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第四章~大人扱編~

099 本当の名前

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 日記を読み終えた2年前のあの日、
 わたしは確かに見た。
 あの人の姿を、
 そして物言わぬ神様の穏やかで満ち足りた微笑みを……
 追憶ついおくの日々を思い出し、
 消えない寂しさと切なさに胸を痛めながら、
 それでもいなくなってしまった彼等かれらのことを、わたしはきっとこの先何度でも思い出さずにはいられないのだろう。それくらい愛しく大切な時間だったのだから――



 日記を読み終えたその日、わたしは夢を見た。
 わたしは分かっていた。 
 きっとこれが最後になると、
 もう永遠に会うことの叶わない人達との奇跡の再会はこれが最初で最後になる。もうずっと前から心の何処どこかで分かっていたのに。それなのにどうして、こうも何時いつまでっても寂しさが消えないのだろうか。
  
『月瑠ちゃん……?』

 ずっと探していた人の声が聞こえてきてわたしは目を覚ました。正確に言うと夢の中で目を覚ましたことになるのだが……不思議なものだ。現実に会えないその人は、夢の中ではまるで本当に生きているように動いていて、目の前にいる。それを見ているとどうしても、もう既に亡くなっている人だという実感がいてこないのだ。
 恋い焦がれるような思いで探し続けたその人が、わたしと同じ黒髪に黒い瞳のその人が優しく微笑んでくれたのを見ることが出来て、それだけで心が満たされたのはきっと、わたしが大人になったからなのかもしれない。

「おかあ、さん……? えっとぉあの……わたしは貴女のこと、何て呼べばいいのでしょうか? そしてわたしは自分の名前をどうすればいいのでしょうか?」

 親子の対話とは思えないくらい、堅苦しく遠慮がちな問いかけ。

『ふふっお母さんでいいのよ? 月瑠ちゃん』
「でもわたし達の名前、同じになっちゃうよ?」
『あらっ? そう? 気になっちゃう? 別にいいじゃないのぉ~。月瑠ちゃんは月瑠ちゃんだもの。それに、好きな人と同じ名前なんて素敵じゃない! あとこれは、わたしが生きている内にちゃんと月瑠ちゃんの名前を付けてあげられなかったという……。まぁそのね、わたしの責任でもあるわけだし……ううっ、月瑠ちゃん、ごめんなさい。わたしは沢山月瑠ちゃんを迷わせてしまうことばかり日記に書いてしまったわね……』

 そうしてわたしは初めてお母さんにギュッと優しく抱き締められた。ハッとするというよりもただただ嬉しくて涙がにじむのは、その人もわたしと同じくらいずっとわたしに触れたいと思っていたからなのかもしれない。互いを思い合う心が触れ合ったようなそんな感覚に満たされて、初めて感じる母の温もりに目をつむりながらわたしは尋ねた。

「もしかして、お母さんが気にしているのは日記に書いた最後の文章のこと?」
『えぇ、本当はね? ちょっと迷ったの。月瑠ちゃんをもっと迷わせることになるって分かってたから。でも、どうしても書かずにはいられなくて……』

 日記の最後にはこう書かれていた。
 
 貴方はわたしの妹、貴方は天嵜月瑠、貴方はわたしの大切な子供、
 そして、貴方はもう一人のわたし自身。
 わたしが歩めなかった人生を歩み、
 そしてどうか幸せに。
 貴方は貴方であればそれでいい――

「あとね、わたし分かったの。あの日記を書いたのはお母さんが……亡くなった後だったんじゃないかって。途中で気付いたの。だってぜぇーんぶ、過去の出来事みたいに書かれてたんだもの。終わった話をひたすらつづっている。そんな気がしたの。始めの文章だって妹へって書いてあったのも――あれもわたしがお母さんのこと、お姉ちゃんと勘違いしていたからでしょ? だからあえてそうしたんだよね?」

 わたしが言うこと間違ってる? そう目だけで尋ねると、くすりと笑われた。

『あらまぁ、やっぱりバレちゃったのね』
「バレちゃったって……」

 何だろう? わたしのお母さんはけっこうお茶目な人らしい。楽しそうに口元に手を当ててそれから……

『神様にも一応ちゃんと言われてたのよねぇ。まがい物には必ず矛盾が生じるって。でも書きたかったんだからしょうがないわよねぇ?』
「えっ? う、うん」

 そうだね、と合わせてしまったものの。想像していたよりもずっと可愛らしい雰囲気のお母さんにわたしは動揺して目を何度もパチクリさせてしまう。

『わたしもね。直接じゃないけど、ある人から・・・・・お姉ちゃんの日記をもらったの。あのときすごくすごく嬉しかったから、きっと月瑠ちゃんもそういうのが欲しいんじゃないかなぁってそう思ってたのよ~。だから今度はわたしが月瑠ちゃんに日記を残して上げたいなぁって神様に頼んで協力してもらったの。だってわたしもう死んじゃってるから鉛筆とか持てないじゃない?』
「…………」

 そうなんだけど。確かにそうなんだけど。どうしてこの人はこうも明るいのか。単にそういうさっぱりとした性格、というだけのような気がしないでもないが。

『それも神様にわたしふうに作って欲しいってお願いしたときに渡した題材が誄歌るいかお姉ちゃんの日記だったものだから、わたしの字と言うよりもお姉ちゃんの字に近くなっちゃったし、何だか文面もどちらかというとそちらよりに出来ちゃったんだけど、まあいっかなぁって思って』
「そ、そうなんだ……」

 どうりで――と、色々と曖昧になっていた矛盾点が合致した。

「お母さんって基本、楽観的な性格?」

 首をかしげながら視線を合わせたら何故か気まずそうな顔をされてしまった。

『えっとね。それに関しては多分だけど。きっとわたしと月瑠ちゃんのこと、皆口には出さないけどすごく似てるって思われてると思うわよ?』
「わたしがお母さんに似てるってこと? じゃあわたしも楽観的ってこと?」
『月瑠ちゃん、違うわ。楽観的じゃなくて前向きってこと!』
 
 物は言い様である。なんて思ったことは心の中だけに秘めておくことにしよう。

「あっあのっ! ……わたしお母さんにもう一つ聞きたいことがあるんだけど……」
『どうしたのそんな改まって?』
「その、……お母さんは今もあの場所にいるの?」

 お母さんはちょっとだけビックリしたように瞳を見開いて、それから何か楽しいことでも思い出してしまったらしい。くすくすと声を出して笑い出してしまった。

『えぇ。でも月瑠ちゃんも大きくなってから一度だけ来たことがあるわよ? 可愛い猫ちゃんになって。あのときフェルディナンがお迎えに来てくれたこと覚えてないわよね? 月瑠ちゃん、幼児化していたし、可愛い猫ちゃんになりきってたもの~』
「……わたし、本当にあのとき何してたんでしょうか……」

 わたしのせいで傷だらけになっていたフェルディナンの頬に浮かぶ三筋の爪による傷。薄らと血のにじんだそれの痛々しさを思い出すと胃が痛くなる。
 結局、フェルディナンは何度お願いしても癒しの魔力で傷を治すことはなかった。お陰で顔を見る度、罪悪感と申し訳なさに何度逃亡を繰り返したことか。もちろん全部捕まったけど。

『そんなに心配しなくても大丈夫よぉ~。それにフェルディナンは丈夫だもの。あの位かすり傷にも入らないわよ?』
「いぇ、かすり傷どころか全身傷だらけだったのですけども……」
『猫ちゃん飼ってるとそうなるのよねぇ~』

 いえ、いくらなんでもあそこまでボロボロにはなりませんって。そう心の中で突っ込んだものの。お母さんは責めるどころかわたしを擁護してくるし。もしかしてこれが世に言う親馬鹿という奴だろうか。

『あの場所はね、聖域と一緒でこの国の中でも限られた人しか入れない秘密の場所なの。王様やその親族につらなる人達の中でも更に、神様の許可が得られなければ入ることが許されていない、この国に関わる全ての魂とその記憶が集約された場所――そうねぇ、言うなれば真の”王の間”と言ったところかしら?』
「……わたしはそこで育ったのよね?」

 わたしの問いかけに小さく頷いて、それからお母さんはわたしの顔を懐かしむような目で見つめてきた。

『覚えてるの?』
「うん、ちょっとだけだけど……」

 お母さんの言葉に昔をもっと思い出せそうな気がして、過去の思い出に心をせようとしたところで、わたしはあることに気が付いた。

「――ん? ちょっと待って? そういえばさっきお母さん、そこにフェルディナンが迎えに来てくれたって言った!? もしかしてフェルディナンは……お母さんがどうなっているのか知ってるの? わたしとの関係も?」
『多分、そういうことになるわね。でもわたしがこうなってからハッキリと話をしたことはないし、フェルディナンにはわたしがあそこから抜け出している時の姿は見えていないわ。だけどあの場所にいるわたし達全員の魂と神様の姿なら時折、下りてきて目にしていたからある程度のことなら察しはついているんじゃないかしら? あの人昔から勘がいいから~』

 そんな間延びした口調で嬉しそうに大変なことを言わないでくれ。ギャーッ! と叫び出したいのをこらえて、それからわたしはボソッと呟いた。

「お腹いたい……」
『あ、あら? やだわ! 大変! 月瑠ちゃん妊婦さんでとっても大切な時期だし……これ以上負担になるようなこと言ったらよくないわよね。ママちょっと黙ることにするわ』

 ションボリした様子でごめんなさいと反省されるとこっちが困る。
 な、なんでこの人こんなに可愛いのよぉ――っ!
 それも呼び方が最終的にはママになってるし。何だかもう。お茶目で可愛すぎてどうしたものかと困惑していると、ギュウッと抱きつかれてしまった。

「え、えと、お母さん?」
『これがわたしの最後の役割なの。最後の女神の魂――その一欠片ひとかけらであるわたしが産んだ女の子がちゃんと女性としての役割を果たせるか。それが問題だったから。だから月瑠ちゃんが赤ちゃんを産むその時まで、わたしはそばにいるわ。といっても今みたいにお話したりすることはもう出来ないけれど……そうして最後まで見届けたら、わたしもあの人達と一緒に眠りにつくことになるわ』

 黙るといいながら結局黙れなかったお母さんが、シクシク落ち込んだ様子でおでこにおでこをくっつけてきた。う~とうなりながらちょっとだけ涙で目元を濡らしている。お母さんというよりもなんだか少女のような人だと思う。

『……もうこうして会うことは出来ないの』
「眠りにつくって……神様と一緒に? 皆で?」
『えぇ、神様が――彼が集めた女神の魂を持つわたし達異邦人ラヴァーズと、彼とでね。ずっとわたし達はもう離れない。離れたくない。そうわたしの魂の一部が願っている声が聞こえるの。そしてそれはわたし達が願っていることでもあるから。だからこれでいいの。彼と一緒に、わたし達はずっと貴方達を見守ってるわ。あの場所から……』

 愛する人達を見守ることを選んだのだと、お母さんがそう言った瞬間、周りのビジョンが変わった。
 懐かしい風景のその先にある場所に眠り続けるあの人の顔は、とても穏やかで安らかで、微笑んでいるようにさえ見える。

『貴方は母親になる――貴方が子供を産んだそのとき、わたし達の役割は終わりを告げ、世界に女神の力が解き放たれる。やがてこの世界にも女の子が産まれるようになるわ』

 事務的な口調でそうわたしに言ったお母さんの表情が一変して少女から大人のものへと変わった。

『そうなるようにあの人が最後の力を使った。女神の魂を持つわたし達異邦人ラヴァーズから女神の力を取り出して貴方に移したの。だから彼の寿命は急激に短く、神の力を失っていった……でも、次世代に世界をたくすこと、未完の世界を完成させること、それがわたし達の願いで女神様と神様の願いだったから。だからいいの。これでいいのよ』

 何度いいと言われても自分のせいで神様が命を縮めたと知ってしまってはそうもいかない。途端とたんに顔を曇らせたわたしにお母さんは焦ったように首を横に振った。

『ちっ違うのよっ!? 月瑠ちゃんのせいじゃないのっ! 神様はね、最後の最後に月瑠ちゃんにどうしても会いたくて、その一心でほとんど力が残っていない空っぽの身体に鞭打って会いに行っちゃったの。きっともう最後だと分かっていたのね……だから帰ってきた時にはもう動けなくなって……そのまま眠りについてしまったの……でもね? そのくらい月瑠ちゃんが大好きで大切だったのよ? だから、ほんっとうに、月瑠ちゃんは気にしちゃダメなのよ? ダメだからね?』

 わたし達はそれで満足している。だからいいのだと、最後はちゃんと子供に言い聞かせる母の顔をして言われて。やっぱりこの人はわたしのお母さんなんだなぁ。と、そう妙に納得してちょっと嬉しくなってしまう。

「……お母さんに一つお願いがあるの」
『えっ? なになに? 月瑠ちゃん何でも言って? ママ頑張るわ!』
 
 気合の入った返事に苦笑して、それからわたしは自分からお母さんに抱きついた。

「一度だけでいいから。わたしのこと本当の名前で呼んでくれる?」

 かけがえのない人だから。だから最後だというのならどうしてもそれだけは叶えたかった。

『……一縷いちるちゃん……わたしの大切な娘、大好きよ……もうこれで会うことも出来なくなるけれど、わたしはずっと傍にいるわ……』

 わたしの頭を優しくでながら瞬間、お母さんが、あっ! と何かに気付いたような顔をした。

『そうだ! 月瑠ちゃん、イリヤには新しい恋でも見つけてって言ってね? あの人一途だからわたしのことをきれいさっぱり忘れるくらい思い切らないと他の人と結婚とかしてくれなさそうだし。それにね、やっと別の人に興味を持ったと思ったら月瑠ちゃんだったのよ? もうっ! 本当に困った人なんだからっ! それに放っておくと絶対に面倒くさがって恋愛とかしないで一人でいそうだし、あっあとね! フェルディナンのことだけど――』
 
 いろんなことを伝えたくて必死に話を続けるお母さんの声が次第に遠くなっていく。
 ぼやけていく視界と、徐々に感じる意識の覚醒。
 夢が、終わろうとしている――
 どんどん、互いの距離が離れていく。
 お母さんがいってしまう。分かってる。これが終わったらもう二度とお母さんには会えないのだと。
 分かっていてもわたしはその切なさにえきれなくて、必死にお母さんに手を伸ばした。

「――っ! お母さん! お母さんっ!」

 お願いまって! 置いていかないでっ! 手を伸ばしてそれから――



*******

 

「月瑠! 月瑠!」

 何時いつになく焦ったような、聞き慣れた夫の声が聞こえてきた。そうして何度も名前を呼ばれてもなかなか起き上がれないわたしの視界に入ってきたその綺麗な顔は、とても心配そうにわたしを見下ろしていた。

「ん……、ふぇっ? フェルディナン? あれっ? わたしどうしたんだっけ……?」

 間の抜けた声を出しながら気怠けだるさを取り払う為に目を擦り、ベッドから起き上がろうとしたら止められた。安心したように息を吐き出してから、おもむろに夫からほっぺたと目尻にキスをされて。わたしは自分が涙を流していたことに気が付いた。

「あっ、あれ?」

 ちょっとだけ動揺していたら、フェルディナンはわたしの上にあまり体重を掛けないように身体を重ねながらギュッと抱きしめてきた。

「良かった……大丈夫か? ずっとうなされていたが……」

 しばらく様子を見ていたがしまいにはあまりに切羽詰せっぱつまった声を出して宙に手を伸ばし、暴れ出したものだからびっくりして飛び起きてしまったらしい。
 フェルディナンはわたしの頬に手を当てると、その紫混じった瞳を細めて鼻と鼻がくっつきそうなくらい近くまで顔を寄せてきた。そしてそのままジーッと瞳をのぞき込んでくる。けれどわたしは、返事をするどころか自分の夫の綺麗過ぎる顔をボーッと観賞しながら、お母さんの言葉を思い出していた。
 その最後の言葉を頭の中で反芻はんすうしてくすくすと笑い出したわたしを見て、フェルディナンはその宝石のような色彩の瞳を見開いて数度パチパチとまばたいた。

「月瑠?」

 まさか最後の最後にフェルディナンのことを言われるとは。自分の娘のことでもなく、恋人のイリヤの事でもなく、最後に親友の心配をする母の快活で明るい性格が心底好きだと思わされてしまった。
 わたしもお母さんみたいな可愛いママになりたいな。そう思ってそれから改めてもう一度、不思議そうにしているフェルディナンの顔を見ながらお母さんの言葉を頭の中で繰り返す。
 
 <あの人、普段はあんな大人の代表みたいな顔してるけど、実はすごく寂しがり屋さんで心配性なの。だからね、あんまりからかって虐めたりしちゃダメよ? 心労きつくて独占欲強くなっちゃうんだから!>

 ごめんなさいお母さん。それに関しては既に手遅れです。沢山心配させて逃亡しまくったので。独占欲に関しては相当に重度の――というか、重傷になってしまいました、はい。

「一体どうしたんだ?」

 返事をしてくれないわたしにフェルディナンがおでこを擦り付けてきた。 

「フェルディナン……わたし、決めちゃった」
「何をだ?」
「赤ちゃんの名前、決めちゃったの」
 
 突然の申し出、ではなく決定。それも子供の名前という重要事項にフェルディナンは再度、目をしばたたかせた。それから不満を口にするでもなく、むしろ喜んでさえいるような顔をして表情だけで先をうながしてくる。
 何て穏やかで優しい人なんだと、(エッチのときは抜かす)惚れ直してしまうのはこれで何度目だろう。幸せに自然と笑みがこぼれて唇を寄せると、フェルディナンは応えてしっとりと唇を重ね合わせてくれた。
 少しの間だけ互いの愛を確かめるようなキスを交わし合い。それが終わってからこそっと、その名前を耳元でささやいて、いい? と上目遣いに見返したところ、ものすごく甘い顔をしているフェルディナンが待っていた。
 ……これはアレだ。ずっと一緒にいたから分かる。わたしをこれから存分に甘やかすつもりの顔だ。

「あのぉ~フェルディナン? 何でそんなに嬉しそうなの?」
「君が……この上なく幸せそうに見えるからだ」

 えと、そんなことでですか? と聞くのは野暮やぼというものだろう。だってわたしも、フェルディナンが幸せそうなだけで心が温かくなって、嬉しくなるその現象を十分過ぎるほど体感しているからだ。
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