(仮)異世界で私に家族ができました

白兎

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自己紹介と申し訳なさ

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あの後、病院に着いて診断すると


“疲労が原因ですね。少し安静にしていれば大丈夫です”


安心した


死ぬような重態じゃなくて本当に良かった。

でも、いくら助けるためとはいえ.....家族、妹って言ってしまった。
家族ずら、しかも赤の他人がなんて。
気分のいいものじゃない。


お詫び。なにか出来ることがあったらできる限りのことをしよう。


そうして家に帰ったのが昨日



そして今


私は学校にいる。
あの人も心配だけど、学校に行かないわけにはいかないし。
学校は午前中で終わるから、それから病院に行けばいい。


そんな事を考えなければいけないほど精神的に追い詰められるなんて。


『見て。気味悪い。』
『ほんとね。なんで一緒のクラスになったんだろ。』


来て早々これは.....しかも初日


正直きつい


この容姿のせいなんだけど止めるわけにはいかないし。
でも
言葉の刃が心に突き刺さる。

入学したばっかりだけど退学しようかな。


そう思うのにはもう1つ理由がある。

「十六夜この問題解け。」

....なぜこんなに先生に当てられなければいけないのか。
今日、例外なく授業で当てられている。

正解したら満面の笑みで

「さすが十六夜さんね(だ)。」

と言われクラスで初日から浮いてしまった。


朝の時点で浮いていたのでは?
そんなはず......................ない。


そして学校が終わり急いで病院へ向かう。



受付に面会をお願いしないと

「あの。昨日運ばれたーー」
「男性の妹さんでしょ。話は聞いてるから。」
「そうですか。面会をお願いできますか?」
「えぇ、それともう退院しても構わないそうよ。帰るときは受付よってね。お兄さん、さっき目が覚めたらしいから行ってきたら?」
「ありがとうございます。そうさせていただきます。」


起きてるのか。
昨日は暗くて顔が見えなかったけど.....どんな人なんだろう。


緊張する


ガラッ


しまった!ノックするの忘れた!


「失礼します。」

(腹をくくらないと、此処は冷静に)


目線を上にあげ男性の顔を見る。


一瞬、モデルかと思った。
芸能人と言われても納得するその容姿に息を呑む。


艶やかな黒い髪に整った顔立ち。
黒い瞳は少し悲しげだった。

「君は誰だい?」

っ!いけない、人の顔を凝視するなんて。

「はじめまして。十六夜 翠(いざよい すい)といいます。今は貴方の妹と名乗らせていただいています。」

男性は納得したような顔をする。
そして私の方を見て“ありがとう”と言う。


これには相当戸惑った。
悪いのは私なのに


腹をくくらないと、此処は冷静にと思っていたのに....

「.....。」
「......。」

互いに無言という気まずい空気になってしまった。


男性はこちらを見て微笑んでいる。
イケメンの微笑みの破壊力は凄まじい。


.....覚悟を決めないと。


謝ると決めたんだから一刻も早く謝らないと....。


「あの、すみません。勝手に妹だと言ってしまって。」
「気にしなくていいよ。私を助けるためだったんだろう?」
「そうだとしても、赤の他人がだなんて気分の良いものではありません。かかった費用は私が払うので、それでお詫びになるとは思えませんが...。なので私に出来ることがあれば言ってください。」


私の言葉に男性は申し訳ないというような顔をする。
でも、何かさせてもらえないと私の気が治まらない。


男性が私を見て重々しく口を開く。



「その....わけあって住む場所が無いんだ。迷惑でなければ家にお邪魔してもいいかな?」

そんなことでいいのかな?
客室は長いこと使ってないから掃除だって2日に1回ぐらいだし....お父さんの部屋は毎日掃除しているからそっちを使ってもらう?


「構いませんよ。そんなことで良ければ。」


こうして男性が私の家に来ることになった。



これから一緒に住むんだから名前を聞いておかないと


「名前を教えてもらえませんか?」
「重ね重ねありがとう。私の名はロイド。」
「ロイドさん、よろしくお願いします。」

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