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032 初心者…?
しおりを挟むーーーーーチュッ、チュッ…
何度も角度を変えて口付けをされ、私は息絶え絶えです……!!
唇を少し食まれたり、吸われたり……思考がどんどん溶かされてしまうようで………
「…ふっ…………んぁ!」
自分の声とは思えない程の甘い声が出てしまって思わず顔を背けたかったが、オルセイン様の手が私の後頭部に回っていて動けない………。
「んっ…………は、ぁ…………んぅ!」
息が上手く出来なくて少し開けた口からオルセイン様の舌が割り込んできた。突然で驚いたが、舌先が触れるとまるで体だけでなく脳まで溶けてしまうくらい気持ちいい………。
くちゅくちゅと淫らな水音が直接鼓膜を刺激するようで、力が入らずオルセイン様に縋り付く。
「…………ふぁ、んっ……………おりゅ、しぇいん…さまぁ……」
漸く口が離れて、オルセイン様を見上げると口元がとても濡れている……きっと私の口元もオルセイン様の唾液で濡れているのだろう……
「………はぁ、……エレーヌ……」
ああ、その声は駄目!!イケボ過ぎで下腹部がきゅんきゅんしちゃう……もう声だけで孕むかも………
「……もう一回……いいか?」
そんな甘い声で言われたら逆らえる筈がなく……私は期待を込めて目を瞑る………。
「………はぁ、エレーヌが可愛すぎる……」
「そっ、そんなことは、………んぅ!」
恥ずかしくなって反論しようと口を開けたら、オルセイン様の舌が今度はがっつりと入ってきて、言葉は飲み込まれてしまった…。
「…ふっ、………はぁっ…………んっ…」
息が出来ないくらい攻めたてられ、口内の全部が犯されている気がする………。はぁっと時々聞こえるオルセイン様の息遣いにさらに私の背筋がゾクゾクしてくる………。
「おっ、おるしぇ、いんさま…!!……んっ、………息が……!!」
「すっ、すまん……」
はぁはぁと酸欠状態になりながら唇を離してもらったが力が入らずオルセイン様の胸元へなだれ込み……………はぁ………オルセイン様の胸元……すゅてき………!
はぁはぁとしながら胸筋の凸凹を堪能する姿は変態ちっくですが、酸欠状態の私はそこまで気が回りません。それよりも胸筋が大事です!!!
「エレーヌ、大丈夫か…?」
「は、はい……。申し訳ありません……あの、私、始めてで………き、気持ち良くって………」
「ぐぅっ………!!」
唸りと同時に力強く抱きしめられ、もう幸せ過ぎで頭がパンクしそう…………!!
しばらくオルセイン様の腕の中で胸元を堪能しながら息を整えると、急に恥ずかしくなってきました………!!
いやぁぁぁ!!私オルセイン様と両思いなのよね?!!!嘘ではないのよね!!!
というか…今……きっ、キスを…しちゃったのよね………?しかも……でぃーぷきすを………
どうしましょう……どうしましょう……!!
顔のニヤけが止まらないわ………!!!この顔は絶対にやばい気がするわ。オルセイン様の方は向けない………けど、オルセイン様は今どんなお顔をしているのかしら…………?
チラッと上を向くと、天井をずっと見ています…真顔で……。ちょっと想像してたのと違います……。これが所謂賢者タイムなのでしょうか?それとも………
「おっ、オルセイン様…?どうされましたか?……私、オルセイン様のように上手く出来なかったから………嫌でしたか……?」
どうしましょう………初めてなんて言っちゃったからオルセイン様ドン引きなのかしら?そういえば前世で男性は処女は面倒だから嫌なのだと言っていましたね………漫画の中で。
この世界では確かに貴族の結婚は処女はあまり重要視されていませんが………(王族は重要視されていますが)
まさかオルセイン様は処女は面倒だと思うタイプ…?!いえ、オルセイン様に限ってそんな事は言わないと思いたいですが…………
えっ?どうしましょう………そうしたらどっかで違う人にお願いしないと駄目??
えっ、私それはちょっと嫌です………泣きそう………
「オルセイン様……私が初めてと言ったから引かれていますか…?……でも私、オルセイン様が良いんです……!だから、なんでもしますから、捨てないで………」
「ぐはっ!!なんっ……なんでも?!
っていやいやその前に、引いてない!引いてないからな!!それに捨てない!!捨てる訳がない!!!
……俺は、エレーヌが初めてで……とても嬉しい。今ちょっと他の考え事をしていただけだから………ちょっと抑え込むのが大変で………」
「えっ?」
「いや、それはこちらの話だから気にしないでくれ。」
頬を赤くしながらきっぱりと言われてしまったので、最後の言葉は小さくてよく聞き取れませんでしたが………良かったです……!!引かれていませんでした………!!付き合って早々に捨てられる訳でもなかったわ……。
「良かったです…。オルセイン様のキスはとってもお上手でしたので……私ばかり気持ち良いのかと………」
「ぐぅっ!!エレーヌが…………可愛すぎる……!
エレーヌ、俺もちゃんと気持ち良かった…。
ただ、これ以上はあまり煽らないでくれ……、色々と辛いくなる……。」
あまりにも苦しそうに仰るので、私は頷くことしか出来ません。良く分かりませんがオルセイン様が辛いのは、私も辛くなっちゃいます。大人しく黙ってオルセイン様の胸元と背中を堪能させてもらいましょう。
………今度お願いして、お尻触らしてもらえないかしら?
一般的には付き合ってどれくらいでお尻はオッケーなのかしら?前世の友人に聞いとくんだったわ。サリィなら知ってるかしら……?
ーーーーーー数日後、サリィに迂闊に聞いてサリィからのお説教が始まるのは、まだ知らない。
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