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影との戦いⅡ ロイドside
しおりを挟む「.......傷が癒えない?.......そんな!!」
焦りながらも冷静に何度も傷を癒そうとするが傷は一向に癒えない。
なぜだ
どうして癒えない......
こうしている間にもスイの容態は悪くなっている。
「癒えるわけないじゃん♪」
そんな中、邪神の手先である内の1人が楽しそうに言う。
「癒えるはずがないだと?」
「そうだよ。それは肉体の自己修復でないと癒せない。」
「......まさかーー」
「そのまさか!呪いだよ。外部からの力じゃ癒せないっていう呪い。攻撃に乗せて発動させておいたんだ。その傷が癒えたら困るからってね。」
「ちなみに邪神様の力は貴方と同等......解呪できるなどとは考えませんよう。」
腹が立った
こいつ等にも自分にも......
神の中の頂点である最高神が妹に助けられた。
そんなこと.......あってはならないことだ。
本来ならば、私がスイを助けなければいけなかったのに
........私は無力だ
最高神でありながら妹の1人も助けることができないなんて
「そんなに睨まないでよ。あっ!そうだ良い事思いついた!」
「なにを思いついたんですか?」
「あのね~。あの子を邪神様のところに連れて行こうよ。」
............なんだと?
「.....それは良い考えですね。気を失っていながらも強い力を感じますし、なによりその容姿はこの神界にいながらも秀でていますからね。」
「でしょ?だからね....僕達に頂戴よ、その子。」
「.....ふざけるな。スイをお前達なんかに渡すわけないだろう!」
「じゃあ、力ずくで奪うまでです。」
「.....っ!?」
スイを横抱きにして攻撃をかわす。先程までいた場所は暫くは植物なんて育たないだろうと思うほどに悲惨なことになっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「きりが無い。」
次から次へとやってくる攻撃にあまり体力などの消耗はしていないものの焦りを覚える。
このまま攻撃をかわし続けることは可能だが....おそらくスイが持たない。
かと言って反撃してもスイの負担になる。
......一体どうすれば
「かわすだけでは、勝てませんよ。」
「ほら、早くその子を渡してってば!」
何か
何か方法は無いのか?
神域........邪神のことだ、部下には効かないように手を加えているはず。
じゃあ、どうすればいい?
秘術を使うか
スイになら使ってもいい......そう思える
むしろ此処で使わないなら、いつ使えというんだ
_________________________________________________________________
“秘術”それは神々の力を使い行使する術のこと
膨大な量の力を行使するため神は消滅するか、眠りにつくかの二つに分けられる
実際それで消滅した神も、未だに眠り続けている神もいる
秘術を進んで使おうとする神はいない
_________________________________________________________________
スイの傷を癒すことが最優先だ。
時間は無い。
カッ!!
あたり一面が眩しい光に包まれる
「なんだこれ!?眩しくて何も見えない!」
「最高神......一体何をした!?」
自分の力が流れ込んでいくのを感じる。
それは短いようで、とても長い時間に感じた
スイの様子は眩しくて見えないが、だんだんと流れ込む量は減ってきている。
それと同じように光も治まっていき目を開けてスイを見る
荒かった呼吸は安定し、傷口は跡形もなくなっていた
「よかった.......。」
スイの傷が癒えたことに安堵していると突然身体が鉛のように重くなる.....否、膨大な力を使った反動があらわれた。
まだ、動けるだけの力は残っているな。
最初に比べたら多少動きが鈍くなるが問題ない。
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