闇精霊に好かれた精霊術師(旧題:ダンジョン最下層でパーティに見捨てられた精霊術師の少年、闇精霊に気に入られ最強の精霊使いになる。)

お茶っ葉

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三章

49話 中央大陸へ

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「…………うぐ、暑い。また誰かが忍び込んでる……?」

 もう何度目かになる暑苦しさに目が覚めると、お腹の上に小さな熱を持った重み。
 ぼんやりとした視界と思考が徐々に鮮明になる。侵入者の正体はトルだった。
 小動物のように丸くなって可愛らしい寝息を立てている。いつの間に忍び込んできたのやら。
 
「……あ、そっか。今はフィアーと喧嘩中で部屋を分けているんだっけ」

 昨夜にフィリスと相談して部屋に招いたのを思い出した。多分、まだ寝惚けている。
 僕の部屋のベッドは二人で使っても大きめのサイズで、一人増えたところで特に問題はない。
 そして足元にはウィズリィ様……じゃなくて今はウィズちゃんが足にしがみついていた。

「フィリスは……もう起きたのかな。相変わらず朝に強い」

 今頃日課のランニングでもしているんだろう。一度も先に起きれた試しがない。
 昔馴染みの異性に無防備な寝ている姿を、隙を見せたくないという気持ちはわかる。
 僕も同室というのに未だに慣れないし。こればっかりは今後も続いていきそうだ。

「んー、体調は万全だし。今日から本格的に復帰できるかな」

 謹慎処分を言い渡されてから今日でちょうど二ヵ月目。
 フィアーたちのおかげで生活水準を落とさず何とか無事に乗り切れた。
 ギルド側からはこれといった監視や制限もなかったので変わらず訓練だけは続けていた。
 
 幸運にも僕の周りには実力者たちが多い。
 腕は鈍るどころか寧ろ、休止前よりも動けるようになった気がする。
 
「いざ働けなくなると何も思い浮かばないものだね。芯まで冒険者に染まったみたいだ」
 
 冒険者はきっと、命が尽きるその時まで冒険者なんだ。
 父さんだって、農夫に転身しても最後まで剣は振り続けていた。
 一度灯った情熱の炎はいつまで経っても消える事はなく、離れていた時間だけ激しく燃え上がる。 

 床に足を下ろしてお気に入りの服を取り出し着替え始める。
 ぐっすり寝ているとはいえ、女の子の前で脱ぐのには抵抗があったけど。
 最近はもう殆ど家族のような存在だし、多少見られたところで平気だろう。
 
「ふむ。少し痩せ気味じゃがニノニノも良い体つきになってきたのう」
「…………じぃ」
「ごめん。着替え終わるまで後ろを向いてもらっていい?」

 やっぱり平気じゃない。
 家族だろうと羞恥心はあった方がいい。



 ◇



 いつもの朝食の席。 
 今日は復帰初日という事で、朝から精のつく肉料理が並べられていた。
 レックさんが知り合いの獣人からわざわざ仕入れてきてくれたらしい。最高品質のお肉だ。
 香辛料をふんだんに効かせた肉厚のステーキは肉汁が染み込んでいて食べ応えがあってとても美味しい。
 目覚めたての身体には少しばかり重たいけど、今日一日を乗り切る活力になってくれる。

「ねぇニノ君、お食事のところ悪いんだけど。耳よりの情報があるんだ!」
「どうしたの?」

 既に食べ終わっていたフィリスが興奮気味に隣の席に座る。 
 その手に握られていたのは一枚の手紙だった。個性的な筆跡で書き手の性格をよく表している。

「リディアちゃんが教えてくれたんだけど、何でもそろそろエクリア王国にあるアウバストって所で闘技大会が開かれるんだって。なんと、優勝したら大金が貰えちゃうんだよ! 借金を返してもお釣りが出るくらいの!」
「あーその話ね。僕の方もケイシアさんから教えてもらったよ。ギルドでも大々的に宣伝しているよね」
「おっ、ニノ君今でも飽きずに文通を続けてるんだ」
「まぁね。フィリスを見習おうかと思って」

 《風炎》の人たちとは今後とも仲良くしていきたい気持ちがあった。
 冒険者は横の繋がりがとても大事だし、そういうの抜きにしても僕の数少ない友人だから。
 交友関係は小さな努力の積み重ね、軽視しているとすぐに疎遠になってしまう。

「んーニノ君って、ケイシアさんにどういった文を送ってるの?」
「期待されるような面白い内容でもないよ? 普通だよ普通。だって初心者だし」

 いざ机に向かって筆を握っても、気の利いた言葉なんて何も思い浮かばないもので。
 多分それはケイシアさんも同じみたいで、お互い活動報告書のようなお堅い文面を送り合っていた。
 それもある程度続くと話題が尽きてきて、最近は少しずつ趣味の話とかに移ってきている。
 慣れていない者同士色々と手探りで楽しい。今度は遊びも入れて驚かせてみたい。

「ふーん。闘技大会ね、面白そうじゃない。白昼堂々人族と戦えるって訳ね」

 前の席で話を聞いていたフィアーが、ナイフを肉に勢いよく突き刺し得意げに鼻を鳴らす。
 その後、不器用な手捌きで肉を小さく切り分け頬に詰め込んでいた。本人はカッコつけているけどお行儀が悪い。
 お皿を片付けていたノート様が、ニコニコと笑みを浮かべながら後ろで怒っている。ちょっと怖い。

「当然だけどやりすぎたら駄目だからね? あくまで腕を競い合う大会なんだから」
「それは当然わかってるって。……最近は魔物とばかり戦っているから。ほら、アイツらって歯応えがないし。制御訓練の成果を発揮できる相手が欲しいのよ」

 魔物というのは本質的に獣に近い生物で、戦い慣れてくるとどうしてもそれは狩りになってしまう。
 真剣勝負という面では対人戦が一番だろうけど。生憎、冒険者は私闘を禁じられている。
 どこまでが訓練で、どこまでが私闘に当たるかはギルド側が判断するので、許可を取るのが確実で安全。
 まぁ実際問題は、精霊様と手合わせできる人がそうそう見つからない事なんだけど。

 暴れたい衝動をよく抑えている方だと思う。
 いずれどこかで鬱憤を晴らす機会を設けてあげたいと思っていた。
 
「大会の趣旨は理解できますが、あまり気が乗りませんね。その、見世物にされるというのは……」
「ワシも無関係な人族の争いには参加せんぞ、ただの虐めになるからのう。そういうのはフィアーの専売特許じゃ」
「どうせそう言うだろうと思ったわよ。人の生活に溶け込んでるっていうのにノリの悪い精霊たちね!」

 やる気に満ちたフィアーに対して、ノート様とウィズリィ様は消極的だった。
 お茶を飲み交しながらのんびりと食後の時間を楽しんでいる。

「……優勝したら、ニノ、楽になる?」

 僕の膝の上を陣取っていたトルが見上げてくる。
 口元についた汚れを拭き取ってあげながら、質問に答える。
 
「そうだね。入賞なりすれば一度にまとまった金額が入るから。今よりずっと楽な暮らしができると思うよ。あとは大陸全土に名を残せるってのも大きいかな。仮にも世界の中心にある国の都市だからね」

 下級冒険者のうちは、ひたすら依頼をこなしていればいずれギルドの方から声が掛かるけど。
 それ以上を目指そうと考えたら、やっぱりどこかで何かしらの大きな名声を得なければいけない。
 なんせ中級が人数的な割合で一番大きいものだから、自発的にアピールしないと簡単に埋もれてしまう。
 僕としても目の前のチャンスを逃す手はないと思う。何よりいい経験になるんじゃないかな。

「ウィズリィ様、お固いこと言わずに一緒に頑張ろうよ~!」
「仮に大会で結果を残せば、今以上に仕事が増えるのじゃろう? 面倒で嫌じゃ」
「私はニノの判断にお任せします」
「ちょっと、ノートはさっきと言ってる事が違うじゃない」
「私が冒険者になったのは、二人の負担を少しでも和らげる為ですよ?」
「むぅ。つまり私がニノたちの負担になるって言いたいのね」
「抑え役は必要でしょう? 目を離すと無茶をする子たちばかりなのですから」

 汚れた食器を洗いながらノート様はフィアーをなだめる。
 不貞腐れた子供に言い聞かせるみたいに、最近ノート様の母性が高まっているような。
 
「アウバストには魔族が残したとされる迷宮が今も現存されていて、一般解放されているんだ。闘技大会とは別に観光目的でも楽しいと思うよ。僕も無理に大会に参加させるつもりはないから」

 中央大陸においても有数の巨大迷宮都市だ。
 お宝を目当てに訪れる冒険者だっている。そして彼らを相手に商売をする人たちも。
 その規模はポートセルトの比じゃない。多種多様な種族が集まって毎日が祭りのようなものらしい。 

 胸が高鳴ってくる。
 世界で自分の腕がどこまで通用するのか試してみたい。

「ニノニノも男の子じゃのう。ワシも家主にそう強く頼まれては断り切れん」
「そんなに働きたくないのなら、ウィズリィが一人でお留守番すればいいじゃない」
「嫌じゃ嫌じゃ、フィリスがおらんかったらワシの面倒を誰が見るのじゃ!」
「あー面倒臭い駄々っ子め!」

 とりあえず精霊様たちは全員参加という事で。
 残るは使用人として働いてくれている二人だけど。
 まずはノート様の隣で手伝いをしているセレーネを見る。

「ん? 私か? 私は闇精霊様の意思に従うまでだ」
「セレーネも参加、と。偶には自分の意見も前に出してね?」

 次にレックさん。

「もしかして自分も連れて行ってもらえるのですか?」
「前回の帰省と違って長期間になりますし、一人で屋敷に残すのも悪いですから。この際全員で、どうでしょう?」
「そうですね。せっかくのご厚意を無下にしたくありませんし。それではお言葉に甘えさせてもらいます」
「別に……そこまで気を遣わなくていいだろうに」

 ボソッとセレーネが呟いたのが聞こえてきた。
 言葉とは裏腹に声が上擦っていて喜んでいるのがわかる。
 大好きなパパと一緒に出掛けられるから。本当に素直じゃない。


 
 ◇
 


 お金というのは突然降って湧いてくるようなものじゃない。
 当然、計八人(九人)分の旅費を工面するのにはかなり骨が折れた。
 しかも長期滞在となると、不測の事態に備えてそれなりの余裕は持たせないといけない。

《ニノちゃん大丈夫……? 復帰早々大出費だけど》

 レムちゃんが心配そうに声を掛けてくれる。
 今は一人だけだから周囲を気にせず大丈夫だよと声で返す。
 
「みんなには随分と助けてもらったからね。それにもしもの時は現地で稼いでしまえば問題ないから」
《そんな楽観的な……。一応言っておくけど創生の剣も未来視も絶対に使わせないからね? ウィズリィの時はあくまで特別なんだから! あとで困った事になってもボク知らないよ?》
「と、まぁ冗談はさておき。実は前もってしっかりと計画は立てていたんだ」
《そうなんだ》

 大会は定期的に開かれているし、冒険者になる前からその存在は知っていた。
 いずれは参加したいと考えていたから。まさかこんなにも早く実現するとは思わなかったけど。 
 部屋に戻って引き出しから手紙を取り出し机の上に広げる。規則正しい綺麗な文字が並んでいる。

「アウバストにはケイシアさんの実家があるんだけど。彼女の伝手で安宿を借りられてね。通行手形も人数分揃えてあるし、中央までの馬車も手配してもらったんだ。空を飛んで検問は越えられないからね」

 ギルドカードがあれば手形の代わりになるけど、僕とフィリスの二人分しかない。
 前もって準備しておかないと、人の出入りが激しくなるこの時期は通行に制限が掛かる。
 今回はケイシアさんには随分と助けてもらった。このお礼はどこかで返さないと。

《本番ではお互い敵同士になるのに、助け合うんだ》
好敵手ライバルだからだよ。実績だけ上げても中身が伴わなければそれはただの張りぼて。ギルドだって長年多くの人材を送り出しているんだから。運が良いだけのまやかしは通用しないからね」

 親しいからこそ譲れない一線、負けたくない気持ちが強くなるもの。
 そういう相手と競うのが一番成長に繋がるんだ。みんな考えている事は一緒なんだ。
 
「そういえば、アーダンは参加するのかな?」

 僕にとって一番負けたくない人物。アーダンの最近の動向は掴めていない。
 アイツの性格上、闘技大会なんて是が非でも参加してくると思うんだけど。
 以前の模擬試合では結局トルが代わりに戦っていたから、今回こそは大舞台で雌雄を決したい。
 といっても本人の都合もあるだろうし、過度な期待はしない方がいいか。

《それで大会にはフィアーたちも参加するんだよね。何か随分と中央の人たちに怪しまれているみたいだし、ほとぼりが冷めるまで遠ざけた方がよくないかな?》
「逆だよ。潔白を証明するにはこういう催し事には積極的に参加した方がいいんだ。今後も連中の監視は続くと思う。組織の規模も力も相手の方が上なんだから、守りに入ったら先に疲弊するのはこちらの方だよ」

 先日、中央から騎士の格好をした男たちが屋敷を訪ねてきていた。
 僕たちに抗議文を送った張本人らしく一応、謝罪と向こうの言い分を聞かされたんだけど。
 正直、処分を受けた後だったので気分がいいものではなかった。それに相手の視線は鋭いままで。
 あれは確実にこちらに探りを入れに来ていた。完全に舐められている。腹立たしい限りだ。

 それだけ騎士団は闇属性を危険視しているんだろう。
 フィアーの過去を踏まえても、言葉で彼らを納得させるのは難しい。
 ならば行動で示すしかない。その懸念が無駄であるという事を見せつけてやろう。

 こちらから堂々と乗り込んで、何食わぬ顔で全力で観光を楽しむ。
 二ヵ月の準備期間でそれができるくらいの経験は積んでいるんだ。心配はしていない。
  
「……という事で。出発は明日の朝! 全員に伝えて、今日はもう早めに休むとしよう」
《え、明日? 早くない? 遠出になるんだからフィリスちゃんたちにも準備とかあると思うけど》
「そんなの今からでも十分間に合うよ。移動にも日数が掛かるし団体で行動するからね、変に猶予を残すと直前でぐずっちゃう人がいるから……」
《ウィズリィ……言われてるよ。何故かボクが恥ずかしくなってきちゃった》

 旅行は何事も即断即決が一番。
 必要な物、足りない物はその都度現地で買えばいいし。
 大会はあくまで目的の一つ。気楽に行こう。
 
「よし、それじゃあ今日は残りの時間、本番に向けて戦略を練るのに使おう!」
《あっ、それ興奮しすぎて夜眠れなくなるやつ》
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