変態転生令嬢が強面不細工を狙う

狗沙萌稚

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030 準備完了…?

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オルセイン様がバスタオルを私に渡したらダッシュで部屋の隅に行っちゃいました……。

そんな隅に行かなくても………オルセイン様が守ってくださったので、本当に上着の肩口と背中辺りが少し濡れただけなんですが………。


でもずっと着ているとちょっと冷たいので、大人しく上着を脱ぎます。これはちょっと干したら乾くかしら?


髪を解き、少し濡れた所を拭きながらオルセイン様の方を向くと…………びっくりするくらい動いていません。直立不動過ぎます………。


「オルセイン様、拭き終わりました。オルセイン様も風邪を引かないように、マントと濡れているお洋服をお脱ぎください。」

「はっ!了解です!!」


返事が軍人さんっぽいです……。いえ、軍人さんですが………。

「とりあえず、こちらを向いてください…。」


オルセイン様が頑なにこちらを向いてくださらないので、腕を引っ張ってこちらを向いてもらいます。

そうしたら…私を見たら突然目を大きく瞠いて、バッとしゃがんでしまいました………。
いったいどうしたのでしょう?
オルセイン様の行動が私には分からないわ……?


「オルセイン様、どうなさいましたか?……何処かお加減でも悪いのでしょうか…?」

「いえ、なんでもありません…!!
あの、どうか私の方は気にしないでください!!」

「そういう訳にもいきませんわ。」


しゃがんでくださったので、オルセイン様の濡れた髪の毛を拭いちゃいましょう!
私が少しだけ使ったやつしか手元にないけど……まぁそんな濡れていないので大丈夫…なはず。うん。


わしゃわしゃとタオルで拭いていると、大型犬を拭いているような錯覚しちゃいますね!凄く大人しく拭かせてくれているので可愛いです♪


「大体拭けたかしら…?
オルセイン様、濡れたマントと上着を脱いでください。そのままだと風邪をひいてしまいますわ。脱がないと、私が脱がせちゃいますよ♪」

「えっ?!いや、すっ…すまない……。」


しゃがんだまま、目を合わせてくださいませんが…
今度は言う通りに脱いでくださいました。ちょっとだけ残念ですね……。


マントを脱いで床に落としちゃったので、慌てて拾い、上着も預かります。
………新婚さんみたい…うふふ♪


「干しといて乾くかしら…?
………ハクチュッ」


実は肩が出ていて少し肌寒く……小さなクシャミが出ちゃいました。オルセイン様に聞こえてないといいな~と思ったら……

ガバッと立ち上がったオルセイン様に捕まり、いつの間にかベットから小さい毛布を体に巻き付けられ、暖炉の近くに置いた椅子に座らされ、暖炉に火をつけてくださいました……。いつの間にか濡れた上着も干されています……。オルセイン様って瞬間移動ができるのかしら……?


「オルセイン様、申し訳ありません…。そこまで寒くありませんので、大丈夫ですよ。」

「いや、お気になさらず………?」


何故かおかしい返答が来ましたが……
それよりも、オルセイン様が私の後ろに…まるで護衛騎士のように立っていて動きません……
できるならば隣にいてもらいたいのですが……


「オルセイン様…お願いですので、隣に座ってください……。」


「いえ、私の、ことは、お気に、なさらず」


何故片言なのかしら…?


「1人でいるみたいで……寂しいです……。なのでオルセイン様のお姿が見えるところに来て欲しい……です。」

「ぐぅ……!!わっ………わかった……。」


オルセイン様は胸を押さえながら、空いている椅子を持って、私の隣?へ来てくださいました………。2人分くらい空いてますが………。

妄想のようにイチャコラは難しいのですね……。
さっきは近くに座ってくださったのに……また最初に戻っちゃったわ………。




………暖炉の火がつき、毛布にくるまっていると流石に熱いですね………。今は冬ではないから当然よね……。

ちょっと汗をかきそうになったので、毛布を外そうとしましたが、オルセイン様に手をガシッと止められました。……なぜ?


「エレーヌ!!何をしようとしているんだ!!」

「暑くなったので、毛布を脱ごうかと……」

「駄目だ!!」

「えっ?どうしてでしょうか?」

「おっ、俺は……あの、男であって……」

「存じております…。」


流石にここでオルセイン様のことを女性と間違えいません……。


「いや、貴方はもうちょっと危機感を持ってくれ!!そんな……薄着でいたら危ないから……!!」



……………な ん と い う こ と で し ょ う ! !



オルセイン様が!!私のことをそういった対象としてみてくれているってことですよね!?
紳士の皮が剥がれて、オオカミさんがきちゃうってことですよね!!?

お母様のおかげで理性を壊せちゃいそうです!!お母様ありがとう!!サリィ!今日はお赤飯を炊いて!!この世界にお赤飯ないけど!



そうなんです!実は今日のお洋服は、我が家のラスボス……失礼、お母様セレクトでございます!!

乗馬する予定なのは分かっていましたので、
上着は普通の水色のカーディガン、ドレスもシンプルな白地のフリル抑えめで胸の下が切り返しになっている形なんですが…
上着を脱ぐと、ベアトップドレスなんです♪
お母様が、勝負時になったら上着を脱ぎなさい!と言っていましたが………
うふふ………成功したのでしょうか……♪

ちょっとでもオルセイン様に女性として見られたいので頑張っていきますわ!!


そのためにも………うふふ………♪


「分かりましたわ……。でも、ここにいるととても熱くなってしまいますの……毛布は脱がないので、あちらに、移動しませんか……?」


オルセイン様の腕を取り、ベットの方は視線を誘導すると、案の定固まってしまいました。なので、私は椅子から立ち上がり頑張ってオルセイン様をベットまで誘導させます。
ひっぱりながら歩くと、少しずつですがロボットの様に動いてくださいました。良かった……流石に抱っこで運ぶのは無理です。

ベットに着いて、オルセイン様に座ってもらい、私も隣に座ります。ぴったりと横に……うふふ♪

毛布も、ぐるぐる巻きは間抜けな格好なので
ストールの様に肩にかけて……

よし、準備完了です!!




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