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第一章 始まり
第二十九話 1レベルの何か
「ここらへんでいいだろ」
掃除を5か所終わらせて、僕とモナーナはアレイストさんに連れられてコボルト退治の依頼にやってきた。
コボルトはEランクの魔物、狼の頭を持った人型の魔物でゴブリンより少し強いくらいです。アレイストさんからしたら蟻を踏みつける程度の敵だけど依頼自体は僕とモナーナの実力を見る為の物だったみたい。
「二人で戦ってみな、私は極力手を出さないからね」
といわれても僕は手を出すとアレイストさんでも驚くことになるだろうからモナーナの様子をみよう。
「来たよ。気をつけな」
森の茂みからコボルトが3匹出てきた。僕は月下の剣ではない別の店売りのショートソードを取り出した。月下の剣と大地の毛皮はしばらく封印です、もちろんミスリーも封印、木の上から暇そうにミスリーが眺めてます。
「一匹は私が食い止めておくから一人一匹を狩るんだよ」
「「はい!」」
前衛職ではないモナーナが少し心配だけど正直僕もあんまり楽勝といった感じではないです。今までの戦闘は戦闘というよりただの素振りといった感じだったのでこんなちゃんとした戦闘は初めてだ、すっごい不安。フォーハンドベアーとの時は少し機嫌が悪かったから素手で行ったけど、今思えば恐ろしい。
「ワン」
「二人共、コボルトは単純な大振りが多い、そこを狙いな」
アレイストさんは懇切丁寧にコボルトの倒し方を教えてくれる。
「エアーショット」
「キャイン・・」
モナーナは大振りでこん棒を振り下ろしてきたコボルトの顔面に杖から風の弾を撃ち込む魔法を放った。コボルトは死んではいないものの意識をもっていかれているようで起き上がれずにとどめを刺されてる。
モナーナは冒険者としての基礎がなっているようで命を狩る事に少しの戸惑いだけで実行に移せてる。僕はすっごく動揺しちゃうのでどうしても隙になっちゃう。でも、
「あっ」
ただのショートソードでも僕のスキルだと素振りで終わっちゃうんだよね。急に飛びかかってきたもんだから思わず振っちゃった。本当にこのスキルは危ない、後ろにあった木の枝がすっぱり切れてる。3メートルは離れてるんだけどね。
「はっはっは、流石だねルーク。モナーナも合格だよ」
アレイストさんは豪快に笑いながらモナーナの頭をポンポンしてそう言った。アレイストさんに絡んでいたコボルトも絶命している。
「ルークは見ていたから強さを知っていたけどまさかモナーナもコボルトを苦にしないとはね」
「見てたってどの時ですか?」
「ゴーレム騒ぎの時だよ。噂はAランクの冒険者が倒したって流れてただろ。私が原因だったんだよ」
なるほど、あの騒ぎの時、アレイストさんが僕を見ていて僕がゴーレムを倒した後、帰ってきたからそういう噂が立ったわけか。
「あの時とは鎧も剣も違うね。それでもこんなきれいな切り口って事はルークの実力なんだね」
アレイストさんは僕の切った木の枝を拾って切り口を見ている。切り口を合わせればまた元に戻るかのような綺麗な切り口にニヤニヤしている。
「これは、剣聖と言われたクレイラット候よりもスキルレベルが高いと見たけどどうなんだい?」
「ええっと」
アレイストさんの質問に僕はたじろぐ。モナーナはキラキラした目で僕を見ているし、ミスリーは木の上で欠伸をしている。誰も助けてくれません。
「実はね。あんたが掃除している時にモナーナから少し相談されたんだよ。あんたは自分を卑屈に思い過ぎだってね」
「僕はレベル1なんですよ。誰でもレベル1なら」
「確かに今までレベル1の勇者何ていなかったさ。だからあんたが初めてのレベル1の何かになるんだよ」
「レベル1の何か・・・」
アレイストさんの言葉に僕は目から鱗が落ちる。今まで思いもよらなかった。この幸運な能力を得てただ単に誰かを助ける事が出来るって思っていたけど自分が何かになっていいんだ。
「じゃあ、僕も何かになっていいんだ・・」
「そこまでです。ルークさん」
「あんた誰だ!」
メイさんが空から降ってきて僕の口を抑えた。アレイストさんはメイさんに大剣の切っ先を向けて問いかけた。
「Aランクのアレイスト様ですね。私はクルシュ様のメイドのメイです。今はルークさんの護衛をさせていただいています」
「その、クルシュ様のメイドが何故?」
「それはあなたの知る所ではありません・・・しかし、敢えて言うならば、クルシュ様でなくてはルークさんの情報は悪用される可能性があるという事です」
「・・・それほど」
アレイストさんは冷や汗を流した、顎から汗が地面に落ちる。僕の情報ってそんなにやばい事なのと僕は焦ったんだけどモナーナは頷いているのでその様です。
「アレイストさん、ルークさんの凄さに気付いたあなたにはこれから緘口令が課せられます」
「元々外に言うつもりはなかったよ。ユアンの兄ってだけで気になっていただけさ。勇者の逸材の弟、そして、得体のしれない才能を持った兄か」
アレイストさんの中で何だか僕の存在がすっごくでっかい物になっているみたい。絶対にめんどくさい事になるのでやっぱり僕はレベル1の何かになるのはやめます。ひっそりと何処かで暮らします。
「ではルークさん。行きましょう」
「ええ~」
「モナーナさんは来ないんですか?」
「行きます」
考え込んで動きを止めたアレイストさんに見送られながら僕はメイに引っ張られながら街に帰っていった。
掃除を5か所終わらせて、僕とモナーナはアレイストさんに連れられてコボルト退治の依頼にやってきた。
コボルトはEランクの魔物、狼の頭を持った人型の魔物でゴブリンより少し強いくらいです。アレイストさんからしたら蟻を踏みつける程度の敵だけど依頼自体は僕とモナーナの実力を見る為の物だったみたい。
「二人で戦ってみな、私は極力手を出さないからね」
といわれても僕は手を出すとアレイストさんでも驚くことになるだろうからモナーナの様子をみよう。
「来たよ。気をつけな」
森の茂みからコボルトが3匹出てきた。僕は月下の剣ではない別の店売りのショートソードを取り出した。月下の剣と大地の毛皮はしばらく封印です、もちろんミスリーも封印、木の上から暇そうにミスリーが眺めてます。
「一匹は私が食い止めておくから一人一匹を狩るんだよ」
「「はい!」」
前衛職ではないモナーナが少し心配だけど正直僕もあんまり楽勝といった感じではないです。今までの戦闘は戦闘というよりただの素振りといった感じだったのでこんなちゃんとした戦闘は初めてだ、すっごい不安。フォーハンドベアーとの時は少し機嫌が悪かったから素手で行ったけど、今思えば恐ろしい。
「ワン」
「二人共、コボルトは単純な大振りが多い、そこを狙いな」
アレイストさんは懇切丁寧にコボルトの倒し方を教えてくれる。
「エアーショット」
「キャイン・・」
モナーナは大振りでこん棒を振り下ろしてきたコボルトの顔面に杖から風の弾を撃ち込む魔法を放った。コボルトは死んではいないものの意識をもっていかれているようで起き上がれずにとどめを刺されてる。
モナーナは冒険者としての基礎がなっているようで命を狩る事に少しの戸惑いだけで実行に移せてる。僕はすっごく動揺しちゃうのでどうしても隙になっちゃう。でも、
「あっ」
ただのショートソードでも僕のスキルだと素振りで終わっちゃうんだよね。急に飛びかかってきたもんだから思わず振っちゃった。本当にこのスキルは危ない、後ろにあった木の枝がすっぱり切れてる。3メートルは離れてるんだけどね。
「はっはっは、流石だねルーク。モナーナも合格だよ」
アレイストさんは豪快に笑いながらモナーナの頭をポンポンしてそう言った。アレイストさんに絡んでいたコボルトも絶命している。
「ルークは見ていたから強さを知っていたけどまさかモナーナもコボルトを苦にしないとはね」
「見てたってどの時ですか?」
「ゴーレム騒ぎの時だよ。噂はAランクの冒険者が倒したって流れてただろ。私が原因だったんだよ」
なるほど、あの騒ぎの時、アレイストさんが僕を見ていて僕がゴーレムを倒した後、帰ってきたからそういう噂が立ったわけか。
「あの時とは鎧も剣も違うね。それでもこんなきれいな切り口って事はルークの実力なんだね」
アレイストさんは僕の切った木の枝を拾って切り口を見ている。切り口を合わせればまた元に戻るかのような綺麗な切り口にニヤニヤしている。
「これは、剣聖と言われたクレイラット候よりもスキルレベルが高いと見たけどどうなんだい?」
「ええっと」
アレイストさんの質問に僕はたじろぐ。モナーナはキラキラした目で僕を見ているし、ミスリーは木の上で欠伸をしている。誰も助けてくれません。
「実はね。あんたが掃除している時にモナーナから少し相談されたんだよ。あんたは自分を卑屈に思い過ぎだってね」
「僕はレベル1なんですよ。誰でもレベル1なら」
「確かに今までレベル1の勇者何ていなかったさ。だからあんたが初めてのレベル1の何かになるんだよ」
「レベル1の何か・・・」
アレイストさんの言葉に僕は目から鱗が落ちる。今まで思いもよらなかった。この幸運な能力を得てただ単に誰かを助ける事が出来るって思っていたけど自分が何かになっていいんだ。
「じゃあ、僕も何かになっていいんだ・・」
「そこまでです。ルークさん」
「あんた誰だ!」
メイさんが空から降ってきて僕の口を抑えた。アレイストさんはメイさんに大剣の切っ先を向けて問いかけた。
「Aランクのアレイスト様ですね。私はクルシュ様のメイドのメイです。今はルークさんの護衛をさせていただいています」
「その、クルシュ様のメイドが何故?」
「それはあなたの知る所ではありません・・・しかし、敢えて言うならば、クルシュ様でなくてはルークさんの情報は悪用される可能性があるという事です」
「・・・それほど」
アレイストさんは冷や汗を流した、顎から汗が地面に落ちる。僕の情報ってそんなにやばい事なのと僕は焦ったんだけどモナーナは頷いているのでその様です。
「アレイストさん、ルークさんの凄さに気付いたあなたにはこれから緘口令が課せられます」
「元々外に言うつもりはなかったよ。ユアンの兄ってだけで気になっていただけさ。勇者の逸材の弟、そして、得体のしれない才能を持った兄か」
アレイストさんの中で何だか僕の存在がすっごくでっかい物になっているみたい。絶対にめんどくさい事になるのでやっぱり僕はレベル1の何かになるのはやめます。ひっそりと何処かで暮らします。
「ではルークさん。行きましょう」
「ええ~」
「モナーナさんは来ないんですか?」
「行きます」
考え込んで動きを止めたアレイストさんに見送られながら僕はメイに引っ張られながら街に帰っていった。
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