読切ホラー短編集

にゃんこ

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怖いと思うかは人それぞれ

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夢なのか既視感なのか…。

高校に入学してすぐに、父運転の車の助席に座り後部座席に母、そして母の知人2人を迎えに乗せて目的地へ…。

父は目的地には行ったことがなく、母と知人を送る為に車を走らせていた。

石の橋を渡り、老人に道を尋ね、仁王像見たいな行き止まりに行き戻り…。
何とか目的地で母と知人を降ろした。


「…ねぇ、ここドライブできた事ある?」

父は帰宅の為運転しながら首を横に振った。

「だよね…?なんでか、知ってるんだよね?」

「学校の友達と来たんじゃかいか?」

「こっちに住んでる友達はまだいないし、この街は出来て数年だし来てないよね?」

「そうだな。だから、少し迷った…」

父との会話はそれで終えたが、私は既視感に数日考えていた。

そんな時に、夢だ!

そう思い出した。

夢は小学生の時に、当時の父の車とは違う車に助席に座り、母と知人2人を迎えに行き、石の橋を渡り、青年に道を尋ね、仁王像見たいな行き止まりを戻り、目的地へ……。

現実では、母と知人を降ろして帰宅した……。
でも、夢では父を残して車から降りたんだ。
高台の下にある建物が、母と知人の目的地で母と知人を見送り見下ろしていた。

見送り、車に戻ろうとしたら子供がいて
「ままは?」と
迷子かなと思い、母親と最後どこで会ったか聞くと、母と知人が入った建物を指さした。

父に、迷子を送り届けると伝えて、建物の方へと降りていった。

迷子の手を取り、迷子の乗っていた三輪車を手を繋いでいない方で持ち…。

手を繋いだまま、建物の入口を通ろうとした瞬間に

「ままは僕が見えないの……」

そう告げられ目の前が真っ白になって目が覚めて、夢の事はすっかり忘れていた事を思い出した。

何故、こんな夢を見たんだろうと…。確かに知人のに母と知人を送った。

ずっと、気にしながらも私も母親となっていた。
自転車に乗れるほど成長した我が子達…補助輪を外すことはなかなか出来ずに、スパルタにしようか悩んでいたら。

迷子の夢に出てきた子が、自転車…は怖いから、無理に補助輪は外さないで乗りたくない子には乗せないで…。

それだけを言われた。

どういう事かはわからないけど、我が子達にスパルタはやめた。
結局、長子だけは二輪車には乗らず、弟妹達は乗れるようになっていた。

よくわからないけど……。

母と知人がしたのは、三輪車で遊んでいた幼い子がバックした車に…だった。

確認も出来ないけど、何か繋がりがあるのか…全くわからず長子は元気に成長していた。
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