わたしの愛した世界

伏織

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十一章

11-10

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「あなたは誰なんですか」


“ねじ”が完全に消滅した後、私達はしばらく何も言うことはなくその場に立ち尽くした。最初に口を開いたのはクロスだった。鋭い目つきでエリザを睨み、いつの間にか取り出した杖を彼女に向けている。それを全く動じる事なく真っ直ぐに向き合い、エリザは静かな口調で「私は敵じゃないわ」と言った。


「今、あなたミミに掛けられた幻術に介入したでしょ」

「ええ、強引に解除したら彼女の精神に影響があるかもしれないからね」


と、それを訊いて私は不思議に感じた。


「簡単な浮遊魔法しか使えないんじゃないんですか?」

「あれは嘘よ」

「……なんで?」


その横顔に問うと、エリザは少しこちらに顔を向け、パッと茶目っ気たっぷりにウインクした。「あなた達が自分の力でどこまでできるのか、確かめてくれってモルドールに言われてたの」


自分の師匠の名前を彼女の口から聞いて、クロスは混乱した表情になった。小さな声で、先程の私のように、なんで?と呟く。エリザは私とクロスの間に一歩進み出て、優雅な動作でお辞儀をした。


「私の名前はエリザ・ランドルフ。よろしくね」















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