2 / 7
怖いと思うかは人それぞれ
※
しおりを挟む
どこの学校にもある七不思議
そう、七不思議と言っても視えるだけの者、声だけ聞こえる者、感覚でわかるだけの者……様々いると知ったのは高校に入学してからだった。
部活仲間の友人が視えて聞こえる者で、同クラスに自称視える聞こえる者がいたが傍にいるのに気づかないと言う話を聞いた。
「……Aの事?」
「そうだよ。あの人ふざけてるって怒ってたわ友達」
「……あ~、うん。Aってそういうとこあったわ。でも、視える聞こえるだけじゃないって思うんだよね?信じるかわかんないけど、視えないけど感じるというかさ……頭に浮かぶ姿とか思い浮かぶ言葉ってあるんだよね?」
「何それ、例えば?」
部活仲間に七不思議とは違う、たまに感じる教室内にいる様に感じる人?の話をした。
「ふーん、友達にその容姿について聞いてみるわ。でもさAは視えるって注目浴びたいだけだけだって友達怒ってたんだよ!」
数日後
「友達が視えないのに当たってるって驚いてた!そんな人もいるんだってさ」
「あ~……。やっぱり、そうだったんだ?気のせいかなとか、妄想かなとかって思ってたから」
「それで、他にはどことかって聞いてきたんだけど他にもどこかある?」
「他?1階トイレにたまに嫌な感じがして入りにくいとか。特別教室に向う2階と3階の踊り場とか?咄嗟に浮かぶのはそれくらいかな?」
「聞いてみるね」
そうして、部活仲間を通して確認をして、視える聞こえる者と感じるだけの者はそういう霊感もあるのだと互いに知りえた。
※
子育て中に昼寝から起きた我が子が誰かと話していたりとか、何もない空間を見ていて嬉しそうに笑っていたりとかしていた。
母親は特に害はないと放置をしていた。
そんなある日
「まぁま、あれ!」
我が子に指さされた所は見ためは何もない場所だが、感じる気配があり、母親は無言で凝視し視えない何かに見つめ返されてる感覚もあったが。
害はないと判断し、何もせずに我が子の手を取り何も言わずにその場を立ち去った。
幼い我が子は数回同じような事があったりしたが、感覚的に目を合わせてはいけないモノには視ては駄目だと母親は我が子の手をギュッと掴んでその場を離れたりしていた。
我が子も成長し、幼い頃の話を母親としていた。
「ママって視えてなかったの?声は?」
「視えないよ。声は……波長が合えばかな?」
「ずっと視えてるって思ってた。ママが視線合わせちゃ駄目って奴は気持ち悪い姿だったんだよ」
「目があったら嫌だなって思ったからだけだよ。これからは1人で歩いてる時には気をつけてね?」
「はーい!」
そう、七不思議と言っても視えるだけの者、声だけ聞こえる者、感覚でわかるだけの者……様々いると知ったのは高校に入学してからだった。
部活仲間の友人が視えて聞こえる者で、同クラスに自称視える聞こえる者がいたが傍にいるのに気づかないと言う話を聞いた。
「……Aの事?」
「そうだよ。あの人ふざけてるって怒ってたわ友達」
「……あ~、うん。Aってそういうとこあったわ。でも、視える聞こえるだけじゃないって思うんだよね?信じるかわかんないけど、視えないけど感じるというかさ……頭に浮かぶ姿とか思い浮かぶ言葉ってあるんだよね?」
「何それ、例えば?」
部活仲間に七不思議とは違う、たまに感じる教室内にいる様に感じる人?の話をした。
「ふーん、友達にその容姿について聞いてみるわ。でもさAは視えるって注目浴びたいだけだけだって友達怒ってたんだよ!」
数日後
「友達が視えないのに当たってるって驚いてた!そんな人もいるんだってさ」
「あ~……。やっぱり、そうだったんだ?気のせいかなとか、妄想かなとかって思ってたから」
「それで、他にはどことかって聞いてきたんだけど他にもどこかある?」
「他?1階トイレにたまに嫌な感じがして入りにくいとか。特別教室に向う2階と3階の踊り場とか?咄嗟に浮かぶのはそれくらいかな?」
「聞いてみるね」
そうして、部活仲間を通して確認をして、視える聞こえる者と感じるだけの者はそういう霊感もあるのだと互いに知りえた。
※
子育て中に昼寝から起きた我が子が誰かと話していたりとか、何もない空間を見ていて嬉しそうに笑っていたりとかしていた。
母親は特に害はないと放置をしていた。
そんなある日
「まぁま、あれ!」
我が子に指さされた所は見ためは何もない場所だが、感じる気配があり、母親は無言で凝視し視えない何かに見つめ返されてる感覚もあったが。
害はないと判断し、何もせずに我が子の手を取り何も言わずにその場を立ち去った。
幼い我が子は数回同じような事があったりしたが、感覚的に目を合わせてはいけないモノには視ては駄目だと母親は我が子の手をギュッと掴んでその場を離れたりしていた。
我が子も成長し、幼い頃の話を母親としていた。
「ママって視えてなかったの?声は?」
「視えないよ。声は……波長が合えばかな?」
「ずっと視えてるって思ってた。ママが視線合わせちゃ駄目って奴は気持ち悪い姿だったんだよ」
「目があったら嫌だなって思ったからだけだよ。これからは1人で歩いてる時には気をつけてね?」
「はーい!」
1
あなたにおすすめの小説
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる