…
…とにかく!!…俺は何を言われてももう戦わんぞ!!…
それこそ!!…敵前逃亡罪でも何でも言ってしょっ引かれ様ともだ!!!…」
何より自分がやられるのならまだしも!と…
先程の事からマサツグの方がある意味で臆病風に吹かれてしまうと、
これ以上は怖くて出来なくなり!…と、それを表立って見せる事は無いのだが!…
いや何なら見せて堪るか!と言った様子で!…
とにかくリーナに対して出来ない!と反論を続けて見せると、
仕舞にはこれがきっかけで監獄に入れられても考えを改めない事を更に口に!…
となるとリーナもそれを聞いて更に子供と化して行き!…
「ッ!!!…お、おのれえぇ!!!…ッ~~!!!…
なら貴様がちゃんと向き合ってくれるまで!!…私は貴様を逃がさないからな!?…
それこそ貴様が野垂れ死のうが何だろうが!!!…
あの世まで追い駆けて絶対に向き合わせてやるからな!?」
「ッ!?…な!?…お、おま!!…何処まで質の悪い!!…」
それはまるで目に目を歯に歯を!と言わんばかりに…
マサツグが続けると言わない限り逃がさない!と…
それこそそのままこの場で心中?する事になっても!…
あの世でも更に付きまとう!とまで言い出して見せると、
もうそこに今までの凛々しさなど一切なく!…
ただの駄々っ子と化したリーナが目に映る!…
となるとそんなリーナの様子に観客達もえっ?とばかりに唖然とすると、
もう何も言えなくなり!…何ならファンクラブらしき者達まで口をポカン!と…
あんなリーナを見た事が無い!と…これにはさすがに百年の恋も冷めたのか?…
とにかく誰もがそんな二人の喧嘩?に呆れると言うか戸惑い様を見せていると、
一方でそんなリーナの言葉にマサツグも!…思わず律義にツッコミを入れる!…
さてそうして徐々にと言うか既に収拾が付かなくなると、
そこへある者が一人近付き!…
「…そこまでだよ二人共…」
__ッ!!…ババッ!!…ッ!?…どよぉ!?…ザワザワ!?…ザワザワ!?…
「「お、王様!!…」」
その際その者はまるで二人の喧嘩を止める様に言葉を口に!…
となると当然徐々に近づいて来る様にその声は聞こえ始め!…
その声に二人も聞き覚えがあるのか!…
その声が聞こえた途端にハッと慌てる様にして声の聞こえた方へ振り返ると、
そこには勿論声の主が!…
スティングがマサツグ達の居る方に向かい歩いて来る様子を目撃する!…
するとそんなスティングの様子を目にしてマサツグとリーナが更に慌てて見せると、
当然観客席からも動揺の声が挙がり始め!…
それはもう騒然とする様に響いて行き!…
今から何を!?とばかりにスティングに視線が集まって行くと、
一方でそんな視線など御構い無し!…更にスティングは言葉を続ける!…
「…まさかここまでの戦いぶりを見せてくれるとは…
思いもしなかったよ…そしてマサツグ君…」
それは別に怒ると言った様子もなく、ただ淡々と感心した!とばかりに言葉を続け…
それこそこの展開は予想外!と言わん様子であり…と言うのも娘の成長であったり、
相変わらず?なマサツグの戦いぶりに驚かされた事を語るよう!…
簡単に言葉を纏めて行くと、ここで更にマサツグを呼び!…
何か用件がある様子を露わにする!…
となるとスティングに呼ばれた事でマサツグも思わず戸惑って見せると、
明らかに緊張をした様子で返事をし!…
「ッ!!…は、はい!?…」
{…これってぇ~?…もしかしなくても…ッ…詰んだ?…
さっき危うく大事故を起こしかけたし!…
死にはしなくても傷物にしたからって事で!!…
…で、でもリーナは無傷だったはず!!…
でもやっちゃいかけた事実はある訳でぇ!…
…不味い!!…非常に不味い!!…
如何やって逃げ!!…あぁいやいや!!…如何やって弁明しようか!?…}
何故なら先程あんな事故一歩手前の状況が有ったからで、
故に王様はお怒りなのでは!?と…
その際やはり責任と取らされるのでは!?を考え始め!…
何なら今この場で処分されても可笑しくない!と思考…
もしそうなったら如何やって逃げるか!?…
いや逃げる事が現実的でない事を考え!…
更に弁明の言葉を考えようとし始めると、とにかく戦々恐々!…
慌てに慌てて冷や汗を掻く!…
と、そんな感じでマサツグがオーバーヒートを起こしそうになりながらも!…
思考を必死に巡らせていると、
そんな期待?を裏切る様にスティングはマサツグへこう言葉を掛け出し!…
「君には迷惑をずっと掛けて申し訳ない!…娘が家出をしてからずっと!…」
「ッ!?…い、いえそんな!?…の、乗り掛かった舟と言いますか!!…」
この時マサツグの考えとは裏腹にスティングは謝罪の言葉を口にして行き、
それは今までの事も含めて!と言った具合で…
その中でも例に挙げたのはリーナの家出保護と送り届けた事であり!…
軽くお辞儀をするスティングにマサツグも戸惑い!…
慌てて頭を上げて欲しい!とばかりにスティングへ返事をして行くと、
もう何が何だが!…とにかくこの場の状況に混乱する!…
その際混乱と言っても誰彼構わず攻撃と言った事ではなく、
思考が纏まらない事を差し!…と、そんな世間話?をしているとリーナが言葉を!…
「ち、父上!!……ッ…ッ!!…
…ち、父上が止めに来たとしても!!…
私はこの決闘を止めるつもりは!!……ッ!!…」
__…クルゥリ?……ッ…
と言うのもリーナはリーナでこの試合を止めに来たと考えたらしく!…
スティングの話に戸惑う一方、
その話をするスティングに対して自分は諦めない事を口に!…
その際若干警戒と言うか恐怖を覚える様なそんな反応をチラッと見せ!…
と、そんな様子を見せるリーナに!…マサツグもやはり怖いのか!?と…
スティングは怒らせる怖い人なのか!?とさも恐怖が伝染した様に震えてしまうと、
スティングはその言葉を聞いてピクッ!と…
次にはリーナの方へゆっくりチラッ?と振り向き始める!…
この時その様子と言うのは別に特段可笑しな様子には見えないのだが、
事その時の二人にとっては何か恐ろしいモノの様に見え!…
と、これまた一方でスティングはそんな二人の事など御構い無し!…
徐にジッと、リーナの事を見詰めて行き!…
__………ッ…
「…お、おと!…」
「…そんな君にお願いがある!…」
さも何か物申すリーナに対して真顔でジッ!と…
それは宛ら怒って居る様にも見えてしまうモノであり!…
リーナもそんなスティングの表情を目にして思わず!…
委縮する様な反応を見せるのだが、
それでもまだ試合を続けたい事を口にしよう!と…
再びスティングへ声を掛ける!…
その際いつもの父上呼びではなくまるで素に戻ったよう!…
お父様と呼びそうになると、別にそう呼んではいけないと言う訳では無いのだが!…
スティングが話しを遮る様に言葉を口に!…それは一体誰に向けての言葉なのか?…
リーナの方を向きながら君!と…
マサツグにも声を掛けて居る様にも聞こえて行くと、二人は当然戸惑い気味に!…
呼ばれた?事に対して返事をする!…
「「ッ!…え?…」」
勿論互いに声を掛けられた?と言った具合に戸惑う反応を露わにすると、
スティングはクルッとマサツグの方へと振り向き始め!…
となると振り向かれた事で互いに誰に向けての言葉なのかを理解して行き!…
リーナは思わずホッ!と…
かつ何か寂しい様なイマイチはっきりとしないそんな表情を浮かべて見せると、
一方で呼ばれたマサツグはビクッ!と…何事!?とばかりに慌てて見せる!…
そしてその言葉の続きを待つようスティングに視線を向けていると、
スティングは周りを驚かせる言葉を口に!…
「…もう一度…もう一度この試合を仕切り直して貰えないだろうか?…」
「「ッ!?…えぇ!?…」」
何故ならそのスティングの口から出て来た言葉は、
この試合の仕切り直しを求めるモノで!…いわば続行を認めるモノに他ならず!…
となるとマサツグはその言葉を聞いて勿論驚き!…
リーナもよもや本当に話しを聞いて貰えるとは思っても居なかった様子で!…
同じくマサツグと一緒に驚きの表情を浮かべて見せると、
闘技場内でそのスティングの言葉を聞いた者達は絶句!…
これまた戸惑い様を露わにする!…
と言うのもあんな様子を見せられてはさすがに中止も致し方が無い!と、
各々も感じたからで有り!…その為にスティングが出て来たのだ!と…
が、蓋を開けてみれば試合続行の言葉で有り!…誰も彼もがただただ戸惑い!…
何かの間違いなのでは?と目をパチパチとさせながら見つめていると、
スティングは構わず話を続ける!…
「得物も限定させて貰う!…
…この兵士達が訓練で使っている木剣で…」
「ッ!?…ちょ、ちょっと待ってください!!…
もうこれ以上は!!…」
「…どうしても必要な事なのだよ!…」
その際さすがに真剣で続けるのは危ない!と…
訓練で使う木剣をマサツグに差し出しては、
これならまだ安全とばかりに軽く微笑み!…
何ならもう一方の手にもちゃんとリーナの分も取って来た様子で!…
が、勿論の事ながらそう言う問題では全然無く!…
武器が変わろうとも危ない!と…
マサツグが慌ててスティングに待った!を掛けようとするのだが、
スティングはそんなマサツグに対してスッと真剣な表情で向き合い!…
逆に説得を試み始める!…
この時スティングは簡潔に必要な事だ!と言って納得して貰おうとすると、
その言葉の意味にマサツグはこれまた戸惑って見せ!…
「ッ!?…え?…」
「今このお願いはもう国王だからとか!…国民の為とかそう言うモノではない!…
…ただ個人として!…この子の父親として!!…君にお願いをしている!!…
…如何か!…如何かこの決闘を仕切り直してくれ!!…」
当然理解出来ない!と言った表情を浮かべて困惑の色を!…
しかし一方でスティングは淡々!と…
一体如何言う意味なのか?をマサツグに話し始めると、それは一個人として!…
いや父親として娘を思う!と…リーナの意志を汲んでお願いをする事を口にすると、
徐にマサツグへ対して更に頭を下げて見せる!…
その際その様子はもう国王ではなくれっきとした父親の様に見えてしまうと、
マサツグもハッとした様子でスティングを見詰め!…
が、しかしやはり相手は一国の国王である事には勿論変わらず!…
次には直ぐにハッと我に返って慌て始め、頭を下げるスティングに対して
言葉を口に!…
「ッ!?…ちょちょちょちょ!!!…な、何で!?…何でそこまで!?…」
「…これは!…これは娘にとって!…とても大事な話になるであろうから!…
…娘の為に頭を下げる位…私にはなんて事はない!…」
勿論そのあり得ない光景に誰もが驚愕!…
何なら一番に慌てているのは当然マサツグ!…
頭を上げてくれ!とばかりにテンパり…
何故そこまでこの試合が重要なのか?について質問?をすると、
スティングは正直に分からない!と…
幾ら娘の事とは言えその心境までは分からない事を口にする!…
しかし先程リーナの目と言うか様子を見てふと何かを察せた事だけは
明かして行くと、これ位は如何って事は無い!と頭を下げ続け…
と、先程の言葉通りに国王としてではなく一人の父親として!…
スティングは頭を下げているつもりらしく、
しかしその様子は国民からは衝撃的で!…
未だ誰もが一言も言葉を発する事無く戸惑いの色だけを見せていると、
そんなスティングの言葉にリーナも驚き!…が、次にはリーナも動き始める!…
「ッ!?…ち、父上!!……ッ…ッ!!…」
__ババッ!!!…ッ!?…
頭を下げる自分の父親を見て何を思ったのか?…
突如決意を固めた様なそんな表情を浮かべて見せると、
スティングの隣に移動して同じ様に頭を下げ出し!…
と、王女までもが頭を下げ始めた事で更にマサツグも戸惑いを露わに!…
もはや状況が飲み込めず!…
ただ自分に対して頭を下げ続ける二人を交互に!…
見詰める事しか出来ないでいると、一方で何故ここまで頑ななのか!…
それを話す様にリーナが口を開き始める!…
「頼む!!…この通りだ!!…如何しても!!…
如何してもお前と戦わなければいけないのだ!!…
後にも先にも!…もうこの様な機会がなければ!!…
私はきっと後悔をする!!!…だから!!!」
「ッ!?…こ、後悔って!?…えぇ~?……ッ!…ッ……ッ!?…」
この時リーナが言うにはもうマサツグと戦う機会は訪れないであろう事を
口にすると、今やらねば後悔する!と…
それこそ先程まで話していたケジメ云々も全部まとめている様で!…
頭を下げながら訴えるリーナの様子に!…観客達も何か妙に情を動かされる!…
熱いモノを感じ取ると、その答えをマサツグに求めるよう視線を!…
一方でマサツグは余計に戸惑う反応を見せる!…
それこそ幾ら言われても先程の様な危険性がある事を考えると、
やはり二の足を踏んでしまうモノであり!…
が、ここに来てふと周りの視線に気が付いてしまい!…
チラッと振り返るとそこには視線が!…
__じいぃ~~~~~!!!………ッ…
「…こ、これはちょっと!…卑怯なんじゃあないんですかぁ~?…」
何なら辺りを見回すともう全員と言っても過言では無い程に視線が集まっており!…
となるとそんな見詰められる様子にマサツグも委縮?…戸惑う反応を露わにし!…
ふと静かにこれがスティングの術中なのでは?とさも悟ったよう!…
マサツグが思わず卑怯!と言葉を零して行くと、
一方でスティングもそれを肯定するよう言葉を!…その声に含みを持たせて行く!…
と言うのもその返事?からは笑っている様子が感じられ!…
「…使えるモノは全て使わせて貰うよ?…」
「ッ!?……ッ…ハアアアァァァ~~!!!…
…ったく!!…如何してこうなるのやら!!…」
宛らまんまと罠に掛けた!とばかりに使えるモノは全て使う!と…
それこそこれが自分の狙い!と言った様子で!…
相も変わらず頭を下げたままでスティングがそう言葉を口にすると、
マサツグはもう一つ驚き戸惑い!…
次にはしてやられた!と言いたげな様子で溜息を吐く!…
その際思いっきり溜めるようにしてクソデカ溜息を吐いて行くと、
スッと空を見上げ始め!…と、更には文句を言う様に言葉を漏らし!…
が、依然として視線はマサツグに集まっており!…
誰も彼もが逃がさない!と言ったそんな熱視線を向けていると、
マサツグも遂に観念した様子!…頭を下げる二人に返事をする!…
「…分かりましたよ!!…但し!!…本当にこれで最後ですからね!?…
さっきみたいな事が遭ったら!!…その時点でもう!!!…」
「ッ!…あぁ!…それで構わない!…そしてその様な事が無い様に!…
今度は私が審判を務めさせて貰おう!!…」
と言うのもマサツグの根負け!…仕切り直す事を口に!…
が、同時に改めて約束も設け!…
それはまたあの様な危なっかしい場面が有ったら即中止!…
マサツグとしても事故を避けたい事を口にすると、
スティングがそれは勿論!と…マサツグの要求を承諾する!…
何ならそう来るとも思って居た様子で自ら審判を買って出る事を口にすると、
二人に先程の木剣を手渡そう!と…
それこそこの時改めてそのスティングの格好をよく見ると、
まるで駆け出しの冒険者の様な!…動き易そうな服装にレザーメイルと!…
勿論王冠も外しており!…
この時その格好からさも王様の方が乗り気である様に見えてしまうと、
マサツグとリーナもその言葉に驚き戸惑い!…互いに同じ反応も見せる!…
「「ッ!?…えぇ!?…」」
「…リーナ?…私が審判に就いたからと言って…
決して君を贔屓する事は無いから…肝に銘じて置きなさい!…」
「ッ!……ッ…フフフッ!…当然です!!…
寧ろされたら私が許しませんので!…」
と、戸惑う二人を余所にスティングも更に言葉を!…
と言うのも贔屓はしない!と、この時リーナに覚悟を決めるよう言葉を口に!…
となるとその言葉を聞いてリーナもピクッと反応!…
その際怒ると言った反応を見せる事無く!…
寧ろ面白かった様子で思わずフフフ!と笑ってしまうと、当然!と返事…
やる気の表情を露わにする!…何ならもしそんな事があったとしたら、
許さない!と言って居る様にも見えて行き!…
「ッ!…フフフッ!…じゃあ…始めようか!…」
__…ッ…ッ……ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
「…両者共に位置に着いたね?…」
するとリーナの返事を聞いてスティングも笑みを浮かべて見せ!…
そして仕切り直す事が決まって行き!…
マサツグとリーナがそれぞれスティングの持って来た木剣を受け取って!…
指定の線まで歩いて行くと、互いに改まった様子で剣を構え!…
そしてその様子をスティングしっかり確認をする!…
となるとスティングも改まった様子でスッと真剣な様子を見せると、
その場の空気は一変し!…この時互いに持っている剣は勿論木剣!…
しかしその雰囲気はまるで真剣を持ってる様な!…
とてもピリピリとした空気の様に感じられると、遂にスティングが合図を出し!…
「では…いざ尋常に!…勝負!!」
__ッ!!…ババッ!!!…
「「ウオオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!」」
この時今までの審判と同じく空手チョップ!…
するとその合図にマサツグとリーナも共に動き、
初手から互いに相手へ向かい剣を振り上げ!…
これまた更に互いが声を上げ!…まるで威圧する様に!…
自分を鼓舞する様にも闘技場内に響かせるようとにかく声を上げると、
次には互いの間合いに相手が!…となるとモチ路互いに攻撃を繰り出し合う!…
しかしその攻撃は互いに当たる事は無く、
最初は挨拶代わりと言った具合に鍔迫り合いへと発展していき!…
__ブオンッ!!!…カアアアアアアアアァァァァァァン!!!!…
「ッ!!…クッ!!…」
「ッ!!…さっきみたいに呑まれない様に!!…」
その際辺りにカァン!と音が響いて行き、それこそ木製同士とは思えない!…
最初からまた全力である事が伺えると、
周りの観客達も目が覚めた様に驚き戸惑い!…何度も瞬きをして見せる!…
それこそもう何度目となるか分からないそんな反応となっていると、
一方でぶつかった本人達は歯を食いしばって鍔迫り合いに興じるが如く!…
この時リーナはさすがマサツグ!と言った具合にキッと睨んで目を放さず!…
かと言って威圧するだけで全然なく!…
細かな動きに注意を払いいつ攻めようか!と言った事を考えると、
マサツグはマサツグで先程の事を!…リーナの動きに警戒をする!…
それは自分の事ながら自分の真似に苦手意識をもってしまうと、
また飲まれない様に!と言葉を零し!…
と、立ち上がりからバチバチに火花ならぬ細かな木片が飛び散って行き!…
かと言って剣が折れる様子はまだなく!…
スティングもそんな二人に細心の注意を払って見せると、同時にある異変が!…
__…カアアアァァン!!…カアアアアァァン!!!…カアアアアァァン!!!!…
〈…アァ…闘争…良キ闘争ヲ……渇望!!…〉
「…旦那様…もうしばしの辛抱を…
…我慢に我慢を重ね…そしてその欲望を一気に解放した時こそ!…
貴方様の求める究極のディナーが!…」
それはぶつかる二人に中てられたよう!…誰も知らない所で脈打つ様に!…
別次元からその様子をジッと見詰める者が居ると、羨む様に声を!…
誰にも全く聞こえない声を漏らし続ける!…そしてその傍らにはもう一人人影が!…
その者は次元の向こうの者に対して我慢を促し!…同じくその戦う二人を見詰め!…
もっと激しくぶつかり合う事を願う様に視線を向けると、ディナー!と…
意味深な事を口にする!…
さてそんな不穏な様子を見せる者達の事など知らない二人はより一層激しく!…
別に互いに仇と言う訳では無いのだが!…自身の欲望を満たす?…
それに近い様なぶつかり合いを続けて行くと、更に観客達を熱狂!…
間違いなく歴代で盛大な盛り上がり様を見せるのであった!…
…因みにこの不穏な気配に対して当然気が付く者もおり!…
{ッ…この気配は……チッ!…大方欲に中てられ寄って来たくちか!…
…ここでやるには人が多いな…
…さて、如何やってあの阿呆の邪魔を退けるか?…
せめてオリハが居ればまた話が変わるんじゃが…}
その邪な気とでも言うべきか!…
マサツグとリーナの試合を見ながらもふと気が付き!…
その正体も見破った具合に面倒な相手!と考えると、
徐に辺りを見回し!…そしてここでは戦えない様な事を同時に考える!…
それはその者の元の思考から考えるととても凄い進歩で有り、
自身は気が付いていない様子!…
とにかくこの事態に対してオリハが居れば!と考えると、静かに警戒!…
と、やはりジッとマサツグとリーナの試合をずっと観戦し続けるのであった!…
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社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
【完結】パーティに捨てられた泣き虫魔法使いは、ダンジョンの階層主に溺愛される
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【第二部あらすじ】
地上での戦いを終え、ダンジョンに戻ったエレインは、日々修行に明け暮れつつも、ホムラやアグニと平和な日々を送っていた。
ダンジョンで自分の居場所を見つけたエレインであるが、ホムラに対する気持ちの変化に戸惑いを覚えていた。ホムラもホムラで、エレイン特別な感情を抱きつつも、未だその感情の名を自覚してはいなかった。
そんな中、エレインはホムラの提案により上層階の攻略を開始した。新たな魔法を習得し、順調に階層を上がっていくエレインは、ダンジョンの森の中で狐の面を被った不思議な人物と出会う。
一方地上では、アレクに手を貸した闇魔法使いが暗躍を始めていた。その悪意の刃は、着実にエレインやホムラに忍び寄っていたーーー
狐の面の人物は何者なのか、闇魔法使いの狙いは何なのか、そしてエレインとホムラの関係はどうなるのか、是非お楽しみください!
【第一部あらすじ】
人気の新人パーティ『彗星の新人』の一員であったエレインは、ある日突然、仲間達によってダンジョンに捨てられた。
しかも、ボスの間にーーー
階層主の鬼神・ホムラによって拾われたエレインは、何故かホムラの元で住み込みで弟子入りすることになって!?
「お前、ちゃんとレベリングしてんのか?」
「レ、レベリング…?はっ!?忘れてました……ってめちゃめちゃ経験値貯まってる…!?」
パーティに虐げられてきたエレインの魔法の才能が、ダンジョンで開花する。
一方その頃、エレインを捨てたパーティは、調子が上がらずに苦戦を強いられていた…
今までの力の源が、エレインの補助魔法によるものだとも知らずにーーー
※【第一部タイトル】ダンジョンの階層主は、パーティに捨てられた泣き虫魔法使いに翻弄される
※第二部開始にあたり、二部仕様に改題。
※色々と設定が甘いところがあるかと思いますが、広いお心で楽しんでいただけますと幸いです。
※なろう様、カクヨム様でも公開しています。
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