変態転生令嬢が強面不細工を狙う

狗沙萌稚

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020 涙の訳…?

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私は小さい頃から大人しい子供でした。
まぁ…5歳の時に前世の成人済みだった記憶を思い出してしまったので、仕方ないことだと思います…。


そんな子供らしくない反応をしてしまうけど、両親や周りの人にはとても可愛がってもらいました。

皆んな、私のことを大好きと言ってくれました。

私も皆んなが大好きです。

ただ、大好きだけど、やはり私は子供の"無邪気純粋"な笑顔は、できなかったみたい。
勿論、自分では子供らしく出来ていると思っていたのだけど………。



最初は7歳の頃かしら?
お母様と一緒にある王家主催のお茶会に呼ばれました。
所謂、10歳になる王太子のお嫁さん探しだったみたいなので 6~15歳くらいのの女の子が大勢いました。流石に王太子だと、国中の女の子が大勢いらっしゃいます。
また、側近候補の年の近い貴族の子息が少しだけ居ました。

何故か私はその一部の方から良く思われていなかったようで……絡まれてしまいました。
最初は色々言われても中身は成人してるし、小さい子の言う事は気にしないで大丈夫~って思っていたのだけど……



子供だからこそ時には残酷よね……。






ーーーーークスクス



「「お前気味が悪いな」」


ーーーーークスクス


「「お前の笑顔って嘘くさいんだよ!」」


ーーーーークスクス


「「お前って本当つまらない奴だな」」


ーーーーークスクス



何人かの男の子と女の子が私を取り囲んで似たようなことを言っている…。

女の子の嘲笑がやたら大きく聞こえてくる…。



分かっている。前世からワタシはつまらない人間だった……。
臆病で……傷つくのが怖くて………。
だから優しい2次元の世界へ逃げた。


この世界でもこの臆病な性格は変わらないのかな……。何も言い返さない自分が嫌になる……。



他にも色々あったけど、この時の言葉はずっと私の頭の中で木霊している………



それからも会う度に何故か、トゲのある言葉をわざわざ言いに来る方々がいます……。
男の方は年々と人数が減ったけど……。

小さい頃は度々傷ついていたけど、今は笑顔で乗り切っています………。
ジェシーは「醜い嫉妬だから、貴女は気にしないで良いのよ。」っと言ってくれますが………
自分の表情がどんどん能面のようになって死んでいくのが分かるわ…………。

表情も舞踏会やお茶会など、人が多い所では変わらないみたい。
考え事していると無表情でいるのが癖になっちゃったわ。





そんな私が、自分でも気付かない内に
オルセイン様には色んな表情をしていたなんて……!

しかも、オルセイン様が"可愛い"と仰ってくださったなんて……!!


今まで作った、笑顔の表情武装が壊れていくのが分かるわ………
少し怖いけど、オルセイン様にならそれでも大丈夫と思えるの………



そう思ったら、何故か私の目から涙が止まらない…

オルセイン様を困らせてしまうから、笑顔でお礼を言いたいのに………

気持ちに反して止まらない涙をどうしようと思いながらも、オルセイン様のせいではないことを伝えたくて、私の気持ちはなんとか伝えることが出来ました……。

酷い表情だろうけど……。呆然と考えていると、




ーーーーーチュッ


えっ??今、何が起きましたか??

あれ?美しいご尊顔がそばにあります……


「えっ?オルセイン様…?」


あれ?なんでオルセイン様も驚いているのかしら?
まぁ私もびっくりして、涙止まっちゃいましたわ…。


あああっ!しかし近くに美しいお顔……!
その紅い瞳を見ていると、吸い込まれそうになりますわ……!!



まだお互いに無言で見つめ合っています。
そう、いつも照れると逸らしちゃうオルセイン様も、目を逸らさないでくださっています……
これは……期待しても良いかしら?!


「オルセイン様…」


そっと……胸に手を当てて、目をつぶってみよう……
良く少女漫画である、所謂"キス待ち"です!



すごーく心臓が痛い程なっているわ……。
オルセイン様に聞こえてないといいんだけど……

はぁ、オルセイン様の胸筋は、今日も素敵…!


なんとなく、オルセイン様の息遣いがそばに聞こえて、あと少し………?









ーーーーーー「そこまでだ!!!」





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