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第六章
再編成
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あれから中将の威を得た幹部達は偉そうに俺達に改めて命令を下しやがった。
奴等の尊大で醜い面は正直攻めてくるフェンドラの奴等よりも憎く感じれたよ。
中将が来るまでは青い顔してやがったくせに、全く恥知らずな事だ。
でも、いくら軽蔑していようと上官の命令とあれば致し方ない。
とりあえず俺達は援軍の拠点に戻ったんだが、そこでも問題が起こった。
それは他の4人が目に見えて落ち込んでしまった事が原因だ。
敬愛する中将のあの態度にショックを隠せないようで、特にアリシアとファンティーヌは直属の部下だっただけにかなりダメージが大きいみたいだ。
完全に覇気が失せていた。
そして、そんな4人の姿を見た援軍の兵士達の間にも不安が広まっていってしまい、更に東方方面軍軍が動かない事を知って全体の士気は大きく下がってしまったわけだ。
事情を知ったコクトー様やバランディン様が辺境伯に方面軍の出撃を願い出たんだけど、結局決定が覆る事はなかった。
どうやらそこにもジェニングス中将が関係しているらしい。
本当にどういうつもりかわからない。
裏があるとは思うだけどなぁ。
「中佐! 小隊の再編成が完了しました」
俺の元に辺境伯の執務室で出会った大尉が報告にやって来た。
「ああ、御苦労だったな。ナガレス大尉。貴官がいてくれて助かったよ」
「いえ、任務ですから。お気になさらないでください!」
相変わらずジロジロ見てくるところは気になるけど、いてくれないと困るから我慢しよう。
あの幹部共もさすがに土地勘のない俺達だけに任せるのは不安だったのか、俺達が拠点に戻ってすぐに彼を派遣してきた。
まぁ、監視の目的もあるのかもしれないけどな。
「これが再編成の資料です」
「ああ。コクトー様達は単独行動ではないんだな」
「は、はい……本部からシュナイデン中佐の単独任務を命じられておりまして……」
嫌がらせか?
まぁ、俺は初陣も単独任務だったし、慣れてるから構わないけどな。
「俺の担当区域は……海岸線か」
「はい。敵が本格的に攻めてくるならやはり海からでしょうし、ここには強力な戦力を配置したいのです。しかし、隠れる場所が少なく大部隊は敵から丸見えになるので置けません。そうなると、単独で大部隊と同様の戦力を持つ中佐が適任かと」
「コクトー様やバランディン様、テーニセン様は俺とはかなり距離がある所にいるな」
「強力な戦力が密集していると、他の戦力が低下しますので。あの……何か不都合がありますでしょうか?」
理に適った編成と配置だとは思う。
だけど、妙に気になるんだよなぁ。
とは言っても、それが何なのかはわからない。
なんとなくスッキリしないだけだ。
でも、それを理由に却下するわけにもいかないよなぁ。
「いや、構わない。では、これでいこう」
「はっ!」
敬礼をしたナガレス大尉は足早に部屋を出て行った。
やれやれ、やっと解放された。
男からジロジロ見られるのは気持ちいいものじゃないからな。
「さて、俺も行くか」
奴等の尊大で醜い面は正直攻めてくるフェンドラの奴等よりも憎く感じれたよ。
中将が来るまでは青い顔してやがったくせに、全く恥知らずな事だ。
でも、いくら軽蔑していようと上官の命令とあれば致し方ない。
とりあえず俺達は援軍の拠点に戻ったんだが、そこでも問題が起こった。
それは他の4人が目に見えて落ち込んでしまった事が原因だ。
敬愛する中将のあの態度にショックを隠せないようで、特にアリシアとファンティーヌは直属の部下だっただけにかなりダメージが大きいみたいだ。
完全に覇気が失せていた。
そして、そんな4人の姿を見た援軍の兵士達の間にも不安が広まっていってしまい、更に東方方面軍軍が動かない事を知って全体の士気は大きく下がってしまったわけだ。
事情を知ったコクトー様やバランディン様が辺境伯に方面軍の出撃を願い出たんだけど、結局決定が覆る事はなかった。
どうやらそこにもジェニングス中将が関係しているらしい。
本当にどういうつもりかわからない。
裏があるとは思うだけどなぁ。
「中佐! 小隊の再編成が完了しました」
俺の元に辺境伯の執務室で出会った大尉が報告にやって来た。
「ああ、御苦労だったな。ナガレス大尉。貴官がいてくれて助かったよ」
「いえ、任務ですから。お気になさらないでください!」
相変わらずジロジロ見てくるところは気になるけど、いてくれないと困るから我慢しよう。
あの幹部共もさすがに土地勘のない俺達だけに任せるのは不安だったのか、俺達が拠点に戻ってすぐに彼を派遣してきた。
まぁ、監視の目的もあるのかもしれないけどな。
「これが再編成の資料です」
「ああ。コクトー様達は単独行動ではないんだな」
「は、はい……本部からシュナイデン中佐の単独任務を命じられておりまして……」
嫌がらせか?
まぁ、俺は初陣も単独任務だったし、慣れてるから構わないけどな。
「俺の担当区域は……海岸線か」
「はい。敵が本格的に攻めてくるならやはり海からでしょうし、ここには強力な戦力を配置したいのです。しかし、隠れる場所が少なく大部隊は敵から丸見えになるので置けません。そうなると、単独で大部隊と同様の戦力を持つ中佐が適任かと」
「コクトー様やバランディン様、テーニセン様は俺とはかなり距離がある所にいるな」
「強力な戦力が密集していると、他の戦力が低下しますので。あの……何か不都合がありますでしょうか?」
理に適った編成と配置だとは思う。
だけど、妙に気になるんだよなぁ。
とは言っても、それが何なのかはわからない。
なんとなくスッキリしないだけだ。
でも、それを理由に却下するわけにもいかないよなぁ。
「いや、構わない。では、これでいこう」
「はっ!」
敬礼をしたナガレス大尉は足早に部屋を出て行った。
やれやれ、やっと解放された。
男からジロジロ見られるのは気持ちいいものじゃないからな。
「さて、俺も行くか」
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