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小ネタ設定集
やらかし村田君 *
しおりを挟むお風呂上がり、バスルームから出ると春の始まりの季節はまだ涼しいと言うよりまだ少し肌寒く。佐々木は慌てて寝間着変わりのスウェットを着ながらリビングに戻れば、テーブルの上でチカチカと瞬くLEDの光があった。
メッセージの受信を知らせる携帯に、手を伸ばして画面をスワイプすれば。
▶ 悪い、ちょっと遅くなりそう 】
▶ 今日中に帰るの、無理かも 】
▶ 駄目だ、先寝てて 】
▶ 約束破ってごめん 】
タイミングの悪い事に、丁度バスルームへと向かった時間帯からポツポツと間を開けて村田からのメッセージが届いていた。
◁ 反応出来なくてゴメン、お風呂入ってた 】
◁ お疲れ様、気にしないで 】
▶ もっと早く連絡すれば良かった、ホントごめん 】
もたもたと返信を打ち込んで、携帯を閉じようとする前に村田から素早くレスポンスが帰ってくる。
そして、そこに書かれた言葉に。
「あ、……うーん、大丈夫かな……」
ついうっかり、返信が遅れた理由を正直に書いてしまって、失敗したと佐々木は頭を掻いた。
きっと村田は佐々木が【準備】をしていた事に気がついてしまったのだろう。その事で更に村田が凹んでいないと良いなぁと思う。
なにしろ本日は金曜日。このところ繁忙期に入っていた佐々木を村田が気遣って、気がつけばかれこれ一ヶ月ほど最後まで致していなかった。
流石に全くの禁欲とはいわずに、疲れない程度の接触やらイチャつきなどはしていたが。年齢から言えば村田は男盛りだというのに、物わかりが良いからと我慢をさせがちになってしまう。
だから、明日は珍しく村田も休みが被ったと言う事もあって。
朝の出かけの準備をしつつ村田へ「その、明日は休みだし、今晩いかがですか」と、いまだ自分から誘うには照れがでて、敬語になってしまいながら佐々木が口にした言葉に「なるはや! ……は、無理だけど、21時! 21時には多分帰れるから!!」と、早口で喰いついた村田は上機嫌で出勤していった。
――それなのに。
帰りが遅くなるとか、逆に早くなるとか。
村田はフットワークが軽く、連絡がマメだ。
だからこそ、今日のメッセージの送信時間と内容を振り返ってみると、恐らくギリギリまで早く帰ろうと粘った気配が滲んでいる。
それでも帰れなかった、と言う事は断れない相手だったのだろう。
転職して数ヶ月、たいぶ仕事に慣れてきた、とは言っていたが村田の立場はまだまだ下っ端の部類だ。
だから佐々木としては今回の事は仕方がない、と溜め息1つで心は収まって。むしろ『断れない付き合い』に連れて行かれたであろう村田が心配になっていた。
「……折角だし、映画でも見ようかな」
今日が無理でもまだ明日がある。
きっと明日はなんだかんだとイチャつくことになるだろうから、体力温存のためにも早々に寝てしまっても良いのだけれど。
「昔の映画とかも色々と見れるんだよ」と、村田が教えてくれた『さぶすく』の動画アプリの存在を思い出して、佐々木は自室には戻らずにリビングのソファに腰を下ろした。
恐らく村田は酔って帰ってくるだろう。酒が入ると人間、感傷的になりがちだ。
飲み会の騒がしい場から、電気が消えてシンと静まりかえった暗い家に帰ってきた時の、何となく妙に寂しい空気を思い出して、村田が同じ思いをするのはイヤだな、と佐々木は思う。
だからなるべく村田が帰ってくるまで起きて待っていたくなった。
それにもしかしたら、家に帰り着くなり玄関で寝てしまうかも知れないし、明日のことを考えて、寝る前に水を勧めておくのも良いだろう。
村田がしっかりしているので、佐々木はいまいち年上としての威厳というか、頼り甲斐を発揮できない。だからこれはよい機会ではと、そんな事をつらつらと考えつつ。
動画アプリを操作して、目に留まった海外のドラマシリーズをなんとなしに選んで見始める。
適当に選んだそれは、少し前にちょっとした話題になったドラマだ。あまり海外のドラマを見ない佐々木にも楽しめ、気がつけばサクサクと何度目かになる【次の話を再生】のボタンを押そうとしたところで、ガチャリと、玄関の鍵の音が耳に届いた。
時計を見れば、ちょうど日付を跨いだ時刻。
早くはないが、酷く遅い時間にはならなくて良かったな、と思いながら佐々木は腰を上げて玄関へと向かう。
「大丈夫?」
「……ささきさん? おきた……?」
「いや起きてたよ、教えてもらった動画を見てて。さぶすく、面白いのが沢山あるね」
「ん」
靴を脱ごうとして力尽きたのだろうか、廊下にぐたり、と座り込んで鈍い反応の村田に、帰宅を待つ選択をした自分を褒めたくなった。
肩を貸そうと近づくと、珍しく強い酒精の匂いがして、随分と飲まされた事が窺える。
「村田くん、もう少し頑張って。お水を飲んで寝よう」
「ん、ぅ」
「気持ち悪い?」
「だい、じょぶ」
言葉少なめにゆらゆらと瞳をゆらし、瞼は半分落ちかけている。こんなに酔った村田を見るのは初めてだった。
肩を貸して寝室へ向かいながら、村田が自力で家にたどり着いてくれて良かったと思う。
もしも酔って動けないといった呼び出しがあったら、迎えに行こうと考えていたが。玄関から村田のベッドまでの短い道のりですら、佐々木の貧弱な筋肉と体格には中々の重労働だった。
最近、村田に触発されて始めた筋トレを、もう少し真面目に取り組み筋肉を付けなければ、と反省しつつ。
「はぁ、……これでよし。と」
水を飲ませ、村田をベッドへと収納する、というミッションを完了し、佐々木は満足感を覚えながら己の寝室へと去ろうとした所で、ふいに足を止めた。
村田の、眉間に皺を寄せた寝顔に僅かな心配が浮かび、迷いを生む。
(泥酔して、寝ながら吐いたりしたら危ないしな……)
僅かな逡巡の後。
いつもとは違い、年長者らしく村田の世話を焼いたという充足感が佐々木の背を押した。
普段は生活リズムの関係上、寝室を分けているが、たまの情事には二人で眠る事を想定して購入したダブルベッドの隙間、村田の横にその身を滑り込ませた。
村田の身を案じてとは言え、伺いも立てずにこうやって添い寝をするのは初めてで、なんだか少し気恥ずかしい。しかし意識がもう夢の中へと両足を突っ込んだ村田が、佐々木に身を寄せるように身動ぐと、眉間に刻まれた皺がやんわりと和らいだ気がして。
(起きたら、びっくりするかな)
明日の朝、村田がどんな反応をするかと想像し、佐々木は口元に緩く弧を描きながら目を閉じた。
ふと、妙に村田の体温が熱を持っている様な気がしたが。きっとそれは酒の所為だろうと、佐々木は違和感を見逃して。
むしろちょっとした湯たんぽ変わりに良いと、そっと足先を村田にくっつけて、心地よい眠りに落ちていった。
――その、数刻後。
「ぁっ、ま、……っ……、む、村だぅ゛っ…、~~っ!」
「っ、ん、ココ、気持ちーね♡」
「だぇ、……ぉ゛、ぐ、まっぇ、ま゛、……ぁあ゛っ……!」
「またイッちゃった?」
一体、どうしてこんな事になったのかと、村田に仰向けで組み敷かれた佐々木は思い出そうとするが、とちゅんっと腹の奥を村田のペニスで捏ねられる刺激に、思考がすぐにピカピカと弾けてしまう。
のし掛かってくる村田を押し返そうとした佐々木の手は、指を絡めたいわゆる恋人つなぎで頭の横に押さえつけられて。両足は大きく開かれて村田の腕に抱えられ、身体は腰が浮きそうなほど折りたたまれている。
日頃のストレッチによる成果で痛みを感じる事は無いが。その所為で逆に、佐々木の後孔にぐっぷりと根元近くまで入り込んだ村田の男根による刺激が、佐々木をダイレクトに揺さぶってくる。
「舌まわってねーの♡ かわいー」
「んぅ゛っ……」
いつもなら止まって、待ってくれるのに。
ゆるっと村田が腰を動かす度に、くちゅん、くちゅんと、佐々木の腹の奥を亀頭が小突く音が快感となって響き、頭が痺れる。
熱杭で突かれれば押し出されるように漏れる嬌声が邪魔で言葉を紡げない様を、村田はとろりとした顔で笑い、哀れにもつれた佐々木の舌に口を寄せてチュウッと吸う。
舌を引きずり出された顔は、きっと見れたもんじゃないのに、抗おうとしても、口づけの合間に村田が悪戯に腰を回すから思考が千々に乱れる。
「あ゛~……、だめだろ、佐々木さん、そんなきゅうきゅう締めつけたらまたイッちゃうし。もっとゆっくりしたいのに、そんなに一杯イきたいの?」
「お゛っ! ぁ、……っ、あっ、ぁっ、……ちが、ちがっ、ぁ、あ゛っ!? やぁ゛、ま゛、つぶぇっ、だぇっ……ぇ゛ぁ゛っ!」
自分でもどうやっているのか、佐々木にさえ分からないのだ。
もう勝手に、佐々木の腹がきゅうっと村田のペニスをしゃぶる様に脈動して、エラの張った熱杭の形へ胎内が添って媚びるのを止められない。
それに村田が自分だけイカされまいと、腰をカリ首が孔から抜けるギリギリまで引いて。また前立腺を押し潰すように奥まで性器を押し込むのだから、佐々木は溺れるように足先をブルブルと痙攣させて甘イキの波に沈められる。
「む゛、むり゛っ……もっ、村だぐんっ……! おか、おかし……っ、ぃっれ゛、中、いぐっ、ずっと、いっで、るっ……も、や……やだ、む、むり、ぃっ……!」
前立腺と一緒に、脳味噌まで潰されているんじゃないんだろうか。グチャグチャに思考が溶かされ、快楽に落として、つけ込まれるようなこんなセックスなんて初めてで。
気持ち良くて、何度も意識が飛びそうになって、頭がおかしくなりそうな快感が怖くて、ずっと無理だと訴えているのに、いつもと違い村田は腰の動きを止めてくれない。
「んー……ヤダ? ほんとーに?」
「!」
不意に、やっと動きを止めた村田が、酩酊を感じさせるどこか鈍くとろんとした声で首を傾げて聞いてくる。それに佐々木はガクガクと顔を縦に振ると。
「でも、見てよ。佐々木さん」
「……?」
繋いでいた手を解いて、村田が佐々木の下腹へ指を這わす。
「イきっぱなしで、お腹、こんなにうっすいザーメンでびちょびちょにしてさぁ」
「ぁっ……」
佐々木のペニスはもう勃起することもままならず。軽くイク度に芯を失ったまま、先走りと区別がつかぬ色のない精液をトロトロと零し、佐々木の腹の上に小さな水たまりを作っていた。
そんな、しとどに濡れた状況を自覚させるように、村田が腹を撫ででると淫猥な体液が掌を纏わり付き、くちゅくちゅと音を立てた。
「ぅ……あ……」
「ほら、よく意識して見て。抜こうとしても、抜かないで、って腰を動かしてんの、佐々木さんだよ」
村田がわざわざ佐々木に見せつけるようにゆっくりと腰を引く。
自分の後孔から濡れた赤黒いペニスがじわじわと現れるその光景と、ズルズルと腹の中を抜け出てゆく感覚を知覚した瞬間。佐々木は己の胎内が戦慄くように蠕動し、カク、カクっ、と腰がにゆれ動いているさまを思い知った。
「っ、そ、……ぁ、あっ、……ち、ちが…っ……ひ、ぁ、あ……ッ!」
「ちがく、ないでしょ」
村田の指摘が間違いではない事に、佐々木は信じられない思いで首を振るが。
目の前の事実と、重ねられた言葉に。額に汗を滲ませるほどの紅潮が、羞恥と混乱で首から胸元まで広がった。
――バグっている。本当に頭がおかしくなってしまった。
腰の動きを止めようとしても、自分の身体なのに言うことをきかない。
カリ首が抜けるのを引き留めるように、ギュウッと後ろを締め、自分から前立腺を押しつけ、弾ける快感に怯え、ひぐひぐと佐々木は喉を反らした。
村田は目の前の、己より細いが確かに喉仏のある、年上の男の紅く色づいた無防備な首筋がしっとりと汗を滲ませてゆく様子に目を細め。
「はー……、マジでウマそーなの、自覚しよ?」
鎖骨の間から顎の下へと、べろりと舌を這わせるのに合わせて、また佐々木を抱き込むようにしながら、自身を奥まで一気に突き入れた。
「ぉ゛~~~~ッ……っ!っ!!」
「足をぎゅーってして、大好きっていってるだろ♡」
村田の言葉が意味する先が、佐々木の足が村田の腰へ巻き付いた事を揶揄するモノだと、理解することはもう佐々木には出来なかった。
自分が村田の動きを止めたいのか、しがみ付きたいのか。快感の波に飲まれた頭では身体の制御はとうに不能になっているのだ。
ただただ、溺れている人間が助けを求める様に佐々木は村田に縋りついていた。だから「この体勢ってさぁ、大好きホールドって言うんだよ」と村田が呟いたのを聞き止める事もない。
「んっ、ぅ、……あ゛っ、……っは、っぁ、……ん、ぁ、あっ、あっ、あ゛っ……!」
「っ、……あ、中、すげー吸い付いてくるっ、……奥、入りそう? ……入れちゃおっか♡」
ぐっと、佐々木の薄い尻がひしゃげる程に村田の腰が押しつけられて、腹の奥、行き止まりの筈のソコが亀頭をちゅうっと吸い付く様に包み込む動きをした。
結腸の口が綻ぶ様に、村田が口の端をきゅっと上げて、どろりと理性の溶けた目で、まるで好物を前にした子供の様に楽しそうに言う。
「っは、ヤバ、……っ」
「あ゛? ……、っぁ! ……っん…お、ぉ゛っ!?……お゛っ、お、゛、ぉ゛~~~!?」
村田が位置を調整するように更に佐々木の腰を持ち上げ、熱杭で結腸を捏ねくり回し。奥へ奥へと押しつけてゆくのを、佐々木は碌に抵抗をする思考すらままならず。てっぺんのない快感に落とされた頭は人の言葉を忘れたように、未開の入り口をほじられる度になすがまま濁った嬌声を漏らした。
そして。
――ぐぷん、と、腹の中でことさら大きな音が響いた気がしたその瞬間。
佐々木は口の端からだらりと唾液を垂らし、腹の中に広がる熱に意識を溶かされるようにして気を失ったのだった。
ちなみに、佐々木に降りかかった事の顛末の原因は、時は少し遡る。
明日は休み、しかも今夜は佐々木からのお誘い有り、という最高にテンションが上がる予定しかないのに、撮影現場に入ってメンバーを見た瞬間、村田は嫌な予感がした。
『ねぇ、今夜の打ち上げ、村田君もおいでよ』
『あー……今日はちょっと』
『メンバー良いし、事務所的にも名前を売るチャンスだよ。飯森さんも村田君と話したいって言ってたし! あと今度一緒の現場になる子も紹介しときたいし!』
『いや、うん……』
以前から妙に絡まれる、と思っていたモデルに声をかけられ、いつもの様にのらりくらりと誘いを断っていたら。
今日に限ってやたらと断り辛い絡め手を使ってきて、あまつさえ次の現場の話やクライアントの名前を出されると流石に弱ってしまう。
普段、仕事では村田は同性で年上の恋人がいることをあえて隠していない。その方が色々と面倒くさい駆け引きや、虫除けになって上手く回る事が多いのに。
イレギュラーな存在はどこにでもいるものだ。
『特別に』仲良くなりたい、と匂わせるがハッキリとは言わず、責任やら証拠やらをあやふやにして絡んでくる、年若い割にやり口が巧妙なこのモデルには警戒をしていたのだが。
ある程度の義理と体裁は繕わなければいけない。
前職は畑が違えど、それなりに飲み会と言ったものでの振る舞い方を村田は心得ていた。
なるべく、お偉いさん以外からの酒を上手く躱し、密かにボスである雪川へも連絡を入れて。程よい頃合いを狙い、口裏を合わせた架空の仕事を言い訳に打ち上げを抜け出した。
しかし、今日でなければそつなくこなせたのに、どうしても早く帰りたい、と焦りがあった所為だろうか。
『あっつ……』
思ったよりも酒が回って頭がクラクラする。なんとか捕まえたタクシーの車内が、暑くてたまらず、胸元のボタンを一つ、二つ、外した。
妙に身体が火照っている気がする。そんな違和感を抱き、ぐっと眉間に皺を寄せながら、酔った頭は原因を深く考えられなかった。
思うのはとにかく、佐々木の待つ家に帰り、明日はずっとくっ付いて過ごしたい、と言う事で頭がいっぱいだった。
だから帰り着いた家で。
佐々木がわざわざ出迎えて、尚且つ己を心配して同衾までしてくれるなんて、酔った頭には夢にしか思えなかった。
それから更に一度、夢幻に落ちて。しかし火照る身体の疼きで片足を半分夢に突っ込んだまま覚醒し、己と同じベッドに眠る佐々木を見た村田は夢の続きだと思った。
なにしろ、酒を飲んだら勃ちが悪くなる筈の愚息が元気に腫れ上がり、眠るに眠れない、ぐつぐつとした昂ぶりが腰にわだかまっている。夢でなければ、こんな事になるはずがないと。
まさか用心して飲んだ酒の中に、合法だが効果が良すぎる精力剤を混ぜられていたなんて、もうこの状態の村田には思い至る事もなく。
「夜這いをしに来た佐々木さんとか、サイコーのシチュエーションじゃん」
いつもは別室で寝ている佐々木が、自分のベットに潜りこんでいるのを、欲に沸騰した頭が勝手に良いように解釈する。
そうして村田は、佐々木へと手を伸ばし――――
翌日、グチャグチャになったベッドの惨状と、夢のつもりでやりたい放題した記憶に、村田の土下座で二人の休日が始まるのだった。
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