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第五話 グレイスト
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「これはこれはグレイスト王子。あの日以来ですな」
「ええ、シスターララが結婚したと聞いて居ても立っても居られずに来てしまいました」
ここはトキトキの町。
怪我をして助けてもらった王子、グレイストがお礼にやってきました。
「そう言えば、弟が来たようですが大丈夫でしたか?」
「はて、そんな人来ましたかな?」
グレイストと話しているのはこの町の町長、白いお髭がチャームポイントの垂れ目なご老人、名前はチャーチル。
とても優しい町長さんは前回来た、第二王子のフェオールの事など覚えていなかった。
「そうですか? フェオールがこの町に行くと自分の使用人に行って、出たらしいのですが。何か迷惑をかけていないかとても心配でしたけど、杞憂でしたかな?」
町長の家でくつろぎながら語り合う二人は一口、紅茶をすすると微笑んだ。
「あ~、何と平和な町なんだろう。王国もこのように優雅ならばいいのですが」
「王国はゆっくりできないのですか?」
「ええ、王族という生き物は貴族に気品を見せないといけませんからね。なめられたらなめつくされて飴細工のように何もなくなってしまいますよ」
フゥとため息を吐いてグレイストは王国を想う。王子として生まれて、貴族に威厳を見せるために情けない所は見せられない。微笑みなど、王国ではしてはいけないのだ。
「それは勿体ない。あなたほどの美貌ならば、ほほ笑むだけで貴族方の淑女は丸め込めましょう」
「おぞましい事をおっしゃらないでください。あのような怪物共を飼いならすなど、ゴルゴンと一騎打ちをする方がまだましです」
ゴルゴンとは女性の体に蛇の足を持った魔物と言われている。見たものは石になり、一生を石像として過ごすと言われている。物語などにも出てくる化け物なので、グレイストはどれだけ、恐ろしい事かを言い表した。本当はいない化け物を引き合いに出すあたり、貴族という荒波は恐ろしいんだろうね。
「ふぉっふぉっふぉ、ではでは、シスターララの所へ行きましょうか?」
「はい! 本来は私が貰い受けたかったのですが王族として身を引かざる負えませんでした。しかし、見るくらいならばと馳せ参じました」
「ふぉっふぉっふぉ、王族とは自由に愛を囁けない生き物なのですな」
「恥ずかしながら・・・、我が父、アレイスト王も妻に迎えたのは隣の国の王の娘。王は王族としか、愛を囁けないのです。私の妻もすぐに決まってしまうでしょう」
町長のチャーチルとグレイストは家を出て歩きながら話していた。
グレイストは俯きながらそう言った。何とも可哀そうなグレイスト、シスターララのような美しい娘に恋をしてしまったのに愛を囁けない。口があるのに王族と言う生き物は人と口が利けないかのように紡ぐしかないのだ。
「あら? 町長さん、お客様ですか?」
「シスターララ、こちらのお方は覚えていないのかい?」
「えっ? えっと?」
シスターララと青年ウィルの家に着くと外で薪を切っていたシスターララが二人に気付いた。シスターララはグレイストの事を覚えていないようで首を傾げている。
「レイシスト王国の第一王子、グレイスト様じゃよ」
「王子様? ああ、あの時のお腹が六個に割れている人ね」
シスターララはあの時の事を思い出した様だ。包帯を巻いて、すぐに回復した男の人。そんな印象しかなかったようでシックスパックの男としか覚えていなかったようだ。
「町長、泣いていいか?」
「ここには貴族はいません。ご存分に」
ダーっと涙を零すグレイスト。初恋は破れ、記憶にすら残っていなかったことで更に傷つくのだった。
「ララ、誰か来たのかい?」
「ウィル、レイシスト王国の王子様がいらっしゃったのよ」
「えっ! 王子様? それはグレイスト様かい?」
「ええ、そうみたいなのだけど、知っている?」
「ララ、グレイスト様と言ったらレイシスト王国の住人の中じゃ有名だよ。僕らみたいな平民にも優しくしてくれる王族の方でとてもいい人なんだよ」
ウィルがララにグレイストはとてもいい人なんだよ説明している。しかし、ララは「そうなの?」とあまり分かっていない感じだ。グレイストは四つん這いになって意気消沈している。
「どうせ僕は・・・」
「まあまあ・・・、長生きしていれば私のように良い事はありますよ」
「そう思いたいな」
項垂れるグレイストの肩に手を置いて町長のチャーチルが慰めている。
「にゃ~」
「ん? 黒猫? とても綺麗な猫だ。瞳も青く輝いていてまるでアクアマリンのようだ」
四つん這いになっていたグレイストの懐に入り込んで足や腕に擦り寄っていく。一通り擦り寄ったアクアはグレイストの顔を覗き込んで一鳴き。グレイストはアクアの瞳に目を奪われて、呟いた。
「綺麗でしょ、アクアはこの町の人気者ですよ」
「そうだろうね。こんな綺麗な猫は王都にはいないよ」
シスターララは得意げにアクアを自慢する。猫は多くいるけれど、こんなに綺麗な猫は王都にはいないと言って、グレイストはアクアを抱き上げた。
「にゃ~」
「可愛らしい、これだけでこの町に来てよかったよ」
グレイストはそう呟いて、アクアを抱き寄せる。
「また来たいものです」
「いつでも来てくだされ」
シスターララの幸せそうな姿をみて、アクアとの出会いも遂げてグレイストは別れの時間になってしまった。仲良く、食事も出来たのでグレイストはほっこりと心を取り戻すことが出来た。王族の生活を忘れるために無理して、半日の旅行を決行したグレイスト。何とか目的は果たせたのでグレイストは満足できたようだ。
町の少し離れた所に豪華な馬車と騎士達が待っている。夕日が落ちてしまったので周りは暗い、馬車の周りの騎士達の松明がとても明るく感じる。
「ん? 騎士達の様子が?」
しばらく、馬車へと歩いていると、グレイストは異変に気付いた。レイシスト王国の騎士は金色の鎧を着ているはず、暗くてよく見えないけれど、黒い鎧になっているように見える。
「これはこれはお兄様、お元気そうで何より・・」
「フェオール?」
異変に気付いて、緊張していたグレイストだったが、弟のフェオールの姿が見えて緊張が少しほぐれる。フェオールに近づいていくグレイスト。少し近づいて、グレイストは歩みを止めた。
「どうしたのですか、お兄様・・」
「フェオール、その武器はどこから? それにそのケガは」
グレイストはフェオールの持っている武器の質問をして、片手をけがしていることを指摘する。フェオールは指摘にニヤリと笑った。
「ああ、この武器ですか。片手でも獲物を仕留める為のショートソードですよ。この町で不運な災害にあってしまって怪我をしてしまったので、作らせたのです」
「そ、そうなのか。大丈夫だったのか?」
フェオールの言葉にグレイストは優しく心配をしている。何とも優しいお兄さんだろうか。しかし、フェオールは歯噛みして、ショートソードを振り下ろした。
「あなたはいつもいつも! 私を舐めているのですか?」
「どうしたんだフェオール」
急に激情したフェオールに後退るグレイスト。明らかに可笑しい弟にグレイストは町へと後退っていく。
「お兄様、そっちには行ってはいけません。これ以上近づかないでください!」
どんどん、町に近づいていくグレイストを見て、フェオールは急に声をあげた。フェオールはあの時以来、トキトキの町にトラウマを感じていた。グレイストがここを訪れると聞いて、乗り込もうと思ったのだが、体が動かずに待っていたのだ。グレイストの近衛兵を何とか蹴散らして、この時を待っていた。
この剣で一刺しすれば、グレイストは死ぬ。剣には猛毒が塗ってあるのだ、必ず仕留めて見せる。
「お兄様、私の為に死んでください。私を王にしてください」
「本気か?」
「ええ、私は本気ですとも! グレイスト王子を捕まえろ!」
『応っ!』
フェオールは目を血走らせて、合図を送った。
暗闇に隠れていたフェオールの兵士がグレイストへと駆けていく。
「なんだ! あれは、あの時の!!」
グレイストへ凶刃が迫る中、町の方角から青い壁が迫ってきていた。その姿を見て、フェオールは自分の震える体を抑え込もうと抱きしめる。内股で何ともなよなよしいフェオール、部下達はどうすればいいのか、キョロキョロと見合っている。
「な、何をしている。グレイストを捉えろ!」
「しかし!」
「しかしもかかしもない! いけ~!」
『はっ!』
青い壁が近づいてくる中、グレイストへと剣や槍が突き付けられていく。グレイストも武の心得を持っている。そうたやすくはやられない、剣や槍を躱していく。
「お前達、フェオールは可笑しくなっているだけなんだ」
「うるさい。お前がいなければ私が王になるんだ」
グレイストが兵士達を説得しようと声をかけるがフェオールの言葉にかき消される。
「これで死んでしまえ~」
「ぐはっ」
兵士の攻撃を避けているとフェオールの投げた剣がグレイストのお腹に突き刺さった。
「ははは、これで私は王だ!」
「フェオール様! 壁が!」
「へ? うわああぁぁぁ~~・・・」
目的を達して、フェオールは歓喜の声をあげた。しかし、それもつかの間、すぐに青い壁が迫ってきていて、包まれていく。
螺旋を描いて巻き上がっていくフェオール達はすぐに悲鳴を小さくしていき、見えなくなっていく。
「うぐ・・・私はここで死んでしまうのか」
グレイストは突き刺さる剣を抑えながら横たわる。顔は青ざめて毒が回ってしまっているようだ。
「父上申し訳ありません、私はここで・・・」
「にゃ~」
グレイストは気を失った。目を瞑る寸前にアクアを見たような気がしたグレイストだったが毒が回って声をあげる事が出来ずに気を失っていった。
「ええ、シスターララが結婚したと聞いて居ても立っても居られずに来てしまいました」
ここはトキトキの町。
怪我をして助けてもらった王子、グレイストがお礼にやってきました。
「そう言えば、弟が来たようですが大丈夫でしたか?」
「はて、そんな人来ましたかな?」
グレイストと話しているのはこの町の町長、白いお髭がチャームポイントの垂れ目なご老人、名前はチャーチル。
とても優しい町長さんは前回来た、第二王子のフェオールの事など覚えていなかった。
「そうですか? フェオールがこの町に行くと自分の使用人に行って、出たらしいのですが。何か迷惑をかけていないかとても心配でしたけど、杞憂でしたかな?」
町長の家でくつろぎながら語り合う二人は一口、紅茶をすすると微笑んだ。
「あ~、何と平和な町なんだろう。王国もこのように優雅ならばいいのですが」
「王国はゆっくりできないのですか?」
「ええ、王族という生き物は貴族に気品を見せないといけませんからね。なめられたらなめつくされて飴細工のように何もなくなってしまいますよ」
フゥとため息を吐いてグレイストは王国を想う。王子として生まれて、貴族に威厳を見せるために情けない所は見せられない。微笑みなど、王国ではしてはいけないのだ。
「それは勿体ない。あなたほどの美貌ならば、ほほ笑むだけで貴族方の淑女は丸め込めましょう」
「おぞましい事をおっしゃらないでください。あのような怪物共を飼いならすなど、ゴルゴンと一騎打ちをする方がまだましです」
ゴルゴンとは女性の体に蛇の足を持った魔物と言われている。見たものは石になり、一生を石像として過ごすと言われている。物語などにも出てくる化け物なので、グレイストはどれだけ、恐ろしい事かを言い表した。本当はいない化け物を引き合いに出すあたり、貴族という荒波は恐ろしいんだろうね。
「ふぉっふぉっふぉ、ではでは、シスターララの所へ行きましょうか?」
「はい! 本来は私が貰い受けたかったのですが王族として身を引かざる負えませんでした。しかし、見るくらいならばと馳せ参じました」
「ふぉっふぉっふぉ、王族とは自由に愛を囁けない生き物なのですな」
「恥ずかしながら・・・、我が父、アレイスト王も妻に迎えたのは隣の国の王の娘。王は王族としか、愛を囁けないのです。私の妻もすぐに決まってしまうでしょう」
町長のチャーチルとグレイストは家を出て歩きながら話していた。
グレイストは俯きながらそう言った。何とも可哀そうなグレイスト、シスターララのような美しい娘に恋をしてしまったのに愛を囁けない。口があるのに王族と言う生き物は人と口が利けないかのように紡ぐしかないのだ。
「あら? 町長さん、お客様ですか?」
「シスターララ、こちらのお方は覚えていないのかい?」
「えっ? えっと?」
シスターララと青年ウィルの家に着くと外で薪を切っていたシスターララが二人に気付いた。シスターララはグレイストの事を覚えていないようで首を傾げている。
「レイシスト王国の第一王子、グレイスト様じゃよ」
「王子様? ああ、あの時のお腹が六個に割れている人ね」
シスターララはあの時の事を思い出した様だ。包帯を巻いて、すぐに回復した男の人。そんな印象しかなかったようでシックスパックの男としか覚えていなかったようだ。
「町長、泣いていいか?」
「ここには貴族はいません。ご存分に」
ダーっと涙を零すグレイスト。初恋は破れ、記憶にすら残っていなかったことで更に傷つくのだった。
「ララ、誰か来たのかい?」
「ウィル、レイシスト王国の王子様がいらっしゃったのよ」
「えっ! 王子様? それはグレイスト様かい?」
「ええ、そうみたいなのだけど、知っている?」
「ララ、グレイスト様と言ったらレイシスト王国の住人の中じゃ有名だよ。僕らみたいな平民にも優しくしてくれる王族の方でとてもいい人なんだよ」
ウィルがララにグレイストはとてもいい人なんだよ説明している。しかし、ララは「そうなの?」とあまり分かっていない感じだ。グレイストは四つん這いになって意気消沈している。
「どうせ僕は・・・」
「まあまあ・・・、長生きしていれば私のように良い事はありますよ」
「そう思いたいな」
項垂れるグレイストの肩に手を置いて町長のチャーチルが慰めている。
「にゃ~」
「ん? 黒猫? とても綺麗な猫だ。瞳も青く輝いていてまるでアクアマリンのようだ」
四つん這いになっていたグレイストの懐に入り込んで足や腕に擦り寄っていく。一通り擦り寄ったアクアはグレイストの顔を覗き込んで一鳴き。グレイストはアクアの瞳に目を奪われて、呟いた。
「綺麗でしょ、アクアはこの町の人気者ですよ」
「そうだろうね。こんな綺麗な猫は王都にはいないよ」
シスターララは得意げにアクアを自慢する。猫は多くいるけれど、こんなに綺麗な猫は王都にはいないと言って、グレイストはアクアを抱き上げた。
「にゃ~」
「可愛らしい、これだけでこの町に来てよかったよ」
グレイストはそう呟いて、アクアを抱き寄せる。
「また来たいものです」
「いつでも来てくだされ」
シスターララの幸せそうな姿をみて、アクアとの出会いも遂げてグレイストは別れの時間になってしまった。仲良く、食事も出来たのでグレイストはほっこりと心を取り戻すことが出来た。王族の生活を忘れるために無理して、半日の旅行を決行したグレイスト。何とか目的は果たせたのでグレイストは満足できたようだ。
町の少し離れた所に豪華な馬車と騎士達が待っている。夕日が落ちてしまったので周りは暗い、馬車の周りの騎士達の松明がとても明るく感じる。
「ん? 騎士達の様子が?」
しばらく、馬車へと歩いていると、グレイストは異変に気付いた。レイシスト王国の騎士は金色の鎧を着ているはず、暗くてよく見えないけれど、黒い鎧になっているように見える。
「これはこれはお兄様、お元気そうで何より・・」
「フェオール?」
異変に気付いて、緊張していたグレイストだったが、弟のフェオールの姿が見えて緊張が少しほぐれる。フェオールに近づいていくグレイスト。少し近づいて、グレイストは歩みを止めた。
「どうしたのですか、お兄様・・」
「フェオール、その武器はどこから? それにそのケガは」
グレイストはフェオールの持っている武器の質問をして、片手をけがしていることを指摘する。フェオールは指摘にニヤリと笑った。
「ああ、この武器ですか。片手でも獲物を仕留める為のショートソードですよ。この町で不運な災害にあってしまって怪我をしてしまったので、作らせたのです」
「そ、そうなのか。大丈夫だったのか?」
フェオールの言葉にグレイストは優しく心配をしている。何とも優しいお兄さんだろうか。しかし、フェオールは歯噛みして、ショートソードを振り下ろした。
「あなたはいつもいつも! 私を舐めているのですか?」
「どうしたんだフェオール」
急に激情したフェオールに後退るグレイスト。明らかに可笑しい弟にグレイストは町へと後退っていく。
「お兄様、そっちには行ってはいけません。これ以上近づかないでください!」
どんどん、町に近づいていくグレイストを見て、フェオールは急に声をあげた。フェオールはあの時以来、トキトキの町にトラウマを感じていた。グレイストがここを訪れると聞いて、乗り込もうと思ったのだが、体が動かずに待っていたのだ。グレイストの近衛兵を何とか蹴散らして、この時を待っていた。
この剣で一刺しすれば、グレイストは死ぬ。剣には猛毒が塗ってあるのだ、必ず仕留めて見せる。
「お兄様、私の為に死んでください。私を王にしてください」
「本気か?」
「ええ、私は本気ですとも! グレイスト王子を捕まえろ!」
『応っ!』
フェオールは目を血走らせて、合図を送った。
暗闇に隠れていたフェオールの兵士がグレイストへと駆けていく。
「なんだ! あれは、あの時の!!」
グレイストへ凶刃が迫る中、町の方角から青い壁が迫ってきていた。その姿を見て、フェオールは自分の震える体を抑え込もうと抱きしめる。内股で何ともなよなよしいフェオール、部下達はどうすればいいのか、キョロキョロと見合っている。
「な、何をしている。グレイストを捉えろ!」
「しかし!」
「しかしもかかしもない! いけ~!」
『はっ!』
青い壁が近づいてくる中、グレイストへと剣や槍が突き付けられていく。グレイストも武の心得を持っている。そうたやすくはやられない、剣や槍を躱していく。
「お前達、フェオールは可笑しくなっているだけなんだ」
「うるさい。お前がいなければ私が王になるんだ」
グレイストが兵士達を説得しようと声をかけるがフェオールの言葉にかき消される。
「これで死んでしまえ~」
「ぐはっ」
兵士の攻撃を避けているとフェオールの投げた剣がグレイストのお腹に突き刺さった。
「ははは、これで私は王だ!」
「フェオール様! 壁が!」
「へ? うわああぁぁぁ~~・・・」
目的を達して、フェオールは歓喜の声をあげた。しかし、それもつかの間、すぐに青い壁が迫ってきていて、包まれていく。
螺旋を描いて巻き上がっていくフェオール達はすぐに悲鳴を小さくしていき、見えなくなっていく。
「うぐ・・・私はここで死んでしまうのか」
グレイストは突き刺さる剣を抑えながら横たわる。顔は青ざめて毒が回ってしまっているようだ。
「父上申し訳ありません、私はここで・・・」
「にゃ~」
グレイストは気を失った。目を瞑る寸前にアクアを見たような気がしたグレイストだったが毒が回って声をあげる事が出来ずに気を失っていった。
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