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第一章
大尉と少尉の本気
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「い、いったぁーいっ! 何よぉ? 今の突風はぁ? 風魔法の竜巻? それともちょっと違う気がするけどぉ」
仰向けに転がっていたリンテール少尉が後頭部を撫でながら起き上がってきた。
距離も結構離れてたし、ダメージがないのも仕方ないか。
「うーん、軍曹って剣士だと思ったら魔法まで使うんだぁ。おねぇさん、びっくりだよぉ~」
戯けたような仕草で驚いたと言うが、実際に驚いた様子はないな。
寧ろ、驚いた表情をしているのはヴォルガング大尉の方だ。
鋭い目つきで俺を睨んでいる。
「……貴官は何者だ? その剣術、どこで覚えたっ?」
若干語気を強めて聞いてくる大尉。
「父に習いました」
「父だとっ? 貴官の生家は剣術道場でも開いているのか?」
剣術道場?
そんな立派なものがこんな田舎にあるわけないでしょ。
「いえ、小さな果樹園をしているただの平民ですよ」
俺の言葉に大尉はピクッと眉を顰めた。
表情はさっきより険しくなった。
「なるほど……真面目に答える気はないか。いいだろう。最早、問答無用! ファンティーヌ! 全力でいくぞ!」
「うん、わかったぁ。軍曹、覚悟してねぇ~」
真面目に答えたのにそれかよっ!
大尉は魔法文字の入った長剣を構えて魔力を込め始めた。
剣身からは小さな雷がほど走り、それは徐々に大きくなっていく。
何だ? あの魔剣は?
「驚いたようだな。本来なら魔剣は火・水・風・土の四属性しか存在しない。だが、この魔剣《雷の涙》は古代遺跡より発見された古代秘宝だ! ただの魔剣と侮らない方がいいぞ!」
御丁寧な説明、痛み入ります。
っていうか、ただの手合わせに古代秘宝を使うなんてアリかよ!
確か雷属性は水と風の複合属性だっけ?
お袋が持ってた魔導書に書いてあったような……
「こっちも準備はできたよぉ! さっき私が倒れてる時に攻撃しなかったのは失敗だったねぇ!」
少尉の天に掲げる両手杖の先に大きな炎の塊があった。
チリチリと何かを焦がすような音を立てながら、離れた俺にも熱感を届ける物体はどう見てもヤバい。
あれが当たったら間違いなく死ぬな……。
いや、その前にあの炎の塊が爆発しただけで、ここの練兵場もタダでは済まないだろう。
さすがにあれは脅しだよ……ね?
「じゃあね! 黒焦げになってぇ、アリシアちゃんに斬られても生きていたらまた会おうねぇ!」
「えっ! ちょ、ちょっと待って! こんな所でそんな大魔法を使ったら被害がっ!」
「真紅流星爆発!」
満天の星の煌めきを思わせる光彩を放ちながら、真紅の炎の塊は全て焼き尽くし、灰塵に帰さんと燃え盛り、凄まじい速度でこちらに向かって飛んできた。
思ったよりでかい! このままだと練兵場の奥にある隊舎まで被害が出る!
隊舎には兵士達が詰めているんだぞ!
それがわからないのかっ!
「ちぃいい! 暴剣・狂飆!」
俺は今一度、狂飆を放った。
刀から生み出された風の渦は少尉の炎の塊とぶつかり合う。
2つの魔力が激しい衝撃波を周囲に撒き散らしながら鬩ぎ合っているが、質量が違いすぎる。
マズい、この狂飆では防ぎきれない!
「軍曹ぉ? よく頑張ったけどぉ、ここまでかなぁ?」
自分の魔法の方が優勢なのがわかったからか、余裕の笑みを浮かべ、ウィンクをしながら可愛くそう言う少尉が悪魔に見えた。
くそっ、あの顔を思いっきり引っ叩いてやりたい!
って、そんな場合じゃない!
ヤバい、このままだと爆発する!
そう思った瞬間だった。
そこに雷の魔剣を振りかぶった大尉が現れた。
「もらったぞ! 軍曹っ!」
少尉の大魔法と俺の狂飆のぶつかり合いを物ともせずに突っ込んでくるなんて、なんて人だっ!
正気かよっ!
でも、なんとか防げそ……っ!
「ぐわぁああああああああっ!」
俺の全身を凄まじい痛撃が走り回った。
高熱で焼かれるような、鋭い刃で斬られるような衝撃が襲ってきて、まるで身体の中で別の生き物が激しく這いずり回るような感覚に襲われる。
か、感電か……くそっ、雷属性は直接防いじゃダメだった……。
辛うじて、刀を杖代わりにして身体を支えているが、気を抜くと倒れそうだ。
「ほぅ、あれを食らってまだ意識があるのか? 見上げたものだな。このまま楽にしてやりたいが、あっちも限界のようだ。後はファンティーヌの魔法と自分の魔力で死ぬがいい」
そう言うと、大尉はゆっくり歩いて少尉の後ろまで後退していった。
少尉はすでに魔法盾の魔法で防御を固めている。
そして次の瞬間。
それまでぶつかり合っていた2つの魔力が凄まじい音と衝撃を生み出しながら大爆発を起こした。
「うわぁあああああ!」
さっきのダメージで身体がまともに動かない俺は熱い衝撃波をモロにくらって一気に後方に飛ばされ、練兵場端の隊舎の壁に強く打ちつけられた。
おまけに炎の塊の衝撃波は高熱を帯びていたので、俺の皮膚をジリジリと焼いている。
「く、くぅ……いてぇ……冗談じゃないぞ。あんな大魔法をこんな狭い場所で使うなんて……」
そんな意識も朦朧としていた俺の耳に何か騒がしい声が聞こえてきた。
「ぎゃあああ! 痛ぇええええ!」
「大丈夫かっ! 衛生兵っ! 衛生兵っ! こっちに呼べ!」
「おいっ! そこ、急いで火を消せ! 燃え広がるぞ!」
「しっかりしろ!」
声のする方に身体ごと向くと、俺は目を見張った。
そこには一部が倒壊し、崩れた隊舎とその瓦礫にまみれ、倒れた数人の兵士の姿があった。
仰向けに転がっていたリンテール少尉が後頭部を撫でながら起き上がってきた。
距離も結構離れてたし、ダメージがないのも仕方ないか。
「うーん、軍曹って剣士だと思ったら魔法まで使うんだぁ。おねぇさん、びっくりだよぉ~」
戯けたような仕草で驚いたと言うが、実際に驚いた様子はないな。
寧ろ、驚いた表情をしているのはヴォルガング大尉の方だ。
鋭い目つきで俺を睨んでいる。
「……貴官は何者だ? その剣術、どこで覚えたっ?」
若干語気を強めて聞いてくる大尉。
「父に習いました」
「父だとっ? 貴官の生家は剣術道場でも開いているのか?」
剣術道場?
そんな立派なものがこんな田舎にあるわけないでしょ。
「いえ、小さな果樹園をしているただの平民ですよ」
俺の言葉に大尉はピクッと眉を顰めた。
表情はさっきより険しくなった。
「なるほど……真面目に答える気はないか。いいだろう。最早、問答無用! ファンティーヌ! 全力でいくぞ!」
「うん、わかったぁ。軍曹、覚悟してねぇ~」
真面目に答えたのにそれかよっ!
大尉は魔法文字の入った長剣を構えて魔力を込め始めた。
剣身からは小さな雷がほど走り、それは徐々に大きくなっていく。
何だ? あの魔剣は?
「驚いたようだな。本来なら魔剣は火・水・風・土の四属性しか存在しない。だが、この魔剣《雷の涙》は古代遺跡より発見された古代秘宝だ! ただの魔剣と侮らない方がいいぞ!」
御丁寧な説明、痛み入ります。
っていうか、ただの手合わせに古代秘宝を使うなんてアリかよ!
確か雷属性は水と風の複合属性だっけ?
お袋が持ってた魔導書に書いてあったような……
「こっちも準備はできたよぉ! さっき私が倒れてる時に攻撃しなかったのは失敗だったねぇ!」
少尉の天に掲げる両手杖の先に大きな炎の塊があった。
チリチリと何かを焦がすような音を立てながら、離れた俺にも熱感を届ける物体はどう見てもヤバい。
あれが当たったら間違いなく死ぬな……。
いや、その前にあの炎の塊が爆発しただけで、ここの練兵場もタダでは済まないだろう。
さすがにあれは脅しだよ……ね?
「じゃあね! 黒焦げになってぇ、アリシアちゃんに斬られても生きていたらまた会おうねぇ!」
「えっ! ちょ、ちょっと待って! こんな所でそんな大魔法を使ったら被害がっ!」
「真紅流星爆発!」
満天の星の煌めきを思わせる光彩を放ちながら、真紅の炎の塊は全て焼き尽くし、灰塵に帰さんと燃え盛り、凄まじい速度でこちらに向かって飛んできた。
思ったよりでかい! このままだと練兵場の奥にある隊舎まで被害が出る!
隊舎には兵士達が詰めているんだぞ!
それがわからないのかっ!
「ちぃいい! 暴剣・狂飆!」
俺は今一度、狂飆を放った。
刀から生み出された風の渦は少尉の炎の塊とぶつかり合う。
2つの魔力が激しい衝撃波を周囲に撒き散らしながら鬩ぎ合っているが、質量が違いすぎる。
マズい、この狂飆では防ぎきれない!
「軍曹ぉ? よく頑張ったけどぉ、ここまでかなぁ?」
自分の魔法の方が優勢なのがわかったからか、余裕の笑みを浮かべ、ウィンクをしながら可愛くそう言う少尉が悪魔に見えた。
くそっ、あの顔を思いっきり引っ叩いてやりたい!
って、そんな場合じゃない!
ヤバい、このままだと爆発する!
そう思った瞬間だった。
そこに雷の魔剣を振りかぶった大尉が現れた。
「もらったぞ! 軍曹っ!」
少尉の大魔法と俺の狂飆のぶつかり合いを物ともせずに突っ込んでくるなんて、なんて人だっ!
正気かよっ!
でも、なんとか防げそ……っ!
「ぐわぁああああああああっ!」
俺の全身を凄まじい痛撃が走り回った。
高熱で焼かれるような、鋭い刃で斬られるような衝撃が襲ってきて、まるで身体の中で別の生き物が激しく這いずり回るような感覚に襲われる。
か、感電か……くそっ、雷属性は直接防いじゃダメだった……。
辛うじて、刀を杖代わりにして身体を支えているが、気を抜くと倒れそうだ。
「ほぅ、あれを食らってまだ意識があるのか? 見上げたものだな。このまま楽にしてやりたいが、あっちも限界のようだ。後はファンティーヌの魔法と自分の魔力で死ぬがいい」
そう言うと、大尉はゆっくり歩いて少尉の後ろまで後退していった。
少尉はすでに魔法盾の魔法で防御を固めている。
そして次の瞬間。
それまでぶつかり合っていた2つの魔力が凄まじい音と衝撃を生み出しながら大爆発を起こした。
「うわぁあああああ!」
さっきのダメージで身体がまともに動かない俺は熱い衝撃波をモロにくらって一気に後方に飛ばされ、練兵場端の隊舎の壁に強く打ちつけられた。
おまけに炎の塊の衝撃波は高熱を帯びていたので、俺の皮膚をジリジリと焼いている。
「く、くぅ……いてぇ……冗談じゃないぞ。あんな大魔法をこんな狭い場所で使うなんて……」
そんな意識も朦朧としていた俺の耳に何か騒がしい声が聞こえてきた。
「ぎゃあああ! 痛ぇええええ!」
「大丈夫かっ! 衛生兵っ! 衛生兵っ! こっちに呼べ!」
「おいっ! そこ、急いで火を消せ! 燃え広がるぞ!」
「しっかりしろ!」
声のする方に身体ごと向くと、俺は目を見張った。
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