一族に捨てられたので、何とか頑張ってみる。

ユニー

文字の大きさ
75 / 78
5 新天地へ

64

しおりを挟む
 宗教によって作られた固定概念は伝染する。

 つまり伝染する余裕も与えずに、過労死したらいいのだ。

 「ついでに辺境伯領よりさらに辺境の土地をくれ、こいつらをこき使う。」

 今回の一件で関わった、貴族・騎士団・その他住人を全員奴隷に落とした。

 後で俺が購入するけどな!

 辺境伯という貴族は魔境や未開の地を開墾するための特権貴族の事である。

 そのため、大多数の軍事の総括権と税の特権が与えられており、伯爵に次ぐ権力があるのだ。

 伯爵や侯爵の地位は長年からある名門家である。

 辺境伯は比較的新しい家であり、騎士爵から成り上がった者たちも多い。

 現在、辺境伯の位についているのは、昔は十数家在ったが今は四家のみで、現状を維持するのに手いっぱいで拡張はされていない。

 辺境運営は難しく、下手したら内外の盗賊を相手にしながら、野良や魔境の魔物も相手にしなければ成らない。

 微妙なさじ加減が必要となるのだ。

 下手したら、王宮官僚より優秀な場合がある。

 比較的魔境が少ない場所は、新興貴族の領地に成るため、辺境伯領主とは仲がいい方が多い。

 その土地が善し悪しでわかれると悪い方が多い、つまり荒地なのだ。

 新興貴族たちは、数年間の免税期間を設定されており、これまでに土地を開墾する事になっている。

 不平不満を言う新興貴族が多いが、それでもそれなりの成果が出ているので王宮の方の官僚も中々優秀なのである。

 「出来れば中央高地に近い方が良い。」

 そう言うと、

 「魔境だらけだ、安全地帯は無いぞ!?」

 開墾の中で最も難しいのは多くの魔境が点在して物流の確保が難しい所だ。

 特に中央高地の付け根

 開墾が成功すると外国との交易地点に適しているため莫大な利益が生まれるが、その為の投資がバカに成らない。

 凶悪な魔物たちが餓えているので、エサに成りやすいのだ。

 餌に成らないために、人と物を揃えなければならないが、各地にある魔境で活躍している冒険者や兵士を動かすにも莫大な資金が必要となるのだ。

 彼らを動かすと言う事は、彼らと同等かそれ以上の戦力を必要となるのでその地に居る統治責任者はお金を高く見積もるのだ。

 人材の育成も、学園があるが現在の所、新たなる戦術が生み出される事なく、人の質が低下していたのだ。

 その為、悪循環が生まれつつあった昨今であった。

 「あーそれもそうか・・・、じゃぁついでにスラムに居る奴らと一緒に開墾するか。」

 「はぃ?」

 王都の郊外に開発区とか言う所があるが、実質はスラムである。

 田舎で食う事に困り果て、王都に来たがけっしょく困窮から抜け出せない人たちだ。

 学が無い為に、騙されたり物を盗まれたりして財産が消失しているのだ。

 王宮も何の手立てもなくそのままと言う訳でもないが、対策が上手く行っていないのも事実である。

 彼らからしたら、騙された相手に再び甘い事を言われても、また騙されると思って動けなくなっているのだ。

 物もお金もないから、結局王都のスラムの所で居座っていますのだ。

 物と食糧支援と学ぶ場所の提供に食っていけると言う保証も必要だよな・・・。

 その辺は新しく奴隷になった奴らを使えばいいか!!

 「航空機は大量移動ができないから、資金を使って馬車で行くか!」

 「もしもし・・・魔境開墾ですか?」

 「そうですよ。楽しい狩りの時間です。」

 「いやいや、全然楽しくないですから!!」

 と陛下からフレンドリーにツッコミされた。

 開墾が決まれば、直ちに奴隷買いだ!

 奴隷商人バーグウェイの所に訪れた。

 「っと言う訳で、新しく落とされた、貴族家族や騎士家族とか全部一括で買うよ。」

 「これまた剛毅な・・・。」

 汗を拭きながらテーブルを挟んで会話をした。

 「まず、読み書き計算が出来る人が大量に要る。辺境に行く間にも魔境で狩りをするから実力者も必要。」

 「上級奴隷をほぼ全部ご購入だと思った方が良いですね。」

 奴隷にもジャンルが有り、単なる貧困で自ら奴隷に成って稼いでから平民に戻る人も居る。

 反乱や犯罪で奴隷落ちした一族は記録に残され奴隷のまま過ごすのだ。

 記録に残っていない子は、稼ぐ事が出来たら平民に戻れるようになっている。

 そう言う救済措置があるが、意外と一族のプライドが高い人達は幼子さえも記録に乗せているから、全員救済なしの場合が多い。

 奴隷も上中下とあり、上は読み書き計算が出来る奴隷で年齢的に働き盛りの奴隷を示す。

 中は計算が出来ないが、読み書きが出来きて多少年齢を重ねている奴隷を示す。

 下はそれ以外だ。

 下の下が使えない奴隷、病気や体に障害が有るものだ。

 前回俺が購入したのがこの下の下の奴隷だったのだ。

 それでも、多方面で荒稼ぎをして利益を出しているので、奴隷の世界では脅威に感じたようだ。

 それはともかく、開墾のための人手を確保した。
しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る 〜レイシアは、今日も我が道つき進む!~

みちのあかり
ファンタジー
同じゼミに通う王子から、ありえないプロポーズを受ける貧乏奨学生のレイシア。 何でこんなことに? レイシアは今までの生き方を振り返り始めた。 第一部(領地でスローライフ) 5歳の誕生日。お父様とお母様にお祝いされ、教会で祝福を受ける。教会で孤児と一緒に勉強をはじめるレイシアは、その才能が開花し非常に優秀に育っていく。お母様が里帰り出産。生まれてくる弟のために、料理やメイド仕事を覚えようと必死に頑張るレイシア。 お母様も戻り、家族で幸せな生活を送るレイシア。 しかし、未曽有の災害が起こり、領地は借金を負うことに。 貧乏でも明るく生きるレイシアの、ハートフルコメディ。 第二部(学園無双) 貧乏なため、奨学生として貴族が通う学園に入学したレイシア。 貴族としての進学は奨学生では無理? 平民に落ちても生きていけるコースを選ぶ。 だが、様々な思惑により貴族のコースも受けなければいけないレイシア。お金持ちの貴族の女子には嫌われ相手にされない。 そんなことは気にもせず、お金儲け、特許取得を目指すレイシア。 ところが、いきなり王子からプロポーズを受け・・・ 学園無双の痛快コメディ カクヨムで240万PV頂いています。

【完結】異世界転移した私がドラゴンの魔女と呼ばれるまでの話

yuzuku
ファンタジー
ベランダから落ちて死んだ私は知らない森にいた。 知らない生物、知らない植物、知らない言語。 何もかもを失った私が唯一見つけた希望の光、それはドラゴンだった。 臆病で自信もないどこにでもいるような平凡な私は、そのドラゴンとの出会いで次第に変わっていく。 いや、変わらなければならない。 ほんの少しの勇気を持った女性と青いドラゴンが冒険する異世界ファンタジー。 彼女は後にこう呼ばれることになる。 「ドラゴンの魔女」と。 ※この物語はフィクションです。 実在の人物・団体とは一切関係ありません。

魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。

imu
ファンタジー
病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。 今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。 あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。 「—っ⁉︎」 私の体は、眩い光に包まれた。 次に目覚めた時、そこは、 「どこ…、ここ……。」 何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

農民レベル99 天候と大地を操り世界最強

九頭七尾
ファンタジー
【農民】という天職を授かり、憧れていた戦士の夢を断念した少年ルイス。 仕方なく故郷の村で農業に従事し、十二年が経ったある日のこと、新しく就任したばかりの代官が訊ねてきて―― 「何だあの巨大な大根は? 一体どうやって収穫するのだ?」 「片手で抜けますけど? こんな感じで」 「200キロはありそうな大根を片手で……?」 「小麦の方も収穫しますね。えい」 「一帯の小麦が一瞬で刈り取られた!? 何をしたのだ!?」 「手刀で真空波を起こしただけですけど?」 その代官の勧めで、ルイスは冒険者になることに。 日々の農作業(?)を通し、最強の戦士に成長していた彼は、最年長ルーキーとして次々と規格外の戦果を挙げていくのだった。 「これは投擲用大根だ」 「「「投擲用大根???」」」

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます

里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。 だが実は、誰にも言えない理由があり…。 ※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。 全28話で完結。

処理中です...