砂上の楼閣

誠奈

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 翔真は僕の吐き出したモノを喉を鳴らして飲み干すと、サイドテーブルに手を伸ばし、ローションのボトルと一緒にゴムを手に取った。

 でも、キャップを外そうとする翔真の手を、僕の力なく伸ばした手が制した。

「いらない……、ローションもゴムもいらない……」


 翔真を感じたい、生身の翔真を、今だけでいいから……


 涙に濡れた目で訴えると、翔真は一瞬戸惑った表情を浮かべ、僕の意思を確認するようにじっと見つめた。



「分かった。でも無理はすんなよ?」

 傷つけたくないからって、そう言ってまた僕の髪を撫でた。

 そして小さく頷いた僕の額にそっと唇を触れさせると、その擽ったさに思わず肩を竦めた僕の膝を両腕で抱え込んだ。
 そのまま膝が胸に着くぐらい身体を折り曲げられ、少しだけ浮かせた腰に、翔真が顔を埋める。

「えっ、ちょ……っ、なに……やだ……っ」

 突然僕の後ろに感じた感触に、僕は驚いて顔を上げ、両手を突っ張って抗議を試みるけど……

 周りを丁寧に舐め解しながら、時折僕の中に差し込まれる舌の動きを相手に、僕のささやかな抵抗なんて虚しいだけ。

「あっ、あ……ん、はぁ……あ……っ」

 僕は夢中で翔真の髪を掴んだ。

 翔真から受ける初めての行為に、僕の身体は快感に震え、一度放った僕の中心は再びゆるゆると起き上がった。

「また元気になってきたね?」

 翔真が喋る度、熱い吐息がぼ僕の後ろを擽る。

「や……、いわ……な……いで、ん……」

 僕は急に恥ずかしくなって、両腕で顔を隠した。

 もう何度目か分からなくなるくらい、翔真とは身体を重ねたはずなのに、今日はいつもとは違う。


 恋人、だから……?


「指、挿れるよ?」


 いつもはそんなこと聞かずに、いきなり突っ込んでくるくせに、今日は優しいんだね?


 僕は顔を隠したまま小さく頷き、それを合図に僕の後ろに、ほんの少しの抵抗を伴いつつも翔真の指が差し挿れられた。

 内壁を擦るように抜き差しを繰り返しながら、指先は僕のイイところを探すように動き回る。
 でも丁寧過ぎる程に解されたそこは、もう指だけじゃ物足りなくて……

「もっと、もっと欲しい……の……」

 僕がせがむと、指が三本に増やされた。

「……あ、はぁ……あ、あ、やだ……そこ……、あんっ」

 そして僕の全身に、まるで電流のように痺れが走った。

「気持ち……イイ?」

 翔真の息が荒い。

「ね、そこ……もっと擦って……ぇっ……」

 普段なら絶対に口にしない言葉を、僕は押し寄せる快感の波に身を委ねながら口にした。
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